サッカー戦術分析ブログ〜 Sixth Sense〜

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Jリーグ 名古屋グランパス vs 湘南ベルマーレ レビュー 〜名古屋グランパスの守備について〜

 

はじめに

勝てなくなってしまった名古屋グランパス。湘南戦はシュートを28本も浴びせ、そのうち枠内は18本。ポゼッション率も68%でパス成功率も86%。CKは10本もあった。だがゴールが奪えない。ファイナルサード、フィニッシュの質を高めないといけないことは明らかだ。だから勝つことができない。ではなぜ負けてしまうのか。それは守備に問題があるのではないだろうか。守ることができればせめて勝点1を得る事できる。だが今の名古屋グランパスはそれができない。早速湘南戦の守備について触れていこう。

 

名古屋グランパスの守備について

  • 紹介する守備について

今回紹介する守備については3つ。

  1. 食らいついてしまう守備(連動性なし)
  2. サイドで奪いきれない⇨サイドチェンジ
  3. セカンドボールとバイタルエリア
  • 食いついてしまう守備

これは守備においてハイプレスショートカウンターを掲げる名古屋グランパスのジレンマ。選手間の距離感が悪いので連動して守ることができていない。調子の良かった時はこの攻守のバランス、選手間の距離が良かったのでボールを奪うことができていた。だが現在は単独でのプレスになってしまっている。特に攻め込んだ後のネガトラが機能していない。(黒→湘南 白→名古屋)

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(この試合は8分に17番が負傷交代になり、3-4-2-1または3-5-2のような形で試合を進める)

特にこのような状況になった時。攻撃の意識、ゴールが欲しいのでかなり前がかりになる。そうする前に残している湘南の2人の選手が気になるのでDFはラインを良い状態の時のように上げることができない。そうすると間延びしてしまい、そのエリアをDMFが全て見なければいけなくなる。そして湘南のSTが降りてきてボールを受ける、正確に言うとセカンドボールを拾う。そこでもちろんDMFはプレスに行く。そうすると背後のスペースが開くのは当然だ。

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ここでSTは上がってきたWBにパスを出す。ここでもDMFがそのまま食いついてしまう。そしてひっくり返されラインを突破。ここで必ずCBが前に出てカバーをするか、DMFが寄って来なければならない。だが今の名古屋はロングボールからのカウンターへの対応の意識が強すぎるので前に出れなくなっている。

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確実にこのどちらかが必要だ。

そしてこれができていないので、このような状況になる。

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CBが出てしまうのでスペースが空いてしまう。このCBの横のスペースと背後のスペースを使われるのでカウンターをくらいやすい。その原因が食いついてしまうことだろう。ここで少しでも遅らせる守備ができれば変わってくるのではないだろうか。

中→外→中(背後)の攻撃の組み立て

今のこの状況を受けて、名古屋グランパスと対戦するチームはほとんど中⇨外⇨中(背後)の攻撃を組み立てる。これは名古屋グランパスの選手が守備時、ボールに食いついてくるので、一度外に広げることでスペースを生み出すことを狙っての攻撃だ。

この対応を早急にしないと名古屋グランパスは失点し続けるのではないだろうか。

 

  • サイドで奪いきれない

この試合の1点目の失点シーン。これはサイドを変えられての失点。ここ最近よく見る失点シーンだろう。サイドに追い込んだ時にボールを奪うことができていない。ここで斜めの長いボールでサイドを変えられると目線と体の向きが変わるのでマークが外れてしまう。これはボールサイドを圧縮して奪う戦術の永遠の課題だろう。

 

これも失点シーンと関係がある。まずは失点シーンと関係があること。それはバイタルエリアを開けてしまうこと。これが問題だ。

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簡単にまとめるとこれが失点シーンの一部分を切り取った図。DMFがDFラインに吸収されているのでバイタルエリアが空いてしまう。だからマイナスのクロスに対応することができない。

例えばこれがこのような状況だとしたら守れたかもしれない。

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DMFが縦関係、もしくは数m前にポジションをとる。またはSTが降りてくる。この状況を作り出せば守れたのではないだろうか。STが降りてくることはカウンターの時に人数をかけられないのでDMFの関係で守る方が良いだろう。そしてこれがクロスを跳ね返すことできた時、または一次攻撃を止めた後に出てくるセカンドボールを拾えない理由にもなっている。

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DMFが吸収されていることで中央へのクロスに対して確実に弾き返す事ができるだろう。だが問題は先ほどから述べているセカンドボール。黒丸のエリアにDMF2人とST。これではセカンドボールを拾える確率はぐんと下がる。さらには黄丸のところでは2v5になってしまう。CFがボールを納めたとしても数的不利なので潰されることがほとんどだ。だからDMFは数m前にポジションを取らなければならない。セカンドボールが拾えないことで責められる時間は長くなってしまう。もともと守備のチームではない名古屋グランパスが守備の時間帯が長いとストレスを感じてしまい、失点してしまうだろう。

 

まとめ

名古屋が勝てない理由は守備にあるんではないだろうか。もちろん、決め切ることができればシーソーゲームを制することができるかもしれない。それでは長丁場のリーグ戦を勝ち抜くことはできないだろう。守備が安定しないとコンパクトさもなくなってしまう。だからこそ、目を向けるべきは守備なのではないだろうか。ボールを握り、能動的に試合を進める名古屋グランパス。ボールの動かし方とスペースの配置方と作り方。個々人の「蹴る、止める」の技術も申し分ない。確実に面白いサッカーを展開している。だからこそ守備を安定し、上位戦線に残って欲しい。このままボトムハーフに落ち込むのか、それとも優勝争いに戻ってくることはできるのだろうか。これからの秀英が楽しみだ。

 

終わりに

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