2022ー23 FAカップ 4回戦 プレストンvsトッテナム 備忘録記事

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プレストン0-3トッテナム

得点者(TOT)
50' 7ソン フンミン
69' 7ソン フンミン
87' 16アルノー ダンジュマ

得点者(PNE)
なし

 

 

両チームのフォーメーション

ハイライト

 FAカップ4回戦。トッテナムはチャンピオンズシップに所属するプレストンのホームに乗り込んでの一戦になった。

 トッテナムは前節のフラム戦から7人のスタメン変更を行なった。病欠の疑いがあったケインはベンチからのスタート。また、リシャルリソンが軽度の負傷を負ったため、この試合はメンバー外。代わりにペリシッチがCFとして出場した。そして、この冬にビジャレアルから加入したダンジュマがベンチ入りを果たした。

 試合は、5-3-2でブロックを組むプレストンに対して、トッテナムがボールを保持する入りとなる。

 この試合でトッテナムが良かったのは、相手の2トップ間にCHのベンタンクールかビスマがしっかり立ち続けていたこと。これにより、プレストンの2トップが中を閉めながら守るため、サイドに大きく開いたHVが余裕を持ってボールを運べていた。

 この運んだHVに対して相手のIHが出てくるのだが、その裏にシャドーの選手が落ちてきて前進するメカニズムになっていた。

 また、プレストンのライン間が結構空くこともシャドーが受けやすかった部分に影響していた。プレストンの陣形が全体的に縦に間延びすることが多かったため、間受けする選手が前を向けたり、フリーでボールを収めることが出来ていた。

 それだけで無く、スリーセンターのスライドも甘いためその脇にHVが侵入できる機会が多め。特に左のラングレが運ぶ回数が多かったし、右のタンガンガもオフ・ザ・ボールの動きでトライアングルを形成する役割を担うなど非常に良かった。

 対するプレストンは2トップに長いボールを蹴ることが多め。特に28番のキャノンを裏に走らせる回数が多かったように感じた。ただ、個での勝負になると常にトッテナムDF陣に軍配が上がっていたため、なかなか前進出来ない時間が続いてしまっていた。

 という訳で試合は終始トッテナムペース。中央から崩す場面も多く、前半から立て続けにプレストンゴールに迫っていく。しかし、得点を奪うことは出来ず前半を0-0で折り返す。

 後半も以前としてトッテナムペースで続いていく。そんな後半の立ち上がりの5分に試合が動く。トッテナムが自陣深くでボールを奪うと、ビスマのパスを受けたドハティが運び右サイドから押し込み返す。その流れからタンガンガからのパスを受けたソンがエリアの外から左足を振り抜いて先制点を決める。

 得点シーンでもあったように、後半はソンが右に流れる回数が多めであった。そこから左サイドにサイドチェンジしてラングレが受ける形が後半はかなり多かったし、相手のスライドが間に合わない展開となっていた。

 ただ、広い方にボールを動かしても左サイドはラングレとセセニョンの関係で崩さなければいけない!みたいな状況は個人的には気になった。

 この相手のレベルになるとそれでも攻撃は作れているし、65分にはラングレのアーリークロスからペリシッチが頭で合わせるシーンも見られている。ただ、これは力量の差があってこそだと思うので、プレミアとかではあんまりやって欲しくないパターンかもしれない。

 2点目のシーンみたいにソンが左から真ん中ぐらいまで移動して、降りてくるCFが潰れた裏で受けるとかならOKである。常に右サイドに出張し続けるという意図してないオーバーロードの形成は、逆に自分たちを苦しめるはず。なので、立ち位置は守ってほしいところ。

 トッテナムは、ここで新加入のダンジュマを投入。個人的にダンジュマの良かった点は動き直しの部分だと感じた。ボールを受けるためのポジション取りや、相手DFの死角に消える動きはかなり評価出来るはず。また、この相手であればボールを収めることが出来ていた。

 そんな中で迎えた87分。ヒルのパスをサイドに開いて受けたクルゼフスキのマイナスの折り返しをダンジュマが決めて3点目。ここも、相手の死角からDFの前に入ってボールを受けていた。

 ダンジュマの挨拶代わりとなるゴールで試合を決定付けたトッテナムがこのまま勝利を収めた。

雑感

 力関係的に勝てて当然なゲームだったのかなと思う。プレストンの攻撃も2トップに預けるところから攻撃をスタートさせるのだが、そこにボールが収まらない時点でかなり苦しそうであった。

 逆にトッテナムので言えば、前線にボールを預けた際に潰されるシーンが少なかったし、個々の部分で相手を剥がせたり出来ていた。あれだけ何枚も剥がせれば楽だし、攻撃もスムーズにいける。前半は得点こそ入らなかったが、まぁいつかは点が入るだろうと楽観視出来る試合だったように思える。

 そしてダンジュマのプレーも少ない時間だが見られたのは良かった。プレスの部分などはもう少し見てみたいが、オフ・ザ・ボールのところはかなり良さげに見える。

 最後に悲しい話しをするとドハティとヒルがこの試合が最後の試合になってしまった。ヒルはドライローンでの移籍であるが、ドハティは契約解除からのアトレティコに加入という流れだ。この試合でも良かっただけに、チームを去ってしまうのは寂しい。アトレティコで活躍することを願っている。

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今回はおやすみ。

 

(編集者:川崎人)

 

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