サッカー戦術分析ブログ〜 Sixth Sense〜

Jリーグ・プレミアリーグ・セリエAを中心に解説をしていきます。

コパアメリカ 日本 vs チリ 〜王者チリに敗戦。この試合の良かった点と修正点〜

 

はじめに

日本のコパアメリカ初戦は王者チリ。初戦でチリと対戦できることはこの大会のバロメーターを知る上で良かったのかもしれない。その王者に対し日本は若手主体、東京オリンピックを見据えた、それ以降の日本代表を見据えたメンバーで挑んだ。だが王者の壁はあまりにも高かった。局面で徐々に見せられて4失点。その中で見つかった良い点と修正点。これを自分なりに紹介していこう。

 

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良かった点

  • 前線からのプレス

前半開始から15分と65分から80分。この時間帯の日本のプレスはチリを苦しめた。

アタッキングサードから積極的に嵌めにいき、SBからのボールを奪った。

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SBに追い込み、そこからのCH、WGへのパスを狙いショートカウンター。これがこの時間帯ははまっていたが、インテンシティの差が徐々に出てきたこと、ロングボールを使用され距離を伸ばされたことで遅れることが多くなり押し込まれる時間帯もあった。

だがこのプレスがはまったことは良かった。43分の決定機が決まっていれば、、、と思ったが、この形が増えれば世界と戦うことができると感じた。

このようにショートカウンターからいくつか決定機も作ったので、このハイプレスを使うとき、使わないときの使い分けがこれから大事になってくるのではないだろうか。

  • クロスからの攻撃とCF上田

これも十分に通用していた。ショートカウンターから柴崎、久保(アーリークロス)、三好、安部と効果的なクロスを送り込んでいた。そのターゲットとなったのが上田。

9分の原からのクロス、11分の久保からのアーリークロス、56分の柴崎からのクロス、68分の安部からのクロス、これだけチャンスを作ることができた。それまでの流れも良かったし、何よりCFの上田の動きが秀逸だった。

DFから消える動きがとてもうまく、背後を取ることがかなりうまい。この逸材を初戦で起用し、チリ相手でも通用することが分かっただけでも良かったのではないだろうか。

6本ぐらい決定機があったので決定力が上がれば化けるだろう。これからに期待したい。

 

  • 戦い方の変更

65分の交代で戦い方を変えた。前半からこの時間までは中島を中心に個人での打開を図っているように見えた。これでいくつか決定機も作れていたが、あとで紹介する守備に問題があった。ここでは良かった点の攻撃について触れるが、中島と久保がある程度前目に残り、DMFの脇のスペースで時間を作り、SBとSHが上がる時間を作る。この時にボールを持てるこの2人が重要な役割を果たしていた。

時間を作るドリブル、前に運べるドリブルができるので、状況に応じてカウンター、遅攻の手助けをしていた。

そして本題の65分からの戦い方の変更。個人での打開に限界があると踏んだ森保監督は三好と安部を入れることで、よりコンビネーションプレーで崩すことを狙った。

実際に65分から80分までは確実に日本のペースで試合が進んだ。この戦い方を変えることができる選手がいること、それが機能したことが良かった。

 

 

修正点

  • 守備

これは厳密に言うと日本の左サイド。ミドルサードを突破されたときの守備の並びはこのような形をとった。

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並び的には4-3-3のようなブロック。先ほど説明したLSHの中島を前に残してDMFの脇をつくことが目的だったのだろうが、SHの後ろ、SBの前のスペースを使われ攻め込まれた。

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ここを早く埋めるべきだったのではないだろうかと個人的には観ていて感じた。

さらにSHが内側に絞りすぎている感じはあった。観ていたらチリの攻撃はビルドアップから加えると、パターン的に外⇨中⇨外⇨クロスというのが分かった。この中への縦パスを入れさせない守備をしようとしていたのかもしれないが、シンプルにここを使われるので対応が後手になっていまっていた。

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対応するためにSBが詰めるが、どうしても1v2の形になってしまうのでクロスを上げられまくった。1失点目のCKもここから攻められてCKを取られてそれを決められてしまった。

これがこのような形になると守れたのではないだろうか。

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このように中島がプレスバックし、前田もすこし広がる。すると4-4のブロックを作れるので4人で中盤はカバーできる。ここの修正が必要だろう。また並びを3-4-2-1にするとうまく守れたのではないだろうか。

 

  • DMFがDFラインへ吸収される

これは2失点目に起こった現象だ。もちろんここも左サイドから攻められて、マイナスのクロスを上げられて失点。前半にもこのような形は何度か見られ、さらにCHもクロスに対して飛び込んでいくことがあるのでどうしてもズルズル下がってしまっていた。

そして見計らった蚊のようにマイナスにクロスを上げられて2点目を決められた。

あと2m前に出ることができれば防ぐことができただろう。この後の試合もクロス中心に攻められることが多いだろう。特にウルグアイはそのような戦術をとっている。逆サイドから、または後ろから入ってくる選手に合わせるマイナスのクロスに対しての修正が必要だろう。

 

まとめ

高かった王者チリの壁。地力の差を痛感させられたこの試合。だからこそこの試合で得たものか確実に多かっただろう。特にGKの大迫、CFの上田。この2人は大きなポテンシャルがあることがこの試合でも分かった。これから日本を引っ張っていくであろう若者のためにも、グループステージを突破しできる限りこの大会で経験を積んでもらいたい。

今回は自分が試合を観させてもらって見つけることのできた良かった点と修正すべき点を紹介させてもらった。もう一度見直してみて気づくことがあると思うのでその時はもう一度紹介させていただこうと思う。

 

終わりに

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