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【こじ開ける道】Premier League 16節 エバートン vs マンチェスター・C

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止まらないペップ・シティ。百戦錬磨の老将アンチェロッティでもこのチームを止めることができなかった。エバートンも策を講じたが、それでも悠々とその上を超えていく。どうしたらペップ・シティは負けるのか。そんな議論を肴に一晩中、酒を飲めるだろう。

では今回はどのようにペップ・シティがゴールをこじ開け他のか。これについて解説していこう。

 

 

 

スターティングメンバー

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結果:1−3

スタジアム:グディソン・パーク

 

【マン・シティ】

32’フォーデン⚽️

63’マフレズ⚽️

77’B・シウバ⚽️

80’スターリング⇆デブライネ

90+1’ロドリ⇆フェルナンジーニョ

 

【エバートン】

18’ミナ⇆コールマン

37’リシャルシソン⚽️

69’イウォビ⇆キング

      デイビス⇆ハメス

 

最優先を場所を埋める守備

アンチェロッティはシティの快進撃を止めるために、「最優先で場所を埋める」ことを選択する。これはまずは失点しないというプランの下、設計されていたものだろう。そして機を見て前プレを行うことで、カウンタープレスでゴールを奪うことを目論んでいた。

だからこそ、同点ゴールは見事にプレスが嵌って、狙い通りの攻撃を仕掛けることができていた。

ではどのように守備を行うことで、自陣まで引き込み、ブロックを形成していたのだろうか。そして自陣でどのように守り、どのようにプレスをかけていたのだろうか。

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このようにエバートンは前進に時間をかけさせるために、『ロドリとカンセロ消し』を行う。ここを消すのが、リシャルリソンとシグルズソンだ。さらに、3バックの形になることが多かったシティ。この時に注意しなければならないのが、特に配給の上手なラポルトだ。彼も消したいので、SHのイウォビが牽制を行える立ち位置をとる。

さらに、極め付けはIHへの対応。彼らはCHドゥクレとデイビスがマンマークを行うことで徹底して消しにかかった。これでビルドアップに時間をかけさせる。(シティは特にこれを嫌がらないから、ストレスを与えれるかは別の話)

もちろん、最終ラインでは常に3トップに対して常に「+1」の状況を生み出すことができていた。

これで、自陣に引き込むと以下のように守備ブロックを形成する。

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このように、自陣に引き込む(入られる)とボールサイドのCHがハーフスペースを最優先で埋める作業を行う。これで、「手前」にいることになるIHに対して前向きの対応をすることが可能に。

さらに、逆CHが若干中央寄りの立ち位置に修正を加え、SHがIHを捕まえる。このようにして守備を行っていた。

これができたのも、走力とカバーエリアの広いドゥクレとデイビスだからこそ、行えたプランだろう。

 

カウンタープレスに出る時の設計図

防戦一方では勝ち目がないのがサッカー。もちろん、虎視淡々のゴールを奪うためのチャンスを狙っていたエバートン。それは失点直後のプレスからのゴールでその狙いが明らかになった。ではどのようにプレスを行い、どこでボールを回収しようとしていたのだろうか。

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狙ったのはIHへの縦パスだ。ここにパスを出させるためにSHは外切りのプレスを行う。特にこれを行ったのはラポルトサイドだ。彼は球出しがとても上手いので、外切りのプレスをかけた時に「IHへのパスコース」を見つけることができる。だからこそ、ラポルトサイドでこのプレスを行うことが多かった。

そしてIHフォーデンと勝負を仕掛ける。ここの力勝負なら勝てると見込んだので、CHドゥクレに徹底してマンマークを行わせたのではないだろうか。

 

シティがこじ開けた道

ではどのようにしてシティは道をこじ開け、ゴールを奪ったのだろうか。

まずシティが見出したのが、ジェズスへの縦パスだ。

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このように、ジェズスがバックラインからの縦パスを引き出すことで前進を行う。この状況を作り出すために、必要なのがIHの動きだ。ボールサイドのIHは外に流れてCHを引き連れて中央のスペースを作り出す。逆IHは前に出ることでここでも中央を開ける。

さらに、極め付けはSBカンセロが最前線まで飛び出していく動きだ。これを行うことで、2つのメリットが生まれる。1つ目のメリットがリシャルリソンのタスク過少化だ。これで、リシャルリソンの立ち位置を曖昧にさせる、またはプレスを呼び込むことで段差を作り出して、縦パスのコースを創出する。

2つ目のメリットがカンセロが背後に抜ける動きを見せることで、エバートン最終ラインを止めることができるというメリットだ。これで、ジェズスがフリーな状態でボールを受けることが可能になっていた。

そしてこれで前進を行って、バイタルエリアを使いながら、攻略していった。

 

簡単にバイタルを使えた理由

では簡単にシティがバイタルを使えた理由を解説していこう。

この理由は明白で、「CHがIHのマーク」と「ハーフスペースを埋める」というタスクが関係している。

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このように、ボールサイドのCHがハーフスペースを埋めること、逆IHをマンマークすることで、バイタルへ進出するDMFがフリーでパスを受けることが可能になる。

さらにこのような展開も見受けることができた。

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このようにシンプルにCBが持ち運ぶパターンだ。(逆サイドだったらウォーカーが持ち運ぶ)これはロドリをシグルズソン(またはリシャルリソン)が消した場合に行われたことだ。これで、SHに対して数的優位を作り出すことができ、簡単に攻略することができていた。

 

変わらず強いシティ

ジェズスの引き出す動きとそこを開ける動き。多くの連動性があり、誰がどのポジションで出場したとしても「変わらず強い」シティ。リーグ戦の行方を決定付けるであろう連戦。これでリバプール、トッテナムとエバートンを下した。次はアーセナルだ。果たしてここでも完勝を収めることができるのだろうか。皮肉なことにも負けるイメージの少ない今のペップシティ。そして悲願のCLにも手が届くだけの勢いだ。ここにデブライネとアグエロも戻ってくる。4冠の準備は整っている。これからもしっかりと彼らの試合も追い続けたい。

 

 

 

 

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