はじめに
ヴィッセル神戸6連敗。シーズンが始まる前に誰がこの神戸の結果を予想できただろうか。イニエスタも日本のサッカーの慣れてきて、今シーズンに加わったダビド・ビジャを中心に優勝争いを演じると思っていた。
苦手な鹿島アントラーズもここで倒し流れをつかみたい神戸だったが、又しても完敗。
この完敗の理由と、修正されない守備。これに触れていこう。
ヴィッセル神戸(4-2-3-1)
鹿島アントラーズ(4-4-2)
神戸の完敗の理由
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完敗の理由①:鹿島アントラーズのインテンシティ
まずはここを完敗の理由に挙げたい。ACLの疲れがある中、確実に神戸より走り、プレスの強度が高かった。
単純に走り負けていたので、これでは勝てることができない。
ここの鹿島のマネージメントを褒めるべきだろう。
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完敗の理由②:ビジャの孤立とビルドアップ
彼のプレースタイルを考えれば、孤立してしまうと良さが全く出ない。
ではなぜこれが起きてしまうのか。それはビルドアップに問題がある。
中盤までは進むのだが、アタッキングサードでボールを持つことができていない。
ミドルサードからアタッキングサードに入るところで、全プレーヤーが足元に受けに入るのでここを狙われる。そしてカウンター。
または中央を締められ、ズルズルとDFラインまでボールを下げ、また一からやり直し。
違うパターンだと、中央に入れないので高い位置を取っているSBにボールを渡すが、ここでサポートが後ろの一枚しかないからここでも奪われる。
だから、ミドルサードより前に進めない。そしてカウンターを食らう。さらにはビジャが孤立する。どっぷりと悪循環にはまり込んでいる。
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完敗の理由③:ライン間の守備
これも大きな要因だろう。ライン間で前向きにボールを持たれることがほとんどで、自由にプレーさせてしまっている。
モチベーションの問題なのか、疲れの問題なのか、はっきりとはわからないが、ここは寄せ切らないと守れるものも守れない。
さらにはライン間でボールを持たれるので、MFがひっくり返されて自陣ゴールに向かって守備をしてしまう。いわゆる守備の体の向きがとても悪い。
もしここでボールを奪ったとしても、攻撃方向とはぎゃうの体の向きをしているので、選択肢はバックパスがほとんどになる。これでカウンターが仕掛けれず、相手は前向きに守備ができ、また陣形を整えることができる。
ここも6連敗している要因だろう。
修正されない守備
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間延び
これはいつになっても修正されない。まずその要因を見てもらいたい。
これが神戸のビルドアップの基本布陣。
6番のサンペールがDFラインに入り、ボールを散らす。そしてSTやSH、SBにボールを供給する。だがここの供給してからが問題なのだ。
例えばSHにボールが入ったとする。そうするとSBとSTは裏に引っ張るわけでも無く、斜め前にサポートの位置をとる。この意図がハッキリとはわからないが、きっと早く前に行きたいという焦りから前に出てしまうのだろう。
ではこのSTとSBが前にサポートするとどうなるか。
この試合の相手は鹿島だったがだいたいここでこのような形で潰されることが多い。
そうすると、DFラインと中盤のラインに大きなスペースが生まれるこれが間延びの原因だ。これで何試合もピンチを招いているが、ここが一向に修正されない。
STもしくはSBのどちらかが横にサポートを取るだけで状況は変わってくるが、どうしても前にサポートをとってしまっている。
もしくは、逆のSBが落ちてきて、DMFが前にポジションをとれば、リスク管理も上手くいくと自分は考える。
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SBの背後のスペースとDMFの横のスペース
ここも一向に改善されない。それはここだ。
ここのケアができていないのが問題だろう。SBが高いポジションをとって、前に人数をかけてボールを保持したい意図はわかる。
だがここのリスク管理ができていないので、ここを狙われてカウンターを受ける。
ここを数試合疲れ続けるが、改善されていない。
イニエスタというビッグプレーヤーがいながら、ロングボールを使うことが多い。
これではイニエスタの良さが出せない。また、ロングボールを使わない場合でもイニエスタの作ったスペースを使う選手がいないので、攻撃が単調になっている。
ここも攻撃の仕方を改善するべきだと考える。
まとめ
この試合は鹿島アントラーズの試合の入り方と試合運びが上手かったのも関係しているが、それ以上に神戸の悪い所がたくさん出ていた。ここを一つずつ改善していくことで、勝てるようになるのかもしれない。
もちろん難しいサッカーを展開しようとしているのはわかるが、ここまでのビッグネームを揃えているので何がなんでも勝利が欲しいだろう。
やりたいポゼッションサッカーが完成するのが先か、チームとして崩壊するのが先か。
今まさに正念場だ。これからどのような形になっていくのか。楽しみな所だ。
終わりに
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では次回もお楽しみに!バイバイ!