(分析レビューはスターティングメンバーから始まります。目次をクリックして頂くとそこまで飛べます。)
はじめに(自己紹介とサロンについて)
皆さん、ご機嫌よう。
一番初めに自己紹介から。
noteにまとめたので、読んでいただくと嬉しいです!
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ここまで目を通していただき、ありがとうございます。
では早速、分析レビューを行っていきましょう!
スターティングメンバー
シティが仕掛けた攻撃
この試合、グアルディオラ監督が打ち出したゲームプラン。これに驚いた方は多いのではないだろうか。愛弟子であるアルテタが4-3-3の布陣で挑んでくることを見越したように、ペップは3-3-1-3(配置は当てにならないが…)のような形でアーセナルを迎え撃った。ではまずシティはどのように攻撃を組み立てていったのか。
まずシティが行ったこと。それはロドリがバックラインに入ることでCB化することだ。これを行うことで、ウォーカーとアケに幅を取らせてSB化させる。さらにIH気味に入ったカンセロとベルナルドがCH化することで中央にパスコースを作り出す。
さらにWGの立ち位置を取るマフレズとフォーデンも中に入るのではなく、幅を作ることで、アーセナルのポジションを広げる役割を担う。
このようにしたことで、シティは上の図の青のエリアで時間とスペースを持つことでできる。まずSB化するウォーカー(アケ)のところで時間を持てる理由は、アーセナルSBをWGの立ち位置を取るマフレズがピン留めしていることが関係している。
さらに中央で時間とスペースが持てる理由は、IHサカとセバージョスがカンセロとベルナルドまで出ていくべきなのか迷うからだ。なぜ出ていくかどうか迷うかというと、DMFジャカの周辺にスターリング、場合によってはアグエロがサポートに降りてくることで、そこを使われて一気に前進されてしまう可能性が存在するからだ。
だからIHはカンセロとベルナルドに明確にプレスに行けずに曖昧にしたため、シティが中央で時間を持つことができ、そして前進をしていった。
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敵陣に入ってからの攻撃
そして敵陣に入ると、シティはこのように攻撃を仕掛けていく。
ここでも優位に立てるのはウォーカー(アケ)の所とカンセロ(ベルナルド/スターリング)の所だ。アーセナルは4-4-2のような形で守備を行い、シティを迎え撃ったが簡単にその包囲網は突破されてしまう。
SB化するウォーカーにボールが出ると、ここにIHサカが牽制をかけにいく。この時にサカの背後にポジションを取るカンセロの存在によってアーセナルは苦しむこととなる。
青のエリアにポジション取るカンセロを簡単に使うため、まずウォーカーが選択するパスはダイレクトにカンセロに届けるパスだ。ここでカンセロがフリーになれるのは、CFアグエロがCBガブリエウをピン留めし 、DMFジャカの周辺にポジションを取るスターリングが彼をピン留め、さらにマフレズがSBティアニーをピン留めすることでカンセロへのプレスを難しくさせる。だからカンセロが簡単にボールを受けることができていた。
だがここに差し込まれたくないアーセナルは、IHサカがカンセロへのパスコースを消しながらプレスをかける。この場合は、マフレズへの縦パスを打ち込み、そのセットボールをカンセロが受けることでレイオフし、簡単にプレスを突破する。
このようにしてシティはアーセナルを崩していく。
もちろん、この攻撃を見せることでIHサカがカンセロを消す立ち位置を取るようになる。その場合は以下のように質的、数的優位を作り出す。
このようにシンプルにウォーカーが持ち上がることで白のエリアで数的優位を作り出す。そしてここからサカまたはティアニーを釣り出すことで攻撃を完結させていく。
このようにしてシティは攻撃を仕掛けていっていた。
シティのハイプレス
では守備の方はどのように行っていたのか。
通常通り、WGの立ち位置を取る選手が外のSBを消しながらプレスを行う。この時にアグエロとスターリングはGKへの牽制とDMFジャカを消す立ち位置を取る役割を担う。またGKレノからIHへのパスを消すためにベルナルドとカンセロがそれぞれIHをマークする。バックラインでは基本的にウォーカーがオーバメヤンをマンマークを行う。
だがこの守備はアーセナルに剥がされて前進される場面を多く作られた。ではどのようにアーセナルは抵抗していたのか。
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アーセナルの抵抗
ではアーセナルが前進できていたパターンはどのような場合だったのか。
このようにまずGKとCBのパス交換でマフレズのプレスを呼び込む。この次にCBガブリエウが幅を作るポジションを取ることでマフレズの頭上を越すパスを出す。こうするとCBで時間ができる。さらにSBティアニーを消しにかかるシティがIHサカのマークを捨ててカンセロが前に出てきて、さらにDMFロドリがIHサカをスライドして捕まえにいく。アーセナルはここのスライドの遅れを利用してIHサカがボールを受け、前を向けることが多くなっていた。さらにこのようなパターンも見受けることができた。
このようにIHサカがサイドに流れることでDMFロドリの判断を難しくさせる。だからこそ、アーセナルはオーバメヤンへの縦パスを打ち込み、サカで時間を作ることができていた。
このような状況をアーセナルに作られたことでシティは後半から修正を加えて対応する。
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シティの修正とは?
シティはIHサカから多くのチャンスを作られていたので、ここを消しにかかるために以下のような修正を加える。
シティが行った修正はシンプルだがその効果は絶大だった。その修正とはマフレズとフォーデンがSBを初めから消す立ち位置を取ることだ。その代わりにCBへのプレスはアアグエロとスターリングが担う。こうすることでIHセバージョスとサカをカンセロとベルナルドが常に捕まえている状況を作り出すことができ、さらにロドリがそのカバーを行うことができるようになっていた。だからこそアーセナルは攻め手がなくなり、停滞間を感じるゲーム内容になった。
このようにしてシティはゲームをコントロールし、奇策とも取れるこのゲームプランで見事に勝利を収めた。
まとめ
さすがはペップというべきか。アルテタの考えの遥か上をいったであろうゲームプランでアーセナルの良さを消して見事に勝利を掴み取った。もちろんアルテタもペップを上回るためにゲームプランを用意していたに違いないが、それを披露することができなかった。だからこそ、アーセナルは上手く攻撃を仕掛けることができず、守備の時間が長くなっていたのではないだろうか。全ての現象を読み解くことが難しいこの一戦。色々な人のレビューを読ませてもらいながら、この試合の全貌を探っていきたい。皆さんも他の方々が書かれたレビューを読み漁りながら、何度もこの試合を見返して自分なりの解釈を導き出してみてはどうだろうか。そしてこの記事がその手助けになっていたら幸いだ。
終わりに
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