【遠い勝利と一縷の希望】Premier League 13節 アーセナル vs サウサンプトン

 

【Premier League 13節】

アーセナル vs サウサンプトン

 

エミレーツスタジアム

 

結果:1−1

アーセナル

52’ オーバメヤン

 

サウサンプトン

18’ ウォルコット

 

スターティングメンバー

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苦しむ守備の局面

狙った場所、設定しているであろう場所でボールを奪うことができないアーセナル。だからこそ、攻撃に移ることができず、ボールを奪ったとしても、自陣深くでゴールまでの距離が果てしなく遠い。ゴール数が少ないことは、この守備の局面で苦しんでいることも起因しているのではないだろうか。実際にこの試合でも守備で苦しんだ。

ではなぜ、アーセナルは守れないのだろうか。

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アーセナルは上手く「攻め残り」させたいのか。オーバメヤンの守備のタスクを減らしたいのか。このどちらかだと思うが、CBに対してオーバメヤンとCFヌケティアが牽制をかける形を取る。余ったSTペペはSBを意識するポジションを取る。

そしてこの時にCHに対してもCHが前に出て捕まえる意識を持ってプレスをかける。

こうすることで、バックラインでは2トップに対して数的優位を保ち、WBがSHを意識することで、できる限り敵陣内でボールを回収することを狙っている。

だが、これには逃げ道があり、その逃げ道というのがオーバメヤンサイドのSBとSHの場所だ。ここではWBがSBとSHを見なければいけない状況に陥っている。だから以下のように展開されることが多くなっている。

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このように、SBに対してWBがプレスをかけると、それに連動してCBがSHに出ていく。こうなるとサイドに広大なスペースが生まれるので、そこへCFに抜け出されることで一気に自陣深くまで進入されるのと同時に中央CBが釣り出されることになってしまう。

現にこの試合、CFイングスがサイドに流れることが多くなっていたし、SHウォルコットがこのスペースに抜け出す場面も多く見受けれた。

まずこれが1つ目の守れない理由だ。

次に2つ目が、MF-DFのライン間のスペースだ。

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先ほど少し触れたように、CHが前に出る意識の強いアーセナル。そしてそれに連動してDFラインの押し上げが皆無に等しい。この意識のズレにより、DF-MFのライン間に広大なスペースが創出される。この試合の先制点を喰らったシーンも、CBから一気にCFへの縦パスが入り、潰し切れずに前を向かれてSHに抜け出されてあっけなく失点。

本来ならば、CBからCFへの縦パスは難易度の高いパスになるのだが、アーセナルはここを簡単に通させてしまうので、簡単に前進されてしまっているのではないだろうか。

 

そして3つ目が純粋に1vs1の強度が弱い、落ちていることだ。プレスが嵌りかけている場面で簡単にターンされたり、簡単に横パスを繋げられたり、ここぞ!という場面で寄せ切れていない印象がある。この試合でも何度も述べたような場面が散見された。

これもアーセナルが守備に苦しんでいる原因の1つとなっている。

 

  • 守備の修正を加えた後半

このままでは守備を行うことができなと踏んだアルテタ監督は後半から守備の修正を加える。

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このようにCBに対してはSTが牽制を行い、CFが下がってCHを見れる立ち位置に変更。これを行うことでボールの位置により、CHが中に入るSHを脇目で気にしながらCHのプレスを行うことができる。さらにWBの立ち位置も変更。前半は5-2-3または5-3-2のような形で守備を行っていたアーセナルだが、WBを一列前に立たせることで3-4-1-2のような形で守備を行う。これで根本的な距離が近くなったので、SHの対応をしつつ、SBへのプレスを行えるようになっていた。

このようにしてアルテタ監督は守備の修正を加えたことでボールを奪い、ボールを握れるようになり、攻撃に移ることができるようになっていた。

 

肝心の攻撃は…

攻撃に関しては、どうだったのだろうか。正直、良い時のアーセナルとは程遠く、その原因となっているのが、サポートの距離感とその有無が関係しているのではないだろうか。

後半からガブリエウの退場までは、徐々に距離感がよくなり、サカとオーバメヤンが幅を作る人を変えながら、ティアニーからボールを引き出すことで攻撃を仕掛けれるようになっていた。

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このようにWBサカがSHをピン止めすることでCBティアニーをフリーにすることが多くなり、STオーバメヤンも幅を作り出すことでハーフスペースにサカが入り込み、ボールを受けることができるようになっていた。だがこれには懸念点もある。

それが『中央に人がいなくなる』ことだ。アーセナルCFラカゼットにしてもヌケティアにしても、割と下がって組み立てに参加することが多い。そうなると、ストライカーの位置に人がいなくなる。ここに入れ替わりでオーバメヤンを配置したいのだろうが、そうなると彼にボールを届ける前に、ボールを失うことが多くなる。だからオーバメヤンはサイドに流れることが多くって、ゴールから遠ざかりシュートの局面に関与することが極端に減っているのではないだろうか。

もちろん、逆STペペやウィリアンが入ってくるのだが、彼らは「クロスに合わせる」ことを得意とはしていない。だからこそ、シュートまで持ち込むことができないのと、シンプルに人が足りていない。

 

だからこの試合の同点シーンにもわかるように、オーバメヤンが中央に入り、そこまでの展開をサカやティアニーの個人技で持ち込むことができたのならば、オーバメヤンというエースにシュートチャンスを提供することが可能になる。

 

アーセナルは現在、「個人技」での突破のみが攻撃の手段となっているの印象を個人的には感じている。

やはり、ここの組み立てにエジルがいれば…と感じざるを得ない。その場合、エメリ監督がかつてがやっていたように、3-4-1-2の布陣で臨むことで可能になるのではないだろうか。どちらにしても、崩しの一歩手前、または崩しの局面を作り出せる選手が現アーセナルには不足しているように感じる。

 

一縷の希望は?

苦しい状況に陥っているアーセナル。だがその中の一縷の希望とも言えるのは、エースオーバメヤンのゴールだろう。個人で決めきることができるエースに久方ぶりのゴールが決まった。やはり気持ち的にはかなりリラックスできるゴールだったに違いない。これで力が抜け、ゴールの数が増えれば、自然と雰囲気はよくなっていくはずだ。果たしてアーセナルはどこで立ち直ることができるのか。1月の補強にそのきっかけを頼るのか。それとも魔法使いを呼び戻すのか。はたまたどちらもせず、アルテタ監督の人選と配置、戦い方の整理で立て直すのか。それとも、アルテタ監督の首が飛ぶのか。いずれにせよ、正念場なことだけは間違いない。これからの動向をしっかりと見守って行きたい。

 

 

 

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【王者と挑戦者の立ち振る舞い】Premier League 13節 リバプール vs トッテナム

 

【Premier League 13節】

リバプール vs トッテナム

 

スタジアム:アンフィールド

 

結果:2−1

リバプール

26’ サラー

89’ フィルミーノ(CK)

 

トッテナム

33’ ソンフンミン

 

スターティングメンバー

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眠い目を擦りながら、見たかいがあった。いや、眠気など一瞬で消え去った。シーズン前半の首位攻防戦とあって、立ち上がりからかなり激しい戦いとなった。リバプールという世界王者を相手を抑えて、リーグテーブルで首位に立つ挑戦者、トッテナム。ここで彼らを叩くことができれば、単独首位に躍り出ることができる。もちろん、逆も然り。

両選手、両監督、共に力の入る重要な一戦となった。

試合の内容も、首位攻防戦にふさわしい局面でのバトル、戦術的な駆け引きと修正。

この試合を見て興奮せずにはいられなかった。

では今回は未だ冷めない興奮を抑えながら、この試合の狙いや修正を解説していこう。

 

モウが準備した策

モウリーニョはいつもの4-2-3-1を使用せず、4-4-2を選択。これには『サイドで潰す』という、明確な意図があり、そしてその先の展開、SBでボールを掻っ攫い、その背後を使ってのカウンターという武器を手に、王者の喉元にその刃を突きつけた。

ではどのように守備を行うことで、モウ・スパーズはリバプールに相対していたのだろうか。

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いつも通りと表現すべきか。モウリーニョはビッグ6相手には持たせることを必ず選択する。当然のことながら、この試合でもリバプールにボールを明け渡すことを選択した。これを嫌がらないのが実にモウリーニョらいし。

そして上の図のように、バックスでボールを持たれることを許容することで、2トップで中央をまずは締めることでサイドにボールを追いやる準備を行う。これでボールサイドのSH、SB、CHはマンマークの色合い強く、人を捕まえる。これを行ったのは、先にも触れた、サイドで潰す狙いがあったからだ。

そしてサイドにボールを遅らせると、以下の場所でボールを回収する。

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このようにSBにボールが出ると、SHが決まって対応を行う。SHがSBに対応に出たと同時に、CF(主にソン)が縦スライドを行い、そのカバーを行う。SHが縦スライドを行ったので、場所が被らないように、CHも縦スライドを行い、ハーフスペースを埋めれる立ち位置へポジションを移す。もちろん、WGに対してはSBが対応を行う。これで、ボールの出所を潰しつつ、スペースを埋めることで、赤のエリアでボールを回収、または「クロスを上げさせて」弾くことで守備を行っていた。

そして奪ったボールは必ず、と言っていいほどSBの背後に供給する。

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このSBの背後にボールを供給することがボールを奪った先のトッテナムの狙いで、主にここにCFソンが抜け出すことで起点を作っていた。だからこの試合、ソンをCFに置くことで、守備の立ち位置により、自陣深い位置に下がることを避けさせ、スペースへ抜け出す距離を短くさせた。そしてこのスペースでCBを釣り出し、起点を作ることでSHのオーバーラップを促すことで逆CFのケインをフリーにしてカウンターを完結させることを狙っていた。

もちろん、ソンが単独でボールを持ち運び、攻撃を完結させることもある。現に、同点ゴールではSBの背後に抜け出して単独でゴールを奪っているし、このパターンは今季のトッテナムの大きな武器となっている。

 

このように、モウリーニョはマン・シティ、アーセナルを破ったように、チェルシーと引き分けた時のように、守備から試合に入り、カウンターという武器を手に王者に挑んでいった。

だが、この守備はスパーズ右サイド、リバプール側からすると左サイドでエラーを起こしてしまう。

 

スパーズのエラーを狙ったリバプール

20’29~のリナプールの攻撃。トッテナムは右サイドでエラーが起きる。

王者リバプールはこのエラーを見逃さなかった。この攻撃の直後から、右サイドからの攻撃が多かったリバプールは左サイドからの攻撃の色合いを強くする。

そしてこのサイドからサラーの先制点を生み出すことに成功した。

ではトッテナムの右サイドではどのようなエラーが起きていたのだろうか。

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まずリバプールは4-4-2で守るチームを崩す時の定石通りに2トップの脇のスペースをCBが持ち上がる。これを行うと同時にSBが高い位置で幅をとり、WGがSBのピン止めを行う。こうなると、持ち運ばれる時に困るのがトッテナムSHだ。彼はSBのマンマークを行うのか、CBの牽制にいくのか、この判断に迷うことになる。

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そしてSHシソコが選択したのはCBへの牽制。これを行うことで、リバプールは大外かつ高い位置で幅を作るSBロバートソンがフリーになれることが多くなっていた。

この「エラー」を確認すると、さらに混乱を招くために、以下のような動きが多くなる。

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そのさらに混乱を招く動き。それがSBとSHの入れ替わりだ。この単純な入れ替わりでなぜ混乱を招くことができたのか。これはSBオーリエはタスク通りにマンマークを行い、シソコはマークの受け渡しを選択していたからだ。

ここのエラーが起きたのが先述した20’29~のシーンだ。

さらに追い討ちをかけるように左サイドへのサイドチェンジも増やしていくリバプール。そして生まれたのが先制点だった。

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このように、サイドチェンジを行うことで、大外のSBロバートソンがフリーでボールを受けることができるように。そしてSBがボールを受けると、+1を作るためにCFがボールを受けにくる。これでIHとCFでCHに対して数的優位を作り出すことが可能に。

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これでCHに対して数的優位を作れたのでワンツーで簡単に取ることが難しかったハーフスペースを攻略。さらにCFが流れたことで開いた中央のスペースにWGサラーが入ることで、ゴールを奪うことに成功した。

 

このエラーを見つけ出した途端に、そこを突いていく一種のずる賢さを持ち合わせているリバプール。しっかりと相手を見てサッカーをしていることが分かる攻撃の仕方だ。

 

  • エラーの対応

この失点直後、モウリーニョはすぐに対応策を授ける。それがライン間で受ける、ハーフスペースに抜け出すカーティス・ジョーンズを抑えることだ。そのために、CHホイビュアとロチェルソの立ち位置を変えることで対応を打つ。この対応の仕方で、モウリーニョがホイビュアへの信頼度の高さが分かる。彼がいれば、前半は凌げると踏んだのだろう。そして実際に、この入れ替えにより、なんとか抑えることができ、ハーフタイムの修正まで持ち堪えることができている。

 

勝負に出たのはトッテナム

ハーフタイムを挟み、勝負に出たのは若干、劣勢に立っていたトッテナムだった。まずモウリーニョはハーフタイムで立ち位置の変更を行う。

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このようにロチェルソとシソコの位置を入れ替える。これでマークの受け渡しのエラーの部分を明確に対応を行う。実際に、後半からはSBオーリエ vs WGマネの構図が強調され、ここのバトルもこの試合の1つの見所となっていた。

さらに、引いて守備を行うのではなく、前のプレスの意識も強めた。

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上の図のように、モウリーニョは明確にプレミア初先発のCB、ウィリアムズを狙うように指示を送る。だからこそ、CBファビーニョを予め捕まえれる立ち位置をCFが取り、SHとCHが前に出てそれぞれSBとIHを捕まえるようなポジションを取るようになっていた。そして余ったCFはDMFを捕まえることで、GKからCBウィリアムズへパスを出させるように仕向ける。そして彼にパスが出ると、一気にプレスの強度を強める。

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このようにDMFを捕まえていたCFがCBへプレスを行うと同時に、他の選手も前に出てそれぞれ選手を捕まえる。この時に逆のSHとCHがスライドすることで、マークを行っていた。このプレスには縦のスライドの走力が必要になる。だからこそ、CHにシソコを添え、横のスライドとスペースの管理が得意なロチェルソをSHに移したのではないだろうか。実際にこのプレスを行うことで、ボールを奪い、ショートカウンターを打ち、際どい場面も何度か作っていた。

 

リバプールのプレス対応

このプレスを受け、ピンチになることを許容するほどリバプールもお人好しではない。むしろこのプレスが分かっていたかのように、リバプールは次のように対応を行った。

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上の図のように、SBが少し低い位置へ移動することでSHを釣り出す。こうなると、SHの背後にスペースが生まれる。ここへCFフィルミーノが降りることでボールを引き出す。このようにCFの役割を超えた気の利くプレーができるフィルミーノ。さらにここにSBやCHがプレスにいけないのが、それぞれのマーカーにより、ピン止めされているから。この一連のプレーにより、トッテナムのプレスを止めることに成功したリバプール。

これで徐々にサイドを制圧していき、クロスからの攻撃を強めて行った。

 

  • プレス対応されてから

モウリーニョもすぐさまプレス対応をされてから、その修正を行った。その修正がロチェルソに変えて、モウラの投入だ。よりスピードのあるモウラを投入することで、「ブロックを作ってカウンターを狙う」という意図をチーム全体に伝えた。現に彼が投入されてからは、前からのプレスが行われず、SHがSBの対応に走ることが多くなる。そして機があればスプリントで前に出ていくシーンを多く見受けることができた。

このようにモウリーニョもすぐに対応を行うことで、この天王山に勝ちにいく姿勢を見せていた。

 

待っていたのは劇的な展開

試合が進むにつれてサイドでの1vs1とスペースの取り合いと埋め合いが強くなり、リバプールはサイドから、トッテナムはカウンターで、勝機を窺った。そして待っていたのは劇的な幕切れだった。再三、サイドからの崩しを行っていたリバプール。それでも耐えていたトッテナム。GKロリスも当たり、流れの中での対応はトッテナムに分があったが、セットプレーは別物。一瞬の隙を突き、この日も精力的に働いていたフィルミーノが決勝点を叩き込んだ。この試合終了間際のゴールでアンフィールドが爆発した。少ない観客でも、その声援はスタジアムが揺れるほどのものだった。

一方のトッテナムからすると、一気に地獄へ突き落とされるゴール。ここまで耐え抜き、レギロン投入で、ドローで終えることも厭わない展開にまで持ち込んだが、決勝ゴールを奪われてしまった。カウンターで牙を剥いた彼らからすると、重いゴールだった。

残された時間でトッテナムも攻撃を仕掛けたが、反撃も虚しく試合終了。

ハイレベルで熱い戦いは、劇的なゴールで幕を下ろした。

両者の戦術的立ち振る舞いと局所でのバトル。トッププレーヤーと名監督が行ったこの試合。振り返って見ても鳥肌が収まらない。この試合を見ていない皆さん、すぐにこの試合を見て欲しい。そして観戦した皆さん。是非とももう一度、見返して見て欲しい。

 

 

 

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改めて最後までご朗読ありがとうございました!

【戦術vs走力】J1リーグ33節 セレッソ大阪 vs サガン鳥栖

 

【J1リーグ33節】

セレッソ大阪 vs サガン鳥栖

 

スタジアム

ヤンマースタジアム長居

 

結果:1−2

セレッソ大阪

44’ 豊川

 

サガン鳥栖

21’ 樋口(FK) 90+1’ チアゴ アウベス

 

スターティングメンバー

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セレッソを苦しめた鳥栖の守備

強度なプレスを武器に、サガン鳥栖はこの試合も守備で違いを見せ、ホーム最終戦のセレッソ大阪を苦しめた。これにより、セレッソは思うように攻撃を仕掛けることができず、出鼻を挫かれる形となった。

ではサガン鳥栖はどのように守備を行ったのだろうか。

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サガン鳥栖の守り方は2トップ、両SH、2CHで六角形を作り出し、中央のエリアの選手、または入ってくる選手にパスを入れさせない守備を展開する。

これを形成するために、SHが若干中に絞るので、基本的に最初の配置は大外のWBがフリーな状態でセットされていた。また最終ラインではCFに対して2CBで数的優位を保ちつつ、CHはSTを意識する。

このセットが整うと、2トップのどちらかがCBに対してプレスをかけ、外のCBにパスを出させる。

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外のCBにパスを出させると、これが本格的なプレスのスイッチになる。上の図のように、ボールサイドのCBにCFがリターンパスを消しながらプレスをかける。さらにWBに対してはSBが前に出て捕まえ、SHが明確にCHを捕まえるポジションを取る。またCHもSTへの縦パスを消すことで、サイドを圧縮していく。最終ラインではしっかりとスライドを行うことで、3バックの形になり、リスク管理も行う。

これで、以下の場所でボールを回収する。

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このようにサイドを圧縮し、パスコースを消すことで狙いを定めてボールを回収することでサガン鳥栖はセレッソ大阪の攻撃を尽く止めていた。

 

さらにこの試合、サガン鳥栖は攻撃面でも優位に立つ。

 

先に取られた優位性

ではサガン鳥栖はどこを使うことで優位性を保ち、先に流れを掴んだのだろうか。

まず触れていきたいのは、セレッソ大阪の守り方。この試合の彼らの守り方は5-2-3のような形になっていた。

これを踏まえ、以下の図に目を通してもらいたい。

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このように、セレッソ大阪5-2-3で守ると、サガン鳥栖の2CB+2CHに対して3トップでのプレスになるので、数的不利になってしまう。そうすると、どうしても牽制を掛けきれず、出所の狙いを後ろに明確に示すことができない。

そして、サガン鳥栖にボールを自由に持たれることが多くなるに連れ、セレッソ大阪はSHの脇、STの背後のスペースを使われるようになる。ここを中に絞るSHに使われることで、WBは幅を作ったSBと1vs2の状況を作られてしまう。

この時に、2トップのボールサイドに流れてきて、CBをそれぞれピン止めするので、SHにプレスにいけない状況に陥る。

だからこそ、サガン鳥栖はここのスペースを取り続けることで、WBの対応を遅らせ、そこをから得たFKで先制点を上げることに成功した。

 

飲水タイム後の修正

先制点を喰らったホームチーム。その直後の飲水タイムでロティーナ監督は攻守に明確な修正を加える。これにより、守備がある程度安定し、そして同点ゴールを叩き出す。

  • 守備の修正

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まず行ったのは守備の修正。立ち位置を4-4-2に変更。これを行ったことで、2CBにはボールを持たれることを許容。その代わりに中央のCHと中に入るSHのマークが明確になる。さらに、CHの隣にSHを配置したので、使われ続けていたCHの脇のスペースを埋めつつ、幅を作り出すSBの対応もはっきりさせた。これで、最終ラインでは4vs2の形で、主にSBがカバーポジションを取ることができるようになる。

この修正により、サガン鳥栖にクロスを上げさせて、構えたところからしっかりと跳ね返すことで守備を行った。

 

  • 攻撃の修正

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攻撃においては、CB松田が主に幅を作り出すことが多くなり、WB片山が中に入り、CHがバックラインに降りるローリングを採用。これを行うことで、サガン鳥栖の一瞬のマークのズレを生じさせる。同時にST坂元がサイドに流れることでSBをピン止めしつつ、チャンスがあれば背後に抜け出す。また逆ST清武が中央に降りて、縦パスを引き出す動きをつける。

これら一連の動きにより、主に幅を作るCB松田のところで起点を作れるようになり、同サイドからの攻撃が増えていった。そして、右サイドの攻撃を多く見せておいて、同点シーンのように、急に目線を変えて左サイドから攻撃を仕掛けることで、攻撃を完結させるようと、試みていた。

これが飲水タイム後の修正で、かなり効いていたのではないだろうか。

 

勢いをつけるハーフタイムの修正

ホーム最終戦で負けるわけには行かないセレッソ。彼らはハーフタイムでさらなる修正を加え、攻撃の迫力を増していく。

ではその修正とはどのようなものだったのか。

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まず4-4-2に変更するために、松田に替えて柿谷を投入。彼が加わったことで、上の図のように、中央に人を集める攻撃が多くなる。これは柿谷が下がってボールを引き出すことが多くなること、さらにSH清武も中に入るからだ。

これに伴い、SH坂元が前線に入ることが多くなっていた。

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そしてボールサイドのSBが幅を作ると、決まって逆サイドのSBは3バックの立ち位置を取る。これでバランスを保ちつつ、幅を作るSBでサガン鳥栖SBを釣り出す。そしてその背後のスペースに坂元やCFが抜け出すことで起点を作り、攻撃を仕掛けることが多くなっていた。

これにセレッソ大阪は攻撃の糸口を見つけたが、最後までゴールを割ることができなかった。

 

流れの先にあったのは走力

最後の最後。やはりサッカーとは走るスポーツでもある。サガン鳥栖が最後に仕留めたカウンター。これを見ると、そう感じる。彼らは、クロスを入れさせられる展開になっていたため、前線にターゲットマンを投入した。これにより、セレッソ大阪は単調な攻撃になったサガン鳥栖の攻撃をいとも簡単に跳ね返し続けた。それに伴い、サガン鳥栖の重心は下がり、守備に追われ、疲弊していたはずだ。だが、試合終盤に、長い距離を走り、起点作ったのはSBの森下。そして後ろから先に出てきたのも、CH松岡。セレッソ大阪は攻め疲れもあり、戻り切ることができなかった。

そしてカウンターを完結させ、サガン鳥栖は劇的な勝利を手にすることに成功。前半からタイトなプレスを掛け続け、守備に翻弄されながらも、ここまで走りきれる選手。サガン鳥栖を支えるものの1つに確実に走力があるだろう。

なんだかんだで、やはり走れるチームは厄介ということを改めて気付ける、良い試合だった。

 

ハイライト

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【勝利の方程式】J1リーグ第31節 鹿島アントラーズ vs 清水エスパルス

 

【J1リーグ第31節】

鹿島アントラーズ vs 清水エスパルス

 

スタジアム

県立カシマサッカースタジアム

 

結果:2−0

【鹿島アントラーズ】

4’ 13'  上田

 

【清水エスパルス】

なし

 

スターティングメンバー

f:id:football-analyst:20201212231450p:plain

 

まずは敵陣へ!

アントラーズの前進方法の1つ。それがまずは敵陣へ!というものだ。

だからこそ、バックラインまたはGKからのロングパスで一気に2トップへのロングパスでまずは敵陣に入っていた。

これを行い、2トップの縦関係でフリック→抜け出しのパターン、もしくは2ndボールを作り出し、ボールを回収することで、丁寧にボールを繋がなくても、物理的、半ば無理やり全体を押し上げていた。

特に後者の2nd回収での前進方法は、アントラーズの1つの強みとなっており、この試合でも、2トップへのロングパス→カウンタープレスのような形で幾度となくチャンスを作り出した。

ボールを回収できるようにCHとSHのポジションが秀逸なのと、エスパルスのCH1枚とSHのプレスを呼び込んだ時に、このような前進方法を見せていた。

エスパルスが仕掛けてくるプレスに対しても、かなり有効的な方法だったのではないだろうか。

まず、アントラーズはこのまずは敵陣へ!という形で、試合に入っていた。

そしてさらに、時間が進むと新たな前進方法でエスパルスのプレスを掻い潜り、速い攻撃を仕掛けていく。

 

新たな前進方法?

今まで自分が気づいていなかっただけなのか。それとも、新たな試みなのか。少なくとも、アントラーズの試合を追いかけるようになってからは、この形を自分は見たことがなかった。(ただ気づいてなかっただけならすいません。この形を使っている試合があれば教えてもらえると幸いです!)

ではどのようなものだったのか。これを紹介していこう。

f:id:football-analyst:20201212234150p:plain

 この試合、新しく見受けることができたのがCB犬飼が意識的に幅を作り出すビルドアップだ。これを行うために、CH(主に三竿)がバックラインに入り、CB犬飼に幅を作らせるポジションを取る。これで同サイドのSBを高い位置に取らせ、SHアラーノを中に押しやる。この時に、逆SBは高い位置に出ることを自粛して3バックのような立ち位置を取る。そしてもう1つ、意識されていたことがCFの距離感だ。2トップの距離感が近くなるように、設定されているように見えた。

ではここからどのように前進をしていたのだろうか。

f:id:football-analyst:20201213141232p:plain

降りたCHと中央に残るCBで相手2トップのプレスを呼び込むことで幅を作るCBにボールを渡す。これで割と時間を持ってボールを持つことができるCB。そしてエスパルスSHに対してプレスを行わせるのか、1列高い位置にポジションを取るSBのマークをするのかを迷わせる。

仮にここでSHがプレスにくればSBへパスを選択し、SBのマークにいくのならば、SHへの縦パス、または2トップへのミドルパスを選択することで前進を行っていた。

  • SBで起点を作ってから

もちろん、エスパルスは中に入るアントラーズSHに縦パスを撃ち込まれたくないので、SHがアントラーズSHへの縦パスのコースを切る立ち位置を取りながらCBへのプレスを行うか、または中央に入れさせないポジションを取る。

だからアントラーズはSBで時間と起点を作れることが多くなっていた。

そして以下のように攻撃を仕掛けていく。

f:id:football-analyst:20201213144051p:plain

このようにSBが幅を作ってボールを持つと、エスパルスSBの判断を難しくさせることが可能になる。さらにSBにボールが入ると同時に、逆CFが背後に抜け出す動き、またはバックラインに入ること(CBの間)でエスパルスCBのピン留めを行う。これで相手SBの出方を見て攻撃を仕掛けていく。

f:id:football-analyst:20201213145444p:plain

まずこのようにSBを釣り出せた場合はその背後をSHが中→外の抜け出しでそのスペースを使うことで、深い位置をとり、主にクロスからの攻撃を仕掛けていく。

ではSBが出でこなかった場合はどのように攻撃を仕掛けいたのだろうか。

f:id:football-analyst:20201213145824p:plain

このようにSHがハーフスペースでボールを受けることで視線を集め、そのタイミングでCFが背後に飛び出し、攻撃を完結させていた。これはよく見られるアントラーズの攻撃方法で、斜めのパスでライン間を使うことで優位に攻撃を仕掛けられることができる。この試合も例に倣って、ライン間へ斜めのパスを打ち込むことで、優位に攻撃を仕掛けていた。

そしてこの新たなビルドアップを行うことによりもう1つ攻撃方法が付け加えられていた。それがこちら。

f:id:football-analyst:20201213152038p:plain

このようにSHがハーフスペースから出ることでCFへの縦パスのコースを開ける。ここでCH脇を取りながら、尚且つ逆CFのCBピン止めにより、フリーでボールを受けることができるようになっていた。これでCFが様々な選択肢を持って攻撃を組み立てることで、アントラーズは攻撃にさらなる迫力を見せていた。

 

 

勝ちパターンに持って行ったアントラーズ

ボールを持たせる守備を行い、エスパルスの速い攻撃を消したアントラーズ。さらにそこに自分たちがボールを持てば、素早い攻撃でエスパルスゴール前へ一気に迫った。まさにアントラーズの勝ち方だった。しかもその中でゴールを決めた上田。プロ一年目にして二桁ゴールに乗せたこのストライカーは、いずれ日本のエースを背負うことになりそうだ。それほどまでのポテンシャルが彼にはある。さらに幸いなことに、現在のアントラーズの戦い方にフィットしている。最終節でもゴールを決め、他力だがACL出場権を獲得することができるのだろうか。ここまでの積み重ねと来季の積み重ねによる期待は膨らむばかりだ。

 

 

 

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【意地を見せる中の駆け引き】CL グループリーグ ザルツブルク vs アトレティコ・マドリード

 

【UEFA チャンピオンズリーグ グループA】

ザルツブルク vs アトレティコ・マドリード

 

スタジアム

レッドブル・アレーナ

 

結果:0−2

【ザルツブルク】

なし

 

【アトレティコ】

39’ エルモソ

86’ カラスコ

 

スターティングメンバー

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逆転滑り込みでのグループ突破を果たすために、ホームのザルツブルクは何としてでも勝利を掴まなければならなかった。そしてその相手がラ・リーガで首位を独走しているアトレティコ・マドリードだ。彼らは今季、さらなる進化を遂げ、偉業を成し遂げようとしている。

そんな両チームが激突したグループリーグ最終節。ではどのような試合内容だったのか。これを解説していこう。

 

見所の攻守の駆け引き

この試合の見所。それが攻守の駆け引きだろう。

ザルツブルクはゴールを奪うために、試合開始から、アグレッシブに、そしてリスクを背負って攻撃に出た。それに相対したのが、堅守を誇るアウェイのアトレティコ。彼らのソリッドな守備を崩すために、まず、ザルツブルクはこのように攻撃を仕掛けていた。

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 まず、ザルツブルクが行ったこと。それがIHがバックライン付近に降りることだ。これを行うことで、アトレティコの442のソリッドな守備にズレと段差を作ることを試みた。これで半ば3バックのような形を取るザルツブルクは、IHとCBで、2トップの脇を取れるようになる。

さらに、3バックになた形になったことにより、SBを高い位置に押しやることで、ブロックの外にポジションを取ることが可能になる。これで、DMF、IH(ショボスライ)、OMF、2CFで中央を流動的に動いて、スペースを取っていき、攻撃を仕掛ける準備を行った。

ではアトレティコはどのように、ザルツブルクの攻撃を止めようとしていたのか。

f:id:football-analyst:20201211094414p:plain

このようにアトレティコは下がるIHに対してはCHが対応、牽制を行う。これを行うと同時に、SHが幅を作るSBを捕まえるために下がったポジションを取り、逆サイドCHとSHは横スライドで中央を埋める。さらに逆CFが縦スライドでDMFを捕まえるポジションを取ることで中央に差し込ませないように対応を行う。

これで、ロングパスを蹴らせて跳ね返すことでボールを回収、または、サイドに追い込み、場所を狭くして回収、焦らしてミスを誘うことで、守備を行っていた。

 

だがザルツブルクはこの守備の空く場所をしっかりと把握し、攻撃を仕掛けていく。だからこそ、先にいくつかのビッグチャンスを作ったのもザルツブルクだったし、際どいチャンス、チャンス一歩手前まで、多く作っていたのもホームチームだった。

だからこそ、ザルツブルクに精通する人は、「これは行けるかもしれない!」と確信に近い希望を抱いていたのではないだろうか。

ではどこにスペースができていたのかを紹介していこう。

f:id:football-analyst:20201211095844p:plain

スペースができる場所はこのように、白のエリアとなる。ザルツブルクはここを効果的に使う事で、攻撃を仕掛けていた。そしてここを使う場合の決まり事、特にボールサイドのスペースの場合は以下のように、『中央4枚』の選手が動くことでアトレティコの守備を破る事を試みた。

f:id:football-analyst:20201211103523p:plain

このように、OMFとIH(ショボスライ)、そして2トップで四角形を形成しながらポジションを移す。この時に、2トップはSBとCBの間、CBの間にそれぞれ立つ事で一気に3枚のバックスを惑わせる。これでライン間に立つ、IHとOMFに対してプレスに行けない、行きにくい状況を作り出す。これこそが、ザルツブルクが中央を突破できる場面を見受けれた理由で、アトレティコバックスに2つの選択肢を与える事で、攻撃を仕掛けていた。

 

もちろん、アトレティコのスライドとスペースの埋め方が早いので、この場合には広い方へ展開する事で、視線を変える。これで再びスライドを強要し、ズレを作り出す事で優位性を成長させて行った。そしてクロスからの、またはカットインから展開を広げて、フィニッシュまで持ち込む場面を見受ける事ができた。

 

だがアトレティコは、オブラクを中心にこの猛攻を凌ぎ切り、カウンターを中心に対抗していく。カウンターの場合は、主にCFが開く事で起点を作り、中央にスペースを作り出す事でCHとSHの駆け上がるスペースを創出した。

さらに、遅攻ではこのように攻撃を仕掛けていた。

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主に左サイドではカラスコが幅を作り出し、ジョアンフェリックスとのコンビネーションで攻撃を仕掛け、右サイドではジョレンテは中に絞る事でIH化し、中から外に抜け出す事で、クロスからの攻撃を完結させる。左はコンビネーション、右はシンプルな背後の使い分けで攻撃を仕掛けていた。

 

さらに後半から、アトレティコはこのように守備の修正を加える。

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守備時に5-3-2の形にすることにより、最初から場所を埋めることを選択。これで、ザルツブルクの攻撃を受け止めながら、得意の形に持っていき、チャンスがあればカウンターで仕留める試合運びを披露した。

 

これでアトレティコは難敵と称されるにふさわしい、ザルツブルクをアウェイで勝利を収めた。

 

レッドブルグループの脅威

レッドブルグループがとてつもない勢いで力をつけている。もっと大きく括るならば、「ストーミング派」と呼ばれるチームの台頭。ザルツブルクやライプツィヒ、リバプールなど、印象的なチームが多く出てきた。まさに流行だ。数年前までは、ポジショナルプレーを高いレベルで行うチームが時代を築きあげた。まさに、時代の分かれ目の数シーズン。ここの時代の狭間に、立ち会えたことを素直に喜びたい。そして、新たな時代を築き上げるであろう、ストーミング派の代表格のザルツブルク。オーストリアの雄は、アトレティコ相手に、決して臆さない試合を演じて見せた。それに対抗した、アトレティコ。しっかりと、早く、激しい展開の中でもクリーンシートを達成して見せた。このハイレベルな試合を見れたことに純粋に感謝したい。さすがはCL。とても楽しませてもらえた。

 

 

 

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【放置?それともあえて?】Premier League11節 トッテナム vs アーセナル

 

 

【Premier League11節 ノースロンドンダービー】

トッテナム vs  アーセナル

 

スタジアム

トッテナム・ホットスパースタジアム

 

結果:2−0

【トッテナム】

13’ ソンフンミン 45’+1 ケイン

 

【アーセナル】

なし

 

スターティングメンバー

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後手を踏んでしまう守備

まずアーセナルの守備について触れていこう。この試合、後手を踏んでしまっていた。ではどのような守備を行っていたのだろうか。

f:id:football-analyst:20201210105841p:plain

まず初めに行っていた守備が上の図のようになる。アーセナルはCBに対してSTがプレスを牽制。さらにCFとOMFに対してはCHがマークを行い、SBに対しては右ではST、左ではWBがマークを行う。これで嵌め込もうと試みたが、CFのラカゼットがCHを消す立ち位置を取った時に、ここで数的不利になってしまい、嵌め込むことが難しくなっていた。

だからアーセナルは中央を使われて前進を行われてしまっていた。

だがこれに対してすぐに対応を行う。

f:id:football-analyst:20201210111223p:plain

このようにCFとSTオーバメヤンでCHを消す立ち位置を取る、4-4-2の形に変更することで、プレスをかけ始める形を変更する。

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そして上の図のように、CHを消しながら主にSTオーバメヤンがプレスをかけることで守備のスイッチを入れる。このスイッチが入ると、マークを行っているSB、またはSHのところ(白丸のエリア)でボールを回収することを試みた。

現に何度か、奪うことができていたのだが、それでもモウ・トッテナムに以下のように前進されてしまう。

f:id:football-analyst:20201210111601p:plain

その方法が、CHが外に開くこと、降りてくるCFがDF-MFのライン間に移動することでマーカーのCHを押し下げることで、FW-MFのライン間にスペースを作り出す。そしてここにSH(主にベルフワイン)が降りることで、縦パスを受けて前を向けるようになっていた。

アーセナルはここを使われることが多くなっていたので、CBの脇のスペースを使われることが多かった。

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このようにほぼカウンターに似た、かなり早い攻撃でアーセナルは攻撃を仕掛けられ続けていた。

 

切り込めないトッテナムの守備

さすがは2年目のモウリーニョのチーム。かなり、モウリーニョの色が濃くなったチームに仕上がってきている。前節のチェルシー戦でも見せた守備は、この試合でも存分にその威力を発揮した。

f:id:football-analyst:20201210112231p:plain

トッテナムはCBにはプレスをかけず、4バック化するアーセナルCBに自由にボールを持たせることを許容する。この時に、CFとOMFでCHを消し、SHでSB化するCBとWBを消す。バックラインはペナルティエリアの幅を保ちながら、STとWBサカの守備対応、そして降りてくるCFラカゼットに対しては2CHで守備を行っていた。

f:id:football-analyst:20201210112448p:plain

これでCFラカゼットに入るボールを狙って奪う、またはラカゼットを潰すことでボールを回収することを狙う。

また次のような奪い方も持ち合わせていた。

f:id:football-analyst:20201210112608p:plain

一度、ボールを外に出させ、そこへSHが中→外へプレスをかけることで、バックパスを選択させる。これでアーセナルはSH-CHのギャップを狙うことができるチャンスを得るのだが、トッテナム2ndラインのスライドが早いので、縦パスのコースに入られてしまう。だからここに入ってくるボールをCHが奪う、または再びCBにボールを持たせることで、攻撃を遅らせ、焦らし、ミスを誘った。

 

放置してしまうサイドのスペース

この試合を観た方の多くが感じたであろう、アーセナルが放置したサイドのスペース。ここを放置したことにより、トッテナムの十八番ともなったカウンターを助長し、そして2失点を喫し、このダービーに破れてしまった。

ではなぜ、このような現象が起きてしまったのか。

それには攻撃時の形が起因となっていた。

f:id:football-analyst:20201210114157p:plain

このようにアーセナルの攻撃時の形は2-2-1-5のような形になっていた。

WBベジェリンとCBティアニーが幅を作り、WBサカがハーフスペースとSTウィリアンがハーフスペースに入る。さらにSTオーバメヤンがCF化することで、全てのレーンに人を配置。さらに、キープ力のあるCFラカゼットが降りてOMFの役割を担うことで縦パスを引出そうと試みる。そしてCBの脇のスペース、幅を作り出すCBとWBの背後のスペースをカバーするためにCHが3列目に残る。だから、セバージョスではなく、彼よりも機動力もあり、潰す役割を担えるトーマスとジャカが起用された。

だがこれが、トッテナムのカウンターを助長するものとなっていた。

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中央に差し込むスペースがないアーセナルはまず、大外のスペースを使うことを選択。ここに対応するのはSHとSBで、ここでしっかりと対応できるのは、チェルシー戦と同様に、CHがポケットを縦スライドで確実に埋めていたからだ。

 (↓参考までに)

www.soccer-bunseki.com

 

これでサイドでボールを奪われてしまうと、CFケイン、またはOMFロチェルソで一度時間を作られる。ここで潰し切れればいいのだが、ここで潰せない場合はSHにCBの脇のスペースを使われてカウンターに移られる。

 

またCFラカゼットで潰されるケースも散見された。

f:id:football-analyst:20201210114559p:plain

このようにラカゼットvs ホイビュルクのバトルがこの試合の1つの肝となっていて、ここでラカゼットが潰されてしまうと、ここでも同様にCBの脇のスペースを使われてしまう。

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この図のように、赤のエリアに大きなスペースがあったので、そこをSH、ないしはSBに走られ、後手の対応、CHの背走、CBが釣り出される、数的不利と、多くの失点してしまう条件が揃い、現にカウンターから2ゴールを奪われ、敗戦を喫してしてしまった。

 

さすがだな、モウリーニョ!

前節に続き、ロンドンのライバルとの試合。しかも今節に関してはより「熱い」ノースロンドンダービーだ。このダービーでも、堅守速攻を完璧にこなし、少ないチャンスを掴み取り、そして見事に勝利を掴み取った。現実的主義のモウリーニョらしい、勝ち方でもあり、そしてその緻密さこそが、彼の最大の武器でもある。試合中の迅速な対応も見事だったし、アルテタ監督に格の差を見せつけるものとなったではないだろうか。

一方のアーセナル。オーバメヤンの契約延長、デッドラインデイでのトーマスの獲得、昨季見せたアルテタ監督の手腕。などなど、今季は期待のできる要素は多かったはずだ。だが蓋を開けてみれば、満身創痍で傷だらけ。どこで、このようになってしまったのか。そして何が原因になっているのか。これがはっきりとしないだけに、サポーターも苦しいのではないだろうか。これからも、彼らの試合に注目しつつ、その原因をしっかりと考えていきたい。

 

 

 

 

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ではまた次回の分析レビューでお会いしましょう!

改めて最後までご朗読ありがとうございました!

 

 

【持ち込んだ得意な展開】Premier League 11節 チェルシー vs リーズ

 

 【Premier League 11節 】

チェルシー vs リーズ

 

スタジアム

スタンフォード・ブリッジ

 

結果:3−1

【チェルシー】

27’ ジルー 61’ ズマ 90+3’ プリシッチ

 

【リーズ】

4’ バンフォード

 

 

 

 

スターティングメンバー

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今節対戦したのは狂人ビエルサ率いるリーズ。彼らに早い時間帯に先制点を奪われる出鼻を挫かれた展開になった。だが、圧倒的な攻撃力を誇るチームに生まれ変わったチェルシーはそのビハインドを跳ね返し、久々の「サポーターの前」で逆転勝利を掴み取った。では今回はどのようにしてチェルシーが攻撃を仕掛け、守備を行っていたのか。

これを解説していこう。

成長させる優位性

試合の立ち上がりから見えた攻撃戦術。まずはこれを解説していく前に、リーズのマンマークの担当から触れていこう。

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上の図のように、リーズは位置も通り、最前線で数的不利、最後列で数的優位の状況を作り出す。これで、SB→SH、IH→CH、DMF→ST、WG→SB、2CB→CF、CF→2CBの各々の担当でマンマークを行った。

これに対してチェルシーは次のように攻撃を仕掛けていく。

ますチェルシーが簡単に取れる優位性。それが言わずもがな、CBの所だ。ここを上手く使い、攻撃を組み立てていた。

立ち上がりから数本見られた、CBからSBへのスイッチプレー(サイドチェンジ)を織り交ぜながら、以下のような組み立てを行っていた。

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上の図のように、数的優位に立つことができているCB。ここで持ち運ぶことで、STまたはSHを釣り出すことを狙う。

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これを行うことで、DMFのマークを行っていたSTを釣り出すことができれば、DMFbのマーカーがいなくなると同時にスペースが生まれる。そしてここへCBがパスを出すことで、マンマークを1枚剥がすことができる。

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またこのように、SHを釣り出した場合はIH経由でSHの背後、CBからのダイレクトなパスでSBがフリーでボールを受けることで、プレスを回避していた。

もちろん、ここでリーズの選手を誘き出せない場合は、CBが自ら運び続けるか、先ほども少し触れた、スイッチプレーで大きく展開を変えることで、攻撃を組み立てていった。

さらにバックラインでボールを回すことでリーズのプレスを呼び込み、ライン間にスペースを作り出して攻撃を仕掛ける場面も見られた。

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このようにバックラインでボールを回すことでCF、ST、SHのプレスを呼び込む。この展開に持ち込むことができると、IHとDMFで中央に残るCHに対して数的優位を作り出すことが可能になる。さらにこの時に、WGが幅を作り出すことでバランスを保つ。

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これで数的優位になったIH、DMFを使い、幅を作ったWGにボールを届ける。これで純粋な1vs1の状況を作り出し、ドリブルを仕掛けさせる。これを行うことで、リーズSHのヘルプを呼び込んで引きつけることができ、オーバーラップするSBがフリーでクロスを供給することが可能になる。現にこのような形でジルーの同点弾は生まれていた。

 

これらのようにマーカーを外してスペースでボールを受けると、よりダイレクトにゴールに迫ることを選択していた。獲得した優位性をどんどん成長させていく攻撃を仕掛けることで、リーズの守備戦術に大きな損害を与えるように意識していた。

 

高リスク高リターンの守備

では次に守備について触れていこう。専ら個人的な感想だが、この試合、特に前半のチェルシーの守備は昨季のような危うさがあったように感じた。

ではチェルシーはどのように守備を行っていたのだろうか。

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まずこれがチェルシーの基本的な守備の立ち位置。リーズと似て、ほぼ人を捕まえる守備を行っていた。SBにはWG、CHにはIH、STにはDMF、SHにはSB、CFにはCBという形のように。そして以下のようにボールを回収することを試みる。

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リーズはロングボールを簡単にけるようなチームではなく、しっかりと繋いでくるチーム。だからこそ、チェルシーは上の図のようにプレスをかけていく。そのプレスのスイッチが入るのが、GK→CBのパスが出た時。ここにパスが出ると、CFがプレスをかけ、同時にWGでSB、IHでCH、DMFでSTを消す。このようにすることで、CBにバックパスまたはロングパス以外の選択肢をなくさせる。

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そしてGKにバックパスが出ると、ここにもプレスをかけるCFジルー。CLから中2日という日程でもかなり元気だった。なんせ4ゴールをとっていて、調子が良く、乗っているのだろう。そしてそんなジルーの2度追いにより、圧を強めるチェルシー。

近くのCBにはWGがSBを切りながらプレスを行い、CHにはIHがマークしながらプレスを行う。これで白のエリアでボールを奪うことを狙った。

ではここでSBにパスが出た時にはどのようにプレスをかけていたのかに触れていこう。

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このようにSBにパスを送られる場合は、上のパスになるのでSBまで届くのに時間がかかる。そのボールの移動中にIHがプレスをかけることで制限をかけて、回収を行うか次のプレーで奪うことを狙っていた。

特にこの守備はチェルシー左サイドで行われていた。その理由は純粋に左WGヴェルナーと左IHマウントにスピードがあり、プレスの強度が右サイドの選手よりも高いからだろう。

このようにしてボールを回収しようと試みていた。

もちろん、何度か狙った通りの奪い方を実践でき、ビッグチャンスを得ることができていた。だが、これにはハイリスクな部分も潜んでいた。

  • 潜んでいたハイリスク

ではリーズがどのようにチェルシーの守備を剥がして行ったのか。

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まず1つ目のプレスを剥がさせるパターンはチェルシー右サイドで起こっていた。

上の図のようにGK→CB→SBで繋がれた場合、リーズSHが降りてくる。これに対してSBが着いていき、SBの背後にSTが抜け出すことでDMFを中央からどかされてしまう。もちろんDMFのカバーを行うためにIHが下がったポジションをとる。これでリーズCHがフリーになれる。

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これでCHにレイオフされ、IHが釣り出されてしまう。そしてリーズの特徴でもあるどんどんスペースに入ってくる攻撃。このIHが釣り出された背後にSBが入ることで前進されてしまっていた。

さらにこのように前進されてしまうこともある。

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上の図のようにWGがCBにプレスをかけ、CH経由でWGの背後に立つSBを使われてしまう。ここでSBがプレスにいくのではなく、IHがプレスを行う。その理由はSBの近くにSHがいるため、プレスに出ることができなくなっているからだ。

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そしてSBがボールを持つと、SHでチェルシーSBが外に釣り出され、そのハーフスペースにCHが抜け出す。これでSBはCHへのスルーパス、またはSBが中に寄った場合にSHへのパスを選択することができるようになっていた。

このように、チェルシーはハイプレスを掻い潜られることがあり、そのリスク管理も若干甘くなっていたように感じた。だからこそ、リスクが潜んでいたのではないだろうか。

 

完全に流れを掴んだ修正

そして後半に入り、チェルシーは守備の修正を行うことで、トランジションを利用してリーズの守備をほぼ崩壊まで持ち込んだ。

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まず行った修正というのが予めWGがSBを消す立ち位置をとることでCBにボールを持たせるということだ。これを行ったことでCFがCBに対して牽制を仕掛け、ロングパスを蹴らせる。これでそのロングパスを回収する守備にチェルシーは後半から変更した。

だからこそ、簡単に剥がされる場面が少なくなっていたし、明らかに前半よりも安定して守備を行うことができるようになっていた。

 

さらにこれを行ったことで、縦に早い、よりダイレクトな攻撃を仕掛けることができるように。

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その理由は上記の図のように、ロングパスを跳ね返した時にIHで2ndボールを回収することができるから。これができるのも、リーズの攻撃時の並びが4-1-4-1の形になり、CHとSTがライン間に立つことが多くなっていたので、このような現象が起きた。そしてCBはボールを跳ね返すことにも長けた選手なので、IHまでボールを届けることができる。そしてここから早い攻撃に移ることで、リーズのマンマーク守備を無力化し、攻撃を完結させていた。

だからこの試合はコバチッチのボールの持ち出しが、いつもより効いていたし、ヴェルナーのスピードを生かす攻撃も多く見受けることができた。

 

休む間もない試合!

この試合の感想、いや、リーズの試合は休む暇もない、とてもエキサイティングな試合になることが多い。さらにそれを助長するかのようにチェルシーもよりダイレクトなサッカーを展開。おかげでとても見応えのある、スリリングな一戦となった。

マンマークに対して動き動かし、そして運んで剥がしていくチェルシー。とても見応えのある面白い試合だったので、ぜひ見直して見て欲しい。

 

 

終わりに

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