開幕が待ち通しいプレミアリーグ 〜チェルシーの次期監督はランパードで大丈夫なのか〜

 

 

はじめに

まさかまさかのサッリ監督の退任。なんだかんだでプレミア3位、カラバオカップ準優勝、CL出場権獲得、EL優勝。プレミアリーグ初年度でこの成績はお世辞抜きに完璧と言えるのではないだろうか。そんなサッリ監督は本人の希望でユベントスに活躍の場を移す事になった。

では次期監督は誰になるのか。ほとんどの確率でレジェンドのランパードだろう。今夏と来冬の補強ができないチェルシーを率いるのは監督としてあまりにもリスクが高すぎる。だがランパードならこの話を引き受けてこれるだろう。レアルマドリードジダンの例もあるように、うまくいく可能性も十分にある。ではランパードの詳細について紹介していこう。

 

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ランパード監督

 ダービーカウンティで現在指揮をとるチェルシーのレジェンド。何かと注目の集める試合が多い。マンU戦やチェルシー戦、様々なビッグクラブと対戦してきた。さらには今季、昇格あと一歩のところまでランパード監督はチームを作り上げてきた。そんな彼の戦術をわかる範囲で紹介しよう。

 

基本フォーメーション

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基本の並びは4-3-1-2。そしてもう一つが4-3-3。このどちらかを使用する。これはもしもチェルシーの監督に就任したら、多く使うのは4-3-3の並びだろう。現在のチェルシーも4-3-3なのでそれに合わせて使うのではないかと予想する。所属選手のことを考えてみても4-3-3の方が良いだろう。では次に守備戦術について。

守備戦術 

これはハイプレス時とリトリート時によって異なる。まずはハイプレスから。

ハイプレス

基本的にボールを追い込むのはここの位置。(アストンビラ戦を参照)

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DFライン3枚に対して2トップで牽制を行う。そして中央に降りてきたCHに対してはIHがマークに着く。そしてわざとSBをフリーにしておく。SBにボールが出たら一気にプレス開始。

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このように追い込みながら全体がスライドし、ボールサイドによっていく。

IHはCHのマークを続け、SBはCBにWGのマークを引き渡す。これでSBへのアプローチに行ける状態を作り出す。

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そしてSBにボールが出たら一気にDMFとSBがアプローチ。CFはCBへのパスコースを切りながらプレスへ向かう。このようにしてボールを奪う。

これはうまくハマれば一気にショートカウンターに繋げられるのだが、DMFの背後を突かれると一気にピンチになるという弱点がある。

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ボールサイドのDMFのスライドが遅れるとここを通されることがある。ここを使われると、DMF、SBは置き去りなので、純粋なWGとCBの1v1になってしまう。ここをアストンビラ戦は使われることが多く、ピンチを招いていた。ここが弱点だろう。

 

リトリート

リトリートした時のブロックは4-3-1-2。基本フォーメーションのまま守る。

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マンマークで守り、必要であればDMFがDFラインに入り、IHが降りてくることもある。守備の基本で外に追いやり、そこで奪うか、上がってくるクロスを跳ね返す。これが基本的な守り方だろう。だがボールウォッチャーになることが非常に多く、クロスから失点することが多い。ここも改善すべき点だろう。完全なマンマークディフェンスなので、動かれると陣形がくずれることも多い。

 

攻撃戦術

これに関してはカウンターと中央突破だ。この二つを基本的に使う。

カウンター

これは守備戦術から分かるようにハイプレスの場合は奪ってすぐにゴールに向かう。リトリートの場合はIHにボールを預け、2トップと3人で攻めるか、2トップにアバウトなボールを当て、IHが拾ってカウンターに転じる形をとる。少しやり方は違うが、これはモウリーニョの戦術にすくなからず影響を受けているだろう。

 

中央突破

これはこのような並びになる。

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このようにレーン2・3・4に人を集め、コンビネーションで崩していく。またゴールに向かってドリブルを敢行するのでスクランブルを生み出し、そこでボールをもう一度奪いきり、抜け出すという不確定要素を多く作り出すという目的もあるだろう。

そして中央が詰まれば、SBが上がってくるという攻撃パターンもあるが、これはあまり見られない攻撃だ。

 

ビルドアップ

ビルドアップの主な配置はこのような形。

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DMFが1人前に出て2-4-2-2の形になる。ここからDMF(CB)から縦にボールが入る。その時にこのような動きで縦パスを入れることが多かった。

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トップ下の位置でポジションを取っているIHまたはDMFがサイドに流れてCFへの縦パスのコースを開ける。これでCFにパスが入り、さらには前向きでサポートができるという状況を作り出し、手数をかけずに早く攻撃を完結させていた。

SBにボールが入った場合は、このようになる。

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IHが幅を作り、CFが降りてくる。もしもここで相手CBがついてきたならもう1人のCFが一発で裏を抜ける動きをつける。基本的にこの二つがビルドアップでパターン化されていたものだろう。

 

まとめ

弱点はあるものの、このランパードの戦術はチェルシーでうまくいくのではないだろうか。今の所属選手を見ても配置にぴったりはまる選手が多く、また前への推進力に長けた選手の何人かいる。その中でどれだけランパードのやりたいことを落とし込むことができるか。選手としてのキャリアは輝かしいものがあるが、監督としてはまだまだ未熟だろう。ここでチェルシーというビッグクラブの監督になるのは時期尚早な気はするが、チェルシーというクラブを知り尽くしている彼ならなんとかなるのではないだろうか。まだ正式な発表はないが、ほんんど決まりと思っていいだろう。オーナーのアブラモビッチには我慢強くランパードに時間を与えてもらいたい。

 

終わりに

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