サッカー戦術分析ブログ〜 Sixth Sense〜

Jリーグ・プレミアリーグ・セリエAを中心に解説をしていきます。

PL マンC vs トッテナム 〜重要な役割を担うマンCのSB〜

 

はじめに

2節目でビッグゲーム。ビッグクラブが多く所属するリグだからこそ起こり得る、プレミアリーグの面白いところだ。マンCは昨シーズン、CLで苦杯を嘗めるた相手に圧倒するも同点で終わってしまった。だが試合内容は圧倒的なものだった。シュートを30本放ち、そのうち枠内シュートが10本、パス成功率も90%、CKは13本と驚異的な数字を叩き出した。ではなぜここまで試合を圧倒できたのか。それはトッテナムの守備に対するSBのポジショニングが秀逸だったから。いかにグアルディオラ監督が目指すサッカーに置いてSBが重要な役割を担っているのかが理解できる試合だった。ではこの試合のトッテナムの守備に触れつつ、SBの役割について解説していこう。

 

マンCのSBの役割

その前にトッテナムのこの試合の守備の仕方について触れておく。

(黒⇨マンC  白⇨トッテナム

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まず触れておかなければいけないのがトッテナムの守備の仕方について。トッテナムの並びは4-3-2-1のようなものになっていて、CFがカバーシャドウを行いながらCBにプレスをかける。STが絞ってくるSBをマークする形をとり、CHはハーフスペースに入り込むマンCのCHを気にかける形をとり、前進させず、ロングボールを蹴らせることを目的としていた。

だからこの試合は特にSBの動きが食うようになっていた。では早速解説をしていこう。

 

  • WGをフリーにする動き

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CBがボールを持ち、そのボールの移動の間にSBは中に絞りこむ。そうすることでSTを引き連れる事に成功。そして幅をとるためにWGは外に開く。

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これでCBからWGへのパスコースを作る事でWGがボールを受けることができる。さらに前を向いて受けれるので仕掛けることもできる。WGに突破力がある(特にスターリング)のでこの形で攻撃を仕掛けていた。

 

  • SB経由でWGをフリーにする動き

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SBがハーフスペースに位置することで、STを釣り出す事を目的とする。これはトッテナムの守備の仕方に起因している。STが出てくると空くのがその背後のスペース。ここでWGをフリーにすることができる。

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これでフリーで前を向き、選択肢を増やし攻撃を仕掛けていた。

 

WGをフリーにするサンプル動画

 

  • ハーフスペースの攻略

この試合の2ゴールはまさにお手本だった。まずはゴールシーンを見てもらいたい。

ゴールシーン(動画)

 

このゴールでもSBのポジショニングが重要になっている。それぞれのゴールで少しずつ役割が違ったのでその解説をしていこう。

1ゴール目の役割

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まずはボールの移動中にポジションを取り直す。ここの指導をグアルディオラ監督は執念に行なっているだろう。そうすると、STが釣られて少し前へ出てくる。

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STがSBに釣られたのでギャップができる。これでボールホルダーからCHへ縦パスを入れることができる。しかもライン間かつハーフスペースに。これが起点になり1ゴール目を奪っている。ここでのSBの役割は『CHに縦パスを入れるためのギャップを作る』こと。これができるのは「ハーフスペースにポジションを取る」ことと「周りの選手の状況を把握できている」から。トッテナム時代のウォーカーでは考えられない、非常に頭の良いプレー。

2ゴール目の役割

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ここでもSBがボールの移動中にポジションを取り直す。

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1ゴール目の時はSTが出てきたがこの場面は出てこない。だからSBがボールを受ける。そしてボールを受けてWGへボールを配給。

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SBを経由し、WGで幅をとる。これでSTとSBを釣り出し相手を広げる。

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ここで広げた事で1ゴール目と同じようにギャップができる。

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ここで1ゴール目と同じような形を作ることができる。

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これでCHがフリーになりサイドを抜け出しクロスをあげる。そしてゴール。

ここでのSBの役割は『ハーフスペースかつライン間にスペースを空ける』こと。これもSBがハーフスペースでボールを受けることでWGにボールを捌くことができ、相手を動かすことができる。これがこの試合のハーフスペースの攻略方法だった。

 

まとめ

圧倒的に試合を進めながらも同点に終わったマンC。奇しくも昨季のCLと同じようにVARにより勝利を逃してしまった。だがその中でのマンCの試合内容は様々なことが学べるものだった。そのうちの一つがこのSBの役割だ。そしてこの試合はSBがポイントになっていた。そこからお手本のようなハーフスペースの攻略でゴールを奪っている。このような試合を見せられたら今シーズンもマンCが優勝ではないかと思ってしまう。果たしてマンCとグアルディオラ監督はどのような結果を残し続けるのか。とても楽しみだ。

 

まとめ

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