【マッチプレビュー】J1第22節 京都サンガFC × サンフレッチェ広島

皆さん、どうも。

サンフレはここ最近、苦しい試合が続く中で天皇杯をガチガチのメンツで臨み、大槻ザスパに勝利を収めました。

そしてすぐに迎えるのがリーグ戦。前回対戦はかなり良い感触で勝利を収めたサンフレ。アウェイの地で2試合ぶりのリーグ戦白星を取り戻したいところです。

一方のサンガ。彼らも同様に天皇杯で栃木SCを下し、見事に次のラウンドに駒を進めました。さらに彼らも直近のリーグ戦で勝利がなく、ホームでの白星を手にしてたいはずです。

サンフレは上位戦線に踏み留まるために、サンガは残留争いに巻き込まれないために、お互いに勝ち点3以外を望まない試合になるはずです。

 

では早速、サンガ×サンフレのマッチプレビューを行っていきましょう!

【参考にさせて頂いているサイト】

・Football LAB

www.football-lab.jp

【使わせて頂いているアプリ】

・TACTICALista

tacticalista.com

 

 

前回対戦の内容

参考までに前回対戦を振り返ってみて下さい!

www.youtube.com

選択と管理を上手に利用したサンフレ。特に前半は2トップの距離感がかなりよく、サンガの2CBの対応をとても難しいものにさせていました。

サントスとベンカリファ。この頃の調子を取り戻してくれ!

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予想スタメン

 

ここまでの今季の成績

 

対戦戦績

 

サンフレは川崎をどうする?

まずは守備のところから。サンフレが苦しんでいる試合の多くは「アンカーの管理をどうするか」というところに焦点が当たると思います。もちろん、暑さと連戦による疲労も考慮しなければならない要素です。

マリノス戦だと岩田(2CHですが、アンカーの振る舞いをすることが多くある)、ベルマーレ戦だと田中と直近2試合でプレスを上手く交わされることが多いのはアンカーの捕まえ方に迷うことがあり、アンカーが空間で上手く浮かれてしまうことがあるからです。

そしてサンガにもアンカーに川崎がいます。彼もまた、最終ラインに降りるタイミング、中央で待つこと、1stプレッシングプレーヤーを止めるポジショニング、そして並行のサポートとレイオフの取り方、かなりアンカーとしての素質があると僕は思っています。

サンフレはここを上手く消すことができれば、プレスを嵌め込むことができそうです。

ではここからは図を使いながら、サンガの前進を考慮した上でのサンフレが理想とするパターンとキツくなりそうなパターンを比較してみます。

では少し、京都の前進について触れていきます。以下の図をご覧下さい。

基本的に最終ラインはプレッシングプレーヤー+1の状況を作り出します。だからこの試合、サンフレが1トップならCB2枚、確率は低いと思いますが、2トップなら川崎が降りて3枚の形になります。福岡戦では川崎が降りることが多くありましたので、これは約束事としいてありそうです。

前進の準備をしている中で、京都はサイドのプレーヤーとIHが入れ替わりながら崩しの準備、もしくは崩しの局面を飛ばして一気にフィニッシュワークに持っていきます。

特に左サイドの大前は割と自由を与えられていて、それに合わせてSBの萩原が高さを決定、さらにIH松本が幅を作ったり、背後にランニングすること、川崎のサポートを行うことが多くなっています。

一方の右サイドは行うことはかなりシンプルです。誰かが手前を取れば、必ず誰かが背後のランニングを行うというもの。これが右サイドの基本的な仕事です。だから、入れ替わりは縦に激しくなっている印象を受けます。

これに加えてウタカがラインを越えてヘルプを行うために、最終ラインの選手を引っ張り出すことが可能になり、WGもしくはIHの選手が背後を取りやすくなっています。それができなければ、手前で起点を作る形です。

このようにして、京都はまず縦を選択することを考えます。そして手前を選択したときに、川崎のサポートが生きてきます。彼がボールの出し入れを行う、もしくはサンフレの選手を止める、動かすことで、もう1つ前の選手にボールを届けます。また浮いてる状態だと、レイオフを作ったり、並行で受けて展開を促します。

これで京都は縦だけの攻撃にならず、攻撃を組み立ててフィニッシュワークを行うパターンも持ち合わせています。

これに対してサンフレはどのようにすると上手くいきそうかを考えていきましょう。

ここ最近、行っているプレス方法を考慮しながら考えていきます。

このように3−4−2−1でプレスを行うとき、最近は誘導するCBを決めているように感じます。これまでの基本形はSTが真っ直ぐCBに出ていくことで外側に誘導させて外側でボールを回収することを行っていた印象ですが(もちろんこれも行うこともありますが、頻度は明らかに減っています)、最近は2CBに対しては『誘導するCB』を決めてプレスを開始します。

さらにこれには条件があって、アンカーがいる場合にこれを行う印象です。だからこの試合も同様に、誘導するCBを予め決めてプレスを開始するのではないでしょうか。

そして誘導するCBはアピアタウィアになると思っています。これは彼の方がカバーエリアが広いからこそ、彼を動かすことができれば奪った後のショートカウンター完結の確率が上がりそうだからです。さらに麻田の方が持ち出すドリブルと前方へのパスがより上手いこと、左サイドの入れ替わりを考慮して右サイドに誘導するのではないかと予想します。

 

だから上の図のようにサントスが予め麻田を意識しながらポジションを取るようになると思いますし、そうなると森島が内側に絞って川崎を捕まえることを行います。

これでアピアタウィアに対して満田が猛烈にプレスを行うことで近くを見せずに遠くを選択させるように促します。これで荒木、佐々木のところで弾き返すことでボールを回収できそうです。

サンフレは京都にロングパスの選択をさせ続けることができれば、ハイプレスからのショートカウンター、もしくはゲーゲンプレスからのカウンターを発動し、ゴールに近づけるのではないでしょうか。

 

では一方でサンフレがやられると嫌なパターン、もしくはプレスが嵌まらないであろうパターンについてを考えていきます。

多分、ここにサンフレがSTをCBを押し出すプレス方法を減らした理由がありそうです。

では以下の図をご覧下さい。

まず川崎の振る舞いです。川崎がサントスの管理内、特に手前に入ってCBとやり取りすることで、サントスを動かしながら、やり取りするCBでSTを釣り出すことを行います。この時にIHが下がるか否かが分かれ目になりそうですが、京都IHはバックステップでポジションを上げていきます。これはバックステップを踏みながら上がっていくことで、手前に降りるプレーのスピード感を失わないためだと思います。

こうなると人を意識するサンフレはCHが下がっていくことになります。こうなると3トップとCHの間延びが発生してしまいます。

これで間延びし出来た空間で川崎が並行でボールを引き取ります。ここのサントスの守備の粗さが弱点となりそうです。だからこそ、スキッベさんはこの方法を取らなくなったのではないでしょうか。

こうなると大外のSBに背後を取られることも出てくるでしょうし、何よりも全体を下げなければならなず、再び攻撃に出ていくためにより多くの体力と労力が必要になるでしょう。なんとかして並行を消したいですし、サントスにはここにの守備を丁寧に実行してもらいたいです!

 

ベンカリファではなくサントス予想の理由

前述では守備の局面についてを少し触れさせていただきました。そこでサントスの守備の粗さを指摘しました。そうなると、ベンカリファで良いんじゃね?と思う方もいらっしゃると思います。ここは一長一短で、とても難しいところです。

ベンカリファだと、プレスの安定性とコンビネーションプレーはかなり向上しますが、如何せんサイド奥を取って押し込むことが難しくなります。それに対してサントスは独力でサイド奥を取っていくことができ、何よりもその馬力は非凡なものがあります。

実際にベルマーレ戦はサイド奥をとる役割を託されてサントスが投入され、そしてそれを実行して押し込むことができていました。

そこでです。この試合ではサンフレがボールを保持する時間が長くなることを予想します。

前回対戦のポゼッションは以下のようになっています。

これを考えるとサントスを起用してWBでSBを動かしたところからサイド奥側を取って全体をプッシュアップしつつ、ネガトラを完結させて攻撃を仕掛け続けた方がより優位に試合を進めれるかもしれません。

まずはボール保持を考えながら試合を考えるサンフレに取って、特にこの試合では守備よりも攻撃に比重を置いて考えていくと僕は思っているので、ベンカリファではなく、サントスの先発を予想しています。

さらに、サイドを取っていくためにWBも大きな影響を及ぼしそうです。

前回対戦のヒートマップをご覧下さい。

特によかった前半は右サイドでのプレーが多かったサンフレ。一方の京都は自陣中央が多くなっています。これは2トップが背後を取り続けた結果だと思います。

 

これがベンカリファではなく、サントスが先発になるだろうという僕の予想の理由です。

 

京都の試合の入り方に注目

この試合の注目のポイントは京都の試合の入り方です。彼らがハイプレスを敢行するのか、それとも自陣に引くのか。はたまた前回対戦の後半のように3バックで最初から入ってくるのか。

ここの試合の入り方の選択でサンフレに及ぼす影響は大きく変わってくるでしょう。それぞれの闘い方に良いところ悪いところがあるので、サンフレは上手くそこをついていきたいですね!

 

なんとしてでもこの試合で勝ち点3を持ち帰りたいです!代表に呼ばれた選手たちを気持ち良く送り出すためにも!!!

京都サンガFCさん、対戦よろしくお願いします!

 

P.S.

日曜日、僕は女友達の結婚式の2次会に呼ばれているのでリアタイで応援できません。サンフレサポの皆さん、僕の分まで応援を頼みました!!!!

 

各種データ

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ゴール期待値

得点パターン

失点パターン

トラッキングデータ

 

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ではまた次の記事もお楽しみに!