皆さん、どうも。今回はチャンピオンズリーグGroup G のリール×セビージャのマッチレビューを行っていきます!最後までお付き合いいただけると嬉しいです!
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Chapter1:リールの守備
まず触れていきたいのがリールの守備についてだ。この試合はSHにレナトサンチェスを起用することで、守備⇨ポジトラの威力を上げることを考えた。いわゆるショートカウンターの威力向上を考えていた。
彼がいることでボールを奪った瞬間、前向きなプレーを選択することが可能になる。なぜ可能になるかというと、彼のボールぼ引き取る能力や純粋なテクニックとフィジカル能力が高いので、ボールをキープすることができるからだ。
実際に26:40〜のハイプレスからのショートカウンターはリールがこの試合で考えていたことだろうし、これが決まっていれば試合の形相は大きく変わっていただろう。
ではショートカウンターを発動するために、どのような守備を行っていたのだろうか。
過去2戦からわかるように、リールは基本的に人をかなり意識して守備を行う。この試合もその土台は変わらずに、捕まえ方が過去2戦と違っていた。
上の図のように、SBはあえて開けておくことでそこに誘導できるように仕向ける。これは他の試合では行っていなかったことだ。(UCLの試合では行っていなかった。他の試合ではしているかも。)
これでSH⇆SBのタスクではなく、DMFにはSHレナトサンチェス、左サイドではうSHが内側に絞ってIHをマークする。さらにCFはCB、CHはIHと残るIHオナナは中央でバランスを取る。もちろん、SBはWGの担当を行う。
これで以下の場所でボールを回収、もしくはミスを誘発してボールを回収していく。
当然、誘導するのはSBの場所になるのだが、ここにプレスをかけるのはCFになる。だからこの試合のCFはこの守備を発動するときは、2度追いをかけなくてはならないので、かなりプレスで脚を使っていたはずだ。
この2度追いがキーポイントで、CFはSBに対して背後もしくは斜め後ろからプレスをかけることになる。だからこそ、SBを「押し出す」形になり、SBに選択肢を迫らせる。
そして周辺の選手はSBのヘルプを行うために動きを加えるのだが、当然のようにここにはマーカーをつけているリール。だからこそ、SBにミスを誘発もしくは責任逃れのパスを出させやすくなり、ボールを回収する可能性を上げていく。
この狙いが見えたのが、先ほども触れた26:40〜のシーンだ。このシーンはやろうとしていたことが見えて、決めていれば本当に勢いに乗れたシーンだろう。狙い通りのレナトサンチェスのフィニッシュだったし、本当に凄かった。
Chapter2:全開サイドアタックの限界?
セビージャの試合を全てチェックできているわけではないので、どうなのかはわからないが、少なくとも僕がみたCLの試合ではサイドアタックの限界を感じた。
中央をあまり経由しないことで、多くのチームが誘導するサイドを突破していくことで、大打撃を与えるセビージャの攻撃。そのためにトライアングルを作り出して、その頂点の選手からスルーパスが出てくる。その時に、トライアングル底辺の2選手が裏抜けを行うことで、マーカーの混乱を誘う。これでサイドから入っていくのだが、ザルツブルク戦から怪しく、ヴォルフスブルク戦で苦しさを露呈。そしてこの試合でもヴォルフスブルク戦と似たような展開に陥ってしまった。
トライアングルを作り上げる前に組織を封じられてしまうので、SB⇨WGの単調なパスになってしまう。
だからこそ個人頼みの前進もしくは崩し・仕掛けになっていた。この試合もオカンポスとスソが気を吐いて個人で仕掛けて状況打破を図っていたシーンが目立った。
何度かCFへの縦パスを打ち込めそうなシーンもあったが、ここには打たずにサイドが無理あらやり直しを選択していた印象だ。
少しでも中央の空間を使うこを選択することができれば、またサイドからの攻撃は機能してくる気がしている。
ここはセビージャの課題になりそうだし、これからどうなっていくのか、セビージャのマッチレビューを書いている方やハイライト、できる限り試合を終えるように努力して確認していきたい。
まとめ
この試合を含め、CL3試合。どの試合も75分辺りからセビージャの試合は大荒れになる傾向がある。疑問に思い、質問してみるとリーグ戦でも上手くいっていない時はそうらしい。熱いクラブ、熱い監督、熱い選手が揃うチームなだけに、悪い方向にパワーが向いているようだ。これをプラスの方向に持ち出すことができれば、劇的な展開を何度も持ち込めそうだ。CLで未勝利が続くセビージャ。このまま終わるチームではない。ここからの巻き返しに期待していきたい。
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