【サッカー観戦記録:15試合目 レビュー】プレミアリーグ 20節 リヴァプール×マンチェスター・U

【サッカー観戦記録:15試合目 レビュー】

15試合目

↪︎プレミアリーグ 20節 リヴァプール×マンチェスター・U

観戦日

↪︎1/6(月)

どこで/何で観戦

↪︎U-NEXT

スターティングメンバー

おすすめ度

↪︎☆☆☆☆☆

MOM

↪︎リサンドロ・マルティネス

レビュー

保持で圧殺仕掛けたリヴァプール

ボールをまず握ったのはリヴァプール。さすがと言うべきか、ファンダイクのキックレンジと差し込める能力は本当にズルだなあって思った。しかもそれを生かしていく設計と、サラーにどうやって届けていくか?ってのも◎。空間を作り出しながら、ユナイテッドの守備ラインをずらすための方法は、今季のリヴァプールを象徴しとると思った。まずリヴァプールは数的同数上等!って感じで前進を作り出していくのとんでもない。

ユナイテッドはブルーノにCB番をさせながら、アーノルドを隠していく形でホイルンドがファンダイクを担当。これに対してビビらんのがコナテとファンダイク。じゃけん、SBがポジションを取りやすそうだったのと、フラーフェンベルクとマカリスターはユナイテッドのCHに捕まっていくことをまずは考えとった。

CB間のやり取りをしながら、「捕まったCH」でユナイテッドのCHを動かしていく。これがマジで上手くて、ユナイテッドにこれはハマっただろ!って思わせとった感じ。じゃけんこっから、ファンダイクが斜めに差し込むことができるんじゃけど、これができるのはアーノルドがブルーノカバーシャドウから出ていくことで、パスコースを創出しとったけんできたこと。ここの感覚はさすがのアーノルド。さらにサラーがダロトを止めとるけん、ダロトもアーノルドまで出ることは出来ん状態。これでリヴァプールは右ユナイテッドのプレッシングを回避しよった。

んでダロトがサラーを捨ててアーノルドに出てくれば、ファンダイクは一気に奥を使うし、仮にマルティネスが出てくれば、ディアスだったり、ジョーンズだったりが背後を使っていく。もちろんサラーも使っとった。これを繰り返し続けたけん、ユナイテッドは下がらんといけん状態に。もしかすると下がったんかも知れんけど。とにかくユナイテッドは15分過ぎぐらいから自陣でブロックを作っていくことが多くなっとった。

対してリヴァプール。ここで猛威を振るったのがやっぱり今季急成長を遂げとるフラーフェンベルク。

こんなふうにメイヌーだったりウガルテだったりを引っ張り出しながら、STのカバーを強制させる。さらにCBとのやり取りでCBに時間を渡すこともできとった。しかもこれが二手先のSBにも時間をあげれるプレーになっとったんじゃけん、ほんまにえぐい。

リヴァプールは特に「ブルーノ周辺」を意識しながら攻撃を構築。そのためにCHを引っ張り出してブルーノにカバーポジションを取らせることが必要になっとって、それをフラーフェンベルクが行っとった。ほんまになんなんだよ…笑

これでアーノルドでボールを受けた時に、やっぱり彼から出てくるパスを潰したいのがユナイテッドじゃけん、ブルーノを例に倣って引っ張り出せる。これでサラーがWBとCBをピン止めしながら、サイドに流れたジョーンズが引き取って起点を作りよった。ここにメイヌーが間に合わんのは、一回フラーフェンベルクで誘き出しとるけん。ここから崩しに入っとったんじゃけど、中々ゴールを割れず。この時間帯にゴールを決めたかったのがリヴァプールで、よう耐えたユナイテッドって印象。

自陣ブロックを選択したユナイテッド

さっきも触れたけど、ユナイテッドは自陣にブロックを作ることでスペースを消してリヴァプールの攻撃を食い止めとった。果たして下がったのか、下がらんといけんかったんかは定かではないけど、これによってユナイテッドはある程度守れるように。この時のマルティネスのタスクとマグワイアの守備がめちゃくちゃ良かった。

それでもリヴァプールは離れる・動かす・近づくを駆使して攻撃に入っていく。

ユナイテッドが自陣にブロックを作ったけ、時間ができたのがCB。ここから手前と奥と背後を上手く使い分けるんじゃけど、それを使い分けるための近づく、離れる、動かすが上手いのがリヴァプール。アーノルドに対してブルーノが絶対に着いてきとったけん、アーノルドは上がったり、止まったり、ブルーノを動かす。多かったのはやっぱり幅を高い位置で作ること。これによってジョーンズが手前でボールを引き取ることができた。んでマルティネスのタスクがジョーンズの対応だったんじゃけど、これをさせんために、サラーがマルティネスの近くでプレー。これでジョーンズが前を向いてメイヌーを引っ張り出すこと、動かすことができとった。じゃけんフラーフェンベルクの列上げが効いてくる。

フラーフェンベルクのえぐいところはこの列上げにもあって、このタイミングを絶対に間違わんし、ライン間に侵入して行ったときの選択肢の多さがこれまたとんでもない。じゃけんリヴァプールのアンカーを担えとるんじゃろうし、スタメンで使われ続ける理由の1つだと思う。際どいチャンスがあったけど、ユナイテッドが守れたのはマグワイアのスペースを捨てて対応する決断だったり、弾き返す強さだったり、本当にこの試合のマグワイアはとんでもなかったと思う。リサンドロマルティネスとMOMをどっちにするかめちゃくちゃ迷った。最後のあのシュートを決めきっとたら文句なしのMOM。まああのシュートはめちゃくちゃむずいけんな。

 

サラーの背後の取り合い

この試合の大きなポイントはやっぱりサラーの背後もっというと外側のスペース。ここにどうやってボールを届けるかはユナイテッドの前進の生命線で、どうやって隠していくかはリヴァプールが守れるかどうかの分水嶺だったと思う。

こんなふうにダロトのところにマグワイアから届けることができれば、チャンスになることが多かった。実際にマルティネスが奪った同点ゴールはここから攻撃が始まった。一方でリヴァプールはマルティネス⇨ダロトを作り出すことができれば、ジョーンズだったり、フラーフェンベルクの守備が届くけん、前進させずにやり直しを選択させることができとった。ここのせめぎ合いは試合を通してずっと行われっとったし、ここは確実に試合を分けた大きなポイントだった。

 

何はともあれ、めちゃくちゃおもろい試合だったし、ユナイテッドの闘志をひしひしと感じた一戦だった。サラーがマジで神々しいな、おい。