【勝てるところを最大限に】東京オリンピック2020 U24ブラジル代表 vs U24ドイツ代表

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皆さん、どうも。今回はかなり時間が経ちましたが、東京オリンピックのグループステージのU24ブラジル代表 vs U24ドイツ代表についてを考えていきます。目を通して頂けると嬉しいです!

 

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スターティングメンバー

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質を生かすための攻撃構築

まずはブラジルの攻撃について。ブラジルのフル代表も勝てる場所を最大限に生かして試合を進め、ゴールを奪い、勝利をもぎ取っていく。ブラジルは圧倒的で、華麗な個の能力で試合を推し進めていく。僕の世代からいうと、ロナウド、ロナウジーニョ、アドリアーノ、カカ、ネイマール。必ず中心となり、そして爆発的な個人がある。そこを最大限に生かしてブラジルのフットボールは展開される。当然、感覚的なゲームを読む力、直感力は王国ならではだろう。

 

当然、アンダー世代のブラジル代表も「勝てる場所」を「最大限」に生かしていくことでドイツ代表を粉砕して見せた。

では彼らはどこでどのように攻撃で勝てる場所、いわゆる質を生かす攻撃の構築を行なっていたのだろうか。

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攻撃の土台はCBとCH +GK。
ここで考えていることはSBをフリーにして起点を作る。
展開はSBから考える。

まずブラジルが使いたい『質』というのはリチャルリソンだ。これは間違いなくそうで、このチームではかつてのロナウド、ロナウジーニョ、カカ、現在だとネイマールと同等の扱いだろう。そしてリチャルリソンは彼らよりもより「上のパス」で勝負できて、そして高確率で勝利を収めることができる。

この質を生かす(リチャルリソンを生かす)ために、ブラジルはSBを起点にして攻撃を仕掛けることを軸に考える。そのためにGKを含めたCBとCHの中央のラインで、ドイツ代表を寄せることを行なっていた。

そして右と左の攻撃の方法は少し変わっていた。

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右はSHが幅を作り出してSBとSHのコンビネーションで打開⇨リチャルリソンの抜け出しとシンプルにリチャルリソンへロング/ミドルパスを供給する

右側はこのようにSHとSBのコンビネーションを中心に攻撃を仕掛けていく。当然、ここが詰まることが多くなるので、リチャルリソンへのロングパスを選択する。ここの勝負で勝つことで、背後へのフリックで逆CFが抜け出して速攻を仕掛ける。

さらに左側は以下のようになる。

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左側は配置を意識。
SBが幅を作るのは不変で、SHが内側、リチャルリソンが幅を作り出す。

この配置にすることで中盤を省略。これをすることで、リチャルリソンが幅を作ってロングパスを受けることで、攻撃を仕掛ける。またここで手前に2ndを作り出すことができれば、内側に立っているSHが反応することで前進が可能になっていた。

この方法を取ることで、ブラジルは強引に、そして論理的に攻撃を仕掛けることが可能になっていた。

そして何度も触れるが、リチャルリソンの質を中心に攻撃を仕掛けていた。なんともブラジルらしいなと感じる試合だった。

 

前に出続ける守備

では守備はどうだったのか。守備ではアグレッシブにボールをハントする振る舞いを見せていた。

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前に出るために人を意識する。
CB⇆CF、SHはIHを消しながらSBへ出る。
WGはSBがマンマーク。CBはライン間に立つIHまで出て行く。

このように前に出て行くことでドイツに対して圧力をかけていく。だからこそ、CFが広がるのも厭わずに、CBまで出て行くことを行なった。そうするとCF間の門が広がり、門を通されるので、そこを潰すためにCHが1枚出て行くようになっていた。

これで各場所で、圧力をかけ続けてボールホルダーのプレーの選択肢と時間を制限し、蹴らせることでボールを回収していた。

引かずに前に出てプレーをすることで、攻撃に移ることができていた。

 

質の確保

まさにブラジル。各ポジションで質を確保し、そして相手を上回る。攻撃を仕掛け続け、見るものをワクワクさせてくれるのは変わらないブラジル。しかし、このブラジルはよりテクニックではなく、よりフィジカルなチームなのがより現代らしいと感じるものだった。そのための配置と戦い方もしっかりと整理されている。

ここから何人がフル代表に食い込むことができ、そしてビッグスターが生まれるのか。楽しみだ。

 

最後までありがとうございます!

今回の記事はここまでとなります。ここまでお付き合い頂きありがとうございます。

次回の記事もお楽しみに!!!

 

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