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【恐るる事なかれ】セリエA 17節 ユベントス vs サッスオーロ

 

セリエA 17節

ユベントス vs サッスオーロ

結果3−1

【ユベントス】

50’ ダニーロ

82’ ラムジー

90+2’ ロナウド

 

【サッスオーロ】

45’+1’ オビアン退場

58’ デフレル

 

スターティングメンバー

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「恐るる事なかれ」のサッスオーロ

前線からプレスをかける事でユベントスはショートカウンターを狙った。このユベントスのハイプレスの圧に負けるチームは少なくない。だが今節の相手、サッスオーロは違った。彼らはユベントスのプレスを恐れず、しっかりと丁寧に繋ぐ事で前進をして行った。だから、ユベントスのプレスを躱せていた。

ではなぜユベントスのプレスが嵌らなかったのだろうか。

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ユベントスは上のような「マークの担当」があった。これを行う事で場所を狭くし、視界と判断の時間を奪う。だが、このプレスには、1つ穴が存在し、そこをまんまとサッスオーロに使われてしまう。

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その穴というのが中央に残るCH周辺のスペースだ。ここをOMF、または縦関係になるCHに使われる事で、プレスを潜られる。さらにサッスオーロが凄いのがCB+CH+GKがかなり近い位置でプレーする事でユベントスのプレスを呼び込む事だ。これを行う事で、FW-MF間のスペースを引き延ばし、先に述べたCH周辺を使っていた。まさに恐れずに繋ぐ事で起こり得た現象だ。

もちろん、中央へのパスを嫌うユベントスは次のように対応を行う。

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このようにSHが中に絞る事でCH周辺のスペースをケアできる立ち位置を取るようになる。そうすると次に空いてくるのがSBだ。ここに逃げられるとユベントスは苦しくなる。なぜならサッスオーロCB+CH+GKが近くでプレーしているため、若干の間延びが起きている事、SBへのプレスをかけれない事、そしてSHがプレスに出ると中央を使われる可能性があるからだ。だから、ユベントスは1度撤退する事が多くなっていた。

これでサッスオーロはユベントスを押し込む事に成功した。

まさに『恐るる事なかれ』の心意気で、見ていて爽快、心が躍った。

  • 押し込んでからのサッスオーロ

では押し込んでからのサッスオーロはどのように攻撃を仕掛けていたのだろうか。

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基本的にサッスオーロは上の図のような立ち位置を取る。CHが1枚CBの間におり、縦関係になる。これでSBを高い位置で幅を作らせ、SHを中に押し込む。これでSHがユベントスMF–DF間のスペースをうろつく。さらに、4-4-2のブロックに段差を作り出すために、縦関係になったCHが左右にずれる事でボールを引き出す。またこの動きに呼応してOMFがラインを下げてボールを引き出す動きを加える事でユベントスCHを釣り出していた。

これで段差ができると、その背後に立つSHへの縦パスでラインを越えて攻撃を仕掛けていた。

だからサッスオーロがゴール前に押し込む場面が多く見受けられた。そしてユベントスは個人の危機察知能力、対人の強さ、そして何よりも統率の取れた守備で跳ね返していた。

 

ユベントスのビルドアップは?

ではユベントスのビルドアップ、攻撃はどうだったのか。結論からいうと、サッスオーロに退場者が出るまで、思うように前進できていなかった。

ではどのようにビルドアップを行い、サッスオーロはどのように守備を行っていたのか。

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まずこちらがユベントスのビルドアップ。ダニーロがCB化する事で3バックの形になり、CHが1枚DMFの位置に立つ事で左SBを押し上げて幅を作らせる。これで左SHとCHがライン間に立つ。これでサッスオーロの中盤に難しい判断を迫らせ、バックラインでは数的優位を保ちながらボールを握っていた。

だが、バックラインでボールを持たれる事を許容していたサッスオーロ。

さらにプレスをかけるタイミングもはっきりとしていた。

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まずサッスオーロの狙いがボールを中央に入れさせず、外回りにさせる事。だからこそ、3バックの外の選手にパスが出ると、そこにSHがプレスを行う。この時にもちろん、中央を消しながらプレスを行う事で、幅を作る選手にパスを出させる。狙いはここで、SBが対応を行う事でボールを奪う、またはミスを誘って回収を行う。さらにCHにはCHがマークを行い、場所を狭くして逃げられないように守備を行っていた。

 

このようにサッスオーロに守備を行われた事でユベントスは思うように前進できなかった。だから、CBから一気にCFの抜け出しに頼る事が多く、これが最も可能性のある攻撃になっていた。

 

流れの分かれ目だった退場

前半終了間際。サッスオーロに退場者が出てしまう。これが両者にとっての『流れの割れ目』だった。CHオビアンの広いカバーエリアで場所を狭くする事が間に合っていたサッスオーロ。だが、中盤にその蓋役がいなくなった事で、「漏れ」が生まれるようになる。さらにユベントスはこれを逃すまいと追い討ちをかけるようにラビオを投入。これで、前に圧力を強める事でゴールを奪いに行った。さらに4-4-1になったサッスオーロに対して、3バックになる必要がなく、SBダニーロも高い位置を取るようになった。これで、押し込んでいく事で、ユベントスが先制点を奪った。

 

だが、それでも屈しなかったサッスオーロ。この試合、始めて行った「CBの持ち上がり」から同点弾を奪う事に成功した。だが食いつけたのもここまで。ユベントスが矜恃をみせ、ラムジー、ロナウドと追加点を奪って勝利を収めた。

 

この試合、かなり多くの者が詰まっていた。是非皆さんもユベントス×サッスオーロを見直してみて欲しい。

 

 

 

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