Bundesliga マッチプレビュー バイエルン・ミュンヘン vs ドルトムント

 

 

はじめに

天王山。この表現がしっくりくる。コロナウイルスの影響でこの試合を観戦するフットボールファンは多い事だろう。だからこそだ。この試合をより面白く観るために、自分の考えを整理する事にした。そしてこの整理した自分の考えを皆さんにも共有しようと思い、このマッチプレビューを作成した。このプレビューを読んでいただき、デア・クラシカーを観てもらえたら光栄だ。では早速プレビューに入っていこう。 

 

予想スタメン

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これが予想のスターティングメンバー。

バイエルンは前節のフランクフルトと同じと予想。

一方のドルトムント。ドルトムントは前節のヴォルフスブルク戦から1枚を変えると予想。その1枚が今冬リバプールから加わったファイターのエムレ・ジャン。彼をCHで起用するのではないだろうか。

では早速、マッチプレビューをしていこう。

 

ドルトムントの戦い方は?

ドルトムントはアウェイ戦となり、そしてこの一戦に勝利すれば首位に躍り出る事ができる。

だからこそ、そしてフランクフルト戦を観戦したからこそ、自分は『カウンター』中心で戦うと思っている。このカウンターを打つために、ドルトムントはこのように守備をするのではないだろうか。

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形としては5-2-3のような形を取る。そうする事で幅を作るバイエルンSHに対応。フランクフルト戦でバイエルンはほぼSHを張り出し、ボールと逆サイドのSHをアイソレーションさせる事で、攻撃の幅を広げていた。そこでこの試合のドルトムントはWBを完全にバックラインまで下げる事で、逆のSHにアイソレイトさせないように対応。

さらにバイエルンはボールサイドに人数をかける事で下の図のようにスクエアを作り出す事で、優位に立ち、崩してゴールに迫っていた。(フランクフルト戦)

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このようにSHが幅を作っているので、OMFのミュラーが自由に動く事で、ライン間でスクエアの一角を担う。だから守備側はボールサイドに人数が足りなくなり、混乱に陥る。ここで人数をかけると、先程少し紹介したアイソレイトしたSHへの展開で苦しくなる。

そこでドルトムンは最初に紹介した図(下の図)のように守るのではないだろうか。

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このように幅を取ったSHに対してはWB、流れるOMFに対しては外側のCBが対応、CHに対してはSTがそれぞれマーク。そしてSBが中央に差し込むボールを奪う事で、カウンターを仕掛けるというスタンスで戦うと思っている。そしてここでエムレ・ジャンが起用される理由がある。それがレヴァンドフスキをフンメルスと挟み込むことだ。世界屈指のストライカーのレヴァンドフスキはクロスを点で合わせる事を得意としている。だからここを封じるためにCHとCBで挟み込む。その役割をより闘えるジャンに任すのではないだろうか。

そしてもう1つ。それがこのような展開になった時のためにジャンを起用すると考える。

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フランクフルト戦で見せたバイエルンの攻撃。SHが内側に入り、OMFのミュラーが抜け出すというものだ。このような状況に陥った場合、必ずCBのフンメルスが対応を行うだろう。そうすると真ん中に選手がいなくなってしまう。そこで中央を埋めるためにジャンがバックラインに降りる事でそのスペースを埋める。このようにする事で守るのではないだろうか。

だからヴォルフスブルク戦、後半の頭からジャンをCBで起用したと勝手に考えている。(もちろん、フンメルスを温存、さらに怪我明けのジャンの調整も兼ねている事は理解している)

 

そしてこのようにして守り、SBからの中央に差し込むボールを奪うと、ここ(下の図)を狙い、カウンターを完結させる。

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バイエルンは逆のSBがCHと同じラインに入る事でサイドチェンジの経由役とサイドチェンジのボールを受けたSHのサポート(インナーラップ)の役を担っている。だから上の図のようなポジションをとっている事が多い。

だがSBの背後、CBの脇にスペースができてしまうという弱点がある。

実際に前節のフランクフルト戦の2失点目のコーナーキックに繋がるプレー。ここのスペースをフランクフルトCFに使われ、コーナーキックをもぎ取られていた。さらに何度かここのスペースを使われてピンチになりかけていた。

だからドルトムントはここのスペースをCF、またはSTが使い、カウンターで射抜く可能性が高いと考えている。ドルトムントはカウンターを完結させる事も得意としており、さらに前線の流動性は非常に高い。だからここのスペースを使って攻撃を仕掛ける事は容易いのではないだろうか。

これらの理由により、ドルトムントは5-2-3のような形で守備を行い、カウンター中心で戦うと予想している。

 

補足:ジャンの他の役割

ジャンのもう1つの役割が、アタッキングサード〜ミドルサードでOMFのミュラーを捕まえる事にあると考えている。バイエルンと戦う時に1番厄介なのがミュラーの神出鬼没のポジショニングだ。ここをビルドアップの時点から消す事で、優位に立とうとするのではないだろうか。

 

観るべきポイント

・ドルトムントの守備

・SBの背後を使うための攻撃の組み立てと流動性

・3列目(CHのライン)の突破の仕方

(バイエルンはネガトラの時点で3列目を突破されるとピンチになる。ここで3列目の2CHと絞ったSBでボールを回収する事を目的しているから)

 

バイエルンの戦い方は?

バイエルンの戦い方はフランクフルト戦と大きく変わらないだろう。

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このようにSHが張り出し、ボールサイドに人数をかけて攻撃を仕掛け、厳しいようならアイソレイトしたSHへのサイドチェンジ。そこのサポート役としてSBが中にポジションをとる。さらに中央のCHと中にポジションを取ったSBでネガトラ時の回収役を担う。

これで攻撃を完結させようとするはずだ。

そしてバイエルンが懸念するべきポイントはドルトムントのビルドアップに対してだ。

フランクフルト戦は4-4-2の形で守備に入っていたが、これでは噛み合わせが最悪になってしまう。(ヴォルフスブルク×ドルトムントのレビューで解説。以下のリンクからご覧いただきたい)

www.soccer-bunseki.com

 

 

だからバイエルンはこのように守備を行うのではないだろうか?

 

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3バックに対し、CFとSHがプレスを行い、WBに対してはSBが前に出て対応。CHに対してはOMFとCHが1枚前に出て対応する。ボールサイドのSTに対しては残ったCHがマーク。

逆のSBが大きくスライドして3バック化する事でCF +ST vs 2CB +SHの数的優位を作り出してリスク管理。これで逆サイドに展開させないようにする事でボールを奪い切る。だから逆サイドのWBは捨てもよい守備を採用すると予想している。

このゆに考えたのも、ドルトムントの過去2試合を観戦し、CBからの組み立てが肝となっていたからだ。そしてこれを考慮しながら、いろいろ考えてみたが、自分的に1番このシュミレーションが頭の中でしっくりきた。こうすることで、ドルトムントの流動的な攻撃を封じる事に徹するのではないだろうか。

 

観るべきポイント

・どのように守備を行っているか

・3バックを潰すのか否か

・弱点であるSBの背後はどうしているのか

・攻撃時の全体のポジショニングと入れ替わり

 

まとめ

もちろん、他の多くの意見があると理解している。これはあくまでも自分の頭の中で行ったゲームだから、予想の範疇を出ない。だがこのマッチプレビューを読んで、試合を読み解く1つのヒントになっていたらとても幸いだ。

そして何よりもこのようなビッグゲームを今、この時期に観れる事に感謝したい。

深夜のビッグマッチ。目が覚めるような興奮と早く誰かと語りたくなるような、そんな試合になる事を期待している。そしてこの試合を存分に楽しみたい。

皆さんも観戦してみてはいかがだろうか?

 

終わりに

最後までお付き合い頂きありがとうございます。この場を借りまして、SNSなどの紹介をさせて頂きます。

 

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