Football Base 〜サッカー戦術分析〜

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セリエA ユベントス vs インテル 〜ゆるりと躱す。ユーベの躱し方とは〜

 

セリエA 26節 ユベントス vs インテル
スタジアム:アリアンツ・スタジアム
過去5試合対戦成績:ユベントス⇨3勝 インテル⇨0勝 2分
試合結果結果:2-0
得点者
ユベントス:54‘ ラムジー 67’ ディバラ
インテル:なし

前置き

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前置きはこのぐらいにして、では早速、この試合について解説をしていきましょう!最後までお付き合い、宜しくお願いします!

はじめに

今シーズンのセリエAは面白い。そう感じている人は多いだろう。その一旦を担っているのが、コンテ監督率いるインテルだ。彼らの躍進なしには今シーズンのセリエは語れない。それほどまでに、コンテ監督はチームを仕上げた。そして絶対王者ユベントスを叩く事ができれば、ラツィオの背中を追う事ができ、スクデット獲得もいよいよ現実味を帯びてくる。だが、ユベントスの壁は異常にk高かった。プレスを尽く剥がされ、自分たちの時間帯にゴールを奪われる。極め付けはディバラの美しいゴール。ユベントスに強さを見せつけられる形となった。
低調な戦いが続いていたユベントスは威厳を示す形で、首位に返り咲くことに成功。この試合のユベントスは圧巻だった。ではインテルのハイプレスをユベントスはどのように掻い潜っていったのか。今回はその方法について触れていこう。

スターティングメンバー

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インテルのプレッシング

ユベントスがどのようにプレスを躱したのか。これを解説するために、インテルのプレッシングについて触れていこう。

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このようにインテルのプレッシング人を捕まえるもの。だからこそ、ユベントスは『圧』を感じることになる。
CBに対しては2トップが、IHに対してはCHが、DMFに対してはDMFが、3トップに対してはCBが、SBに対してはWBが捕まえる。
だがWBはSBと若干距離をとり、ポジションを取る。そうする事でSBにパスを出させる事が狙いだ。

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このようにする事でSBの選択肢を無くしてボールを奪う。その時に逆のWBは下がる事でSBのポジションを取る。このようにして突破された時のリスク管理も行う。

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そしてSB(赤丸のエリア)または中央(四角のエリア)でボールを奪う事でショートカウンターを狙う。これが1つ目の奪い所。そしてもう1つの奪い所がここになっている。

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このようにSBでボールを奪えなくとも、3トップに入るボールを狙う、またはここで潰す事でボールを奪い切る。これが2つめのボールの奪い所。
インテルは失点をするまではこの守備でうまく守れている印象だった。

プレッシングを剥がす方法

ではどのようにしてユベントスはプレッシングを回避していったのか。

パターン①:IHが流れて逆のIHが受ける
まずはこのパターンから。ユベントスインテルの『人を捕まえる守備』をしっかりと逆手にとり前進していった。

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まずこの方法でボールを動かす時はCB+GKのトライアングルが少し小さくなる。そうする事で、SBのポジションの位置を「低く」する。わざわざ狭くされるようなポジションを取る事に、どのような目的があったのか。

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まず1つ目の目的としてWBのプレスの距離を遠くすること。簡単に言うと、「走る距離」を長くする事だ。この距離を長くする事で、SBに時間ができる。
そしてもう1つの目的がこれだ。

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WBが長い距離を走り、プレスに出た事で開くスペース。それは四角のエリアだ。ここにIHが流れる事で中央のスペースを開ける。そして逆のIHが中央に入り込む事でボールを引き出すと言う算段だ。

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こうする事でインテルのCHを中央に誘き出し、DMFに落とす事でSBがフリーでボールを受けて一気にスピードを上げて攻撃を仕掛ける事が可能になる。
一連の流れとしてはこうだ。

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これが1つ目のインテルのプレッシングを剥がすパターンだ。
では2つ目のパターンはどのようになっていたのか。

パターン②:IHが流れてWG or CFが受ける
これがもう1つのパターン。ではこのパターンはどのようにプレッシングを躱してしたのか。

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パターン①とは違い、CBが広がり、そしてその中央にDMFが降りてくる事で四角形を作り出す。ではこれの意図は何だったのか。

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このようにCFとDMFを『自陣深く』まで呼び込むことが意図としてあった。そうすることにより、開くのは中央なのだが、これではまだ不十分。さらにこのように動く。

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ここでもSBが深い位置を取っているので、WBの走る距離は長くなり。だからこそ、ここでも時間ができる。そして両IHがサイドに流れる事で中央を大きく開ける。これで3トップ、特にCFのイグアイン、WGのロナウドへのパスコースができる。そしてそこへボールを差し込む事でチャンスを広げる。

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このようにWGのロナウドがボールを受ければ、IHのマテュエディがサポートをし、CFのイグアインが抜け出す。CFのイグアインがボールを引き出せば、IHのマテュエディ⇨ロナウドが斜めに抜け出す事でチャンスを作った。

これらの方法でユベントスインテルのプレッシングを剥がし、そしてチャンスを作り出すことに成功した。

まとめ

後半の立ち上がり、インテルのペースで試合は進んだが、ここでゴールを奪えなかった事がこの試合の分かれ目だっただろう。そのあとのラムジーのゴールはまさに「サッリのチームらしい」ボールの動かし方でのゴールだった。
そしてその直後に投入された至宝ディバラ。彼の美しいトラップからの、美しいシュート。何度みても唸れるゴールだった。
大事な試合でしっかりと結果を残すユベントス。流石は勝者のメンタリティーが染み付いているチームだった。
来週のCLの逆転突破に向けて、とても弾みのつく一戦だっただろう。

おわりに