【勝利の方程式】J1リーグ第31節 鹿島アントラーズ vs 清水エスパルス

 

【J1リーグ第31節】

鹿島アントラーズ vs 清水エスパルス

 

スタジアム

県立カシマサッカースタジアム

 

結果:2−0

【鹿島アントラーズ】

4’ 13'  上田

 

【清水エスパルス】

なし

 

スターティングメンバー

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まずは敵陣へ!

アントラーズの前進方法の1つ。それがまずは敵陣へ!というものだ。

だからこそ、バックラインまたはGKからのロングパスで一気に2トップへのロングパスでまずは敵陣に入っていた。

これを行い、2トップの縦関係でフリック→抜け出しのパターン、もしくは2ndボールを作り出し、ボールを回収することで、丁寧にボールを繋がなくても、物理的、半ば無理やり全体を押し上げていた。

特に後者の2nd回収での前進方法は、アントラーズの1つの強みとなっており、この試合でも、2トップへのロングパス→カウンタープレスのような形で幾度となくチャンスを作り出した。

ボールを回収できるようにCHとSHのポジションが秀逸なのと、エスパルスのCH1枚とSHのプレスを呼び込んだ時に、このような前進方法を見せていた。

エスパルスが仕掛けてくるプレスに対しても、かなり有効的な方法だったのではないだろうか。

まず、アントラーズはこのまずは敵陣へ!という形で、試合に入っていた。

そしてさらに、時間が進むと新たな前進方法でエスパルスのプレスを掻い潜り、速い攻撃を仕掛けていく。

 

新たな前進方法?

今まで自分が気づいていなかっただけなのか。それとも、新たな試みなのか。少なくとも、アントラーズの試合を追いかけるようになってからは、この形を自分は見たことがなかった。(ただ気づいてなかっただけならすいません。この形を使っている試合があれば教えてもらえると幸いです!)

ではどのようなものだったのか。これを紹介していこう。

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 この試合、新しく見受けることができたのがCB犬飼が意識的に幅を作り出すビルドアップだ。これを行うために、CH(主に三竿)がバックラインに入り、CB犬飼に幅を作らせるポジションを取る。これで同サイドのSBを高い位置に取らせ、SHアラーノを中に押しやる。この時に、逆SBは高い位置に出ることを自粛して3バックのような立ち位置を取る。そしてもう1つ、意識されていたことがCFの距離感だ。2トップの距離感が近くなるように、設定されているように見えた。

ではここからどのように前進をしていたのだろうか。

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降りたCHと中央に残るCBで相手2トップのプレスを呼び込むことで幅を作るCBにボールを渡す。これで割と時間を持ってボールを持つことができるCB。そしてエスパルスSHに対してプレスを行わせるのか、1列高い位置にポジションを取るSBのマークをするのかを迷わせる。

仮にここでSHがプレスにくればSBへパスを選択し、SBのマークにいくのならば、SHへの縦パス、または2トップへのミドルパスを選択することで前進を行っていた。

  • SBで起点を作ってから

もちろん、エスパルスは中に入るアントラーズSHに縦パスを撃ち込まれたくないので、SHがアントラーズSHへの縦パスのコースを切る立ち位置を取りながらCBへのプレスを行うか、または中央に入れさせないポジションを取る。

だからアントラーズはSBで時間と起点を作れることが多くなっていた。

そして以下のように攻撃を仕掛けていく。

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このようにSBが幅を作ってボールを持つと、エスパルスSBの判断を難しくさせることが可能になる。さらにSBにボールが入ると同時に、逆CFが背後に抜け出す動き、またはバックラインに入ること(CBの間)でエスパルスCBのピン留めを行う。これで相手SBの出方を見て攻撃を仕掛けていく。

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まずこのようにSBを釣り出せた場合はその背後をSHが中→外の抜け出しでそのスペースを使うことで、深い位置をとり、主にクロスからの攻撃を仕掛けていく。

ではSBが出でこなかった場合はどのように攻撃を仕掛けいたのだろうか。

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このようにSHがハーフスペースでボールを受けることで視線を集め、そのタイミングでCFが背後に飛び出し、攻撃を完結させていた。これはよく見られるアントラーズの攻撃方法で、斜めのパスでライン間を使うことで優位に攻撃を仕掛けられることができる。この試合も例に倣って、ライン間へ斜めのパスを打ち込むことで、優位に攻撃を仕掛けていた。

そしてこの新たなビルドアップを行うことによりもう1つ攻撃方法が付け加えられていた。それがこちら。

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このようにSHがハーフスペースから出ることでCFへの縦パスのコースを開ける。ここでCH脇を取りながら、尚且つ逆CFのCBピン止めにより、フリーでボールを受けることができるようになっていた。これでCFが様々な選択肢を持って攻撃を組み立てることで、アントラーズは攻撃にさらなる迫力を見せていた。

 

 

勝ちパターンに持って行ったアントラーズ

ボールを持たせる守備を行い、エスパルスの速い攻撃を消したアントラーズ。さらにそこに自分たちがボールを持てば、素早い攻撃でエスパルスゴール前へ一気に迫った。まさにアントラーズの勝ち方だった。しかもその中でゴールを決めた上田。プロ一年目にして二桁ゴールに乗せたこのストライカーは、いずれ日本のエースを背負うことになりそうだ。それほどまでのポテンシャルが彼にはある。さらに幸いなことに、現在のアントラーズの戦い方にフィットしている。最終節でもゴールを決め、他力だがACL出場権を獲得することができるのだろうか。ここまでの積み重ねと来季の積み重ねによる期待は膨らむばかりだ。

 

 

 

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