19試合目
↪︎セリエA 19節 ローマ×ラツィオ
観戦日
↪︎1/6(月)
どこで/何で観戦
↪︎DAZN
スターティングメンバー
おすすめ度
↪︎☆☆☆☆
MOM
↪︎ペッレグリーニ
レビュー
作り上げた誘発カウンター
ローマの戦い方の1つ。多分これはラニエリがやりたかったこと、もっと言うとデ・ロッシもやりたかったことだと思った。ラツィオのプレスを呼び込みながら、ドフビクへの上のパスを打ち込んで一気にディバラとペッレグリーニのサポートと展開力を生かす方法で見事に2ゴールを奪って見せた。
そのための土台作りもすごく良かったと思う。この土台が安定したのが5−0で勝利を納めたパルマ戦。きっとここがローマ復活のきっかけの試合だった。
じゃあどんなふうに攻撃を構築しとったかを考えていこうと思う!
まず土台の形はこんな感じ。基本的にパレデスとフンメルスが中央のスペースを管理・共有しながら、マンチーニとエンディカのポジショニングを決めていく。この目的として、WBに高さと深さの担保を促して、中央を広げていくことにありそう。これでペッレグリーニとディバラのプレーエリアを確保しとった。そんでここから中央を使いながら前進をしていく。そのスイッチとなるのが、やっぱりCBでプレスを呼び込んでから。
立ち上がりによく見られたのがペッレグリーニが外側に流れるパターン。ペッレグリーニがIHもしくはSTに入ったときは結構外流れすることが多くて、ここから斜めに差し込むことで速攻に移ることが多い印象。ここ最近のドフビクは基準点を作るタイミングと背後に抜けていくタイミングがめちゃくちゃ良いけん、ディバラとの棲み分けができとる。その結果がディバラのプレーエリアの確保に繋がって、ディバラが完全復活を遂げたんだと思う。この方法でまずはラツィオのCHを動かすことで中央を広げとった。んで次手の攻撃が以下のものになっとったかなと。
実際に2ゴールともこんな形でゴールを奪っとる。WBが下がってIHが列を上げた瞬間にドフビクへの上のパス。この時にWBとCBとIHが地上から前進するためのユニット、IHと2トップが空中戦から前進するためのユニットを形成しとった。特にドフビクにパスが入った瞬間のディバラとペッレグリーニのサポートの反応はめちゃくちゃ早かったけん、ラニエリ監督はこれを作り出したかったんだと思う。この方法はドフビクの特徴も、ペッレグリーニの特徴もディバラの特徴も存分に発揮できる形だなって思いながら見とった。強い。うまくラツィオのプレスを誘発させた時に上のパスを使っとったけん、確実にこの形はこれから先も見れると思う。んで上のパスだけを連発しとったら疲弊するけん、当然のようにしたから前進も組み込めとるのが今のローマ。これはデ・ロッシが仕込んどったことをきっとラニエリ監督は踏襲しとる。
こんな感じでパレデスがDFラインに参加したときはマンチーニが大外を取りながらプレー。結構SBっぽく振る舞うことが多くて、攻撃参加も上手なマンチーニのこの運用はラツィオを混乱させとった。特にパレデスがDFラインに落ちた時にデレ=バシルが前に出とったけん、ゲンドゥージとロヴェッラが中央で晒されとる状況は多かった。これもしっかりとWBも絡みながら幅と深さの担保をしとる結果だと思う。じゃけん、ディバラが空間で受けれる回数は増えとったし、そこからコネを経由しながら横断して攻撃を完結させれる回数も多くなっとったんだと思う。
しっかりとラツィオのプレスを誘発しながら攻撃を構築できる能動的なチームになってきた。確実に良い方向に進んどるのが今のローマ。このダービーでの勝利はめちゃんこ大きい自信を得たと思う。
ラツィオの攻撃を逆手にとった守備
んで守備。ローマはラツィオの攻撃をうまく逆手に取りながら、利用しながら守備を完結させとった。ポイントはやっぱりSBの背後のスペース。ラツィオの両SBのタヴァレスとマルシッチの攻撃参加はラツィオの攻撃を確実に支えとるし、特にタヴァレスの推進力とクロスはラツィオの生命線になっとると思う。
そこでローマはタヴァレスにサレマーケルスをつけて対応させとった。さらに2CBと2CHで土台を作るラツィオの前進に制限をかけて迎撃を作っとった。
迎撃を作り出すためにやっぱりポイントになるのが中央を経由させんこと。さらにボールの出どころの明確化。そのためにペッレグリーニがCHを管理しながらディバラとドフビクでCBに牽制。これでマンチーニだったり、エンディカに迎撃の準備をさせとった。じゃあなんで中央を経由されたくないかって言うと、CBから球足の長いパスを出させたいけん。このパスが長ければ長いほど、やっぱりCBは守備に入れる時間を得れるけ、迎撃の成功率は上がっていく。
じゃけんこんなふうに特にマンチーニで迎撃を作ることが多かった印象。これで前進を止めとったのが立ち上がりから先制点を奪うまでのローマ。先制点を奪ってからは、割と自陣のブロックを中心に、それこそSBの背後を突いていくような構造で試合を進めていく。
こんな感じでディバラとドフビクの斜めのプレスライン形成でサイドに確実に誘導していく。これによって狭い場所で守備を行えるようになっとったのがローマ。さらにラツィオはここにSBを押し出しとるけん。大きく空いとるのがSBの背後のスペース。ここをうまく利用したのがこの試合のローマ。
ディバラのランニングとドフビクの基準点によって一気にカウンターに出れとったのがローマで、ディバラもドフビクも文脈は違えど、やっぱり時間を作ることにのできる選手。場所を狭くしながら守備を行なったけん、しっかりと守れたし、最後の砦としてのスヴィラールも安定しとった。スヴィラールに関してはもっと騒がれても良いと思う、ネクストスター。それにコネも単独で持ち出す力強さもあって、ビッグプレーヤーになるポテンシャルを秘めとると思うし、今季のローマでそのポテンシャルを大いに発揮しとると思う。
最後はローマダービーらしく荒れてしまったけど、それも含めてめっちゃおもろい試合だった!カピタン、移籍しないでくれーーーーーー!!!!!!