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【遠い勝利と一縷の希望】Premier League 13節 アーセナル vs サウサンプトン

 

【Premier League 13節】

アーセナル vs サウサンプトン

 

エミレーツスタジアム

 

結果:1−1

アーセナル

52’ オーバメヤン

 

サウサンプトン

18’ ウォルコット

 

スターティングメンバー

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苦しむ守備の局面

狙った場所、設定しているであろう場所でボールを奪うことができないアーセナル。だからこそ、攻撃に移ることができず、ボールを奪ったとしても、自陣深くでゴールまでの距離が果てしなく遠い。ゴール数が少ないことは、この守備の局面で苦しんでいることも起因しているのではないだろうか。実際にこの試合でも守備で苦しんだ。

ではなぜ、アーセナルは守れないのだろうか。

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アーセナルは上手く「攻め残り」させたいのか。オーバメヤンの守備のタスクを減らしたいのか。このどちらかだと思うが、CBに対してオーバメヤンとCFヌケティアが牽制をかける形を取る。余ったSTペペはSBを意識するポジションを取る。

そしてこの時にCHに対してもCHが前に出て捕まえる意識を持ってプレスをかける。

こうすることで、バックラインでは2トップに対して数的優位を保ち、WBがSHを意識することで、できる限り敵陣内でボールを回収することを狙っている。

だが、これには逃げ道があり、その逃げ道というのがオーバメヤンサイドのSBとSHの場所だ。ここではWBがSBとSHを見なければいけない状況に陥っている。だから以下のように展開されることが多くなっている。

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このように、SBに対してWBがプレスをかけると、それに連動してCBがSHに出ていく。こうなるとサイドに広大なスペースが生まれるので、そこへCFに抜け出されることで一気に自陣深くまで進入されるのと同時に中央CBが釣り出されることになってしまう。

現にこの試合、CFイングスがサイドに流れることが多くなっていたし、SHウォルコットがこのスペースに抜け出す場面も多く見受けれた。

まずこれが1つ目の守れない理由だ。

次に2つ目が、MF-DFのライン間のスペースだ。

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先ほど少し触れたように、CHが前に出る意識の強いアーセナル。そしてそれに連動してDFラインの押し上げが皆無に等しい。この意識のズレにより、DF-MFのライン間に広大なスペースが創出される。この試合の先制点を喰らったシーンも、CBから一気にCFへの縦パスが入り、潰し切れずに前を向かれてSHに抜け出されてあっけなく失点。

本来ならば、CBからCFへの縦パスは難易度の高いパスになるのだが、アーセナルはここを簡単に通させてしまうので、簡単に前進されてしまっているのではないだろうか。

 

そして3つ目が純粋に1vs1の強度が弱い、落ちていることだ。プレスが嵌りかけている場面で簡単にターンされたり、簡単に横パスを繋げられたり、ここぞ!という場面で寄せ切れていない印象がある。この試合でも何度も述べたような場面が散見された。

これもアーセナルが守備に苦しんでいる原因の1つとなっている。

 

  • 守備の修正を加えた後半

このままでは守備を行うことができなと踏んだアルテタ監督は後半から守備の修正を加える。

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このようにCBに対してはSTが牽制を行い、CFが下がってCHを見れる立ち位置に変更。これを行うことでボールの位置により、CHが中に入るSHを脇目で気にしながらCHのプレスを行うことができる。さらにWBの立ち位置も変更。前半は5-2-3または5-3-2のような形で守備を行っていたアーセナルだが、WBを一列前に立たせることで3-4-1-2のような形で守備を行う。これで根本的な距離が近くなったので、SHの対応をしつつ、SBへのプレスを行えるようになっていた。

このようにしてアルテタ監督は守備の修正を加えたことでボールを奪い、ボールを握れるようになり、攻撃に移ることができるようになっていた。

 

肝心の攻撃は…

攻撃に関しては、どうだったのだろうか。正直、良い時のアーセナルとは程遠く、その原因となっているのが、サポートの距離感とその有無が関係しているのではないだろうか。

後半からガブリエウの退場までは、徐々に距離感がよくなり、サカとオーバメヤンが幅を作る人を変えながら、ティアニーからボールを引き出すことで攻撃を仕掛けれるようになっていた。

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このようにWBサカがSHをピン止めすることでCBティアニーをフリーにすることが多くなり、STオーバメヤンも幅を作り出すことでハーフスペースにサカが入り込み、ボールを受けることができるようになっていた。だがこれには懸念点もある。

それが『中央に人がいなくなる』ことだ。アーセナルCFラカゼットにしてもヌケティアにしても、割と下がって組み立てに参加することが多い。そうなると、ストライカーの位置に人がいなくなる。ここに入れ替わりでオーバメヤンを配置したいのだろうが、そうなると彼にボールを届ける前に、ボールを失うことが多くなる。だからオーバメヤンはサイドに流れることが多くって、ゴールから遠ざかりシュートの局面に関与することが極端に減っているのではないだろうか。

もちろん、逆STペペやウィリアンが入ってくるのだが、彼らは「クロスに合わせる」ことを得意とはしていない。だからこそ、シュートまで持ち込むことができないのと、シンプルに人が足りていない。

 

だからこの試合の同点シーンにもわかるように、オーバメヤンが中央に入り、そこまでの展開をサカやティアニーの個人技で持ち込むことができたのならば、オーバメヤンというエースにシュートチャンスを提供することが可能になる。

 

アーセナルは現在、「個人技」での突破のみが攻撃の手段となっているの印象を個人的には感じている。

やはり、ここの組み立てにエジルがいれば…と感じざるを得ない。その場合、エメリ監督がかつてがやっていたように、3-4-1-2の布陣で臨むことで可能になるのではないだろうか。どちらにしても、崩しの一歩手前、または崩しの局面を作り出せる選手が現アーセナルには不足しているように感じる。

 

一縷の希望は?

苦しい状況に陥っているアーセナル。だがその中の一縷の希望とも言えるのは、エースオーバメヤンのゴールだろう。個人で決めきることができるエースに久方ぶりのゴールが決まった。やはり気持ち的にはかなりリラックスできるゴールだったに違いない。これで力が抜け、ゴールの数が増えれば、自然と雰囲気はよくなっていくはずだ。果たしてアーセナルはどこで立ち直ることができるのか。1月の補強にそのきっかけを頼るのか。それとも魔法使いを呼び戻すのか。はたまたどちらもせず、アルテタ監督の人選と配置、戦い方の整理で立て直すのか。それとも、アルテタ監督の首が飛ぶのか。いずれにせよ、正念場なことだけは間違いない。これからの動向をしっかりと見守って行きたい。

 

 

 

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