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【分析レビュー】J1第33節 ヴィッセル神戸 vs 鹿島アントラーズ

(分析レビューはスターティングメンバーから始まります。目次をクリックして頂くとそこまで飛べます。)

 

 

はじめに(自己紹介とサロンについて)

皆さん、ご機嫌よう。

一番初めに自己紹介から。

noteにまとめたので、読んでいただくと嬉しいです!

 

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 ここまで目を通していただき、ありがとうございます。

 

では早速、分析レビューを行っていきましょう!

 

スターティングメンバー

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アントラーズの守備について

筆者がこの試合で注目したのはアントラーズの守備だ。彼らの守備により、ヴィッセル神戸は前進がままならないまま、ボールを回収されて何度もカウンター、ショートカウンターを食らう羽目になっていた。

アントラーズは奪いにいく場面と前進させない場面を上手く使い分けて守備を行うことで試合を支配していた。

ではアントラーズはどのように守備を行っていたのか。

  • 奪いにいく守備

12分のアントラーズの先制点のように、奪いにいく守備、ハイプレス→ショートカウンターを発動するための守備について触れていこう。

この守備の方法は兼ねてから継続してきているものだ。

ではどのような状況の場合に、この守備を行っていたのだろうか。

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まずハイプレスをかける時の立ち位置はこのようになる。多くの場合はGKへのバックパスが入った時、またはゴールキックからの組み立ての時にこのような立ち位置を取ることが多くなっていた。

上の図のように青色のエリアではボールを持たれることを許容し、白色のエリアでは確実に選手を捕まえ、そして赤色のエリアでは「空けておく」立ち位置を取る。この時にSHの立ち位置が重要になり、IHを捕まえつつ、すぐにSBへのプレスを行えるポジションを取っていた。さらに2トップで必ずDMF山口を消す立ち位置を取ることで、「空けている」サイドプレーヤーにパスを選択させるように仕向ける。

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そしてアントラーズはアタッキングサード、ヴィッセル側だとディフェンディングサード(上の図だと白のエリア)に進入されるとプレスの圧を強める。この時にCBに対して2トップが強めにプレスをかけ、それに連動してCHがDMFまで出てくることで、前の圧力を強める。この時にプレスをかけないCFはサイドを変えられないように、CBを牽制でき、さらにGKへのバックパスを狙える立ち位置を取ることで、ボールホルダーに判断させる時間を与えない。

このようにすることで、ボールホルダーはサイドへのパスを『選択せざるを得ない』状況に陥る。

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そしてCBへのヘルプを行うために、高い位置を取っていたSBが下がってサポートを行う動きを取る。もちろん、プレスの圧から逃れたいCBはここへパスを選択する。そしてSBが下がる動きと同時にSHが一気に中央からプレスをかけにいく。ここで重要なのが、前進させないように、「縦を切る」プレスのかけ方を行うこと。そうすることで、CFのヘルプを呼び込み、赤のエリアで数的優位を作り出してボールを回収できる確率を高める。

さらに縦のコースを切ったことで、ボールを受けたSBは中へのパスコースを見出す。だがここがアントラーズの第2のボール回収の場所になっている。SHとCFがプレスを欠けたと同時に、DMFを捕まえていたCHが一気にボールサイドに寄り、IHを捕まえれるポジションを取る。これでIHへのパスをカットすることでショートカウンターを発動することが可能になる。

 

現に上田の先制点はこのような形のハイプレス、そして奪ってからのショートカウンターで生まれたものだ。今シーズン、積み上げてきたものが出た、かなり良い守備からのゴールだった。

 

  • 前進させない守備

そしてもう1つ。この奪いにいかない守備、いわゆる前進させない守備だ。これまでの試合、アントラーズはほぼ確実にハイプレスを行ってきていた。だが、この試合で見せたこの「前進させない守備」。これを行ったこと、そしてハイレベルで行えたことに、筆者は驚きを隠せなかった。そしてこれを行ったことで、ヴィッセル神戸に思うようなポゼッションをさせなかった。ではどのように守備を行っていたのか。

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まず前進させないために、アントラーズは中央の3レーンを消しにかかる。だからこそ、上の図のように、4-4-2のブロックが中央3レーンに入っていた。

この時にもちろん、2トップはDMFを消し、SHがIHを牽制できる立ち位置を取る。このようにすることで、ここでもヴィッセルのボール回しを外回りにさせた。

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そしてボールホルダーのCBにボールをある程度持たせることを許容し、ボールホルダーの身体の向きをみて、SHがプレスをかけにいく。この身体の向きというのが、外側を向いた時にプレスをかけることが多くなっていた。この時にSHがプレスに出ると、SBがSBへのプレスの準備、そしてCBがWGのマークの準備を行う。さらにIHに対してはCHがきっちりとマークを行うことで、CBに縦パスを入れさせないこと、さらに身体の向きが外側を向いているので、SBにパスを出させるように仕向けることができていた。

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そしてSBにパスが出ると、一気にプレスをかけにいく。この時にSB小泉は縦への突破をさせない守備を行うことで、その背後を使わせないようにする。

さらにWGに対してはCBが、IHに対してはCHがマークを行っているため、ここへのパスは簡単にカットすることができる。また全体をスライドさせて中央のレーンに集めているので、白のエリアで数的優位を作り出すことができる。仮にここに入ってきても、一気に圧縮することができるので、ボールを回収、またはバックパスを選択させることが可能になっていた。そしてこのように守備を行ったことで、ヴィッセル神戸SBは前進できず、CBまたはGKへのバックパスを選択することが多くなっていた。

このようにしてバックパスを選択させることを狙い、そしてアタッキングサードに入ると、再びハイプレスを行ってボールを回収、そしてショートカウンターまで持っていくことで、アントラーズは試合の流れを掴んでいた。

 

このように前進させない守備を行ったことが、ヴィッセルに多大のストレスを与えることになっていた。この守備を行った、行えたことに筆者は驚きを隠せず、さらにこの試合を楽しませてもらった。

 

補足:アントラーズの攻撃の糸口

では補足として、アントラーズがどこをついて攻撃を行っていたかを解説していこう。

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このようにヴィッセルの守備は4-4-2で構えることが多くなっていた。そしてバックスのみ、明確にマンマークの守備(特にCB)を行い、守ろうと試みていた。だがこうなると、上の図のように、CBからの背後のボールで一気にアントラーズはチャンスを生み出すことができる。

ボールサイドのSHとCF(土居)がボールを受けに下がることで、CBとSBを釣り出し、その背後にスペースを作り出すことができていた。だからこそ、逆サイドで数的同数を作り出すことができ、先に動き出すことで、質的に優位に立つことができていた。だからこそ、簡単に背後を取ることができていたし、3ゴール目もこのような形で奪うことができていた。さらにヴィッセルCBのポジションの修正、戻りも遅かったのも起因して、アントラーズはほぼストレスなく、攻撃を仕掛けることができていたのではないだろうか。

 

まとめ

アントラーズはハイプレス→ショートカウンター、またはカウンタープレスに注目されるチームだが、この試合で見せたように、しっかりと焦らす、前進させない守備を行えることを披露。しかもこの使い分けがかなり秀逸で、新たな顔を見ることができた。ここまで上手く守れるのならば、また試合毎に違った戦い方ができ、さらに戦術的な幅が広がるだろう。しっかりと前進させない守備を行った試合はこの試合でしか見受けることができていないが、(もしかしたら過去に行っていたかも…?)これからもゲームプランに組み込めるだけのレベルにあったのではないだろうか。

しっかりと守備からゲームを作り出すことのできるチームは個人的に見ていて興味深いと感じる。ぜひ皆さんも、少し顔の違ったアントラーズのこの試合を見返して見てはどうだろうか?

 

 

終わりに

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