サッカー戦術分析ブログ〜 Football LAB〜

Jリーグ・プレミアリーグ・セリエAを中心に解説をしていきます。

Jリーグ サガン鳥栖 vs ガンバ大阪 〜待ち望んだ勝利。なぜ今節勝てたのか〜

 

はじめに

今季リーグ戦2勝目。しかもリーグ戦で初めての複数得点。正直な意見は今節も敗戦すると思っていた。だが蓋を開けるとサガン鳥栖の完勝。

なぜ今まで得点が取れず、勝利がなかったサガン鳥栖が複数得点で勝てたのか。

その理由を解説していこう。

 

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サガン鳥栖が勝てた理由

  • 勝てた理由①:サイドの攻撃の違い

サガン鳥栖は右と左サイドでの攻撃の仕方が違った。それを解説していこう。

左サイドの攻撃

左サイドでは7番のクエンカを中心に鳥栖は攻め込んでいた。

4-4-2の並びだが、ボールを持っている時は4-3-3のような形になっていた。

これには大きな理由がある。クエンカをハーフスペースに置くことで、試合のテンポとスペースを作り出すことを目的にしていた。

実際にこのような攻撃を展開している。

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CBが寄せてくれば、DMFが抜け出すか、CFが抜け出しチャンスを作る。

SBも当然のように寄せてくるので、SBが外のスペースを使いクロスを上げる。

この攻撃ができるのはクエンカのボールキープ力があるのが前提だが、このキープ力のおかげで2列目やSBが後ろから飛び出すことができる。

これで攻撃に厚みが生まれていた。

 

右サイドの攻撃

右サイドでは簡単に裏のスペースを使う攻撃で攻め込んでいた。

44番や11番、さらには41番が裏をついていた。そうすることで相手のラインを下げることに成功。さらにはビルドアップも効果的にできるようになっていた。

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41番が裏に抜ければ44番が楔に入り、44番が抜ければ、41番がそこのスペースに入りボールを受ける。人とボールが動くようになったので、スペースが生まれて効果的な攻撃ができていた。さらに右サイドでビルドアップができるようになると、右に人数を集め、左サイドのクエンカに効果的なサイドチェンジを送れていた。

このようにして今までとは違う好循環が生まれ、面白い攻撃ができていた。

 

  • 勝てた理由②:11番の起用

11番の豊田を起用することで、ハイプレスのスイッチと前線の守備の強度が増し、アグレッシブな守備が展開できる。

開始早々から前から奪いに行く意図が見え、見事にこの戦術が嵌まり、ガンバ大阪をのみこんだ。また11番を起用することで、クロスからの攻撃に怖さが増していた。

実際に試合を通して11番へのクロスは10本送られている。

その中の21分のシーンは決めなければいけないボールだったが、鳥栖は11番を起用した狙いがしっかり出せていた。

さらに、アバウトなボールを11番に蹴り込めば、高い確率でルーズボールを作り出すことができるので、そのボール回収してショートカウンター

ここでも新しい攻撃の形を見せていた。守備ではアグレッシブにボールを奪いに行くという前監督とは違う色を出していた。

 

  • 勝てた理由③:追い越す動き

前節の失点してからの攻撃でも見せた、追い越す動きを今節はしっかり開始早々から実行していた。

前にも指摘したかもしれないが、追い越す動きをすることで人を動かすことができ、

スペースが生まれる。そして数的優位の局面を生み出せる。そうすると多くの選択肢が生まれ、DFに迷いを与えることができる。

これが多く見られ、攻撃に厚みが生まれていた。主に左サイドで見られたが、その理由が上でも説明した7番のキープ力。この選手のコンディションが上がってくることは、サガン鳥栖にとって、何よりの朗報だろう。

 

まとめ

監督が変わり、新たな風が吹いたサガン鳥栖。今までとは打って変わって厚みのある攻撃と、アグレッシブな守備。ホームでガンバ大阪を寄せ付けずに完勝した。

完勝の理由も明白で、新しいサガン鳥栖が見られた。もう少し修正点を挙げるとしたら攻撃のテンポを上げるパスを増やすことだろう。ボールの扱いに長けた選手が多いのでここが改善されると、順位を一気に上げてくるだろう。

そうと言ってもまだリーグ戦2勝目。ここからどのような進化を遂げるのか。サガン鳥栖に注目していただきたい。

 

終わりに

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では次回もお楽しみに!バイバイ!