皆さん、どうも。今回はチャンピオンズリーグ グループGのセビージャ×リールについてを考えていきます。最後までお付き合い頂けると幸いです!
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Chapter1:セビージャのトレードオフ
まずはこの試合のセビージャのメリットとそのリスクについてを考えていこう。
セビージャは「プレッシング」でメリットを獲得しようとし、それにより「背後」といリスクを背負っていた。
まずはどのようにプレッシングを行っていたのだろうか。
このようにセビージャはWGプレーヤーがCBに対して外切りでCBを捕まえにいく。この時にCFミルとOMFのトーレスでCHを捕まえる形をとる。この時に2CBと2CHで中央へのロングパスを封じ、仮に打ち込まれたとしてもセカンドボールの回収の確率を上げていく。
これで外側(SB)へ誘導し、そこでボールを回収するようにすることで、全体を押し上げてハイプレスを完結させようと試みていた。
だがこれが、小さくないリスクを請け負うことになる。
このようにCB経由もしくはGKから直接SBへのパスを打たせたときに、セビージャはSBを押し出して当て嵌めにいく。ここの縦スライドが間に合えば、SBに対して圧力をかけれるので、ミスを誘導することも可能に。さらにSBは真っ直ぐプレスに出ていくので、縦パスのコースを消すことができ、中央へのパスを選択させることもできる。これで中央に待ち構えるのが2CHとCBだ。だから手前のパスに関しては潰すことができていた。
だが、上の図のように背後にボールを出されたときのリスクが如何せん大きすぎる。リールはSHもCFもあまり下がらずに、セビージャ最終ラインの近くに立ち、駆け引きを行う。これでセビージャはリール攻撃陣とセビージャ守備陣で数的不利になってしまう。
全体を押し上げられるという大きなメリットがある分、そのリスクも大きくなってしまっていた。
セビージャはここの駆け引きに敗れ、幾度となくカウンターを受けてしまう状況になっていた。
Chapter2:リールのトレードオフ
では一方のリールのトレードオフはどのようなものだったのだろうか。これは「マンツーマン」のトレードオフだろう。
リールはマンツーマンで守備を行い、奪ってなるべく早く背後へ!という戦い方を基本形としていた。
このようにリール2トップはDMFがボールを受け渡せないようにして、外側SBに誘導する。ここに出てくるとSHがボールを奪いにいく。
この時にセビージャの立ち振る舞いはIH下がり、CHを釣り出す。これでできた段差にWGが入ってきてボールを引き出すことを行うように落とし込まれていた。
これに対してリールSHが中を切りながらプレスを行うことで、縦を見せて「誰もいないサイド」にパスを蹴らせることでボールを回収することができていた。これは中を見せないこと、縦にロングパスを蹴らせることを行わせることができていたこと、さらに幅を作るWGが幅を作ったとしても、そこではSBが待ち構えて対処できることができているので、崩しの局面へ移行される前に食い止めるに至っていた。
もちろんリスクもある。セビージャほどの大きなリスクではないが、「マンツーマン」のリスクがある。それが牽制しきれずに、次のパスを良い状態でボールを出されてしまうと言うことだ。これをされてしまうと、マンマークでついている選手にひっくり返されてしまう現象が起きてしまう。
こうなると動かされているので、スペースを使われて前進されてしまうこともあった。このトレードオフをリールはうまくぼかすことができていたので、セビージャの攻撃をうまく食い止め、攻撃に移行することができてた。
勝負を分けたぼかし方
このようにこの試合の勝負を分けたのはリスクのぼかし方だろう。セビージャはホームの後押しも受け、グループステージ突破のため、勝利を追い求めた。だからこそ、ハイリスク・ハイリターンの戦い方を選択した。その結果、うまく受け止め、いなしたアウェイのリールが勝利を手にすることができた。もちろん、上でも述べたようにリールのリスクのぼかし方はさすがのものだった。
サッカーというスポーツは何かをとれば何かをぼかさなければならない。この試合はそれがとてもわかる試合だった。これはこれからも先も永遠の課題になるのではないだろうか。
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