Football Base 〜サッカー戦術分析〜

できるだけ詳細に、言語化と可視化に努め、分析レビューを行います!

【分析レビュー】J1第22節 セレッソ大阪 × 湘南ベルマーレ

 

 

(分析レビューはスターティングメンバーから始まります。目次をクリックして頂くとそこまで飛べます。)

 

 

はじめに(自己紹介とサロンについて)

皆さん、ご機嫌よう。

一番初めに自己紹介から。

noteにまとめたので、読んでいただくと嬉しいです!

 

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 ここまで目を通していただき、ありがとうございます。

 

では早速、分析レビューを行っていきましょう!

 

 

スターティングメンバー

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ベルマーレの守備

まずはベルマーレの守備から触れていこう。ベルマーレは配置を少し変更することでセレッソを苦しめることに成功する。ではどのよう守備を行っていたのか。

  • 右サイドの守備 

ベルマーレは左右で守備の方法が変わっていた。まずは右サイドの守備から触れていこう。

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このように右サイドの場合は、2トップで2CH、WB鈴木がSH坂元、IH田中がSBへのプレスのタスクを担う。この時にDMF金子と逆IH茨田は中央をカバーできるポジションをとる。さらに逆サイドに展開された時のために、SH清武にはWB岡本がマークを行う。

このようにすることで、セレッソのボールの動き方を外回りにさせることに成功する。

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そしてボールサイドのSBにパスが出ると、そこへIHが一気にプレスを行う。この時にセレッソCF奥埜がボールを受けに下がることが多いので、そこにはしっかりとCBがついていくことで、パスコースを消しにかかる。さらに残りの中盤2枚で中央をカバーすることで、赤のエリアでボールを回収する。

これが右サイドの守備の方法だ。

 

  • 左サイドの守備

では左サイドはどのようなものになっていたのか。左サイドでは、SH清武の存在で、このような守り方になっていた。

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2トップがCHを消すタスクは変わらず、SB丸橋に対してはWB岡本がプレスを行うポジションをとり、IH茨田はSH清武を消す立ち位置をとる。このようにすることで、バックラインでは数的優位を保ちながら、右サイドと同様に、左サイドでもボールを外回りにすることに成功する。

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そしてSBにパスが出るとこちらのサイドでも一気にプレスの圧を強めていく。

WB岡本がSBにプレスをかけることで、前へのパスコースを消すことができる。これに連動して茨田、石原が中のパスコースを消すことで、赤のエリアでボールを回収することを狙う。また最悪、バックパスを選択させる。この時にSH清武はDMF金子がケアし、IH田中はCHへパスを通されてしまった時のケアを行う。

右サイドではこのように守備を行っていた。

 

  • なぜこのような守備を行った?

ではなぜこのような守備を行ったのか。それはまず第一にサイドで奪ってショートカウンターを完結させることを狙ったからだ。この守備からショートカウンターが一番きれいに嵌ったのが、後半立ち上がりの岡本の決定機だ。このショートカウンターに、この試合の狙いの全てが詰まっていたのではないだろうか。

そして二つ目がセレッソのテンポを上げさせること。セレッソはローテンポで試合を進めることで、トランジションの局面を限りなく少なくし、ペースを掴む。このようにされると、トランジションで勝負するベルマーレは苦しくなってしまう。(ブロックを形成されると攻め手がなくなってしまうから)

だから無理やりトランジションの局面を作り出すことで、セレッソと対等に戦おうと試みていた。実際にこの試合はしっかりと闘うことができていた。

これらの理由により、ベルマーレはこのような守備を行ったのではないだろうか。

 

ベルマーレの守備を剥がすために

ではセレッソはベルマーレの守備を剥がすために、どのようなことを行ったのか。

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セレッソが行ったことは、バックライン(CH経由もあり)での素早いサイドチェンジだ。上の図のように、ベルマーレは赤丸の5枚でプレスを行い、バックスに人数を割くことでリスク管理を同時に行っていた。だからセレッソは素早いサイドチェンジを行うことで、逆サイドのSBがフリーでボールを持てる局面を意図的に作り出していた。

ここでボールを持てるのは、もちろんベルマーレ中盤のスライドが間に合わないこと、そしてSHがWBをピン留めしているからだ。このようにしてSBを起点に、セレッソは攻め込んでいく。

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この世にSBで時間ができるため、SHが幅を作りながらプルアウェイの動きを加え、さらにCF奥埜がボールを受けに下がることでCBを釣り出し、その背後にスペースを作り出す。こうすることで、もう1枚のCFメンデス、またはプルアウェイするSH坂元が背後に抜け出すことができる。

このようにして左右同様の形でセレッソは攻撃を仕掛けて行った。だからこそこの試合、ロングパスやミドルパスが多くなっていたのではないだろうか。

 

後半の清武の立ち位置

この攻撃だけでは崩しきれないと考えたセレッソは、清武の立ち位置を少し変化させる。

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このように極端に中央に入り込むことで、DMF金子の背後をとり、IH茨田とWB岡本のタスクに迷いを提示することに成功する。

だからこそ、このような攻撃を仕掛けることができていた。

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まず1つ目のパターンがIH茨田がSB、WB岡本がSHを見る形を取った時。この時はCBの脇のスペースへ早い段階でボールを送り込む。こうすることで、清武が中から外へ抜け出すかCFメンデスが抜け出すことができ、一気にカウンターのような形で攻撃を仕掛けることができる。

2つ目のパターンはこのようになる。

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この場合はIH茨田がSH清武を捕まえ、WB岡本がSBへのプレスを行う。これはベルマーレ本来のタスク通りの守備だ。だが清武が極端に中に絞っているため、SBの場所で囲い込むことができなくなってしまう。だからWB岡本はプレスにいくことを躊躇するのと同時に、徐々にポジションが下がり、プレスの距離ができてしまう。だからこれでSB丸橋が時間を持てるようになり、ここでもCBの脇のスペースをSHまたはCFが使うことができるようになっていた。

そして3つ目のパターンがこちら。

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このようにIH茨田がSBを捕まえるが、WB岡本がCBの脇を使われたくないのでバックラインに残るようになる。だからこそ、DMFの背後に立つSHへのミドルパスで一気にベルマーレのプレスを回避する。このときにCBをCFがピン留めしているのでSH清武がフリーでボールを処理することができる。そしてここでもカウンター気味で攻撃を完結させることが多くなっていた。

 

ミドルパス/ロングパスを多用した理由

この試合、セレッソ大阪は丁寧にプレスを剥がしていくのではなく、ロングパスやミドルパスを多用していた。これを行うことで、テンポは上がってしまうが、明確な狙いがあった。

その狙いが、ベルマーレのハイプレスを剥がすことだ。先ほども少し触れたように、ベルマーレはハイプレスからのショートカウンターでセレッソゴールを脅かそうと試みていた。だからこそ、プレス時に5枚の人数を割くことで、前の圧力を強めた。それに対してセレッソはこの5枚を一気に剥がし、無力化するために、ミドルパスとロングパスを連発。上記で解説したように、WBの背後、CBの脇を狙いつつ、後半からSH清武へのミドルパスとサイドチェンジでカウンター気味の攻撃を仕掛けた。そしてロングパスを使うことで攻撃に人数をかけすぎることを意図的に防ぎ、多くの攻撃はCFとSHの4枚で完結させようと試みていた。これは湘南ベルマーレのロングカウンターを警戒してのことだろう。

これらの理由からこの試合のセレッソ大阪はミドルパスやロングパスを多用したのではないだろうか。

 

まとめ

ほぼ互角の試合内容。0-0で推移した試合だったが、とても迫力があり、直感的にも楽しめる試合だった。その背景にはそれぞれの明確な狙いが見え、読み解いてみるとまた一段と面白いと感じれる試合だった。最後は劇的な決勝点が入り、セレッソが勝利を掴んだが、十分にベルマーレにも勝機はあった。セレッソは苦しみながらもしっかりとセットプレーで勝ち点3をもぎ取れる辺り、勝ち切れるチームに進化してきているのではないだろうか。ここ数試合、失点が重なり、勝利から遠ざかっていたが、またこの勝利から、堅い守備とボールを握りながら丁寧に剥がしていくサッカーで勝ち点を積み上げて行って欲しい。

是非皆さんもこの試合を見返してみてはどうだろうか。

 

 

終わりに

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