皆さん、どうも。今回はPremier League3節のリバプール×チェルシーについてを考えていきましょう。
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では早速、この試合についてを考えていきましょう。
スターティングメンバー
Chapter1:チェルシーが考えていたことって?
お互いに5ゴールの完封で2試合を終えており、調子も勢いもある状態で激突した。間違いなく強者のリバプールを相手に、トゥヘル・チェルシーはどのようなことを考えて、試合に望んでいたのだろうか。
1−1:敵陣での守備局面
まずは守備の局面から触れていこう。これは守るエリアの高さによってその方法が変わっていた印象だ。
まずは敵陣での守備局面について考えていきたい。
以下が基本的な敵陣の守備の方法で、追い込む場所となる。
敵陣での守備方法は上の図のようになる。いつもと若干立ち位置が違ったのがWBだ。WBがバックラインまで戻らずに、SBを早めに捕まえられるようなスタートポジションを取ることが多くなっていた。
ここに敵陣での守備の考え方が詰まっていたのではないだろうか。その考え方というのが『SBに満足な状態でボールを持たせない』ということだ。
ご存知の通り、リバプールのSBのA=アーノルドとロバートソンのキックの技術というのは比類なきものだ。
だからトゥヘルはWBのスタートポジションをいつもよりも高くすることを決め、リバプールSBに圧力をかけてミスを誘導してボールを回収することを考えた。
これを完結させるために、CBとCHもしかっりとスライドして近くの人を捕まえることで、選択肢を消しながら判断を難しくして行っていた。
これでジョルジーニョのパスカットやスクリーンでボールを回収する場面を見受けることができ、そこからショートカウンターを打ちチャンスやチャンスを孕んだ攻撃を仕掛けることができていた。
1−1−1:SBと距離を取られた時
ここで考えなければらないのが、WB⇆SBの距離を取られた時だ。ここで距離を取られるとシンプルにプレスが間に合わずにSBからサイドを変えられるパスを撃ち込まれてしまう。さらにリバプールはSBから一気に背後に落とすパスを供給することが多かったので、この展開にも少しチェルシーは苦しんだ。だから、ハイプレスを仕掛ける回数を減らして、ミドルブロックを作り出すことを選択することが多くなっていく。
ではミドルブロックはどのように設定していたのだろうか。
1−2:ミドルブロックと攻撃の考え方
ではミドルブロックではどのようなことを考えながら守備を行っていたのだろうか。
まずはその方法から触れていこう。
基本的にミドルブロックは『中央消しと外誘導』を考える。だから5−2−3のブロックを形成することが多くなっていた。この時にWGにはWBを当て嵌めるようになっていた。こうすることで、幅を作り出すSBの対応にはSTが内→外のプレスを行うように設定されていた。
そして以下のように追い込んでいく。
このようにSTが内側から外側にプレスをかけることでSBにボールを持ち出させる。この持ち出しがスイッチとなり、SBにWBが前に出て対応を行う。これでスライドを行ってWGも捕まえ中盤でも内側の選手を捕まえるようになっていた。
そしてここでポイントとなるのがSTの残り方だ。
このようにSTが残っていることで、持ち出さしたSBの背後を使えるように設定されていた。だからこそ、上の図の青のエリアでボールを回収することを考えていた。さらにここで勝負させるのが対人の強いCBリュディガーとアスピリクエタだ。だからWGのマネとサラーはかなり苦戦したのではないだろうか。
これでボールを回収すると、一気にSBの背後にボールを落とすことで早い攻撃を仕掛けるように考えていたのだろうか。
1−2−1:刺されたくない縦パス
チェルシーが刺されたくない縦パスがある。それがCBからIHへの斜めの縦パスだ。
チェルシーはこのようにSTとCFの間を通される縦パスを打たれると一度後退を強いられることになる。その理由が、WBが出ていく時間とフルバックスがスライドするだけの時間を作り出すことができないからだ。
そしてIHにCHの脇、STの背後のスペースをIHに使われるので、STはプレスバックで対応を行わないといけなくなり、「SBの背後を使うため」に残ることができなくなる。さらに、SBがフリーになるのも懸念点だ。
このパスを通された時に、チェルシーは後退をして守備を再構築して押し戻すことを行っていた。このエネルギーを使ってしまうので、できる限りこの縦パスを通されたくなかったはずだ。
Chapter2:ローブロックと10人になってから
ではここからはローブロックと10人になってからの戦い方についてを考えていこう。チェルシーは基本的にローブロックを形成している時にも中央から追い出し、ゴール亜kら遠ざけることを基本として考える。だからそれぞれのレーンに入ってくる選手に対して前向きに対応できる立ち位置をとっている。
そして外側に誘導した後のクロス対応の仕方が秀逸だ。クロッサーと対峙するとまず消すのが利き足でのクロスだ。これは対峙する守備者の基本となる。利き足の前に立つことでクロスをブロックできる、もしくはクロスの精度を落とすことが可能になる。
さらに、仮に上げられたとしても消すクロスのコースというものがある。
そのクロスのコースというのが『GKとバックスの間のクロス』だ。定期的にチェルシーを見ている方なら、わかるかもしれないが、チェルシーはクロスからの崩されることが滅法少ない。さらにGKとバックスの間に早いクロスを供給されることも少ないのだ。
これは対峙する守備者に意識をさせ、さらにスタートポジションが明確になっているので、このような守備を行えるのだろう。
ではなぜ、GKとバックスのクロスを消すのか。
このクロスを消すことで、基本的にターゲットに対して直線もしくはマイナスのクロスになる。これでシューターはその場で飛んで、頭を振らないと威力のあるシュートしか打てない状態になる。さらに、SFに基本的に挟まれているので、当てるだけで精一杯となる。だから、チェルシーはクロスからの攻撃を簡単に跳ね返せるようになっている。
もちろん、外側に誘導するためにもう1つ行うことがある。それが「最優先で背後を消す」ということだ。
これを行うことで、GKとCBのライン間を消して背後の抜け出しを消す。さらにまずは場所を埋めることで、守備者は「前向き」に出ていくことができるようになっているのだ。
これでチェルシーはこの試合も10人になっても安定して守備を行うことができた。もちろん、苦しんだが僕的にはあまり失点の匂いはしなかった。
基準ができる強さ
嫌が応にもファンダイクvsルカクという構図は何度も見受けられたし、試合前からも取り上げられていた。それはそうだろう。ここで基準を作れるか潰せるかで、試合の流れは大きく変わる。そしてこの試合でもルカクは基準を作り出す。チェルシーの選手からすると、彼が前にいることでクリアがクリアじゃなくなり、『目がける場所』ができる。いわば灯台だ。そしてそこで時間を作ることができるので、チェルシーは10人になっても目の光が消えなかったし、何度かカウンターに出ることが適っていたのだ。
前回も触れたが、チェルシーに新たなオプションを付け加えたルカク。ここまで進化し、怪物になった彼がチェルシーに戻ってきたことに感謝したい。
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