サッカー戦術分析ブログ〜Football Base〜

サッカーをより知れる、勉強できる、そんなブログです!

09-10 CL 1st Leg インテル vs バルセロナ 〜特徴が出たSHの役割の違い〜

 

 

前置き

『サッカーへの恩返し』をしたく、この度『Football Base』という会社を立ち上げました。

「サッカーと共に。サッカーを人生の一部に」これをモットーに、

サッカー好きが楽しめる、これからサッカーを好きになってもらう場所を提供します。

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では早速この試合のレビューを行っていきましょう!

最後までお付き合い宜しくお願いします!

 

はじめに

DAZNのYouTubeチャンネルで提供してくれている、『UEFA CL rewind 名勝負プレイバック』。このチャンネルで見つけたインテルvsバルセロナ。

その手腕を絶対的なものとしたモウリーニョと若きグアルディオラの一戦。

約10年前の試合だが、戦術的な要素がとても強く出ている試合だと個人的に感じた。その中でも特に注目して欲しいのが、それぞれの『SHの役割』だ。ここが大きく試合の勝敗に関わっていたのではないだろうか。では今回はこの名勝負、特にSHの役割に焦点を当てて解説をしていこう。

 

スターティングメンバー

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 このメンバーを見てもらったらわかるように、とても懐かしく、そしてレジェンドだらけの試合。郷愁に浸ることのできる、良い試合だった。

では感想はこのくらいにして、早速『SHのそれぞれの役割』について解説していこう

 

バルセロナのSHの役割

 まずはグアルディオラ監督のバルセロナから。

この時期からグアルディオラ監督は「幅」と「ハーフスペース」の概念をしっかりと活用し、そして選手に落とし込んでいた。その結果が『SHの役割』だ。

ではSHにはどのようなタスクが求められていたのか。

 

①:幅を作る役割

まず与えられていた役割はSH本来の役割。それが「サイドで幅を作り、仕掛けること」だ。

ではどのような場面でこのタスクを求められていたのか。

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まずSHが幅を作る場面は「ビルドアップ」の局面。この局面の時にバルセロナのSHは幅を作る事が多かった。

その理由が上の図にある。この図のようにSHが幅を取ることで四角のエリアにスペースを作る事を狙った。そしてここにスペースを作る事で、メッシとCHのブスケツ、またはシャビに時間を与える事で前進し、そして展開をこの2人に促す。特にメッシがここのスペースに入る事で、前進を試みていた。

ではなぜここにスペースを生む事ができていたのか。

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 インテルの守備戦術は局所で人を捕まえるものになっていた。だからCHのシャビかブスケツのどちらかがCBの間に降りる事でOMFのスナイデルを釣り出すか、スナイデルのマークを2枚にする。(CHが縦関係になるから)これでスナイデルの判断を難しくする。

さらにCHが縦関係になっているので、SHも「タスク過多」に陥る事になる。本来はSBを牽制するのだが、CHが隣にいるので、どちらをマークするかを迷う事になる。

極め付けはインテルのCH。インテルCHのタスクはメッシのマンマーク。だが当時若いメッシといえど、唯一無二のこの選手を1人で止めるのは難しい。ここで1人になってしまうのは、SHが幅をとり、SBをピン止めしているから。

だからバルセロナは中央にスペースを作り出すことができ、OMFとCHで時間を作ることができた。

そして多くの選択肢を持ったバックラインからの選手から効果的な縦パスを送ることで、バルセロナは簡単に前進をしていった。

 

ここで重要な役割を果たしていたのがSHで、ビルドアップの局面で幅を作る事で、このような局面を作り出す事に成功していた。

 

②:アタッキングサードでの役割

では次にアタッキングサードでの役割。ここのポジションの取り方こそが、現在のグアルディオラ監督の戦術の基盤になっていると感じた。ではどのようにポジションをとり、そしてその役割はなんだったのか。それを解説していこう。

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このように現在ではよく見られる「ハーフスペースにSHが入り込む」という戦術。ただここにポジショニングをさせる事は簡単だが、10年前からグアルディオラ監督には明確な狙いがあった。それが『SBのピン止め』とそれに伴う『SBの飛び出し』だ。さらにSHが中に入ることにより、OMFのメッシが自由に動くことができる。それは前線に、もっというとペナルティエリアの幅にしっかりと人数を揃えることができるから。これでバルセロナは「メッシとシャビ」のIHロールで組み立て、そして崩しを行う。

そして最終的にはSBが飛び出して深い位置をとり、そしてマイナスのクロスでチャンスを作り出す。SBに時間とスペースを与えるためにSHがハーフスペースにポジションを取るようになっていた。

先制点のシーン

この試合で先制点を奪ったバルセロナ。このシーンはグアルディオラ監督が狙っていた形だっただろう。それがこのような形だ。

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このようにメッシとシャビでパス交換を行う事でSBが上がる時間を作り出す。そして中央に人を寄せ、SBが上がったタイミングでSBを使う。そうするとSBはいとも簡単に深い位置まで侵入することができる。これは先程も説明した、SHがSBをピン止めしているから。さらにメッシとシャビで人数を割かせたので、CHのカンビアッソもカバーに間に合わない。

そして深い位置をとったSBはマイナスのクロス。ここでもSHがハーフスペースにポジションを取っているので、CFのイブラが引っ張った背後のスペースに入ることができる。

約10年前から、ペップシティのような戦術を取っていたことに驚きを覚えた。

 

補足:現在と違う点とその変遷

補足として、現在のグアルディオラ監督のマンCとなにが違うのかに触れておきたい。

それが、当時の『SHの役割はあくまでもSBのピン止め』ということだ。現在のSH(4-3-3なのでWG)はハフスペースからの『抜け出し』のタスクもある。

当時は『抜け出し』のタスクを担っていたのがSBで、現在はWG。この変化には確実にこのような意図がある。それが『被カウンター』と『2ndボールの回収』だ。

現に当時のこの試合は2ndボールを回収できず、SBの背後をCFのミリートに使われていた。

グアルディオラ監督はバルセロナ時代で「SBの背後」をどうするかという課題に直面し、そしてバイエルン時代で偽SBを編み出し、2ndボールの回収の問題をネガティヴトランジションの局面で解決し、現在のマンCでウォーカーを起用し、3バック化させる事で被カウンターの問題を克服した。

一昔前の試合を見る事で、グアルディオラ監督が編み出した奇抜な戦術も、突発的に生まれたわけではなく、きちんと段取りを追って今に至っている事がわかる、貴重な試合だと僕は感じた。

 

インテルのSHの役割

一方のインテル。モウリーニョ監督はSHにどのようなタスクを与えていたのかを次は紹介していこう。

①:守備時のタスク

まずは「モウリーニョらしく」守備のタスクから。

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まずはディフェンディングサード。ここでのSHの役割はSBを捕まえる事にあった。

モウリーニョ監督はしっかりとスカウティングを行い、SBがSHを捕まえるので、大外のスペースをSHに埋めさせるタスクを求めた。これが守備時、ディフェンディングサードでのタスク。そしてこのタスクが、攻撃時、カウンター時の大きな役割を果たす。

 

(だが先述したように、メッシとシャビからボールが奪えないので、徐々にSHが中央に寄っていき、SHの背後が開き、SBにそのスペースを使われる事が多くなっていた。)

 

②:攻撃時のタスク カウンター編

攻撃時、特にカウンター時はどのようなタスクを担っていたのか。それは「クロスのターゲットマン」だろう。特に左SHのパンデフ。彼がこの役割を主に担っていた。そして右SHのエトー。彼は右SBマイコンとの崩しの役割を担っていた。では具体的にどのようにカウンターを仕掛けていたのか、解説を加えていこう。

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まず最初にボールをインテルがボールを奪うポイントに少し触れておこう。

インテルがボールを奪うポイントは上の図の丸のエリア。ここでボールを奪う、または跳ね返す事で、ボールを奪う。

そして奪ったボールはすぐに背後へ送る。その優先順位がまずはCFミリートへのボール。

ここを徹底的に狙う事でCBをの意識を中に追いやり、次の優先順位が高い、四角のエリアにボールを出すことができる。

このSBの背後に抜け出すのがSHの役割で、両SHはスピードがあるので、ここで優位に立つ事ができた。

そしてこのように攻撃を完結させていく。

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SHがSBの背後に飛び出す事で、一気に攻撃のスピードを早める。これで走力のあるSBマイコンの上がりを促し、数的優位を作り出し、クロスを上げる。そしてCFミリートが潰れ役となり、SHがクロスを合わせるという攻撃を仕掛けていた。

また、このようなパターンもある。

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このようにCFのミリートがSBの背後に流れる事で中央をあけ、SHにスペースを与える。この形は後半から見られるようになった。

前半の内容をうけて、モウリーニョ監督はボールと同サイドのSHの守備時のタスクを変更し、ボールを奪うことに特化させた。こうすることで生まれた新しいカウンターの形。

試合の流れを読み、そしてすぐに実行させるモウリーニョ監督とそれに応えるインテルの選手。見ていて痛快のものだった。

 

③:攻撃時の役割 ストライカーロール編

そしてもう1つ。それがストライカーロールだ。ペップ・バルサのSHはSBを生かすためのポジショニングをとっていたのに対し、モウ・インテルのSHはよりゴールに近づくためのポジションを取っていた。両者の特徴が出ていたSH。モウリーニョ監督はこのストライカーロールでSHをどのようにプレーさせていたのか。

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このようにある程度押し込むことができると、SHはペナルティエリアの幅、もっというとゴールエリアの幅でプレーをすることが多かった。こうすることで2CFのような形を作り出し、ゴール前で密集を作り出す。

これでクロスを上げた時に開くのがここのスペース。

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ここの大外のスペースにOMFのスナイデルが入り込むことでゴールを奪う狙いがあった。だからボールと逆のSHはサイドを捨てて、ゴール前に入り、ストライカーロールを行う。

もちろん、自分でゴールを狙うのだが、大きな目的はゴールを奪うために大外のスペースを開けること。現にここのスペースにスナイデルが入り込む事で、同点弾、逆転ゴールと奪っている。

モウリーニョ監督らしい、SHに守備のタスクから与え、そしてカウンターで攻撃を完結させる、まさにしてやったりの試合内容だったのではないだろうか。

 

補足:現在と違う点とその変遷

ペップはこの試合から読み解けるようにどんどんその戦術を進化させていった。

だがモウリーニョはどうだったのか。根底にあるものが『守備』なので、戦い方は大きく変わらず、カウンター重視の戦いを続けている。レアル時代、第二次チェルシー政権、マンUと基本的な戦術は変わらない。だが、第二次チェルシー政権時、特にセスクが加わった2シーズン目とリーガを制したこちらも2シーズン目のレアル時代。

この2つのシーズンに関しては、クロップ監督並みのトランジションサッカーで、100ゴール越えでリーガを制し、第二次チェルシー政権では、コスタ、アザール、オスカル、ウィリアン、セスクで同じくトランジションサッカー+ペナ幅アタックを展開し、プレミアリーグを制した。この2つのシーズンほど、モウリーニョ監督が攻撃的かつ、能動的なサッカーを展開していた時代はないだろう。

この時代のサッカーを取り戻そうと試行錯誤しているのが現在のトッテナム政権ではないだろうか。コロナウイルスの影響があり、トレーニングを積めないが、仮に来シーズン、フルメンバーが揃い、しっかりと戦術を落とし込み、シーズンインができるとしたら、プレミア制覇も夢ではないだろう。

マンU時代で味わった、過去の戦い方では勝てない経験。ここからもう1つ上のレベルに上がろうとしているのではないだろうか。

 

まとめ

09-10 CL。10年前で古いものだが、かなり「詰まった」試合だった。当時のグアルディオラ監督とモウリーニョ監督の特徴をはっきりと表している、好ゲームだった。その特徴をしっかりと表現しているのが『SHの役割』だろう。コロナウイルスの影響もあり、時間が余っているのなら、『SHの役割の違い』に注目し、ぜひこの試合を見返して見てほしい。

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終わりに

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ではこの場を借りまして、5つの事について紹介させて下さい。簡潔にまとめているので、この4つの事も覗いて頂けると幸いです!

 

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Football Base 自己流のゲームプランの見つけ方を紹介!

 

 

 

 

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前置き

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では僕なりのサッカーの観戦方法を紹介していきましょう!

 

はじめに

ここで解説することはサッカーIQの低かった僕が、ここまでサッカーを読み解けるようになった、僕なりの方法です。ただ漠然と観戦するだけでもサッカーを見るのは面白いですが、サッカーを読み解けるようになると、『奥行き』が生まれ、もっと面白いものになります。

そうとは言っても、「どうやって見ればいいんだ!」というのが本音だと思います。

僕も最初はそうでした。だからこそ、僕なりの「試合の見方」をまとめ、皆さんに紹介し、1つの『指標』としてサッカーを観戦していただければなと思っています!

この解説はYouTubeでもやっているので、文章を読むのが苦手な方は、こちらをご覧ください!


僕なりのサッカーの試合を読み解く方法!!!


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では解説に入っていきます!

 

ゲームプランとは?

まず理解しなければならないのが、「ゲームプランとはなんぞや」ということ。

これを理解していないと、肝心のゲームプランを見つけることができません。

ではゲームプランとはどのようなものなのか。

 

それは、『1試合で完結するもの』です。

 

「ゲームプラン」と表現されるぐらいなので、「その試合」に対して、どのように試合を進めていくのかという準備のことをゲームプランと言います。

そしてもう1つ重要なことが『準備』をする時に何を「中心」に据えて考えるのかです。

この中心に据えるものが、『対戦相手』です。

ゲームプランとは『相手ありき』のプランなのです。

相手が攻撃的なチームなのか。または守備的なチームなのか。ビッグクラブなのか、スモールクラブなのか。ボールポゼッション中心のチームなのか、ロングボール主体のチームなのか。

このように相手に合わせて自分たちがどのように戦うのかを考えていきます。 

 

もっと分かりやすく、簡単な例を挙げてみましょう。

例えばバルセロナ。バルセロナにはメッシという唯一無二の選手がいます。

この選手をどのように止めるのか。これを考え、準備するのがゲームプランです。

 

メッシを止めるゲームプランの例を挙げてみましょう。

これまでにメッシを止めるためのゲームプランを見せてきたチームは数多くあります。

例えば最大のライバル、レアル・マドリード。彼らはメッシに対して、かつてはコバチッチ、最近ではカゼミロにマンマークのタスクを渡します。これが「ゲームプラン」です。

これは「メッシ」という「相手」が存在するからこそ成り立つ戦術で、「自分達のベースにある戦術」ではないのです。

 

このように、『相手』を中心に準備を行い、試合を進める、そして勝利を掴むためのプランをゲームプランと言います。

だから「1試合毎」にその内容は変わり、その試合のみで完結するものなのです。

 

このようにゲームプランからサッカーを読み解いていくと、試合の内容を掴みやすいと僕は思っています。

 

ではゲームプランの理解ができたと思うので、ここからは具体的な方法を紹介していきましょう!

ゲームプランを読み解く方法

試合前にやること

  • スタメンとフォーメーションの確認

これは前節と今節のものを見比べです。これには、大きな「ヒント」が隠されているからです。

分かりやすい例を挙げてみましょう。

2月23日のプレミアリーグ 第27節 レスター vs マンC。ここでのマンCのフォーメーションは4-3-3で、GKはエデルソン、バックラインは右からウォーカー、フェルナンジーニョ、ラポルテ、メンディ、DMFにロドリ、IHにデブライネとギュンドアン、トップに右からマフレズ、アグエロ、B・シウバでした。

 

そして次の試合、CL 1st Leg、アウェイでのレアルマドリー戦。

メンバー、並びともに大きく変わっています。

 

並びが4-4-2(または4-4-1-1)で、バックラインが右からウォーカー、オタメンディ、ラポルテ、メンディ、2列目が右からマフレズ、ギュンドアン、ロドリ、ジェズス、トップにデブライネとB・シウバでした。

 

このように明らかにメンバーと並びが変わっている場合です。

ここには大きなヒントが隠されています。

基本的な並び、または前節(直近の試合)とメンバーとフォーメーションが違うということは何らかの意図(怪我や累積警告での出場停止がない限り)があるはずです。

 

まずはこれを確認する事から始めます。

ここから試合を読み解くヒントを得る事が大事です!

 

試合が始まってから

①:「相手」が何をしてくるのか

試合が始まってからはこれを意識して観ると良いです。

ではなぜこれからする必要があるのかを説明していきます。

 

先ほど説明した「ゲームプラン」を見つけるためにまずは『相手』をみなければなりません。

だから相手が何をしてくるのかを見なければいけません。

『相手』を知らないと自分たちが何を準備してきたのか、どんな意図を持って準備してきたのかを知る事ができないからです。

これが「相手」が何をしてくるのかを観る理由です。

 

ではどのような例があるのか、少し紹介しましょう。

例えばですが、

始まってすぐに高い位置からプレッシングを行なっているだとか、

徹底的にロングボールをSBの背後に送り続けているだとか、

初めからボールを放棄しているだとか。

このように相手が何をしているのかは沢山あります。

さらにここからもっと細分化されていきます。

(この『細分化』されたもっと詳しい事はFacebookのオンラインサロンでやっていくので、こちらの参加もよろしくお願いします。詳しい事はTwitterのDMまで、または前置きの「戦術塾」の詳細の記事をご覧ください。)

 

このように最初はざっくりで良いので、相手が何をしているのかを見つけていくことが重要です。

 

②:自分たちが何をするのか

相手が何をしてきたのかを把握したら、次は自分たちが何をしているのかを見ます。

例えばプレスをかけてくる相手に対して、どのようにそれを掻い潜っているのか、

相手のキーマンに対してどのような対応を行なっているのか、などなどです。

これがゲームプランになります。そうとは言っても、ここで見つかるものだけがゲームプランではありません。これは「試合の最初」のゲームプランです。

90分ある中の数十分にしかすぎません。ですがこの最初のプランを見つける事が重要です。これを見つける事で、試合の読み解き方が随分と変わってきますし、観るのも「簡単」になります。

簡単になる理由は、後の展開の変化が分かりやすくなるからです。

だからこそ、『最初のゲームプラン』は見逃さないでください。

 

でも心配しないでください。

ここまでで説明した①と②を意識して観ると、大体は見つかると思います!

 

③:自分たちのプランに対して相手はどのように対応するのか

次にまた相手を見ます。ここで観るのは相手のゲームプラン②です。

試合に対して少なからずスカウティングをし、準備を行なっているはずです。

だからこそ、ゲームプラン②を持っています。自分たちのゲームプラン①に対して、相手はどのようなゲームプラン②を当ててくるのか。いわゆる修正というものです。

ここを見つける事ができれば、どんどんサッカーの変化の速さについていく事ができるようになります。

 

余談ですが、もしもここで相手の変化がないようであれば、観戦の方法を変え、自分たちのチームを、選手のプレーを、サッカーそのものを難しい事抜きで観戦すれば良いと思います。

 

大体ここまでが前半に起こる事です。もちろん、もっと戦術の掛け合いがある試合もありますが、大体ゲームプラン①〜②が出てきます。もちろんこれ以上出てくる場合もあります。

もしもそのような試合に出会ったら、ラッキーです。これがよく言われる、『面白い試合だった』という正体だと思います。このような試合はほとんどが「熱い試合」になっている印象です。

 

④:ハーフタイムの時間でする事

ハーフタイムは監督が選手達に多くの指示、試合がどのような内容なのか、フィードバックを与えることができる貴重な時間です。

だから僕たちも前半の試合の内容を出てきたゲームプランとともに振り返り、後半からどのような展開になるのか、自分たちのチームはどのようなゲームプランを持っているのか、

これを整理し、そして予想することができます。ここでしっかりと自分なりの意見を考えてください。

ライブで思考力を身につける事ができる貴重な時間です。間違っていても良いので、しっかりと考えましょう!

 

⑤:後半が始まってから

後半が始まってからは、相手のプランに対して(自分たちのプランに対して)自分たちはどのようにしているのか(相手はどのようにしているのか)を見る事が大事です。

前半の終わり頃に上手くいっていなかった方に注目するのが良いでしょう。

その理由は必ず上手くいっていないチームは修正を加えてくるからです。

これがゲームプラン③になります。

ですが、試合が進むにつれて、ゲームプランはだんだんと突発的なものになります。

準備してきた通りに試合が進めば、勝利を手にしたようなものですが、そう簡単に行かないからサッカーは面白いのです。

この突発的なものを見つける事が重要です。

そして後は前半同様に、相手が何をするのか、自分たちが何をするのか、見ていけば試合をより深く見ることができます。

 

⑥:選手交代の意図

そしてもう1つ、監督が直接、試合に関与することができる場面があります。それが選手交代です。

この意図についても考える必要があります。

用意してきたゲームプランなのか、それとも突発的なものなのか。これは初めのゲームプランをしっかりと見つけていれば、このどちらかが分かります。

 

ここでも自分なりの意見を考えると良いです。

 

⑦:試合の締め方

これはさほど深いものはないですが、それでもたまに「え!そこ!」というものがあるので、頭の片隅に置いていて下さい。

これはもちろん後半の終了間近で起こることなので、見つけやすいと思います。

 

以上の①〜⑦が僕なりの試合観戦方法、ゲームプラン中心の観戦方法です!

 

まとめ

サッカーIQの低かった僕が編み出した、自分なりの観戦方法。

もちろん、1つのプレーに一喜一憂するのもサッカーですし、それだけでも十分面白いです。

ですがもっと面白くなる方法は「知ること」です。

元々、僕たちは知る喜び、知りたい欲があったはずです。ですが、いつしかその欲も薄れていき、考えることを放棄してしまいます。

ですがサッカーは再びその喜びを感じさせてくれます。さらに興奮や感動も上乗せされます。

興奮や感動は詳しいことを知らなくてもできますが、知ることでもっと奥行きのある感情を味わうことができます。

実際に僕がそうなっています。だから奥行きのある感情を皆さんにも味わって欲しいです。

そこで、サッカーを見る際の指標として、僕の観戦方法を使っていただけると嬉しいです!

 

もっと詳しくなりたい、もっと知りたい方はフェイスブックのオンラインサロンで一緒に勉強をしましょう!参加をお待ちしております!

(気になる方はTwitterのDMに連絡して下さい)

 

終わりに

最後までお付き合い頂きありがとうございます!

ではこの場を借りまして、5つの事について紹介させて下さい。簡潔にまとめているので、この4つの事も覗いて頂けると幸いです!

 

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  • 最後までご朗読ありがとうございます!

改めまして最後までお付き合い頂き、ありがとうございます!また次回の記事でお会い出来る事を楽しみにしています!

これからも『Football Base』を宜しくお願いします!

 

 

サッカーと共に。サッカーを人生の一部に。〜Football Base 活動内容について〜

 

 

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こんにちは。Football Base 赤澤です。

記事を覗いて頂き、感謝しています。

 

前回は会社を建てた理由を述べさせて頂きました。

それがこちらです!

 

note.com

 

そこで今回は!

嬉しい事に質問の多かった、『戦術塾』についてをもっと深く紹介していきます!

この記事を読み興味が湧いた、または前から少し興味があったという方、是非ともご連絡、そして参加の程、よろしくお願いします。

 

では早速、『戦術塾』について紹介していきましょう!

 

戦術塾って?

まずは戦術塾をやろうと思った理由から。

 

僕は現役のころ、CFをしていて、身体能力に頼り切った、裏抜け大好き脳筋プレーヤーでした。簡単にいうと、戦術のことなど一切考えず、ただひたすら目の前のプレーに全力を注ぐ選手でした。

きっと一緒にサッカーをしている友達はイライラしていたと思います。笑

今、思い返すと自分でも腹が立ちますし、とても恥ずかしいです。笑

 

ですがそんな僕でも、学び、知る事で、ここまで来る事ができました。

 

ありがたい事に今ではTwitterで2,000を越える人にフォローをしてもらい、さらには「サッカーのことを教えてほしい」、「うちの試合を分析してほしい」と声をかけてもらえるようになりました。

 

サッカーIQが低かった僕だからこそ、独学の難しさ、学ぶ過程、そして「知らない事への恐怖」と「知る喜び」が人一倍わかります。

また、『サッカーを学ぶ場所』が欲しかったと切実に感じます。

 

だから皆さんと『知る』喜びを共有し、『知る』手助けができる場を作り、サッカーを学べ、そしてその知識をみんなで共有できる場所が、この『戦術塾』です。

 

気になる戦術塾の中身

皆さんが気になるのが、戦術塾の中身だと思います。

まずはその中身を箇条書きで紹介していきます。

 

  1. ライブ配信での勉強会
  2. ライブ配信でサッカーを一緒に観れる
  3. 会員のみが読めるマガジン
  4. 会員同士で語れるグループ

 

この4つが主な活動内容です。ではここからはその詳細を伝えていきます。

気になる所まで飛ばして構いません。僕だったらそうします。笑

 

①:ライブ配信での勉強会

勉強会のライブ配信は月に2講座、Facebookのグループで行います。

講義内容は2週毎に変わります。

2週間は同内容のものを何度か配信します。これは「時間が合わずに見れなかった」という人がいないようにするためです。必ず全員が学べるように配慮します。

 

気になるその中身は、サッカーを学ぶための、サッカーIQを向上させるものになっています。

サッカーを「知る」には何が必要なのか。そのために何から学び、どのように勉強すればいいのか。これらを中心に学べる場所となっています。

もちろん、初心者、未経験者の方にもわかりやすい内容となっています!

 

また直近の試合の解説もこのライブ配信していきます。

ブログでもレビューをしていますが、確実に『喋り』の方がうまく伝わると思います!

 

サッカーIQが皆無だった僕がここまでたどり着いた方法。そしてこれから飽きる事なく勉強し、積み上げ、もっと先に行く方法。これらを知る事で、サッカーを観るのが面白くなります!

 

サッカーが好きな方、これからサッカーを好きになる方、少しでも気になった方、一緒にサッカーを知りましょう!

 

②:ライブ配信で一緒にサッカーを観れる

これは僕が個人的に気になった事をその場で解説します。

一緒にサッカーを観て、盛り上がりましょう!

 

③:会員のみが読めるマガジン

このマガジンではよりプライベートな所に焦点を当てていきます!

更新は週に2回、下記の1〜3の中からランダムで更新します!

その内容は主に3つあります。それがこの3つです。

 

  1. 僕の試合の見方
  2. これからの挑戦とそのアイデア
  3. 僕の今までの体験

 

1について

「勉強会」と少し似た内容になります。

これの目的として、勉強会の見直しや、移動時間での勉強や暇潰しに当ててもらう事です。

学んだ事の確認と自分で勉強するときの教材にして頂けると嬉しいです。

主な内容は僕が試合を観るときに何に注意して、まず何を観ているのか、そしてどのように試合を読み解いているのかを綴っていきます。

 

2について

これについてはまだまだやりたい事がたくさんあります。

サッカーを世に広げるため、そしてサッカーへの恩返しを果たすため、これから僕がどのようなアイデアを持ち、それをどのように具現化、挑戦していくのか。

これを綴っていきます。

その時に皆さんに良いアイデアや方法がないか問うと思うので、良いアイデアを教えて下さい!

 

3について

これについてはあまり需要が無いかもしれないです。笑

ですが、少しでも僕のことを知ってもらいたいと思っているのでこれも綴っていきます!
まだ24歳ですが、様々な決断と経験をしました。自分の人生を狂ったように走り続けています。

このマガジンを読み、少しでも笑ってもらえて、そして勇気を持つきっかけになったら嬉しいです!

 

④:会員同士で語れるグループ

これはライングループを作り、そこで疑問に思っている事、トレーニングの意図、みんなでトレーニング考案、試合で気になった事、などなど、どんな些細なことでも構いません!

みんなでワイワイ気軽にサッカーを語れる場所です!

学生時代に僕が欲しかった、気軽にサッカーを語れる場所。

皆さんとサッカーを語れる事が僕はとても楽しみです!

 

参加方法は?

ではどのように参加するのか。ここも気になるのではないでしょうか。

出来るだけ複雑にならないように考えました。

方法はたったの4つ!それがこちらです!

 

①:下記のラインのQRコードから友達追加!

f:id:football-analyst:20200324232338j:plain

 

上記のQRコードを写真に保存し、ラインの友達追加の所で読み込ませれば友達追加ができます!

 

そして次です。

 

②:連絡が来るのを待つ!

 

友達に追加していただくと、こちらから連絡を差し上げます。

そこでFacebookのURLと後に使う簡単な暗号を送ります!

 

まだ社員が僕だけなので、直ぐに連絡ができない場合があります。

ここだけはご了承ください、すいません。

 

あともうちょっとです!残りの過程は2つ!

 

③:Facebookで友達になる!

 

ラインの連絡と一緒に僕のFacebookのURLが届き、そこからFacebookで友達申請をして下さい。申請をしたら、先ほど送った暗号をラインで送って下さい!

 

そして最後です!

 

④:ラインとFacebookのグループに参加!

 

暗号の確認が取れ、Facebookでの友達になれたら、ラインのグループ、「サッカー戦術塾」とFacebookのグループ、「サッカー戦術・分析~Football Base~」に招待します。

 

ここでグループに入っていただくと、参加完了です!

 

支払い方法と値段は?

これが一番重要なことだと僕は思います。

ではこれからそれを紹介していきます。

値段について

値段は学生の方でも参加できるように、社会人の皆さんにも負担にならないように、

月額700円に設定させていただきました。挑戦しやすい金額だと思います。

 

ジュースを数本、缶ビールを2本、お菓子を2回ぐらい我慢する、昼飯を少し節約する、飲みを1回我慢してもらえれば、4ヶ月ぐらいは大丈夫です。笑

 

参加しやすい値段だと思います。ぜひ参加してみて下さい。お待ちしております。

 

支払い方法について

お支払い方法についてです。これもとても重要な事です。

まず、お支払い日は25日〜28日です。初月のみ、グループ参加時のお支払いをお願いしております。

そして、お支払い方法は以下の3パターンです。

 

  1. PayPayでの送金
  2. LINE Payでの送金
  3. 銀行講座への振込

この3つになっております。

 

PayPayとLINE Payについてはライングループ、サッカー戦術塾に「お支払いリンク」を送信させていただきます。

 

銀行講座への振込を希望の方は、お手数ですが個別にご連絡のほど、宜しくお願いします。

 

 

先ほども申しましたが、少し何かを我慢してもらえると、これからのサッカーが面白いものになります。僕は皆さんと交流できる事を心より楽しみにしております。

ご検討のほど、宜しくお願いします。

 

退会について

これもとても大事なことです。

「やっぱり自分に合わなかった」や「正直、勉強にならなかった」と感じる方もいると思います。だからこそ、挑戦しやすい金額に設定させていただきました。

 

本題の退会方法なのですが、まず僕に退会したいとの旨を連絡して下さい。

そして軽くでいいので、退会理由を聞かせて頂けると幸いです。

これからもっと良いグループにするための意見に使用させて頂きます。

そして退会の月の金額だけ頂戴させていただきます。この時に退会月の25日〜28日のお支払いが済んでいる場合は大丈夫です。

 

例1)4月10日に退会申し込みの方

ラインを頂いた時点で、お支払いのリンクを送付させて頂きます。

そこから4月分のお支払いを済ませ、その月までグループを利用できます。

25日のお支払いはもちろん必要ありません。

次月の5月1日が退会日となります。

もしも退会月のお支払いがない場合は、引き続き参加した状態になるので、ご注意ください。

 

例2)4月29日に退会申し込みの方

25日〜28日のお支払いが済み、退会申し込みの方は、4月一杯はグループを利用する事ができます。退会日は5月1日になります。

 

皆さんが満足のいくよう精進しますが、それでも合わない事があることは理解しております。

その際は気兼ねなく、ご連絡ください。

 

まとめ  

ここまで読んで頂き感謝しています。

僕はサッカーに救われました。そんなサッカーを好きな人達と繋がれる、交流ができる、そして語り合える事を心から楽しみにしています。

そしてサッカーにのめり込め、皆さんの人生の一部にサッカーがあれば僕は幸せです。

ご検討のほど、宜しくお願いします。皆さんと会える事を楽しみにしています!

〜リスクと表裏一体のハイプレス〜 J1 サンフレッチェ広島 vs 鹿島アントラーズ マッチレビュー

 

 

広島:20‘ ドウグラス 25' ペレイラ 84’ 森島

鹿島:なし

 

前置き

『サッカーへの恩返し』をしたく、この度『Football Base』という会社を立ち上げました。

「サッカーと共に。サッカーを人生の一部に」これをモットーに、

サッカー好きが楽しめる、これからサッカーを好きになってもらう場所を提供します。

少しでも気になる方は、下記のリンクから記事を読んでみて下さい。

皆さんの人生の一部に『サッカー』があれば僕は幸せです。

 

note.com

 

では早速この試合のレビューを行っていきましょう!

最後までお付き合い宜しくお願いします!

 

はじめに

まずは開幕戦が行われてから随分と時間がたってしまった事をお詫びしたい。そして早期のコロナウイルスの沈静化を心から願い、再びサッカーを楽しめる世界に戻る事を待ち遠しく思っている。

 

まだ開幕戦しか行われていないJリーグ。その中でも注目すべき試合の1つ、サンフレッチェ広島vs鹿島アントラーズ。昨シーズン、上手く世代交代を進めながら、上位フィニッシュをする事ができたサンフレッチェ。昨シーズンも上々の出来だったのではないだろうか。

そして満を持して迎えた開幕戦。常勝軍団、鹿島アントラーズを一切寄せ付けずにホームで3-0と完勝。これ以上ない、良いスタートを切れた。

 

一方の鹿島アントラーズ。昨季は優勝目前で失速し、自らタイトルを手放してしまった。それもあってか、監督交代に踏み切り、新たな船長と共に、大海原へと航海に出た。

だが早々に嵐に見舞われる苦しい状況に陥ってしまう。ゴールが奪えず、ハイプレスも剥がされての失点も目立つ。攻撃に関しては新加入が多くおり、その連携の構築がまだ完成していない。このような状況で強敵サンフレッチェに挑んだが、結果は完敗。だが理想とするサッカーが見えているのが、唯一の希望だろう。

 

この試合の内容はお互いにハイプレスの掛け合いと剥がし合いでとても白熱したものになった。では今回はお互いがどのようにプレスをかけ、そしてどのようにプレスを剥がしていたのか。これを中心にこの試合について紐解いていこう。

 

スターティングメンバー

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 鹿島が優位に立てた場所と理由

アントラーズが優位に立てた場所を解説する前に、まずこの試合で触れたいのが、鹿島アントラーズのビルドアップの方法。監督が変わり、大きく変わった事の内の1つだろう。ではアントラーズはどのようにビルドアップを行っていたのか。

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アントラーズはこのようにCH(主にレオシルバ)がバックラインに入ることで3バック化。このようにする事で、サンフレのプレスを呼び込むことを目的としていた。さらにはCHが降りたことで、SBを高い位置まで押し上げ、そしてSHを中にポジショニングさせる。

これがアントラーズのビルドアップの基本的な配置。

ではこの時のサンフレッチェのプレスの掛け方はどのようなものだったのか。 

アントラーズのこのようなビルドアップに対して、サンフレはどのようにプレッシングを行っていたのか。

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このようにCFが降りるCHを、STが開くCBを、中央に残ったCHは主にCHの川辺が捕まえ、中央のスペースを埋めるためにCHがスライドを行う。またSBが引いて受ける動きをすると、WBがそこに出ていく。そして逆のWBはバックラインに入る事で後ろの人数を揃える。特に前半のゴールを奪うまでは、このようにして前から嵌めにかかり、ショートカウンターでゴールを奪う事を狙い、ゲームプランとして持っていた。

 

だがこのプレスがアントラーズの前進を助ける事となる。

 

  • 鹿島が優位に立てた場所

ここまで頭に入れてもらった時点で鹿島が優位に立てた場所について触れる事ができる。ではどこでどのようにして優位に立つ事ができたのか。

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このようにバックラインでプレスを呼び込み、CHを1枚誘き出す。そうする事で中央に位置するCHの青山の脇のスペースに広大なスペースが生まれる。さらには高い位置を取っているSBが下がる事で、WBも引き出し、その背後にスペースを作り出す。こうする事でアントラーズはCHの脇のスペースを効果的に使っていく。

ではどのようにここを使ったのか。それがCFの土居が降りる方法。これで白のエリアで数的優位を作り出す事ができる。2トップが縦関係になっている事で、CBの荒木をCFのエヴェラウドがピン止めできるので、このような方法が可能になっていた。前半はじめのビッグチャンスもこのような形で生まれている。

これが大まかな一連の流れだ。

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この方法と後に紹介するハイプレスで流れを掴んでいたアントラーズだが、20'のスローインのミスからの失点、そしてサンフレの対応により、じわじわと流れをサンフレに持っていかれる事となる。

 

広島の守備の修正

ではどのようにしてサンフレは剥がされてしまうハイプレスに再び蓋をしたのか。

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まず問題はCHの脇のスペース、上の図でいくと赤のエリア。 ここに蓋をしなければ、いつまで経ってもハイプレスが完成せず、守備に穴が空いている状態になってしまう。

だからサンフレはこのように守備を修正した。

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修正点は3つ。まず1つ目がCFのペレイラの位置。初めは降りるCHを捕まえに行く事が多かったのだが、プレスを剥がされるので、中央のCH三竿へのパスコースを消す立ち位置を取るようになる。こうする事で、CHの川辺が前に出ずに中央に残る事ができる。

 

このCHが中央に残る事が2つ目の修正点だ。ここにポジションを取る事で、CHの脇のスペースを消し、降りるCFの土居に対してマークを行うことができる。さらにCH青山もCHの三竿にプレスが必要ならば出れるようになる。これが2つ目の修正点だ。

 

そして3つ目。これが絞るSHに対してCBがマンマークを行う事。

サンフレは後半から明らかに「SHへの縦パス」を奪い所に設定していた。だからこそ、ここを潰すため、CBがマンマークを行い、ボールを奪った。

 

これらの修正の準備は先制点を奪った時点から始まっており、ハーフタイムでより具体的な指示があり、そして後半から明らかに「SHへの縦パス」を奪い所とした修正が見えた。

だからこそこの試合で何度もカウンターを打てる事ができたし、ボールを持たれてもストレスを感じず守備を行う事が出来ていたのではないだろうか。

 

広島が優位に立てた場所と理由

では次はサンフレがどこでどのようにして優位に立つ事ができていたのかを紹介していこう。

  • 鹿島のハイプレス

まずはアントラーズのハイプレスについて紹介していこう。これが監督交代で変わったもう1つの現象ではないだろうか。(ハイプレスの掛け方が変わったのか、対サンフレ用だったのか、まだこの試合しか観れていないのではっきりしてない)

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このようにハイプレスをかける時(試合を通して終始ハイプレス)は3-3-1-3のような形になる。CFとSHで3バックを牽制、少し低い位置でCFの土居がCHのマークを行う。さらにそのカバーとしてCHの三竿がCHの川辺、青山を見つつ、視野にSTを入れておく。

そしてもう1人のCH、レオシウバが三竿のカバーポジションをとり、STのケアを行う。

SBはWBのマークを行い、CBはCFのマークを行う。これがこの試合のアントラーズのハイプレスをかける準備だ。

そしてこのようにしてボールを追い込んでいく。

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このようにCBにパスが出るとボールサイドのSHがプレス。ここで気持ちWBを消しながらプレスをかける。また逆のSHは絞る事でCHへの牽制を行い、ボールサイドのSBはWBでボールを奪う準備を行う。ここが1つ目の奪い所。

2つ目がCHからの次のパス。この図だと青山からのパスだ。ここでCH三竿のポジショニングが重要になる。CFの土居がプレスをかけているのでCH青山のパスコースはCH川辺かSTの森島に限られる。ここで身体の向きとCF土居のプレスの掛け方を見て、CHの三竿はどっちにパスが出るかを予測してパスカットを狙う。

ここで特にやられたくないのが、CH川辺の所。もしもここで潰し切れなければ広い方に一気に展開され、カウンターを受けてしまう。だからこそ、ボールと逆サイドのSHが絞る事でCHへのプレスをかけれる準備を行っている。

 

このハイプレスで序盤で流れを引き寄せ、サンフレを押し込み、ミスを誘う、ショートカウンターを打ち、チャンスを作っていた。

だが、サンフレのプレスの回避方法が嵌り、アントラーズは敗戦を喫する。

 

  • 広島が優位に立てた場所

アントラーズのハイプレスに苦しんだ序盤。サンフレはどこに活路を見出し、そして優位に立ったのか。これが顕著に出たシーンが2ゴール目、ペレイラのゴールシーンだ。

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ここでも空いてくるのがCHの脇のスペース。ここを効率良く使う事でサンフレは勝利を手にした。ではサンフレはどのようにここのスペースを使ったのか。

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まず先程も解説したように、アントラーズのプレスに苦しんだサンフレ。だが、ここで唯一プレスがかからない場所がある。それがGKだ。だからボールを受けたCBはWBでもなく、CHでもなく、GKへのバックパスを選択。

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GKへのバックパスを選択する事で、アントラーズ全体を数m押し上げる事ができる。

そして次のシーンで白のスペースを使う。

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このようにGKからのロングパスでCHの脇を使う。このゴールシーンは森島のスーパートラップもあったが、それ以上に整理された良い攻撃だった。このようにして一気にカウンターに出る事で優位に立ち、チャンスを作り続けてゴールを奪った。

これが大まかな一連の流れだ。

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プレスを呼び込み、スペースを作り、ロングボールで打開。整理し、能動的に使う「ロングパス」がこんなにも脅威になる事を顕著に表している、良いシーンだった。

 

  • 鹿島の課題は…

アントラーズはこのサンフレのプレスに剥がし方に対しての対応が見られず、試合を通して終始ハイプレスをかけ続けた。ここの修正力が現在のアントラーズの課題なのではないだろうか。

もっと詳細にいうと、ハイプレスを仕掛けた時のCHの脇のスペースのケア。そしてハイプレスをかけない時の守備戦術。この2つの欠如により、この試合で敗戦する事となった。

付け加えると、もしかしたらこのハイプレスは「対サンフレ用」のものだったので、違うチームと対戦する場合は変わってくるかもしれないが、もう少し、修正の動きがあっても良いと感じる試合内容だった。

 

まとめ

この試合の大きなトピックスとして「ハイプレスの掛け合い」と「CHの脇のスペースの使い方」だろう。お互いに前からし仕掛ける、とても動きのある試合で見応えがあった。そんな中、勝負を分けたのは、試合中、そしてハーフタイムでの修正だろう。もちろん、アントラーズの最初の決定機でゴールが決まっていれば試合の内容は違ったものになったかもしれないが、それでもこの試合でアントラーズが勝てたかどうか怪しいものだったのではないだろうか。それぐらい、この試合のサンフレの修正力と対応力は目を見張るものがあった。

いつリーグが再開するかはわからないが、この中断期間を利用して、よりチームを成熟できる。これだけ開幕戦で良い戦いをした両チーム。再開した時、どのようなチームに仕上がっているのか、とても楽しみだ。

 

終わりに

最後までお付き合い頂きありがとうございます!

ではこの場を借りまして、5つの事について紹介させて下さい。簡潔にまとめているので、この4つの事も覗いて頂けると幸いです!

 

  •  会社について

一番最初に紹介させて頂きましたが、こちらが会社についての記事です。

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  • 自分がサッカーの勉強に役立てている本

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読み込めば読み込むほど、発見がある本です!

 

  • 最後までご朗読ありがとうございます!

改めまして最後までお付き合い頂き、ありがとうございます!また次回の記事でお会い出来る事を楽しみにしています!

これからも『Football Base』を宜しくお願いします!

 

CL リバプールvsアトレティコ 〜矛と盾の完全決着〜

 

CL 2nd Leg リバプール vs アトレティコ・マドリード
スタジアム:アンフィールド
過去5試合対戦成績:リバプール⇨1勝 アトレティコ⇨3勝 1分
試合結果結果:2-3
得点者
リバプール:43‘ ワイナルドゥム 94’フィルミーノ
アトレティコ:97‘ 105+1’ ジョレンテ 120+1’ モラタ

前置き

『サッカーへの恩返し』をしたく、この度『Football Base』という会社を立ち上げました。

「サッカーと共に。サッカーを人生の一部に」これをモットーに、

サッカー好きが楽しめる、これからサッカーを好きになってもらう場所を提供します。

少しでも気になる方は、下記のリンクから記事を読んでみて下さい。

皆さんの人生の一部に『サッカー』があれば僕は幸せです。

 

下記の記事で会社についてと戦術塾の詳細を書いてるので覗いてみてください!

  • 会社について

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  • 戦術塾について

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では早速、解説に入っていきましょう!

最後までお付き合いください!

はじめに

最強の矛を持つとされるリバプールと最強の盾を持つとされるアトレティコ・マドリード。1st  legはホームの盾のチームに軍配があがった。ホームでの熱狂的なサポーターの後押しもあり、まさに「らしく」勝利を手にしたアトレティコ。彼らが乗り込むのは『要塞』アンフィールド。昨シーズンのCLバルセロナ戦。4-0で勝利し、逆転突破を果たした「アンフィールドの奇跡」は記憶に新しいだろう。そして今回もリバプールは逆転突破をするべく、ホームに最強の盾を粉砕するために、彼らを呼び込んだ。

この白熱した試合は延長戦までもつれ込み、結果、アトレティコの勝利で幕を閉じた。戦術の駆け引き、思惑、準備、そして情熱。トップオブトップが繰り広げるこの試合に興奮したフットボールファンは多いだろう。

では今回はこの試合の全貌をじっくりと解説していこう。

スターティングメンバー

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1st Legのマッチレビュー

まずはこちらをご覧頂き、そして少しでも1st Legの試合を思い出してこのマッチレビューをご覧になって頂きたい。

https://note.com/soccer_bunseki/n/n88b66d594711

では2nd Legのレビューを行っていこう。

盾を打ち砕くための3つの準備

1st Leg。リバプールは枠内シュートが0という驚きを隠せない結果に終わった。完全に幅をスペースを消され、そして粘りに粘られての敗戦。ホームでの逆転突破にはこの『アトレティコの壁』を越えて2ゴールを奪わなければならなかった。だからこそ、この試合に向けて準備した事を最初から出し惜しみなく、そして全力で行った。ではどのような準備を行い、そしてそれにはどのような思惑があったのか。

準備①:両WGが幅を作る

まず1つ目の準備。それがWGが幅を作ること。もちろん、普段の試合も幅を作る事はあるが、この試合に関しては明らかに『WGが幅を作る』事を意識していた。ではこれにはどのような意図があったのか。

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まずはこれを見ていただきたい。これが通常の試合で取る攻撃時の基本的なポジショニング。WGが中に入る事でSBを押し上げる。これで幅と深みを作り、さらには弾かれたボールを高い位置で回収する事で2次攻撃に繋げる。

だがアトレティコとの1st Leg。このポジショニングで狙われたのが、SBの背後。

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このように赤のエリアを使われる事でリバプールはカウンターを受け、SBはそこのケアを気にするので、ダイナミックな動きが少なからず制限される事になった。

だからこそ、ホーム、アンフィールドでのこの試合はWGが幅を作ることを選択。

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このようにする事でSBが少し低い位置にポジションを取る事ができる。
比較するとこのような感じだ。

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このようにWGを張らせて、SBのポジションがを変える事で2つの狙いがあった。
まず1つ目。それが先程、少し触れた「SBの背後へのボール」の対処。初めからここのスペースを消す事により、アトレティコにカウンターの活路を見出させないようにする事。初めからスペースを消しているので、アトレティコはSBの背後にボールを送る事が難しくなる。これがまず1つ目の狙い。

そしてもう1つの狙いがこちら。

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このようにWGが幅を作る事でアトレティコのSHとSBを引きつける事ができる。これによって時間ができる場所はSB。ここでWGがSBにボールを落とす事でSBは高精度クロスを供給する事ができる。
1st Legでは封じ込まれたクロス攻撃。攻撃し倒す他ないリバプールはここに1つ活路を見出す事に成功する。現にこの試合の先制点も延長戦の追加点もクロス攻撃で、その本数は62本もあった。

さらにはWGに幅を作らす目的はもう1つある。それがこの試合に向けての『準備②』だ。では準備②はどのようなものだったのか。

準備②:CBからの斜めのロングフィード

WGが幅を作る事でSBからの高精度クロスを放り込む事ができるようになったリバプール。さらにその攻撃を活性化させるために行った事が「CBからの斜めのロングフィード」だ。このプレーも前回対戦では見受ける事が出来なかったもので、この試合に向けてしっかりと準備を行って来たものだろう。
ではなぜこのロングフィードが打てるようになったのか。

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このように前回対戦の時は後ろが3枚でボールを回す。さらにSBが幅を取り、WGが中に入るので、幅を作っている選手は1枚。だからアトレティコの選手は気兼ねなく幅を取る選手にプレッシングに行けた。

だからこそこの試合、リバプールはWGが幅を作り、そしてIHが中に入り、トライアングルのバランスを保つためにSBも幅を作った。

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このように幅をSBとWGで幅を作った事で斜めのロングフィードを打てるようになる。では何故それができるようになったのか。

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このようにサイドではトライアングル、バックラインではダイヤモンド型のスクエアを形成する。こうする事で準備を進める。そしてSBにボールを出した時にアトレティコSHがプレスを行う。アトレティコはSHがSBを牽制する事でSBに展開させないようにする必要があるため、ここでSHがプレスに出て行く。この時にしっかりとスライドを行う事で中央を固め、ゴールを閉ざす。これでアトレティコは守るのだが、ここに風穴を開けるべく、リバプールは準備をしている。
アトレティコSHがプレスに来ると、SBはCBにリターンパス。ここから一気にサイドを変える。

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このようにサイドを変える事で張っていたWGが時間を持ってボールを持つことができる。アトレティコはスライドを行なっているので、若干の遅れが生じるので、本来ならばSHとSBの2枚を揃えて対応をしたいのだが、SB1枚の対応になる。これでサイドを変える事で次の攻撃の準備をする事ができていた。

補足:なぜ後ろがスクエアだったのか

ではなぜ背後がスクエアだったのか。これは前回対戦をよく見れば分かってくる事。

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例えば前回対戦のように後ろがトライアングルの場合。この場合だと、上の図のように2トップのどちらかがDMFを消しながら牽制を行えるので、サイドを変える斜めのフィードを打つ事ができない。だから相棒のCBにパスを出す事でサイドを変えるが。そこに届くまでに時間がかかる。だから前回対戦は斜めのボールを見る機会が少なかった。
では今回のように後ろがスクエアだった場合はどうなるのか。

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このように似たような状況。SBからのバックパスを受けるCB。この時にDMFヘンダーソンが2トップの間にポジションを取る事でCFの1枚をピン止めすることができる。さらにボールサイドのCFは中央のDMFヘンダーソンを消す立ち位置を取る。だからCFはCBにプレスに行く距離が長くなり、CB(特にファンダイク)は時間を持ってボールを持つことができ、そしてサイドを変える事ができる。

さらにこのようにバックラインをスクエアにしている事で、SBのサポートも距離も短くでき、さらにこの試合の狙いの「後ろでのサポート」(準備①)ができる。

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これが後ろをスクエアにした理由で、これで斜めのボールを差し込む事ができるようになった。前回対戦からの修正をしっかりと行っている証拠の1つだろう。

準備③:IHの飛び出し

WGが幅を作る事。CBの斜めのロングフィード。そのためのサイドでのトライアングルとバックラインでのスクエアの形成。これにより繰り出せた攻撃がSBからの高精度クロス。そしてもう1つがIHの飛び出しだ。この攻撃でアトレティコの堅守に小さな穴を開けていった。ではどのようにしてIHは飛び出していたのか。

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WGがボールを持つとSHとSBがボールを奪いにプレスを行う。この時にIHを捕まえるため、場所を埋めるためにCHはSBのカバーポジションを取る事が特に前半は決まりとしてあった。
ここで先述したようにSBにパスを送る事で、時間ができているSBからの高精度クロスを放り込まれる。だからCHの立ち位置は徐々に高くなり、曖昧になっていく。

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このようにSBにも牽制に行ける距離間を保ち始める。比較で確認してもらいたい。

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このように少しだけ高くなる事で、IHがここに抜け出すことができるようになる。

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このようにCHが若干高いポジションを取っているので、IHの抜け出しに間に合わなくなり、深い位置をとられてしまうようになる。この攻撃はCHが若干高い位置を取るようにうなって見られるようになった攻撃だ。
この攻撃を繰り出すことができたのも、SBで時間を作れるように準備したから。2つの選択肢をCHに提示する事で徐々にアトレティコの壁に穴を開けたいった。

これら3つの準備を徹底的に行い、何度も試合を決められるシーンを作り出し、そして勝ち上がるための準備が整っていたリバプール。
だが結果はCLから姿を消す事になった。もちろん『運がなかった』のもあるだろうが、それ以上にアトレティコの選手の闘志とシメオネ監督に修正が効いていた。『要塞』アンフィールドでアトレティコが勝つために施した修正は一体どんなものだったのか。

施す盾の修繕

リバプールの矛で突かれまくり、だんだんと穴ができ始めたアトレティコの盾。だがハーフタイムでの修正、そして54‘の交代による修正で「盾」の修繕に向かう。ではどのような修繕し、そしてどのような意図があったのか。

前回対戦同様の守備戦術
まず触れるべきはアトレティコ守備の戦術。「機能していた」といえば機能していたし、「機能していなかった」といえば機能していなかった。
いわゆる、どっちつかずで、どっちに転ぶか分からない状況だった。それが特に前半。では基本的にどのように守備を展開していたのか。

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2トップはDMFを消し、外回りのパスを選択させる。そしてSBにパスが出ると、SHが牽制を行う事でサイドを変えさせないように対応。その時に中盤がしっかりとスライドし、最終ラインはペナルティエリアの幅で守備を行う。こうする事でボールを持ったSBにWGへのパスを選択させる。

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WGにパスが出ると、SBがプレス、SHがプレスバックで数的優位を作り出し、対応を行う。そして白のエリアを埋めるためにCHが下がってカバーポジションを取る。こうするさらに逆のCH、SHもボールサイドにずれる事で中央を締める。これで中に人数をかけ、入ってくるボールを尽く跳ね返した。

だがこの守備が通用したのは1st Legのこと。この試合は2nd Legだ。先述したようにリバプールはしっかりとこの試合に向けて準備を行っていたので、SBからの高精度クロスを入れられ、徐々にIHに深い位置を取られるようになり、前半にうちに失点を喫してしまう。

だから後半からこのような修正を加える。
この修正こそが、最強の矛を有するチームを『要塞』で破る事に成功する。

修正①:ポジションの入れ替え
まずハーフタイムで行った修正はSHに位置していたサウールをLCHへ、RCHに位置していたコケをLSHへ、LCHに位置していたトーマスをRCHへ変更。これにはどのような意図があったのか。

意図①
まず1つ目の意図。それが『コケの運動量』に頼るカバーではないだろうか。前半から圧倒的な走行距離を誇り、前半だけで6.1kmを走った。だからこそ、シメオネ監督はキャプテンをサイドに置く事で、SB、WG、そしてIHのケアを任せたのではないだろうか。
実際にリバプールの攻撃は右に大きく偏っており、「ここを止めなければ突破はできない」と踏んでのポジションの変更だろう。

意図②
2つ目の意図はカウンター時の推進力。勝ち上がるためにはゴールが必要な両チーム。アトレティコはアウェイと言えど、防戦一方でPKを狙うという戦い方を選択しなかった。後述するが、カウンターの機を伺い、本気で勝ちにいった。
だからこそ、中央からの推進力が必要で、その中でもサウールの推進力に頼った。現にゴール前まで行くと、必ずサウールがおり、ミドルシュートもいくつか放った。

意図③
3つ目の意図。これは2つ目と若干被るが、サウールの推進力を生かす事で、SBを押し下げようという試みだ。ではどのように押し下げようとしたのか。

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まず白のエリアがコケのカバーエリア。ここをカバーすることを任された。そしてこの辺り、またはクロスの跳ね返りを拾い、赤のエリアにボールを供給し、そこへCFが流れる。これで中央を開ける。ここにCHに入ったサウールが飛び出す事で、CFのJ・フェリックス、コレア、CHのサウールで攻撃を完結させることを試みた。これでSBを押し下げ、前回対戦と同様の展開に持ち込む意図を狙ったのだろう。

だが、腹を括っているリバプール。ここで簡単にSBが下がらず、高い位置を取り続ける事で逆転突破のゴールを狙い続けていた。
だからこそアトレティコは次の修正に打って出る。

修正②:CBへのプレス
そしてもう1つの修正。それがCBへのプレスだ。これを判断したのは54’の交代、CFのジエゴ・コスタに変えて、マルコス・ジョレンテを投入。この意図にはCBへのプレスをかけるための交代だった。ではどのようにプレスを行い、そしてそれによる、後の展開を望んでいたのか。

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交代により、SHに入っていたコレアがCFに、そして交代で入ったジョレンテがSHに入る。これで「より走れる」選手が揃うことになる。この交代の直後の60‘辺り。ここからアトレティコの2トップはリバプールのCB、もっというとスクエアを形成する後ろの選手にプレスかけるようになる。これにより、白のエリアは空いてしまうが、これは許容していた。それよりもCBからの斜めのボールを嫌ったのだろう。

このプレスによりアトレティコは息を吹き返す。ではなぜアトレティコは復活したのか。

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このようにプレスをCFがプレスをかけるようになったことにより、リバプールはSBを押し上げる事が簡単になる。これは先程、少し触れてた、アトレティコが白のスペースを「捨てた」から。だからSBが高い位置をとるようになる。
これこそがアトレティコが息を吹き返した理由。このような展開になったことにより、リスクは多少伴ってしまうが、防戦一方だったアトレティコがカウンターを打てるようになった。

この理由がリバプールの後ろが「トライアングル」になったから。これは前回対戦と同様でSBの背後、CBの脇をつけるようになったこと、さらには「トライアングル」になったことにより、シンプルに守備の人数が減ったことが関係している。

さらにアトレティコがカウンターを打てるようになったので、前半よりもオープンな展開になる。こうなると、徐々にWGのポジショニングが『中』に入っていく。こうする事でリバプールは『直線』のロングボールが多くなり、アトレティコは跳ね返す事が斜めのものより、容易になる。またWGが抜け出す場合も「中⇨外」になるので、「ゴールから遠ざける」事に成功する。

また、WGが中に入った事で前回と同様の戦いにシフトする事も可能に。『リバプールを抑えた』という事実がある前回同様の戦い方に持っていく事でアトレティコは精神的にも優位に立つ事ができた。

もしもこれらの2つの修正で

一部のスペースを捨て、SBを押し上げさせる事で、
カウンターを打つ準備をし、そして前回と同様の戦い方にシフトする

これをシメオネ監督が狙っていたとしたら、、、
このように考える事ができる後半に内容で、大胆なこの方法に度肝を抜かれた試合だった。

延長戦に入ってから

延長戦に入ってからは戦術的な変わりはなく、試合が進んでいった。リバプールは準備してきた事を徹底して行う事で決定的となるゴールを奪ったかのように見えた。このゴールが少し、テイストが違うが、IHが抜け出してクロス、これまでに何度も試みた攻撃だ。さらにアトレティコが前に出て、カウンターという土俵で攻撃できた事も大きかっただろう。
アンフィールドでの逆転劇で幕切れかと思ったが、GKアドリアンのミスで全ての流れがアトレティコに移った。リバプールはこの失点で万事休す。
我慢して仕留めるの真骨頂でアトレティコは劇的な勝利をてに入れた。

まとめ

矛と盾。勝利と敗北。歓喜と悲哀。天国と地獄。まさにこれらを具体的に表した、そしてサッカーの『冷たさ』と『熱さ』が同時に現れ、入り混じった最高の試合だった。何度も身震いがし、興奮した。そんな試合を支えていたのが、戦術であり、情熱。稀代の名将が織りなすこの試合は後世に語り継がれてもよい試合の1つではないだろうか。それぐらい様々な感情と思惑が詰まった試合だった。
コロナの影響でサッカーが見れないという虚無感にさらされる中で、このような試合を見れた事に感謝したい。時間が許される限り、この試合を見返していきたい。

そして早期のコロナウイルスの沈静化を心より願っている。

終わりに

最後までお付き合い頂きありがとうございます!

ではこの場を借りまして、5つの事について紹介させて下さい。簡潔にまとめているので、この4つの事も覗いて頂けると幸いです!

 

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セリエA ユベントス vs インテル 〜ゆるりと躱す。ユーベの躱し方とは〜

 

セリエA 26節 ユベントス vs インテル
スタジアム:アリアンツ・スタジアム
過去5試合対戦成績:ユベントス⇨3勝 インテル⇨0勝 2分
試合結果結果:2-0
得点者
ユベントス:54‘ ラムジー 67’ ディバラ
インテル:なし

前置き

この記事を読んでいただき、試合を見返すきっかけ、または次の試合を観ようと感じるきっかけになっていれば幸いです。
観ているだけで夢中になれ、そして仲間になれるサッカー。
スポーツという枠組みを越えた、『熱くなれる何か』を実感できるサッカー。
この『何か』提供できる場所を作る事を考え、事業展開し、日々行動を起こしています。

サッカーに救われ、人生を豊かにしてくれた。
このような経験を皆さんと分かち合いたい。もっとサッカーを知ってほしい。
『ただサッカーが好き』というシンプルで、そして熱い気持ちを持って活動をしています。

サッカーを日本にもっと広めたい!熱狂の渦に飛び込みたい!
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自分もそうでしたがサッカーと出会い人生が変わりました。

この記事を読み、サポートしたい!という方がいらっしゃいましたら、
「終わりに」にある記事(この記事に会社の詳細を紹介しています)を購入して頂けると、とても嬉しいです!宜しくお願いします!

前置きはこのぐらいにして、では早速、この試合について解説をしていきましょう!最後までお付き合い、宜しくお願いします!

はじめに

今シーズンのセリエAは面白い。そう感じている人は多いだろう。その一旦を担っているのが、コンテ監督率いるインテルだ。彼らの躍進なしには今シーズンのセリエは語れない。それほどまでに、コンテ監督はチームを仕上げた。そして絶対王者ユベントスを叩く事ができれば、ラツィオの背中を追う事ができ、スクデット獲得もいよいよ現実味を帯びてくる。だが、ユベントスの壁は異常にk高かった。プレスを尽く剥がされ、自分たちの時間帯にゴールを奪われる。極め付けはディバラの美しいゴール。ユベントスに強さを見せつけられる形となった。
低調な戦いが続いていたユベントスは威厳を示す形で、首位に返り咲くことに成功。この試合のユベントスは圧巻だった。ではインテルのハイプレスをユベントスはどのように掻い潜っていったのか。今回はその方法について触れていこう。

スターティングメンバー

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インテルのプレッシング

ユベントスがどのようにプレスを躱したのか。これを解説するために、インテルのプレッシングについて触れていこう。

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このようにインテルのプレッシング人を捕まえるもの。だからこそ、ユベントスは『圧』を感じることになる。
CBに対しては2トップが、IHに対してはCHが、DMFに対してはDMFが、3トップに対してはCBが、SBに対してはWBが捕まえる。
だがWBはSBと若干距離をとり、ポジションを取る。そうする事でSBにパスを出させる事が狙いだ。

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このようにする事でSBの選択肢を無くしてボールを奪う。その時に逆のWBは下がる事でSBのポジションを取る。このようにして突破された時のリスク管理も行う。

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そしてSB(赤丸のエリア)または中央(四角のエリア)でボールを奪う事でショートカウンターを狙う。これが1つ目の奪い所。そしてもう1つの奪い所がここになっている。

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このようにSBでボールを奪えなくとも、3トップに入るボールを狙う、またはここで潰す事でボールを奪い切る。これが2つめのボールの奪い所。
インテルは失点をするまではこの守備でうまく守れている印象だった。

プレッシングを剥がす方法

ではどのようにしてユベントスはプレッシングを回避していったのか。

パターン①:IHが流れて逆のIHが受ける
まずはこのパターンから。ユベントスインテルの『人を捕まえる守備』をしっかりと逆手にとり前進していった。

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まずこの方法でボールを動かす時はCB+GKのトライアングルが少し小さくなる。そうする事で、SBのポジションの位置を「低く」する。わざわざ狭くされるようなポジションを取る事に、どのような目的があったのか。

画像7

まず1つ目の目的としてWBのプレスの距離を遠くすること。簡単に言うと、「走る距離」を長くする事だ。この距離を長くする事で、SBに時間ができる。
そしてもう1つの目的がこれだ。

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WBが長い距離を走り、プレスに出た事で開くスペース。それは四角のエリアだ。ここにIHが流れる事で中央のスペースを開ける。そして逆のIHが中央に入り込む事でボールを引き出すと言う算段だ。

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こうする事でインテルのCHを中央に誘き出し、DMFに落とす事でSBがフリーでボールを受けて一気にスピードを上げて攻撃を仕掛ける事が可能になる。
一連の流れとしてはこうだ。

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これが1つ目のインテルのプレッシングを剥がすパターンだ。
では2つ目のパターンはどのようになっていたのか。

パターン②:IHが流れてWG or CFが受ける
これがもう1つのパターン。ではこのパターンはどのようにプレッシングを躱してしたのか。

画像11

パターン①とは違い、CBが広がり、そしてその中央にDMFが降りてくる事で四角形を作り出す。ではこれの意図は何だったのか。

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このようにCFとDMFを『自陣深く』まで呼び込むことが意図としてあった。そうすることにより、開くのは中央なのだが、これではまだ不十分。さらにこのように動く。

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ここでもSBが深い位置を取っているので、WBの走る距離は長くなり。だからこそ、ここでも時間ができる。そして両IHがサイドに流れる事で中央を大きく開ける。これで3トップ、特にCFのイグアイン、WGのロナウドへのパスコースができる。そしてそこへボールを差し込む事でチャンスを広げる。

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このようにWGのロナウドがボールを受ければ、IHのマテュエディがサポートをし、CFのイグアインが抜け出す。CFのイグアインがボールを引き出せば、IHのマテュエディ⇨ロナウドが斜めに抜け出す事でチャンスを作った。

これらの方法でユベントスインテルのプレッシングを剥がし、そしてチャンスを作り出すことに成功した。

まとめ

後半の立ち上がり、インテルのペースで試合は進んだが、ここでゴールを奪えなかった事がこの試合の分かれ目だっただろう。そのあとのラムジーのゴールはまさに「サッリのチームらしい」ボールの動かし方でのゴールだった。
そしてその直後に投入された至宝ディバラ。彼の美しいトラップからの、美しいシュート。何度みても唸れるゴールだった。
大事な試合でしっかりと結果を残すユベントス。流石は勝者のメンタリティーが染み付いているチームだった。
来週のCLの逆転突破に向けて、とても弾みのつく一戦だっただろう。

おわりに

PL チェルシー vs エバートン ~攻め潰したチェルシー~

 

 

PL 29節 チェルシー vs エバートン
スタジアム:スタンフォード・ブリッジ
過去5試合対戦成績:チェルシー⇨1勝 エバートン⇨2勝 2分
試合結果結果:4-0
得点者
チェルシー:14‘ マウント 21’ ペドロ 51’ ウィリアン 54‘ ジルー
エバートン:なし

前置き

『サッカーへの恩返し』をしたく、この度『Football Base』という会社を立ち上げました。

「サッカーと共に。サッカーを人生の一部に」これをモットーに、

サッカー好きが楽しめる、これからサッカーを好きになってもらう場所を提供します。

少しでも気になる方は、下記のリンクから記事を読んでみて下さい。

皆さんの人生の一部に『サッカー』があれば僕は幸せです。

 

下記の記事で会社についてと戦術塾の詳細を書いてるので覗いてみてください!

  • 会社について

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  • 戦術塾について

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では早速、解説に入っていきましょう!

最後までお付き合いください!

はじめに

FAカップでリバプールを下してすぐのリーグ戦。この試合が大事なのは火を見るよりも明かだ。その理由が『継続性』にある。良いサッカーをしても、次の試合では慢心に浸かったのか、内容ともに酷い試合を演じる事が多かった。だからこそ、欧州王者を下したこのエバートン戦が重要だった。そして蓋を開けると難敵とエバートンを4発で粉砕。内容も伴い、さらには若手を試す事のできる、大きな収穫のある試合だった。かつてのホームに帰ってきたアンチェロッティ監督にとっては苦い経験になった。では今回はなぜチェルシーはエバートンを「攻め潰す」事ができたのか。今回はこれを紹介していこう。

スターティングメンバー

画像1

 

ビルドアップで見出した可能性

FAカップ、そしてこの試合。DMFで先発抜擢されたのは、若手のギルモア。ひょうんな事から救世主のように現れた彼により、チェルシーのビルドアップは一気に可能性が広がるものになる。ではどのようにビルドアップを行なっていたのか。

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チェルシーのビルドアップ時のセットポジションはこのような感じになる。そしてここからこのように動く事で攻撃を組み立てる。

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このように動くこにより、赤丸の選手の判断を難しくさせる。IHのバークリーがCFのリチャルリソンの脇に降りて、場所を開ける。そこにWGのウィリアンが入り、SBのアスピリクエタが少し高い位置を取る。そうすると、三角形を形成する事ができる。これでSHのシグルズソンは数的不利に陥る事になる。

そしてここでギルモアが救世主と言われる所以がわかる。ほとんどの場合はここでIHのバークリーのみのパスコースになれるのだが、身体の向き、立ち位置、狭いスペースで受けれるギルモアはここでボールを引き出す事ができる。
ここで引き出せるので、エバートンCFはギルモアを消すか、ズマを消すか迷ってしまう。

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だからこのようにサイドを簡単に変える事が可能になる。これはもう少し高い位置でもできる事で、この場合だと、CB⇨ギルモア⇨IHというパターンが多くなる。
この狭いエリアでボールを受けれる選手が入った事により、チェルシーはリバプール戦、エバートン戦でいとも簡単にプレスラインを突破し、スピードを上げて攻撃を仕掛ける事ができていた。そしてこの攻撃の準備こそが、リバプールに勝ち、エバートンを「攻め潰す」布石となる。

チェルシーのビルドアップを止めるために

エバートンはソリッドな4-4-2で守備を行うが、これでは止める事ができないと悟ったアンチェロッティ監督は30分あたりで早々に手を打つ。それが4-4-2の並びから、4-4-2のダイヤモンド型に変更すること。
ではこの狙いはどこにあったのか。

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このようにしてIHとDMFを捕まえるように変更し、中央を経由させないように守備を行う方法を取ることに舵を切る。だが、ここで時間ができるのが、SB。
チェルシーはここから一気に打開する術を持ち合わせている。
付け焼き刃のこの守備はいとも簡単にチェルシーに攻略されてしまう。

SBが起点となる攻撃

チェルシーはエバートンの守備戦術の変更により、SBが起点となり、攻撃を仕掛けていく。ではどのように攻撃を仕掛けていたのか。

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まずはパターン①。SBがボールを持つと、CFのジルーにボールを当てる。この時に両WGはCFの脇にポジションを取る。この図でいくと、ボールサイドのWG、ウィリアンはSBの縦パスを引き出す事とSBのデーニュを引きつけ、アスピリクエタに時間を作る役割、CFの2ndボールを回収するタスクを担う。
逆のWGはウィリアンと同じく、SBのシリベを引きつける役割とCFのフリックを受ける役割を担う。
またIHのバークリーとマウントはジルーが作った2ndボールを回収する役割を担う。

エバートンはCFのジルーに手こずり、さらにはDMFが1枚なので2ndボールの回収が難しくなる。

これでチェルシーは決定機を作り出し、速い攻撃を仕掛けた。
そしてもう1つのパターンがこちら。

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このように中央に人を集めた事により、逆のSBへのサイドチェンジを繰り出す。このようにする事で視線を変え、そして攻撃を仕掛ける。

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このようにWGのペドロが内に入った事により、内⇨外の動きで抜け出す事ができる。そうすると、ディフェンスラインが下がるので、ペドロが開けたスペースにIHのマウントが入り、ボールを受けて展開する事が可能になる。
このようにして左右と縦に揺さぶる事で4ゴールという大勝を収めることに成功した。

この攻撃が基本戦術になるか?

まずはこちらの記事をご覧になってもらいたい。

これが前回の試合のリバプール戦で使った攻撃戦術と守備戦術。
そしてこの試合。この試合も似たような攻撃を仕掛けていた。そして守備戦術もWGがプレスバックを行い、6-3-1のブロックを作り出す事で幅をなくしつつ、中央を消す事で守備を行う。そして奪ったボールは早めにCFのジルーに送る事で、走力のある両WGの攻撃参加を促し、カウンターを仕掛ける。
明かに直近2試合で見せたこの戦術は現在のチェルシーに嵌っており、結果も伴っている。果たしてこれが基本戦術に成り得るのか、そしてエイブラハムが戻って来た時にジルーほどの『ポストプレー』を行う事ができるのか。
もう少し様子を見てみよう。

まとめ

ホームで圧勝を収めたチェルシー。内容、結果共に良いものだった。その中心にいたのは紛れもなく、ギルモアとジルー。もちろん、両WGの走力も目を見張るものがあった。確実に今の戦術がチェルシーにあっている。あとは怪我人が戻って来た時にランパード監督はどのような判断をくだすのか。ここに注目したい。そして直近2試合のパフォーマンスをCLバイエルン戦でぶつける事ができるのならば、逆転突破も夢ではないだろう。「チェルシーのCLは終わった」と感じている方も多いかもしれないが、レベルを見せつけられたバイエルン戦を挟んで明かにパフォーマンスが上がっている。来週のCLが楽しみになる試合内容で、バイエルン戦にも注目だ。

終わりに

最後までお付き合い頂きありがとうございます!

ではこの場を借りまして、5つの事について紹介させて下さい。簡潔にまとめているので、この4つの事も覗いて頂けると幸いです!

 

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一番最初に紹介させて頂きましたが、こちらが会社についての記事です。

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  • 最後までご朗読ありがとうございます!

改めまして最後までお付き合い頂き、ありがとうございます!また次回の記事でお会い出来る事を楽しみにしています!

これからも『Football Base』を宜しくお願いします!