皆さん、どうも。代表ウィークも終わりに近づき、いよいよリーグ戦が再開しますね!再び最高の週末が帰ってくるわけです。そんな今週末、僕が最も楽しみにしている試合が、ミラノダービーです。見事に復活を果たしたミラノのチーム。スクデットの行方を大きく左右する一戦で、楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は僕がこの試合で注目しようと思っているところをシェアしていきます。
皆さんがミラノダービーを見る際に、より楽しむことができれば幸いです!
YouTubeでも考えてみましたので、こちらもご覧いただけると嬉しいです!
では早速、マッチプレビューを行っていきましょう!
予想スタメン
まずは予想のスターティングメンバーから。
ケシエも出てきそうだし、ダルミアンじゃなくてダンフリースかもしれん…。スタメン予想も難しい。
各種スタッツから
まずはアタッキングゾーンから。インテルは左サイド、ミランも同様に左サイドからの攻撃が多くなっている。インテルはペリシッチ、ミランはテオの良さと推進力を生かした攻撃を中心に考えているからだろう。
だからこそ、左サイドを止めるために右サイドで攻撃的に出るのか、それとも守備的な振る舞いを行うのか。ここにも注目してみたい。
やはり多くのアクションが起こり得るのは中央になる。ビルドアップ⇨崩しの組み立て⇨崩し⇨フィニッシュワークの「崩しの組み立て」になる。ここの攻防がどうしても多くなるので、ここでのアクションが多いのだろう。
特にインテルのチャノハノールとバレッラ。彼らは共にアシスト7つ記録。チャノハノールは試合平均2.6本のキーパス、バレッラは1.7本のキーパスを送り込んでいる。パスの成功率もそれぞれ85.9%と85.5%という非常に高い数字を叩き出している。
一方のミラン。彼らはドリブルでの勝負が多い。レオンは1試合平均2.7回のドリブルを成功させ、サレマーカーズは1.7回、ディアスは1.6回、メシアスとテオは1.3回のドリブルを成功。
お互いにここの局面に持ち込まれる前にどのようにして守備を行い、そしてそこをどのようにして掻い潜るのか、ここも楽しみの1つだ。
これが1試合平均のパスの種類とゴールパターン。どちらにも言えることだが、圧倒的な攻撃力を誇っている。似たような数字になっていることももしかすると大きく関係しているのかもしれない。
ショートパスもロングパスも状況によって使い分けれる両者。どのパスでどのように相手の守備を上回るのか。そしてお互いに守備と攻撃の色がはっきりしているからこそ、とても面白い試合になるだろう。
ミランの守備
僕が注目したいのは、ミランの守備だ。申し訳ないが、ミランの試合は定期的に見れているわけではない。だが直近の4試合を追っていく中で、人を捕まえてハイプレスを完結させ、その際に追い込む場所と追い込む方法がはっきりしているところが、ここまで勝ち点を積み重ねていることに説得力を生んでいる。
ではミランはインテルのビルドアップに対してどのようなハイプレスを仕掛けていきそうだろうか。
基本的にマーカーの担当ははっきりしそうだ。3CBにはCFとSH、DMFにはOMF、WBにはSB、IHにはCH、2CFには2CBという形になるだろう。これが基本形で、サイドに追い込むことで、そこから出てくるパスを奪ってショートカウンターに出ていきたいと考えているだろう。
そこで誘導する場所は主に中央のCHの場所になる。とくにトナーリの場所に誘導することができれば、高確率でボールを回収することが叶う。これを行うために、ディアスはブロゾビッチをマンマークするだろうし、SHのスタートポジションは内側で、IHを隠す立ち位置を取るだろう。これで外誘導⇨内側のパスを誘発させたいはずだ。
このように奪う局面に移行すると、ボールサイドWBとCHが前に出てきて潰しにかかる。最も良いのはSHのところでボールを回収できることだが、ここは難しいので、次のパスを奪い切ることが妥当だろう。これで手前で奪えればベスト、奪いきれないもしくは上のパスで逃げられる場合はCBで対応を行う。
この時に重要になってくるのが逆サイドのSBとCH。彼らがしっかりと内側に絞り込むことで、2トップに対して数的優位を維持する。これで仮に収められて起点を作られたとしても「遅らせる守備」に切り替えることが可能に。これで時間を稼ぐことで全体のプレスバックを促す。ミランのプレスバックの速さはセリエの中でもトップクラスだろう。だからこそ、シュートブロックに人数を割くことができる。参考までに試合平均のミランのショットブロックは3で、インテルは2.8だ。
ミランはアタランタのようにここの強度を持ち続け、敵陣でボールを回収することができれば、好調を維持し続けるインテルに泥を塗ることが十分に可能だろう。そしてインテルはビルドアップを引っ掛けられたときの門がかなり広がっているので、ここを突かれてピンチになることが多い。
果たしてミランはここをうまく使うことができるだろうか。脚が残っている前半に勝負に出そうだ。
アタランタ vs インテルについてはYouTubeで解説してますので、気になる方はこちらもどうぞ!
ミランのハイプレスに触れている記事です。気になる方はこちらもぜひ!
インテルはどうやってハイプレスを剥がす?
当然、ミランのハイプレスを考えるのならば、インテルのプレス回避も注目すべき点になる。インテルのビルドアップは広がりと段差、空ける場所とロングパスの使い方が巧妙だ。ではこれについてを考えいこう。
(以下の記事はインテルの過去レビューです。気になる方はぜひ!
ではインテルのビルドアップについてを考えていこう。
まずはシンプルにSBとWBの距離を利用した方法だ。これはバックラインで左右に振っていくことで、スライドを強要させてSBの走る距離を長くする。これで局面で出てくるCHのに対して(ここでもきっと遅れが出る)IHとWBで数的優位を作り出すことが可能になる。これで能動的にボールを動かしながら前進することが可能になっていくだろう。
これもインテルがよく行うパターンだ。ミランは左サイドを押し上げて回収することが多い。これは高い位置にテオを押し出すことで、ボールを回収したときに攻撃に厚みを加えるためだろう。
だからインテルはWBでSBを釣り出したときにその背後にIHが走り込むことで、このプレスをひっくり返したいと考えるのではないだろうか。そしてここに走り込む走力が十分にあるのがバレッラだ。彼が引っ張っていくことで、カウンターのような攻撃を仕掛けることも可能になるし、CHを引き連れることができるので中央を空けれるだろう。
この方法はインテル右サイドで多くみられそうだ。その理由は先程も触れたように、テオとレオンをいかにして押し下げて守備の時間を長くさせるかという狙いが含まれるだろう。
先述したように、IHがSBの背後にランニングすることで中央を空けることができる。ここに降りてピックアップするのがCFだ。特にジェコが降りてくることが多く、CBではなくCHと勝負することで勝率を上げてプレスラインを越えていくだろう。これもよく見られるパターンでミラノダービーでも例外なく使っていくだろう。
そして効果を最も発揮しそうなのは以下の方法になると僕は考えている。アタランタのマンツーマンにも割と刺さっていた方法で、(ユベントスとの試合も)守備のやり方(根底にあるもの)が似ているミランのやり方には最大の効力を発揮するのではないだろうか。
このようにブロゾビッチが下がってくることで、4バックのような立ち振る舞いに移行。これでSHとCHの門を広げつつ、さらにIHが下がることでCHを呼び込み、CBとCHを引き剥がす。これでライン間にスペースを作り出す。ここにハンダノビッチからミドルパスを供給することで前進を完成させる。そしてこの方法の大きなメリットとして、崩しの局面を飛ばせることだ。CFが収めることができれば、WBと2トップで速攻を仕掛けることが可能になる。さらに跳ね返されたとしても、「IHが前向き」に2ndボールにアタックすることが可能になるので、強引に前進することも可能だろう。
インテルはこのようにしてプレス回避をして、攻撃を組み立てていきそうだ。
決定的なダービーになるぞ!
僕が注目するのはミランの守備とインテルの攻撃の戦いだ。インテルがボールを握り、試合を支配していき、ミランがそれに対して制限をかけていく展開で試合は進んでいきそうだ。どちらもボールを握り、試合をコントロールしたいチームだが、よりその色が強いのはインテルだし、敵陣に押し込む方法もインテルの方が現段階では優れているように感じる。それに対して、ミランは守備だ。インテルよりも上回っているのは明確な追い込む場所とその方法の徹底さ。離脱者が出ても崩れることなく、守備の強度を保ち続けることができているのだろう。お互いの良さがぶつかること間違いないこのダービー。そしてスクデットが決定的になりそうな大事な試合。互いに負けられないので、ばちばちの熱い試合になることは間違いない。ぜひみなさんもこの試合をご覧になってほしい。
最後までありがとうございます!
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