モハメド・サラーについて
モハメド・サラー
1992年 6月15日(26歳)
175cm 71kg 左利き
リバプールFC所属
ポジション FW
チェルシー、フィオレンティーナ、ローマ、そしてリバプール。色々なクラブを渡り歩きやっと自分に合うクラブを見つけた。
そしてリバプールで迎えた17-18シーズン。そこでサラーは得点王。プレミアリーグ史上最多得点の32ゴールを記録。さらに、PFA年間最優秀選手賞、FWA年間最優秀選手賞、EAスポーツ・プレーヤー・オブ・ザ・シーズンを獲得し、個人賞三冠を達成した。
迎えた18-19シーズンは前シーズンほどの得点ペースではないが、ここまで21ゴールを記録し対戦相手に猛威を振るっている。
そんなエジプトの英雄かつエジプト神、モハメド・サラーについて紹介していく。
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スピード
これなしでサラーを語ることはできない。
圧倒的なスピードで相手を置き去りにする。ボールを持っている時、持っていない時、
どちらにせよ圧倒的だ。
風の噂で耳にしたことなので信憑性に欠けるがサラーの50mそうの記録は5.69秒。
異次元の速さだ。これだと陸上でも成功したのではないだろうか。
今のサッカー選手の中でサラーが一番早いだろう。
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オフ・ザ・ボール
この足の速さで裏への抜け出しがかなりうまい。タイミングがいいのでDFはもう追いつけない。
当たり前だが、DFの注意を引き付けるので、フリーランニングで味方のスペースを開けることも可能で、チームにも良い影響を与える。常に虎視眈々と背後のスペースを狙い続け、相手のDFラインを下げることができ、深さを取ることができる。
ロングカウンター、ショートカウンターリバプールというチームにおいてサラーはどんな場面でも生きる。
それもこのオフ・ザ・ボールの質が高いからだ。
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ドリブル
スペースがある時、ない時、どちらでもドリブルができる。
もちろん彼の特徴が最大限に発揮できるのはカウンター時のスペースがある時だろう。
PL 18-19シーズン第33節の試合で決めたロングカウンターは圧巻だった。自陣から相手のゴール前までドリブルで持っていきゴール。
ボールを相手の方に晒したり、細かいタッチとステップを織り交ぜ、DFに何をするかを予測させない。
あのスピードでこの細かなことができるのでテクニックもかなり高い。
派手なフェイントはせずとも、スピードと細かいステップで抜いていく。
またボックスの中でもボールを扱える。
よく見受けれるのはカットインと見せかけて縦に突破。このパターンが得意の形だろう。分かっていても止められないとはこのことだ。
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シュート
シュートもうまい。うまくないと得点王など獲得できない。
キーパーとの1v1を冷静に沈めることができる。コントロールショット、ループ、様々なバリエーションがある。
右からのカットインもちろんのことながら持ち合わせている。
ここ最近はゴールが取れない焦りからか、精度を書くことが多かったがこの前のゴールで感覚と自信を取り戻しただろう。
これは18-19シーズンからよく見られるようになった。マークが厳しくなりDFを背負うことが多くなったのでポストプレーを身につけたのだろう。
しっかりとDFの足が届かないところにボールを置くので失うことが少ない。
背は高くないが、意外なことに身体がそこそこ強い。体感がしっかりしている証拠だろう。当たられても軸がブレないので、体制が崩れない。
サラーがポストプレーをするようになったのでリバプールはまたひとつ攻撃のバリエーションが増えた。
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まとめ
リバプールの3トップの一角の1人、英雄サラーを紹介した。圧倒的なスピード。
これだけで大きな武器となり、相手の脅威になれる。そしてテクニックと身体の強さも併せ持つ。クロップ監督が獲得を熱望し惚れ込んだプレーヤーだけはある。
このままトップフォームを維持することができるならばマンC次第ではあるが、悲願のプレミアリーグ制覇とビッグ・イヤーをリバプールに持ち帰ることができるかもしれない。
PL リバプール vs チェルシー
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前半
チェルシーの狙い
3CMFがとてもコンパクトに保ち、中央にボールを入れさせなかった。
そうすることでサイドにボールを追いやり、11番に対し33番と22番、10番に対し28番と20番で1v2の形を作り出し、対応していた。9番に対して5番が牽制することで中央で起点を作らせなかった。SBは攻撃に参加せず、10番と11番を見る形をとっていた。
チャンスとして19分、30分と狙いのカウンターを出せたが決めきれず。
リバプールのトランジションとプレスバックが早いので、ボールの出しどころで潰されてカウンターはこの2本のみに。
修正点として
- 攻撃時の厚み
- サイドチェンジされた時のスライドの遅れ
この2つが気になった。
シュート3本、そのうち枠内1本、ポゼッション37%で前半を折り返す。
リバプールの狙い
中央を閉められていたので、9番のところで起点が作れず。14番や8番が2列目から飛び出し、チャンスを作った。またCBからのサイドチェンジを多く使用し、DFラインのずれと目線を変え続け、クロスからチャンスを作ることが多かった。
守備に関しては早いトランジションでチェルシーのボールの出所を潰してカウンターの対策をした。また10番に対し必ず2〜3人で対応し、ドリブルでの単独突破を許さなかった。プレスバックも早く、しっかりと守れていた。
修正点として
- 中央で起点を作れないこと
これぐらいだろう。
シュート4本、そのうち枠内1本、ポゼッション67%で前半を折り返す。
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後半
チェルシー
51分、53分と立て続けに失点を喫してしまう。
リバプールの攻撃時のポジションが若干変わったことで、ペナ角にスペースができてしまった。また右サイドで11番と33番が1v1の形になることが多くなったのでここから崩された。
失点直後の56分に20番に変えて9番を投入。攻撃の活性化を測った。
この交代で流れを掴む。10番が本来の左サイドに移り、9番がボールを受けに降りて起点を作った。これで10番が左サイドサイドから斜めに走り込む形が多く生まれた。
59分と60分に10番に決定機が訪れたが決めきれず。ここを決めきっていたら、試合内容は大きく変わっていただろう。
65分あたりから流れをリバプールに奪われて万事休す。
最終てくなスタッツは
シュート6本そのうち枠内3本、パス成功率81%、ポゼッション38%だった。
リバプール
後半から少し攻撃時の立ち位置を変えて臨んだ。
左サイドで10番がやや中央にポジションをとり、8番が後ろ、26番が大外にポジションを取った。こうすることで、チェルシーのDFラインの距離を伸ばすことに成功。さらに深みと幅をとることにも成功している。また攻撃の厚みもさらに出ていた。
左サイドでは11番が大外に張ることで33番との1v1を作り出し、ここを制圧していた。
これが功をなして51分の先制点、53分の追加点を奪った。
55分〜65分までチェルシーに流れを持っていかれるが、66分に8番に代え5番、74分に14番に代え7番(負傷交代)を投入し、もう一度中盤の強度を高め試合を締めた。
最終的なスタッツが
シュート15本、その内枠内5本、パス成功率86%、ポゼッション62%だった。
ゴールシーンの解説(動画)
YouTubeでのゴールシーンの解説。
今回はリバプールの1点目と2点目について。
終わりに
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