【Premier League17節】
サウサンプトン vs リバプール
セント・メアリーズ・スタジアム
結果:1−0
【サウサンプトン】
2’ イングス
【リバプール】
なし
38試合の中の1試合。サウサンプトンは王者に対して3ポイントを獲得した。Premier Leagueではよく見られる「ジャイアントキリング」がこの対戦カードでも起こった。そしてこの勝利はサウサンプトン率いるハーゼンヒュットル監督には特別なものだった。試合終了の笛が鳴り響くと、彼はピッチに崩れ落ち、涙を流した。勝利を渇望し、全てを出し切った。もう一度言うが38試合中の1試合。だが、その1試合で全てを出し切り、勝利を掴みにいくサウサンプトンの姿に少なくとも自分は心を打たれた。このように感じた方は多いのではないだろうか。
では早速だが、今回はこの試合のマッチレビューを行っていく。
最後まで目を通してもらえると幸いだ。
スターティングメンバー
強烈なプレスチーム
試合開始早々。サウサンプトンはFKからリードを手にした。
そこからはどちらのチームも『判断の時間』と『スペース』を与えないことで試合を進めて行った。クロップとハーゼンヒュットル。両監督共に鬼のプレスチームを作り上げた。だからこそ、攻守の入れ替わりの激しい前半になり、見応えのあるものになった。どちらも中盤での潰し合いと、掻い潜った時の早い攻撃でお互いのゴールに攻め込んだ。だが、このプレスを先に剥がし始めたのはやはり王者リバプールだった。
プレスを逆手に取り始める王者
ではリバプールはサウサンプトンの強烈なプレッシングを如何にして剥がし、そしてそれを逆手に取っていったのだろうか。
まずはサウサンプトンの守備から触れていこう。サウサンプトンはボールサイドの3レーンに人を集めることでボールサイドを圧縮し、時間と場所を奪ってミスを誘い、ボールを回収する。そしてそこからダイレクトにゴールに迫ることで攻撃を完結させていく。そのための極端なスライドと人を意識したプレッシングを行っている。
そしてリバプールはこれを逆手に取っていく。ではどのように対応して行ったのだろうか。
このように、まず幅をとる選手を変更。IHのチェンバレンが幅を作るようになり、SBアレクサンダー=アーノルドがCBとほぼ同じ高さでボールを受けるようになる。これに伴い、WGサラーが中にポジションをとるようになっていた。
さらにDMFチアゴがSBからボールを受ける動きを加えることでCHをピン止め。これでSHに対して背後でIH、前でSHの構図を作る。だが、サウサンプトンは往々にしてSHがSBにプレスをかけ、縦スライドでSBが幅を作るIHにプレスをかけていた。
だが、リバプールSBは気の利くパスと、プレスを見れる眼、そしてそれを生かす技術を持っている。だからこそ、以下のようにプレスを掻い潜るためのパスを供給できる。
このように、チアゴとサラーでCHとCBをピン止めすることで白のエリアにCFフィルミーノが降りて縦パスを引き出すことが可能に。そしてそこを使えるアレクサンダー=アーノルド。これで、サウサンプトンCBを釣り出してフリック気味で両WGを斜めに中へ走らせることで、サウサンプトンゴールに迫っていた。もちろん、IHチェンバレンに対してSBがプレスを行っているので、WGサラーが中→外の抜け出しで、SBの背後をつくことも多くなっていた。
このようにサウサンプトンのプレスを掻い潜ることでリバプールもよりダイレクトな、より早い攻撃を仕掛けることになっていた。
だから、特に前半に関してはよりエキサイティングな試合展開になっていた。
リードを持ったまま前半に折り返すことに成功したホームチーム。
彼らは後半から戦い方を少し変え、試合の展開を一変させた。
自陣で守備。そして跳ね返す
ハーゼンヒュットル監督がハーフタイムで指示したであろう、またはこの日のゲームプランとして用意していたであろうこと。それが、リードを持ったら自陣で彼らを跳ね返そうと言うこと。
前半は殴り合い上等の戦い方だったが、それではやはり体力的に、要所での技術でも徐々に劣ってしまう。ましては高次元のプレッシングゲームを得意とする王者相手。
だからこそ、彼らは後半からプレッシングの位置を低くした。
リバプールにボールを持たせた。背後のスペースを消した。そしてクロスをボックス内で徹底的に跳ね返し続けた。
リバプールの鬼気迫る攻撃を圧倒的な集中力と意地で食い止め続けた。そして迎えた試合終了を告げるホイッスル。
この勝利でハーゼンヒュットル監督は、今まで勝ち点を奪うことができなかったクロップ監督相手に勝利を収めることができた。
ピッチに崩れ落ちたハーゼンヒュットル。自分は彼の姿に心が打たれた。
今季、密かに追いかけているチーム。彼らの試合をしっかりと見ていてよかったと思える、良試合だった。これからも彼らを追いかけていきたい。
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