ICC ユベントス、2試合を終えて。 〜ユベントスの現状について〜

 

 

はじめに

トッテナム戦、インテル戦と終えて、ユベントスへの率直な感想は「このままじゃやばい」だ。攻撃においてはスピード感がなく、さらには迫力もない。テンポがずっと一定で、中央に人が集まり、停滞している。守備においてはプレスの連動性がなく、ハイプレスを仕掛けるも簡単に剥がされてピンチを招いている。サッリボールの片鱗も見えない。コンディションの問題なのか、モチベーションの問題なのか、サッリ監督が新しいことに挑戦しようとしているのか、ありえない話だが、今のメンツではサッリボールを体現できないのか、はたまた戦術をまだ落としきれていないのか、もしも戦術を落としきれてないのなら、開幕までに間に合うかがわからない。何れにせよ、今のユベントスには強者のオーラがない。今回はICC2試合を終えてわかった、このような状況のユベントスの現状を紹介していこう。

 

ユベントスの現状

開幕スターティングメンバー(予想)

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開幕はこのようなメンバーになると予想する。もしかするとCFにロナウドが入り、右にディバラ、左にベルナルデスキという形もあり得る。コパアメリカがあり、合流が遅れている10番がどのような扱いになるのか、これも気になるところだ。

 

攻撃について 

攻撃はアタッキングサードのことを紹介していこう。

アタッキングサードではだいたいこのような配置になっている。

インテル戦を参照 黒⇨ユベントス 白⇨インテル

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このように中央でオーバーロードをし、かなり狭い状態になっている。幅をとる選手がいないので、目線を変える必要も、スライドの距離、この状態だとスライドする必要もないので、とても守りやすい。ナポリチェルシーのサッリ監督は左サイドでオーバーローディングして左で作り、右で仕留めるというのが定石だった。だがユベントスではこのように中央に人を集めている。サッリ監督の意図が読み取れない状況だ。

例えばこの状況でも、トッテナム戦の2ゴールのように幅をとる選手がいると効果的な攻撃が生まれる。

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これはロナウドが幅を取ったことで生まれたゴール。ここから中に仕掛けると思わせ、5番に繋ぎ、そこからCF⇨WG⇨リターンパスをCFがもらいシュート。という形でゴールを奪った。ここで重要なのが幅を取っていること。そうすることで、逆のスペースが空く。これはサッリボールらしい、テンポのある速い攻撃だった。

2点目も同様に幅を取ってそこからクロスを上げてゴールを奪っている。

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 このゴールはSBが幅をとることをしている。このように幅を取り、攻撃した場合にユベントスはうまくいっている印象だ。インテル戦の同点ゴールのFKもロナウドがサイドから中に仕掛けてもらったFKだ。ここも幅を取って攻撃を仕掛けている。

先ほども述べたように攻撃がうまくいかない時、特にインテル戦は中央に人が集まり、スペースがない中で縦パスを通そうとしていたので、ボールを奪われてカウンターを食らう場面が多かった。

 

守備について

守備にはプレッシングについて紹介していこう。

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まずはGKからCBにパスを出させるようなポジショニングをとる。そうすることで前から嵌めていこうという意図が見える。そのためにそれぞれが相手の選手の近くにいる。

そして問題次のプレーから始まる。

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だいたいこのような動きをしている。そして次のような配置になる。

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このように黒丸のところでボールをボールを奪うか、CHへの縦パスをインターセプトを狙うのだが、ここの距離がといのでボールを奪う事が出来ない。

その理由が降りてくるWBをCHのマテュイディが見て、CHへの縦パスのコースを開けてしまう。さらには逆のCHのラビオがここを止めに行くが距離が遠くて間に合わない。これで一気にプレスを剥がされて、後ろの状況が4v5になってしまう。これで間延びを起こし、負の連鎖にはまってしまう。

ではどのようにすればうまく行くのだろうか。自分の考えとしては、WBのところにSBが出ればいいのではないかと思う。

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このようにすればうまく行くのではないかと感じた。実際にここのところにSBが何度か出てくるとボールを良い形で奪う事が出来ていた。この方法をとれば良いのではないだろうか。

まとめ

今のユベントスはまだまだ修正すべき点が多く残っている。もう少し試合を観てみてビルドアップにも触れていこうと思う。コンテ監督のもとで復活したユベントス。そこからアッレグリ監督で常勝軍団になり、そしてより魅力的なチームにするためにサッリ監督を招いた。だがここまではナポリチェルシーでサポーターを魅了したサッカーをできていない。まだプレシーズンということもあるが、ここからサッリボールまでの道のりは相当長いのではないだろうか。果たしてどうなるのか。これからの試合も注目してみよう。

 

終わりに

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