【蛇に睨まれた蛙】プレミアリーグ第9節 チェルシー vs ノリッジ・シティ

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皆さん、どうも。

今回はプレミアリーグ第9節のチェルシー×ノリッジのマッチレビューを行っていきます。最後までお付き合い頂けると嬉しいです!

 

 

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スターティングメンバー

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Chapter1:WBとSTで作り出すスペース

まず考えていきたいのが、最初に作り出したスペースだ。ノリッジの守備を崩壊に持ち込み、最初の守備戦術の変更を行わせるまでに至った。

それがSTとWBで作り出したスペースの共有とそこからのサイドを変えるパスだ。

ではどのようにスペースを作り出して、どのようにサイドを変えていたのだろうか。

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ノリッジの守備と中間ポジションと幅

最初のノリッジの守備は中央のCBとボールサイドのCBに2トップでプレスを行う形をとる。もちろん、CHにはIHを当て嵌めるようになっていた。

この時にチェルシーはWBが幅を作り出し、STが中間ポジションを取るようになっていた。ここから先、チェルシーはWBとSTでIHを動かしてCHのところで空間を作り出すことに成功していた。

ではなぜ、IHを動かしてCHのところで空間を作り出すことができていたのだろうか。

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CHの空間とサイドチェンジ

このようにWBにボールが入るとノリッジIHは中間ポジションを取るSTマウントへの縦パスを消すためにCHのマークを捨てて斜めにスライドを行い、STのスペースを極端に狭くしていく。

そうすると空いてくるのがCHジョルジーニョだ。上の図のようにWBジェームスからの横パスで簡単に空間でボールを受けることができ、広い方へ展開をする。

この時にサイドチェンジを受けるのがCBリュディガーだ。マルメ戦やサウサンプトン戦はWBチルウェルが受けることが多かったが、この試合ではCBリュディガーがサイドチェンジの受け手となっていた。これはWBチルウェルが幅を作り出すことでノリッジWBを押し下げ、さらにSTオドイがCBをピン止め。こうすることでCBリュディガーが持ち出せるスペースを作り出すことができる。例えば4:10〜のシーンなどは分かりやすいだろう。

だからこそCBの持ち出しからの攻撃が多くなっていた。

 

CBの持ち出しからの組み立て

もちろん、シンプルな持ち出しからの組み立てもあった。これはノリッジの守備の弱点を突くことになった。

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CBの持ち出しでIhを動かせる

このようにCBが2トップの脇を持ち出すことでここでもIHを動かすことができる。当然、WBとSTが列移動を行う。例えばオドイが誘発したOGのシーン。このシーンはノリッジIHを動かすことでCHコバチッチはフリーになっていた。

このシーンではWBチルウェルの列上げとSTオドイの列降りで逆の動きを加えることでノリッジの守備を動かせることができる。こうすることでノリッジのバックラインに段差を作り出すことができていた。これでオドイが背後を突くことができ、オウンゴールを誘発できていた。

 

このようにして空間の作り方とCBの持ち出しでノリッジの守備の変更を強制させた。

 

Chapter2:シウバが睨める展開へ

Chapter1の攻撃を仕掛けて行くうちにノリッジは守備の修正を加える。それに関連してCBシウバがフリーでボールを持てるようになっていく。

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CBシウバが持てる状態

このようにノリッジは外側のCBに対して2トップで牽制をかけていく。この展開になっていくと、チェルシーはCBの持ち出しやSTとWBでのサイドチェンジが打ちにくいっ状態になって行く。

だが、裏腹にCBシウバがボールを持つことが可能になる。これが特に前半、ノリッジを睨む展開になる大きな要因になっていた。

上の図のように、CBシウバとCHジョルジーニョのパス交換でノリッジIHを動かすことができる。そしてDMFの脇のスペースを使えるようになれる。ここではWBジェームズが幅を作り出すことで、STマウントやCFのハヴァーツが降りてボールをピックアップすることができていた。

これができるのはハヴァーツとマウントのボールの引き取り方が上手いこと、またCBシウバの斜めのパスを打ち込める技術の高さができることだ。

 

さらに左サイドではWBチルウェルとSTのオドイの入れ替わりで前進することもできる。これは基本的にミドルパスになっていた。これはオドイの高さよりもチルウェルの高さがあるので、この前進が可能になっていた。

 

このようにしてチェルシーは3−2の土台でノリッジを睨むことが可能になっていた。

 

Chapter3:後半のチェルシーの対応

前半のうちに3−0と圧巻の試合を展開したチェルシー。当然、ノリッジは守備の修正を行う。それが3−4−2−1の変更だ。これを行ったことでチェルシーは3バックにも牽制をかけられるようになる。

この時のチェルシーの対応はどのようになっていたのだろうか。

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シウバからのロングパス

このようにノリッジに前から当て嵌めらたときはシウバ、もしくはGKメンディからのミドルパスをCFハヴァーツへ打ち込む。この時にマルメ戦と似たようにWBが内側に絞り込む。これを行うことでまず2nd回収の要因を確保。

さらにBが内側に絞ってSTが幅を作り出すので、ミラーゲームに持ち込んで明確に人を捕まえに来たノリッジWBのマーカーを入れ替えることに成功し、ズレを生じさせることができる。

これで2nd回収の確率を上げること、さらには下のパスでボールをピックアップすることも可能になっていた。

例えば61:30〜のシーンなどは分かりやすいだろう。

このように入れ替わりながら時に上のパスを打ち込んでいくことで、チェルシーは流れを引き渡さずに、圧巻のゴールショーをサポーターに届けることに成功した。

 

WBが内側を取る理由についての考察

WBが内側に絞り込むことが行われる試合があった。それがサウサンプトン戦、CLマルメ戦、そしてこの試合の後半だ。

これについて考えてみたので、ぜひご覧になってもらいたい。

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まとめ

マウントのハットトリック、オドイとRLCの躍動、昨季から見せているハヴァーツのCFの予感、そして何よりもネガトラの強度。無慈悲なほどの強さを見せつけたチェルシー。ゴールラッシュでがっちりと首位を堅守した。ここまでリーグ戦で3失点しかしていないチェルシー。ルカク、ヴェルナーとストライカーを欠くことになってしまったが、堅守と共にこの連戦を切り抜けて行くだろう。

安定した強さを見せつけるチェルシー。どこまで強くなって行くのか。楽しみであるのは間違いない。

 

最後までありがとうございます!

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