【明確な差と残っているもの】LaLiga 第10節 バルセロナ vs レアル・マドリード

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皆さん、どうも。

今回はLaLiga10節のバルセロナ×レアル・マドリードについてを考えていきます。

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スターティングメンバー

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Chapter1:カウンターで射抜くレアル・マドリード

この試合、明確なプランを持って臨んだのがアウェイのレアル・マドリードだ。彼らはバルセロナにボールを明け渡して攻撃を仕掛けさせた。こうすることで、カウンターの局面を作り出すことに成功。

ではどのようにしてその局面を意図して作り出していたのだろうか。

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各ポジのマンマーク

まずレアルは上の図のように守備の担当を割り振る。基本的にアルバにはWGロドリゴが対応。さらにロドリゴにはSBバスケスのヘルプの役割もあり、バスケスが外側に対応に出た場合は1つ内側に戻ることで、擬似的な2vs1を作り出していた。こうすることで、特に前半はデパイ(途中からファティ)に対して2vs1を作り出し、アルバへのバックパスを選択させる。だからこそ「アルバが前に出てくる」という現象があまり起きなかったのではないだろうか。これがまず、アンチェロッティがロドリゴとバスケスに託したことで、これを完璧に行ったことでアルバの攻撃参加を止めることができていた。

さらに中盤では完璧にマンマークを行い、CFに対しては数的優位を作り出す。これに関係し、ベンゼマと前に残るヴィニシウスのところでは数的不利を許容。

これでCBがボールを持ち出すことを促し、ボール回収のフェーズに移行していく。

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CBガルシアに持ち出させる

このようにCB(特にガルシア)にボールを持ち出させてCBもしくはDMFカゼミロの場所でボールを「前向き」に奪うことを考える。だからこそ、IHモドリッチとクロースはブスケツとデヨングを早めに捕まえることを行なっていた。これで、ボールを引き取るのがヴィニシウスとベンゼマだ。とくにヴィニシウスを走らせる、もしくはSBミンゲサと距離を作っといて、前向きに仕掛けることを考えていた。

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背後を狙う場所

このように、中央でボールを奪う事ができればCBに持ち上がらせているので簡単に背後をとることができる。ここでヴィニシウスのランニングで上回ることで決定機を幾つか作り出していた。

 

このソリッドの守備と個々人の守備の献身性は確実にジダン監督が残したものだろう。そこにアンチェロッティ監督の考えが加わることで、この試合のようにカウンターを打ち込める状況を作り出すことができていたのではないだろうか。

 

Chapter2:IH中心のプレス回避とギャップ創出

では保持の局面はどうだったのだろうか。基本的にこれはIHのモドリッチとクロースを中心にプレス回避を行なっていく。

ではどのようにプレスを回避をしていたのだろうか。

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プレスを回避するための配置

このようにIHモドリッチやクロースが外側に落ちることで、プレス回避の準備を行う。バルセロナは完全なマンマークを行うので、サイドに降りていくIHに対して出ていくか迷いが生じる。

さらにIHが降りたことでSBが押し上げられ、バルサSBがそこへ出ていく。そしてCBが外側へ流れてWGを捕まえる。こうなると上の図のようにCB間のギャップがかなり空いてくる。

これもレアルが早い攻撃を打つことができた大きな、大きな要因だ。

そしてこの状況を作り出すことができていたことで、2つの選択肢を作り出せる。

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手前と奥の関係

このようにCB間の門を一気に切り裂くロングスルーパスを出すことでロドリゴやヴィニシウスのスピードを生かす攻撃を仕掛けることができる。この場合はIHが留まる選択をすることで、サイドに落ちていくIHがフリーになることができる。

そしてここから、このパスを出すことのできるモドリッチとクロースがいることで、この攻撃が可能になっている。さすがは圧倒的な質を有している白い巨人。

またIH(上の図ではデヨング)がプレスに出てくると、その背後にCFベンゼマが降りることで手前でボールをピックアップ。ここから崩しをして行くことができる。

 

このようにしてレアル・マドリードはプレス回避とCB間の門を広げていくことで攻撃を仕掛けていった。

 

Chapter3:亡霊を追いかけるバルサ

問題はバルセロナではないだろうか。毎節、バルセロナの試合を見ているわけではない。今季もバルサの試合は恥ずかしながらこれが2試合目だ。

この試合はマドリーの守備が強固だったこともあり、外循環のパス回しとなっていた。これが起きてしまうのが各ポジションのポジションの取り方や再現性のない攻撃、規則性がないのが、問題になっているのではないだろうか。

そしてペップ・バルサを追い求めている選手と、そうではない選手、そして監督。ここのギャップと亡霊を追いかけている感じはある。今のバルセロナには当時のように、シャビもイニエスタも、そしてメッシもいない。もちろん、ペップ・グアルディオラも。ここのどのように考え、擦り合わせていくのか、これが復調のきっかけになるのではないだろうか。

 

最後までありがとうございます!

今回の記事はここまでとなります。ここまでお付き合い頂きありがとうございます。

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