サッカー戦術分析ブログ〜 Sixth Sense〜

Jリーグ・プレミアリーグ・セリエAを中心に解説をしていきます。

Jリーグ ヴィッセル神戸 vs ガンバ大阪 〜ヴィッセル神戸の前後半の攻撃について〜

 

はじめに

金曜日開催のJリーグ。今回は神阪ダービー、ヴィッセル神戸vsガンバ大阪。どちらも買いにいてはいけないメンバーでクラブだろう。そしてこの夏にどちらも即戦力を獲得。特にガンバ大阪は3冠の立役者である宇佐美とパトリックが復帰し、ヴィッセル神戸フェルメーレンをチームに加え、守備もテコ入れを行なった。この試合に流石に出場しなかったが、これからチームに馴染んでいくだろう。お互いに補強をし、迎えたこの試合。結果は2-2のドローゲーム。ヴィッセル神戸が追いつく形で試合は幕を閉じた。なぜヴィッセル神戸は追いつけたのか、前半と後半の攻撃の違いについて紹介していこう。

 

ヴィッセル神戸の前半の攻撃

正直な感想としてこの試合の神戸の前半の攻撃はテンポが遅く、お世辞にも迫力があるものとは言えなかった。ではなぜそのような状況に陥ってしまったのだろうか。それを解説していこう。

まずはこれを見てもらいたい。これが攻撃時の神戸のポジショニング。

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このようになっていた。ではなぜこれが攻撃のテンポを遅らすことの要因なのかを紹介していこう。

被って幅をとる

まず一つ目に触れなければならないのはSBとWGが被って幅を取っている事。ではなぜこれが攻撃を停滞させる事になるのか。

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このように同レーンにポジションを取ってしまうと、守備者は前を見るだけで良い。さらには同一視野にSBとWBを入れれるので目線の変化も少ない。だから守備者がわからすると守りやすい。またがすでプレーが限定されている。SBが受けた場合はほとほとんどがWGへのパスかバックパスに絞られる。飛ばしてWGに出た場合は、オーバーラップするSBへのパスか、SBへのバックパス、WG自らのドリブルに絞られる。だから神戸は個人の突破に頼ることになり、もちろんそうすると奪われることが多くなるので攻撃のテンポは上がらない。

 

ライン間でボールを受けない

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これも問題だったのではないだろうか。イニエスタが縦パスのパスコースを作るが、そのパスを受ける選手がいない。だからDMFは外のボールを出さざるを得ない。これにより、パスの回り方がブロックの外を回っていくことになる。だからDFは目線が変わらないので守りやすくなっている。このライン間でボールが受けれないのはSHとCBが幅を取っていることに原因があるだろう。

 

イニエスタの孤立

スーパースターにボールが集まるのは当然のことだろう。これはアルゼンチン代表のメッシにも言えることだ。ではなぜこのようなことが起こるのか。

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赤線の状況下でボールをもらうことがうまいイニエスタ。だがここでボールを受けたとしてもサポートがないので個人での高いになってしまう。それではイニエスタの良さは出ない。そこでイニエスタは下がってもらうことをするようになるが、ここで受けたとしてもパスコースは横か後ろになってしまう。前のサポートがないので前進することができない。これもライン間で受ける選手がいないこととSBとWGが幅を取っていることが原因だろう。

 

これら3つが主に前半の神戸の攻撃を停滞させていた要因だろう。

では後半からどのように変わったのかを紹介しよう。

その前にこのようにすれば上手く行ったのではないかということを個人的に考えてみたのでご覧になってもらいた。

このようにすれば上手く行ったのではないだろうか?

これは個人的な意見だが、このようにすれば上手く行ったのではないだろうかというのを紹介させてもらう。一意見としてご覧になっていただければ幸いだ。

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まず、ガンバ大阪のブロックは5-3。空いてくるのは主にCHの脇、WBの前のスペース。ここを使うためにSBがレーン2に入り込む。WGが突破力があるので、幅を取った方が良いと考えた。逆のSBはCBをレーン2に押し出すために幅を取った状態から、中へ絞る。そうすることで、2トップに対して、CBとSB、DMFの4枚で守れ、リスク管理ができる。5枚いると多いのでDMFが一枚少し高い位置へ。そうすることでレイオフが可能なポジショニングをとる。逆のWGははbを維持し、ボールサイドで攻撃が詰まった時に広げる役割を担う。これで攻守ともにバランスが取れるのではないだろうか。

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このように様々な展開を生み出せる可能性がある。イニエスタがどこで受けるか、また彼をどのように使うかで神戸のサッカーは一気に変わるのではないだろうか。

 

では実際に取ったフィンク監督の修正を紹介しよう。

ヴィッセル神戸の後編の攻撃

これは60分に6番に変えて21番を投入したことで並びが4-4-2になり、ここから攻撃が活性化された。ではどのようになったのか。

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このようにSHが中に入り込むことでSBを押し上げることに成功。これで前線からのハイプレスも行えるようになり、前半に多くあった裏への一本のパスを少なくすることができた。(何本かは出されていた)また2トップにすることにより、クロスに対して人数をかけることができるようになった。それにより、同点ゴールが生まれている。

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このように修正されていた。この戦い方の方がヴィッセル神戸は良さが出るのでがないだろうか。クロスに対しても人数をかけることができ、さらにはイニエスタの展開力と高い力を最大限に生かすことができる。もちろん、カウンターを受けるリスクはあるが、それ以上にゴールを奪う能力と、ボールを保持する力がある。後半の攻撃の迫力は前半とは比べものにならないものだった。

 

同点ゴール(動画)

 

まとめ

この試合でとても感じたことはビジャの偉大さ。彼がいかに今のヴィッセル神戸に必要か、重要な役割を担っているかがわかる試合だった。ライン間でのボールの引き出し、ラインブレイク、そしてフィニッシュ。これらを全て担っている。そして彼を生かすためにイニエスタがいる。この2人の相互関係でここまで試合内容が変わるから末恐ろしい。だが、この試合の後半はビジャがいなくても戦えることがわかった。しっかりとポジショニングを考え、ボールを運ぶことができればゴールを奪うことができる。スーパースターがいるだけにボールが集まってしまうが、イニエスタが受けるポジションと適切なサポートと距離感があれば十分に戦える。これがこの試合の収穫ではないだろうか。これを機に、また勝利を取り戻せるか。どうなるか注目だ。

 

終わりに

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