サッカー戦術分析ブログ〜 Football LAB〜

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コパアメリカ ウルグアイ vs エクアドル 〜ウルグアイのサイド攻撃の質の高さとそのパターン〜

 

 

はじめに

今回のコパアメリカはもしかしたらウルグアイ優勝するかもしれない。そう思わせる試合の出来だった。エクアドルが20分に1人退場したとはいえ、ウルグアイの攻撃、守備は今まで見たブラジル、コロンビア、アルゼンチンのいずれの国よりも強固で、質が高いものだった。個人的に優勝の可能性が一番高いと感じるウルグアイ。今回はそのウルグアイの主にサイド攻撃について解説していこう。

 

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ウルグアイのサイド攻撃

  • 攻撃時の並び

まずはいつも通り攻撃時の並びについて紹介していこう。

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SHかSBが幅を取り、一度広げるためにこのような 配置をとる。ボールサイドのSHとSBで同サイドを攻略すると言うスタンスだ。

 

  • サイド攻略の仕方

では本題に入っていこう。ここでサイドの攻略の仕方(サイド攻撃のパターン)を紹介する。いくつか決まり事があったのでこれを紹介しよう。

  1. 必ずSHかSBが幅をつくる
  2. SHがボールを持つと、SBはオーバーラップ or インナーラップ
  3. ハーフスペースへの出入りとそのバランス
  4. 詰まればサイドを変える

この4つが決まり事だろう。では詳細を詰めていく。

 

必ずSHかSBが幅をつくる

ウルグアイというチームにとってこれは大きな意味を持つ。それは2トップにワールドクラスのストライカー、スアレスカバーニがいるからだ。この2人を生かすため、幅をとる必要がある。この試合は20分に退場者が出た時点で居合はほぼ決まっていたのだが、ウルグアイのボールの出所はほとんどがDMF。ここでまず狙うのが2トップへの縦パス。これが通ると2トップの関係性でゴールに直結する動きを出せる。この2トップを生かすために幅をとる事が必要だ。もちろん、この縦パスを通すまいと中央を閉めるのが定石だ。ここで初めてサイドを使う。中央に2トップがいるからこそ、サイドで時間が作れる。幅をとるからこそ、中央に縦パスを通せる。この相互関係を作るためにSBかSHが幅を作ることが必要なのだ。

 

SBのオーバーラップ・インナーラップ

これは中央に縦パスを通せなかった場合に必ず行う決まりだ。両SHの7番と8番はドリブルでの単独突破に迫力がある。ここを突破してクロスを上げ、2トップにボールを届ける可能性を高めるため、SBは機を見てオーバーラップかインナーラップを行う。

必ず1v2か2v2の形を作り出し、優位に立つ。もちろん両SBの突破力も高いのでDFは選択肢が多くなり後手の対応を踏んでしまう。実際に1ゴール目と4ゴール目はクロスからの攻撃でゴールを奪っている。

 

詰まればサイドを変える

これはどこのチームもそうだが、どうサイドの攻撃が詰まればサイドを変える。サイドチェンジの優位性は何度も紹介してきた。

  1. 目線を変えれる
  2. マークのズレを生じさせる
  3. スライドをさせ体力を削る
  4. DFのギャップが生まれる

このような優位点があり、これを活用し1ゴール目を決めている。アタッキングサードに入ると、逆サイドのSHが幅をとっているので、サイドチェンジがスムーズに行える。

このサイドチェンジで先制点を奪っている。

 

  • ハーフスペースの出入りとサイド攻略のパターン

これが一番面白いと思ったことで、ウルグアイスアレスカバーニでけではなく、ウルグアイというチームがシンプルに強いと思った要因でもある。

ではこれを紹介していこう。

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先ほど話したように攻撃時はこのようなセットポジションになる。

ボールの出所はDMF。ここからいくつかパターンがある。それを紹介していこう。

 

SHがシンプルに裏をとり、そのサポートをSBがするパターン

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まずは一番多いこのパターン、。シンプルにSBの裏をとり、それに良い距離感でSBがサポート。

SHがHSをつき、SBが足元でもらう

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これも多く見られた。SHが中に入ることでDFが釣られ、SBに時間ができる。時間があることで、縦に突破、SHとワンツー、2トップへクロス、CFへの楔のパス、色んな選択肢が生まれて攻撃を仕掛けていた。

SHがHSをつき、SBがオーバーラップ

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次に多かったのがこのパターン。SHがHSをつくことでSBが釣られてSBがその裏を取る。そして裏へ出すのが厳しかったらSHにパスを出す。それも厳しかったらポジションを取り直し、バランスを保つ。

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その時にSHとSBが逆のポジションになる。

SHが足元で受け、SBがインナーラップ

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SHがシンプルに足元で受けて、SBが機を見て一気に深くまで抜ける。そうするとSHはカットインしやすくなり、チャンスが広がる。

SBがHSをつき、SHが足元で受ける

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これがウルグアイの1番の特徴と言ってもいいのではないだろうか。SBがサイドからHSをつくことでSHをフリーにさせる。これで縦に仕掛けるなり、クロスを上げるなり、サイドを変えるなり、色んなパターンがあった。そしてSHが詰まればDMFへバックパスをし、この並びに戻り再び攻撃の糸口を探す。

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これの繰り返しだが、SHとSBが出たり入ったりすることでDFは混乱する。画面で見ていると簡単な動きだが、ピッチ内は人が目まぐるしく動き、スペースができるので対応は難しいだろう。

 

まとめ

ウルグアイのサイドでの攻撃パターン。これはシンプルなものだが、距離感や入って行くタイミング、出て行くタイミングが正しくないと成り立たない。この「正しい」出入りができるからウルグアイの選手はレベルが高いと思う。もちろんサイド攻撃だけでなく、中央の2トップで攻撃を完結できるので、対戦相手はとても難しい対応になるだろう。日本代表も対戦するのでどのような試合内容になるのか、そしてどのような試合結果になるのか楽しみだ。

 

終わりに

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