サッカー戦術分析ブログ〜 Sixth Sense〜

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EL フランクフルト vs アーセナル 〜アーセナルが苦戦した理由〜

 

はじめに

今シーズンもELで戦うことになったアーセナル。エメリ体制2年目、さらにはビッグサマーを過ごし、今シーズンは機体の持てるシーズンのスタートと感じたサポーターも多いはずだ。だがEL開幕線のフランクフルト戦。直近の試合のワトフォード戦のようにシュートを24本も打たれ、下手すれば大敗を喫していてもおかしくなかった。だが結果は3-0の大勝。結果だけを見るならば大喜びだろう。だがこの数字とは裏腹に試合内容はフランクフルトに圧倒された。今回はなぜこうも苦戦を強いられたのか。その理由を紹介していこう。

 

アーセナルが苦戦した理由

アーセナルが苦戦した理由は主に3つある。では早速この3つの理由を紹介していこう。

ミドルパスの対応

この試合、確実に手を焼いていたのがCBからの『ミドルパス』だ。ではなぜこのミドルパスを簡単に通されてしまったのか。

(黒⇨フランクフルト 白⇨アーセナル

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アーセナルはフランクフルトのビルドアップに対してこのような対応を取ることが多かった。CFとWGでフランクフルトの3CBを牽制し、CHに対してはDMFとCHがマーク、そしてボールサイドのWBにCHが出ていくという構図だ。そして空いてくるのがセカンドラインと最終ラインのライン間のスペース。ここにCB、特に長谷部からのミドルパスを出され、中盤がひっくり返されてピンチになることが多かった。(特に前半)中盤がひっくり返されるのでセカンドボールに対して背走する形でボールを取りに行かないといけないので圧倒的に不利な状況を作られていた。このCHがWBのところまで出ることによりライン間のスペースをミドルパスで使われることが多くあった。これが一つ目の苦戦した理由。

 

SBの背後のスペース

このミドルパスに対しての対応策として、エメリ監督は後半からWBに対してSBを当てる事を決断。そうすると空いてくるのがSBの背後のスペース。フランクフルトはここを上手に使っていた。

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このようにSBがWBにプレスに行く事で中央へのミドルパスを入れられる回数は圧倒的に減った。減った理由がDMFが中央に残っているのでスペースがなくなっていたから。だがSBが出た事で空いてくるのがSBの背後のスペース。ここをOMFが使う事で今度はサイドで起点を作られ、何度もチャンスを作られた。プレスに行くSBとWBの距離が遠いため、若干、遅れてしまくことが多く、WBは寄せ切られる前に少ないタッチ数でOMFにパスを出すことでプレスラインを突破することができた。そうするとサイドで数的不利な状況で対応を強いられる。

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これによりCHが無力化されて、さらにはCBが釣り出され、WBとOMFvsCBという構図を作られることにより、クロスから、またはカットインされてチャンスを多く作られた。もちろん、アーセナルはここで引っ掛けることができれば一気にカウンターを打てるのでチャンスを作れるが、個人的にはリスクの高い決断だと感じた。このSBの背後のスペースが苦戦した二つ目の理由。

 

フランクフルトのプレッシング

3つ目がフランクフルトのプレッシング。このプレッシングでビルドアップを十分に行えず、ボールを渡すことが多くあり、ショートカウンターも何度か受けた。そのフランクフルトのプレッシングの方法がこちら。

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これが基本的な形。2CBに対して2CFが牽制、DMFに対してはOMFが牽制CHに対してはそれぞれのCHが牽制。そしてフランクフルトのプレッシングの特徴としてWBがSBとCHの中間ポジションを取ること。これはCBの体の向きを観てポジションを修正するためこのようなポジションを取っていた。CB(ボールホルダー)が外向きに体が向いている状態と、内側に向いている状態。これにより若干ポジショニングが変わっていた。それを紹介しよう。

CBが外向きの状態

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このようにCBの体の向きが外に向くと、WBがSBを明確にマークをする。CHに対してはCHが明確にマーク。そうすることでWGへのハイボールを出させる。そしてここで空中戦の強いCBが競りに行く事でボールを奪うことが多かった。これがCBが外向きの状態の時の対応。

CBが中向きの状態

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CBが内側の状態の場合はCHに対してWBとCHで牽制を行うだけ。これを行うことにより、CBを外向きの状態にさせ、中央からのビルドアップをさせない。これを繰り返されたことにより、アーセナルは空中戦で勝つ可能性の低いWGへのロングボールをけらされたので、スムーズに攻撃をすることができなかった。これが3つ目の理由。

 

まとめ

アーセナルの狙いはロングカウンターで仕留めることで、何度か決定機を作り、そしてゴールを決めれたことで勝つことができたが、正直勝てたことが不思議な試合内容だったと感じた。フランクフルトに80分の退場がなかったら、もしかしたら違った結果になっていたかもしれない。そのぐらい試合の内容には圧倒的な差があった。だが試合内容とは裏腹に勝つことができるのがサッカー。このような試合があるので、サッカーは面白い。どうしてもCLに目がいってしまうがELにも魅力的なチームがあるので、時間があるならELも観てみてもらいたい。

 

終わりに

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