【相殺の守備】J1第27節 横浜F・マリノス vs 鹿島アントラーズ

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今回はマリノス×アントラーズについてを考えていきましょう。

 

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では早速、この試合についてを考えていきましょう。

 

 

スターティングメンバー

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Chapter1:鹿島のスピード相殺守備

こちらの守備についてはYouTubeで喋らせてもらいました。マリノスのパステンポとプレーテンポのスピードを相殺するためのプランを用意してました。だからこそ、彼らは「人→ボール→スペース」の順番で守備を行い、外側に誘導する事を実行してました。そしれそれが見事に嵌り切りました。

その理由と方法を喋ったので、ぜひご覧ください!

 

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Chapter2:マリノスの立ち位置の微調整

本来の躍動感のある攻撃を取り戻すべく、マリノスは修正を行う。それが57分の前線の総入れ替えだ。これによって、マリノスは空いた場所を作り出し、テンポを上げていく。ではどのような修正を行ったのだろうか。

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SHとSBの立ち位置の微調整

この図のように、マリノスが行った修正というのが「立ち位置の微調整」だ。その微調整というのが、WGとSBのポジショニング。57分の交代があるまで、内側に入るSBの立ち位置はアントラーズ2列目の手前に立つことが多かった。

だが交代からSBの立ち位置が2列目背後、MF-DFのライン間にポジションを取るようになる。これに連動してWGがSBから離れて曖昧な位置に降りるようになっていた。

 

これを行ったことでSBでSHを背後に引っ張り、WGが下がったところで受けるだけのスペースと時間を作り出す。さらにSBが対応に来て後ろ向きにトラップを促されても、SBでSHを引っ張っているので、数的不利な状態を作られず、純粋な1vs1に持ち込めることができる。

この1vs1を作れば、質的優位に立てるマリノス。前半は数的不利に陥ってその優位性を取ることができなかったが、57分の交代からここで優位性をとり始める。

 

ではそもそも、なぜ『SBが高い位置まで上がる』ことができたのだろうか。

これがアントラーズの守備が大きく関係していて、CBでボールを持てるのでSBがヘルプを行う必要性がないからだ。CF上田とOMF荒木に対して、マリノスはCB實藤と岩田、CH喜田、必要であれば天野という構図を作り出せるので、このような攻撃を仕掛けるに至った。

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瞬間的に数的優位を作り出せる

そしてWGがボールを引き取ることができれば、このようにアントラーズSBに対して瞬間的に数的優位を作り出すことが可能になる。この立ち位置に微調整により、外に誘導されながらも、そこを逆手に取って『外で起点』を作れるようになっていた。

 

ビッグチャンスをいくつも作り出すことはできたが、GK沖の牙城とアントラーズの場所の埋める早さに最後まで苦戦し、0で抑えられてしまった。だがスタンスは変えず、ちょっとした立ち位置の微調整で活路を見出すマリノスはさすがだと個人的には感じる試合だった。

 

2−1:アントラーズの修正

もちろん、すぐにアントラーズは修正を加えた。それが両SHの交代と2トップの交代だ。これを行うことで、再び守備の強度を取り戻すことに成功する。さらに、ライン間に立つSBに対しては明確にSHがプレスバックを行うことを指示し、場所を埋めることを行った。これで場所を埋めながら、この試合で行っていた奪ったらCFへを繰り返すことで、ロングカウンターでの『蜂の一刺し』で牙を向いていた。

すかさず交代でエネルギーを再び与えれたことが、アントラーズが守り切れた大きな要因だったことに間違いない。

 

ピトゥカ…!!!

上田も荒木もすごかった。だがなんといってもピトゥカだろう。彼が見えている場所もさることながら、そこを見つける眼の良さ。そしてそこにパスを供給できるアイデアと実行するだけの技術。さらには単騎で持ち運ぶこともできる。長い手を使いながら、相手の前にスルスルと入れ替わるように入っていく。このプレーでどれだけ周りの選手を助けていただろうか。特にこの試合のような展開になると、それが顕著になっていた。

そして何よりも飄々としているようで、がっつりファイターなのもまた渋い。

 

元々すごい選手でピトゥカのプレーにキャッキャしていたのだが、この試合のピトゥカは次元が1つ違った。イニエスタ同様、彼のプレーを日本で見れることに感謝したい。

 

前回対戦と違い撃ち合いとはならずに堅い試合になった。だが駆け引きのある中でのこのような展開だったので、かなり見応えがあった。ぜひ皆さんも見返してみてはどうだろうか。

 

今回の記事はここまでとなります。ここまでお付き合い頂きありがとうございます。

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