今回はCL Group Gのリール×ヴォルフスブルクについてを考えていきます。最後までお付き合いいただけると嬉しいです!
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スターティングメンバー
Chapter1:ヴォルフスブルクのビルドアップと守備
まずはヴォルフスブルクの前進から考えていこう。彼らはボールの位置でSBの立ち位置が変わっていく。ヴォルフスブルクについてはYouTubeで触れさせて頂いた。
☑︎ビルドアップとSBの立ち位置
☑︎課題は守備かも?
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Chapter2:リールの試合展開とその先
リールは『守備の時間が長い』という展開から試合に入った。YouTubeでも触れているように、ヴォルフスブルクはサイドの取り方が上手く苦戦していた。
ではなぜ苦戦していたのだろうか。
2−1:苦戦する最初の守備
リールは試合の入り、フラットな4−4−2で守備を行っていた。基本的に追い込む場所はサイドになる。そのため2トップでCHを消すことを行う。これでCBから中央の直接の縦パスを消す。そしてSBにボールを誘導すると、そこへSHがプレスを行うようになっていた。
ここまでの守備の追い込み方は完璧なのだが、その先はヴォルフスブルクに上回られてしまっていた。
ヴォルフスブルクはSBにボールが渡る時点で、逆SBが中に入って3CHのようなイメージでプレーを行う。だからこそボールサイドCHがSBの近くでプレーでき、間に立つSHからのレイオフのパスを受けれることが可能に。リールは間に立つSHをCHがスライドしてマークを行うので、レイオフ先の選手を捕まえることが難しい状況に陥る。だからこそ、守備が嵌らずにサイドを取られることが多くなっていた。
当然のことながら、リールは守備の修正を行う。
ではどのような修正を行ったのだろうか。
2−2:リールの守備修正とポジトラの関係
リールが行った修正というのが「片側あがりの守備」だ。これを行うことで『パスが届く先』に圧力を加えていく。
このようにSHが予めSBを捕まえることで片側あがりの3トップのような立ち位置を取る。さらにこれに連動してCHが少し前に出ることで前に出たSHの段差(背後)を埋めて、さらに「空間で受けるCH」との距離を縮める。こうすることで、CBの近くのパスの選択肢を消し、下のパスを封じる。
当然、片側上がりの守備になっているので、逆CHとSHは内側にスライドして3CHの立ち振る舞いを行う。こうすることでミスを誘導してボールを回収していた。
さらにSHを片側上がりにしていることで、ボールを奪った瞬間に前につけるパスを選択しやすくなっていた。
これで早い攻撃を仕掛けることで、ヴォルフスブルクを押し込んでシュートチャンスを作っていた。
2−3:ビルドアップと攻撃のポイント
そして最後に触れたいのがリールのビルドアップだ。このビルドアップでヴォルフスブルクの守備を難しくさせた。(YouTubeで解説)
ではリールはどのような形でビルドアップを行っていたのだろうか。
基本的にリールのビルドアップは3−1−4ー1のような立ち位置になる。基本的にCHが1枚バックラインに降りてSBが1列前で幅を作り出す。そしてSHが中に絞ってSTの立ち位置でヴォルフスブルクCHの脇を取り、CFデイビットがCHの間を取る。(SBチェリクがバックラインに残る場合もあり、その場合はSHイコネが幅を作り出してCHアンドレがヴォルフスブルクCHの脇を取り、中央にCHシャカが残る)
ではこの前進方法の何が良かったのだろうか。
この図を見てもらうと分かりやすい。まずは2トップ脇をCBが持ち上がれること、さらにSHに対して菱形で数的優位を作る。これでSHは中間ポジションを取っていても、若干の遅れが生じる。そして極め付けはSHの背後、CHの脇にSHがポジションをとっていること。これがリールの攻撃のポイントとなる。
このように外、もしくは内側からCH脇に立つSHにパスを送る。こうなるとヴォルフスブルクはここにSBを当てに行く。(CFデイヴィッドでCHをピン止め)
そしてその背後にCFユルマズがランニングを行うことでCBを晒し、さらに斜めにパスを引き取れるように逆SHが最前線まで入ってくる。
このような形で攻撃を仕掛けることが多く、ゴールの取り消しにはなったが、あの場面はしっかりと逆SHが斜めのパスを引き出せるように入ってくることで生まれた幻のゴールだった。(ここではCFユルマズが下がってスペースメイク)
リールのこの出入りの関係がとても良く、見ていて面白かったし、斜めの引き取り方とその作り方はとても勉強になった。
0−0の結果に終わってしまったが、リールの修正と攻撃の仕方はヴォルフスブルクを上回ったと言っても良いのではないだろうか。
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