【熱狂に引きこめ】チャンピオンズリーグ グループG セビージャ vs ヴォルフスブルク

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皆さん、どうも。今回はチャンピオンズリーグ グループGのセビージャ×ヴォルフスブルクについてを考えていきます。最後までお付き合い頂けると嬉しいです!

 

 

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スターティングメンバー

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Chapter1:ヴォルフスブルクの狙いとは?

まずはヴォルフスブルクの狙いから考えていきたい。彼らは監督交代を行い、3−4−2−1で戦っていたのだが、この試合に関しては4−3−3で試合に臨んだ。

 

ちなみに、以下の記事がザルツブルクを下したときの守備の狙いだ。

www.soccer-bunseki.com

 

では、この試合の守備から攻撃の狙いはどのようなものだったのだろうか。

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中央を消してサイドに誘導

このようにヴォルフスブルクは中央を消してサイドに誘導することを考える。この意図として『SBに持ち出させて、その背後にスペースを作り出す』というものがあったように見えた。だからSBに対してはプレスを行うことがほとんどなく、その次のパスを奪うことを考えていた。

 

だからこそ絶対に通されてはいけないのが中央となる。

 

そのためにFWとMFで3−3のブロックを形成し、極端に中央を閉めていた。ヌーノ監督がトッテナムで行ったような3−3のブロックだ。

興味がある方はYouTubeでトッテナムの守備についてを触れているので、ご覧になってもらいたい。

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話を戻すと、この試合のヴォルフスブルクも極端に3−3のブロックの距離感を近くすることで外側への誘導を行っていた。

ではサイドに誘導してからどのパスを奪うことを考えていたのだろうか。

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外から中央へ入ってくるパスを回収

このようにSBがボールを持ち出した時点で、IHが牽制を行ってパスの選択をさせるようにプレー誘導を行う。この時にセビージャWGに対してはSBがしっかりとマンマークしているので、SBの選択肢は「背後へ落とすパス」もしくは「斜めに中央へ差し込むパス」もしくは「バックパス」になる。

ここでバックパスを選択させればハイプレスに移行、背後へ落とすパスを選択されればGKとCBで対応する。そして上の図のように斜めに中央へ差し込むパスには、DMFのギラビギがスライドを行って対応。そしてCFもしくはIHへのパスをカットする、潰すことでボールを回収するようになっていた。

 

そしてボールを奪い、攻撃に移行するとSBの背後へボールを届ける。

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このようにSBの背後へボールを届けるのだが、ここで流れるのがSTのゲルハルト、ヌメチャになる。守備時に3トップがかなり近い位置でプレーしていることで、動きながらのボールの引き出しになり、これでセビージャCBを動かすことができるのが大きなメリットだ。そうすることで逆SBとCB vs CFとSTの数的同数を作り出すことができていた。さらに、流れてボールを受けるのはフィジカルの強い選手になっている。だからここでボールを収め、全体の押し上げとサポートを待って厚みのある攻撃を仕掛けることも考えていたのではないだろうか。

 

だがヴォルフスブルクのこの狙いはセビージャによって潰されることになる。その1つにCBクンデとカルロスの強さによってSTやCFが満足にボールをキープできなかったこと、そしてもう1つがセビージャのボールと人の動かし方だ。

次のChapterではセビージャのボールの動かし方についてを考えていこう。

 

Chapter2:サイドで人とボールを動かすセビージャ

セビージャはヴォルフスブルクの守備に対してしっかりと対応することで、ヴォルフスブルクの狙いを完璧にひっくり返した。

では彼らはどのようにしてヴォルフスブルクを混乱に陥れたのだろうか。

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入れ替わり

最も多く行ったのがこの入れ替わりだ。その入れ替わりがWGとIHとCF。この3人の入れ替わりを行うことでヴォルフスブルクの「中央へのパス」を打ち込まずとも、攻撃を仕掛けることが可能になっていた。

上の図のようにWGが1つ内側に入ることで、SBを内側に寄せる。これでSBの背後にスペースを作り出す。これでCFもしくはIHが抜け出す準備を行う。ここでこの試合、セビージャがCFにラファミルではなく、ムニルを起用した意図がわかってくる。

WGが作り出したスペースにCFのムニルが抜け出すことが多かった。このサイドに流れてプレーを行うことを考えて、よりサイドに流れてプレーを行うことの得意なムニルが選ばれた。

これでCFがサイドに流れても、IHラキティッチが最終ラインと駆け引きを行いながら、背後を狙うため、Chapter1でも触れた「背後へ落とすパス」も有効になってくる。

さらに、以下のような入れ替わりからの攻撃もある。

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中央経由のサイドチェンジ

このようにWGとSBの入れ替わりによるマークのズレを生じさせるパターン。これは特に右サイド、ゴメスとアクーニャのサイドで頻繁に行われた。その理由としてオカンポスよりもより組み立てに絡むことやパスが得意なゴメスのサイドで行われた。

そしてSBのマークのズレを生じさせたことで、ヴォルフスブルクIHを釣り出して3−3のブロックに穴を作り出してフェルナンド経由のサイドチェンジを行ってヴォルフスブルクの狙いをひっくり返した。

 

そしてこの攻撃を仕掛けるにあたり、重要になっていたスペースが3−3の脇のスペースだ。ここでSBもしくはWGが起点を作り出すことで、ヴォルフスブルクのスライドを強要した。だからこそ、この入れ替わりからのサイドからの攻撃を仕掛けることができ、これを繰り返していくことで、中央にも差し込めるようになった。

だからこそ、IHが3−3のブロック脇に降りてくることがほとんどなかったし、ライン間で待つことで縦パスの受け手とヴォルフスブルクのIHのプレスの遅れを生じさせることに成功したのだろう。

 

熱狂を…!!!

敗戦、ドローでも他のチームの結果によってはグループリーグ敗退のだったセビージャ。当然、勝利が絶対条件だ。その勝利を後押しするのがフットボールの熱を受けて狂っているセビージャのサポータ。そして背中を押されて、ピッチ上では選手たちが熱く、そして懸命に戦う姿があった。この雰囲気を作り出せるスタジアム、チームはなかなかないのではないだろうか。少なくとも僕はこのように感じたし、画面越しでもその熱を受けた。セビージャのこの勝利により、より混沌を極めているグループG。果たしてどのチームがグループ突破を果たすのか。とても楽しみで面白いグループだ。

 

最後までありがとうございます!

今回の記事はここまでとなります。ここまでお付き合い頂きありがとうございます。

次回の記事もお楽しみに!!!

 

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