【そこには確かな熱狂があった】プレミアリーグ 第7節 リバプール vs マンチェスター・シティ

f:id:football-analyst:20211006222509p:plain

皆さん、どうも。時間は少し経ってしまいましたが、今回はプレミアリーグ第7節のリバプール×マンチェスター・Cについてを考えていきましょう。

最後までお付き合い頂けると嬉しいです!!!

 

 

 

YouTubeも始めましたので、チャンネル登録もしてもらえると嬉しいです。

おかげさまで、最初の目標でもある1,000人までもう少しです…!!!

(あと15人!!!カウントダウンじゃ!!!)

www.youtube.com

 

スターティングメンバー

f:id:football-analyst:20211006222845p:plain

 

Chapter1:リバプールが主導権を握れた理由

リバプールが試合の主導権を握って攻撃を仕掛けていく。まずはリバプールがいかにして主導権を握ったのかについてを考えていきたい。

 

1−1:シティの守備は?

まずはシティの守備についてを触れていきたい。これが後に解説するリバプールについてを触れていこう。

f:id:football-analyst:20211006225050p:plain

シティの守備(ハイプレス)

まずはハイプレスの局面から触れていこう。シティはWGに外切りを行わせてCBを牽制する。この時にCFグリーリッシュはDMFファビーニョのマーク担当。もう1つ、マンマーク気味の担当の場所に触れておくと、それがSBだ。SBは基本的にWGをマンマークを行う。

そして中盤3枚とCBの役割だ。ここは3−2ブロックを作り出すことで、中央からの前進を完全に食い止めることを考えていた。

もちろん、外側に逃げられた時の対応も準備している。

f:id:football-analyst:20211007074507p:plain

SBに逃げられた時

このように、WGの頭上を越してSBにボールを届けられたときにはIHがSBまで出ていくように設定されていた。だからIHは先に説明した中央消しを行いながら、SBまで出ていけるようなポジションを取っていた。いわゆる中間ポジションというものだろうか。

これで前進させずに押し下げることを考える。そして再びハイプレスを敢行していく。

 

ではハイプレスを行い、守備の局面のゴールでもある「ボールを奪う」場所はどこに設定されていたのだろうか。

f:id:football-analyst:20211006232205p:plain

中央誘導の中央奪い

当然、WGがCBに対して外切りを行うので誘導する場所は中央になる。ここでCFグリーリッシュがDMFファビーニョを消しているので、狙って奪う場所はIHになる。これは消している場所を考えていくと、DMFとCBではなく(もちろんCBやDMFでボールを奪えればベスト)IHと僕は考えた。

そしてIHにパスを出させるとそこにIHが出ていってボールを回収することを考えていた。

 

リバプールはこのシティの守備に対して以下のような前進を行うことで主導権を握っていく。

 

2−2:リバプールの前進方法

ではリバプールの前進方法についてを考えていこう。最初に行ったことが、IH(デ・ブライネサイド)の脇、SBの手前のスペースを使っていく前進だ。

f:id:football-analyst:20211007074958p:plain

ミドルパスでの打開

IHの背後にスペースを作り出すために、リバプールはIHジョーンズを低い位置に下げてIHデ・ブライネを引き摺り出す。さらにIHジョーンズが降りるスペースを作り出すために、DMFファビーニョが横にズレてスペースを創出する動きが多くなっていた。

これでIHデ・ブライネを引き摺り出した段階で、GKアリソンからWGマネやSBロバートソンへのミドルパスで打開を行うことが多かった。これは立ち上がりの3つの前進の局面で3つともこのパターンだったので、確実に狙っていたことだろう。

 

そしてこの方法を行なっていくことで、もう1つの前進方法、消されていた中央突破の活路を見出すことに成功する。

ではなぜ、そしてどのようにこの活路を見出したのだろうか。

f:id:football-analyst:20211007080550p:plain

CBとGKで時間を得れる!

まずミドルパスでSBもしくはWGで時間を作れるようになっていたリバプール。これに対してシティはWGの背後、IHの脇、SBの手前を使われたくないので、WGが図らずも徐々にその立ち位置が低くなっていく。これは背後を使われたくなく、そのスペースを消したいからだ。

こうなってくるとCB⇆WGの距離ができて、CBとGKで時間を得れるようになる。さらにCBとGKで時間が取れるようになったので、IHジョーンズが下がってヘルプを行う必要がなくなる。

だから以下のような「CBの持ち出し」が可能になっていた。

f:id:football-analyst:20211007081001p:plain

CBの持ち出し

このようにCB間(特にファンダイク⇨マティプ、アリソン経由も当然あり)のパス交換でWGの外切りプレスを呼び込む。さらにDMFファビーニョとCBマティプのパス交換でCFを動かすことで、中央にスペースを作り出す。

どちらかといとリスクは高いがここに持ち出すことができるのがCBマティプだ。

もちろん、ここに持ち出せる明確な理由もある。

まずCBへの外切りプレスを行わせたこと。これを誘発したことで持ち出すCBへの対応の距離を斜め後ろにして、ほぼ無力化する。

さらにシティの守備戦術。IHジョーンズが下がらなくなったので、IHデ・ブライネは中央消しに徹する。(ジョーンズのピン止めの効果もあり)

だから安易に前に出てスペースを埋めることができなくなっていた。これでCBマティプが中央に向かってボールを持ち出すことが可能になっていたのだ。

そして以下のように縦パスを打ち込むことで崩しの局面に徐々に移行していく。

f:id:football-analyst:20211007081555p:plain

左側の前進

左側のIHを釣り出したときはCFジョタがDMF脇、IH背後に降りてきて縦パスをピックアップする。

f:id:football-analyst:20211007081737p:plain

右側の前進

右側ではこのようにIHヘンダーソンがDMFの脇、IHの背後でボールをピックアップしていく。

 

このようにしてリバプールは攻撃を仕掛けて立ち上がりの主導権を握っていた。

だが試合が進むにつれ、シティが適応、修正、対応を行なって、シティに主導権を渡してしまう。

 

Chapter2:シティの主導権の取り返し方

ではシティの修正と主導権の握り方についてを考えていこう。

 

2−1:守備の修正

まず行なったのが守備の修正だ。CBへの外切りプレスを敢行していたシティだが、14:50秒辺りの守備でそのスタンスを変えていく。ここの守備がきっかけとなっていただろう。

ではどのように修正を行なったのだろうか。

f:id:football-analyst:20211007082427p:plain

守備変更

シティの守備の問題点として、『ミドルパスで逃げられること』と『CBに持ち出されること』があった。

これを消すために、シティは4−4−2に立ち位置を変える。IHデ・ブライネを押し出して、CFグリーリッシュと半ば横並びの立ち位置に。これでWGが下がってSB牽制(IHにも内側にプレスできるような中間ポジション)していく。

こうしたことでまずはSBもしくはWGへのミドルパスが打てるスペースを消していく。さらにIHが前に出たことでCFとIHで、背後でIH、DMF、手前でCBを牽制できるようになる。

さらにIHが前にでて中央を埋めているため、CBが持ち出すことができなくなる。

 

この守備の変更で、シティはリバプールにCBから背後、もしくは下がったSBから背後にボールを蹴らせることで、最終ラインで数的同数でも不利な状況にならずにボールを回収することができるようになっていた。

なぜ不利にならないかというと「蹴らせる選手」と「蹴らせる場所」を共有をできていて、フルバックの選手が狙いを持って対応できるようになっていたからだ。

これでシティは最終ラインでボールを回収し、攻撃の局面に繋げていく。

 

2−2:中の空間⇨外の起点

ではシティはどこから攻撃を仕掛けることを考えていたのだろうか。結論から述べると、WGフォーデンサイドからの攻撃を中心に考えていた。そのためにCFにグリーリッシュが入り、時間を作れるようにした。

ではその方法を解説していこう。

f:id:football-analyst:20211007084524p:plain

空間と外に起点を作るために

まずシティの組み立ての局面から。ここで目的とするのが空間と外起点を作り出すための作業だ。外の起点を作り出すためにまずはWGの外側にSBを立たせる。

この時に重要になってくるのがボールサイドIHだ。ボールサイドIHは割とDF-MFのライン間(特にベルナルド)に降りてくるようになっており、こうすることでIHヘンダーソンを少し釣り出す。そしてその背後のスペースにCFグリーリッシュが降りてくることが多くなっていた。(たまに場所が被ることがあったので、きっとここはペップに指摘されているはず…)

この動きを加えることで、IHヘンダーソンに対して縦で数的優位を作り出す。これでヘンダーソンは前に行きにくくなり、チャンスならばベルナルド⇨SBで外に持っていくことができる。さらにもう1つ奥のグリーリッシュにボールを届けることができれば、一気にスピードを上げることも可能だ。

彼のターンにスピードと運んでいく能力を買っての、CF起用だったのだろう。そしてここから斜めにドリブルをしていけば、リバプールのDFを切り裂くことができる。実際に、ジェズスの斜めに入っていくドリブルで、フォーデンのゴールを生み出しているし、これには明確な狙いがあったのではないだろうか。

 

もちろん、ベルナルド⇨SBもしくはCB⇨グリーリッシュの縦パスは打ち込みにくい。だから以下の空間でボールをまずは持つことを考えていた。

f:id:football-analyst:20211007085230p:plain

空間でボールを受けて外へ逃す

このようにCFジョタを動かしといて、その背後に立つDMFロドリにボールを届ける。シティはここで簡単に前を向いて、リバプールのプレスの足を止めることが可能になっていた。

そしてここにプレスをかけてくることが多かったのが、DMFファビーニョではなく、WGだ。だからこれで外側にボールを持っていくことで、SBがフリーになれていた。

そしてそこからボールを持ち出している間にWGフォーデンは1つ内側に立ち位置を動かす。

このポジション修正を行うことで、SBミルナーの直接視野から間接視野へ移動。カンセロが持ち出せば持ち出す分だけ、フォーデンはミルナーの視野から出れる。そして、タイミングよくSBミルナーの背後にランニングすることで、一気にサイド奥深くをとることができる。

 

このような攻撃を考えていたから、シティはSBカンセロ⇨WGフォーデンの抜け出しが多くなっていたのではないだろうか。

 

『ボールを握ることで主導権を奪い返した』と表現したいところだが、シティの試合を見ていると、案外『守備で主導権を取っていく』ことの方が多い気がする。(シティの試合をよく見ている方、どうだろう?教えて欲しいです。)

 

Chapter3:個人に焦点が当たる後半

前半の内容はどちらかというと戦術面の色合いが強かったのではないだろうか。修正や対応の駆け引きがあり、立ち位置や使うパスの変更なども多くあった。

そして後半だ。後半に入り、リバプールも4−4−2のような形に守備を変更するという修正もあったが、どちらかというと、局面、局面の個人の打開に焦点を当てるべきなのではないだろうか。

戦術の話をしていると、時に選手の能力や特徴を度外視してしまう人もいるが、プレーしているのは人間だ。それぞれ特徴があり、その戦術の中で、どれだけ能力を発揮できるのか。これが大切になってくる。もちろん、特徴を生かすための戦術でもある。

 

そして後半はよりその色が強かった。マネとサラーのドリブルやフリーラン、ロバートソンのプレスバックのスピード、ファンダイクのロングパスの精度、ベルナルドの上下運動と狭地での確かな技術ウォーカーやディアス守備、ラポルトのパスの技術、ジェズスのドリブル、、、などなど、ここの試合に出ている選手たちの最高の技術を目の当たりにした。

だからこそ、スリリングな後半になったと思うし、個人の打開の局面が少しずつ増えていったからこそ、ゴールが生まれていったのではないだろうか。

後半は、より純粋にこの最高のフットボールを楽しませてもらった。

 

まとめ

ここ数年、激突するたびに熱い試合を演じてくれるリバプールとシティ。最高の監督に、最高の選手たち。考えてみれば、激戦必至か。

この試合も例外なく、かなり熱く、面白い試合となっていた。レビューが遅れてしまったが、ぜひ皆さんもこの試合を見返してみて欲しい。

僕の個人的なハイライトは、マネのゴール後のサラーとマネの抱擁とサラーのゴール後のアンフィールドの雰囲気だ。

なんか、こう、リバプールを好きになる理由がなんとなくわかる気がした。

 

最後までありがとうございます!

今回の記事はここまでとなります。ここまでお付き合い頂きありがとうございます。

次回の記事もお楽しみに!!!

 

YouTubeもしているのでチャンネル登録もお願いします!

www.youtube.com

 

ではまた次の記事で!