サッカー戦術分析ブログ〜 Sixth Sense〜

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Jリーグ 松本山雅FC vs 横浜FM 〜動き、動かし起点作り。躍り出た単独首位〜

 

 

はじめに

とうとう単独首位に躍り出た横浜FM。今回の対戦相手は松本山雅FC。残留をかけて挑んでくるこのチームの相手は容易なものではなかった。だがこの試合もしっかりと相手を観て、動き、動かし、勝利を手にしている。では今回はマリノスがどこを動かし、そしてどこに起点を作ったのかを紹介していこう。

 

松本山雅FCの守備

まずはこの試合、勝ち点を得るために松本山雅FCがどのような守備戦術を使ったのかを紹介しよう。

(黒⇨マリノス 白⇨松本山雅FC

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松本山雅FCは「外回りにボールを回させる」ことが狙いとしてあった。そのために2CFでCBを牽制しつつ、背後で中央のCH(主に8番)を消すことでCBからの縦パスを入れさせない。さらにマリノスの特徴でもあるSBのポジショニング。中に絞るSBが厄介なので、ここをCHが牽制。そうすることで中央を完全にシャットアウト。これでCB(状況によってSB)のパスの選択肢はWGへのパスがほとんどになる。そしてWGへパスを出させ、WB、プレスバックでCHのヘルプ、カバーポジションにCBを配置することで全体をボールサイドに寄せ、サイドを圧縮し、ボールを奪う、前進させないことで失点を防ぎ、流れをつかもうとした。実際にこの試合の左サイド、マリノス28番はほぼ完璧に抑えることができ、左サイドでボールを運ばれて深い位置まで持っていかれることはほとんどなかった。右サイドも同様に抑えることができていれば、この試合、松本山雅FCは勝ち点を拾えたかもしれない。

 

マリノスの攻略法

このように守られたことでマリノスはストレスの溜まるポゼッションをさせられてしまう。ではどのように攻略をしていったのか。

相手を動かす方法

まずはマリノスが行なった相手を動かす方法について。

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外回りのボール回しをさせられるマリノスがまず取った方法として、WGで少し時間を作ることでCHのプレスバックを呼び込み、SBをフリーにする方法を採用した。ここでリターンパスを受けることで、松本山雅FCは再び守備をセットし直さなくてはいけなくなる。そして次の局面。

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ここで急がずにCBにバックパスをすることで、松本山雅FCの中盤のポジションを取り直させる。そしてこれを左右に繰り返すことで、スライドを遅らせ、ズレを生じさせてライン間への縦パスを打ち込んで行った。

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このエリアを中盤の3枚がカバーするのでスライドが間に合うはずもなく、時間が経つに連れてギャップを突かれることが多くなっていった。これがこの試合で行なったマリノスが相手を動かす方法。

起点作り

先述した相手を動かす方法がうまくいったことで、マリノスはここに起点を作ることができるようになった。

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マリノスが相手を動かすことで作ったギャップ。ここを通させないために松本山雅FCの中盤は距離が近くなり、中央によるようになる。そうすると空いてくるのがSB。本来ならばここにパスを出させない守備をしていた松本山雅FCだが、中央に寄ったCHとSBの距離が遠くなっているのでプレスが遅れてしまう。だからマリノスのSBは四角のエリアで前向きで時間がある状態でプレーを行うことができた。ここで起点を作ることで、このような攻撃を仕掛けることができていた。

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このようにWGへのスルーパス、WGへ預けることでWG vs WBの純粋な1vs1、OMFへの縦パス、自分で運んでスルーパス、サイドを変えるパス、様々な攻撃を見受ることができた。これがマリノスが攻めれるようになった理由とSBでの起点作り。

自分たちの動き

そして最後に、自分達の動きについて。これもSBの起点作りに大いに関与しているものだった。それがこちら。

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松本山雅FCのCFの脇に両CHが降りることで、SBが担っていた中央へのパスコース作りをCHが担う。こうすることで松本山雅FCのCHはマリノスCHにつくのかSBにつくのかの判断に迷い、どっちつかずの守備対応になる。これでSBが一列高いポジションを取ることができ、フリーでボールを受けることができる。また松本山雅FCのCHがSBに着いて行くならマリノスCHがボールを受けることで中央を攻略。このように自分達の動きで相手の守備戦術に柔軟に対応することで流れをつかんだ。これがマリノスの自分達の動きについて。

 

まとめ

動き、動かし、起点を作り、攻略。能動的なサッカーで勝ち点を積み上げることに成功し、首位に立ったマリノス。この試合もしっかりとした哲学のもと戦ってつかんだ勝利ではないだろうか。だが気になる点として、後半に入りプレスの強度が落ちると一気にペースを持っていかれることがここ数試合で見受けられる。ここの戦い方の工夫が来シーズンから必要だろう。今シーズンも残り二つ。川崎フロンターレFC東京という難しい試合が残っているが、文句なしで勝利すれば問題ない。それだけの力が今シーズンのマリノスにはあるだろう。果たして残りの試合も勝利し、久しぶりのリーグ制覇を果たすことができるのだろうか。結果が楽しみだ。

 

終わりに

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