【中と外の勝負】J1第31節 柏レイソル vs 名古屋グランパス

 

【J1第31節 】

柏レイソル vs 名古屋グランパス

 

スタジアム

三協フロンテア柏スタジアム

 

結果:0−1

柏:なし

名古屋:51’ 相馬

 

スターティングメンバー

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中で奪うグランパスの守備

Jリーグ屈指のストライカー、オルンガ。彼を止めなければグランパスに勝機はない。そこで川崎フロンターレに次ぐ失点数の少なさを誇るグランパスは、中央で奪うことを選択する。これを行ったことで、オルンガとその後ろに位置するST、江坂とクリスティアーノも消すことに成功した。

ではどのように守備を行い、中央で奪う段取りを踏み、そしてデザインしていっていたのだろうか。

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まず守備を行う上での準備。グランパスは上記の図のようになっていた。

中央で奪うことを狙っていたので、当然のことながら中央の3レーンに人を集めていた。2トップでCHを消し、CHとCBでSTとCFを消す。さらには、SBも3レーンの幅に絞ることで、STへの対応を意識させるものとなっていた。さらに大外のWBに対しては基本的にはSHに守備のタスクがあった。このようにすることでCBにボールを持たれてしまうが、それを許容しながら、中央に人数を集め、ボールを奪う準備を整える。

 

  • 奪い方その①

まずは1つ目の奪い方について触れていこう。

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グランパスは中央を締めること、さらにレイソルCBにボールを持たせることで、ボールホルダーのCBに運ばせることを選択させる。

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そしてCBにボールを運ばせると、SHがスライドしてWBを明確に捕まえる。この時にもちろんのことながら、CHもスライドし、STへの縦パスのコースを消すことを意識しつつ、SHのカバーができるポジションをとる。さらにSBもSTへの対応とSHのカバーを意識するポジションをとる。このようにすることで、距離感を保つ。そして次のパスを奪う準備を整える。

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ほとんどの場合ならば、大外の選手にパスを出すことができるCB。だが、この試合では明確にSHにWBがマークされているので、そこへパスを出すことが不可能に。もちろん、中央に位置するCHへのパスコースもCFに消されている状況になっている。

だかこそ、レイソルCBは中央のST、またはCFへの通すことの難しい縦パスを選択する。いや、選択せざるを得ない状況に持ち込まれる。

これこそがグランパスの狙いで、この縦パスを狙って奪う、またはSTに入った所を狭くしてボールを回収していた。(上の図の赤のエリア付近)

STへの縦パスを中心にボールを回収していたが、CFオルンガに入った場合もきちんと対応できるように、2CBが必ずチャレンジ&カバーを行えるように、ほぼマンマークの形で守備を行っていた。

 

  • 奪い方その②

ではもう1つの方法を紹介していこう。

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この方法は上の図のように、CBが大外のレーンでボールを受けた時によく見受けることのできたパターンだ。レイソルCBが大外のレーンでボールを受けると、SHがすかさずプレスを行う。この時に連動してSHのマークだったWBをSBが捕まえ、SHの背後に入ってくるレイソルSTをCHがケアしつつ、SHのカバーとSBのカバーを行える立ち位置をとる。このような立ち位置を取れるのはCHの守備の個人能力の高さがあってゆえのものだ。

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そしてレイソルCBにWBへのパスを選択させる。ここがもちろん、1つ目の奪い所となう。ここにボールが入ると、SBとSHですぐに挟み込んでボールを回収。だがそう簡単にここでボールを奪うことはできない。

だからその次のパスを狙って奪う。その次のパスとはSHの背後に立つSTへのパスだ。ここにパスを出す確率が上がっていたのは、SBが前に立つことでWBの縦突破の道を塞ぎ、中にコースを見えるように仕向ける。

これで中にパスを出させてSTに対してCHとSHで挟み込んでボールを回収する。

 

グランパスはこれらの守備を行い、自然と中央にボールが集まるようになり、そこでボールを回収していた。(もちろん、レイソルは江坂、クリスティアーノ、オルンガにボールを集めるので、必然的に中央にボールが集まる)

そしてこれらの守備でレイソルの攻撃もシャットアウトした。

 

レイソルが攻めれる時とは?

全部が全部、グランパスの守備により、レイソルの攻撃が止めれらる訳ではない。

もちろん、レイソルが攻めれる時も存在する。

ではどのような時に攻撃ができていたのだろうか。

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それはここのグランパスのスライドの段階で起こり得る、『視線とギャップ』の問題だ。レイソルSTはここの隙をしっかりついて、縦パスを受けれることができていた。

上の図のように、CBが持ち運ぶ段階でのCHの視界は白のエリアのようになる。もちろん、ここには死角が存在する。

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そして上手くその死角にSTが入りこめ、そこへ縦パスを付けれた場合にレイソルは一気にスピードを上げて攻撃を仕掛けることができていた。

 

このようにレイソルはSTの巧さにより、攻撃を仕掛けることに成功する場面を見受けることができた。もちろん、他にもその攻撃パターンは存在し、それは次に解説する守備からのショートカウンターだ。

ではどのようにレイソルは守備を行っていたのだろうか。

 

外で奪うレイソルの守備

ホームのレイソルはグランパスとは対象的に外でボールを回収することを狙った。

ではどのように守備を行っていたのか。

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これがレイソルの守備の基本立ち位置。WBはほぼSHのマンマークを行い、CHと3トップで中央に入れなさせないポジショニング。これはアントラーズ戦でもこのような守備の方法を取っていた。

そして次のようにボールをサイドで奪っていく。

  • 奪い方その①

まず1つ目の奪い方。

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このように、CBに対してSTがプレスをかけると守備が始まる。そしてSBにパスを出させ、STがCB→SBと2度追いをかける。(CBからSBにパスが出たタイミングで守備を開始する場合もあり)

そしてこれと同時に、CHがグランパスCHのマークを行うことで中への選択肢を消し、幅を作るSHへのパスを選択させる。そしてここでマンマークを行っているWBが、より優位な状態でボールを奪いにいく。(WBは前向き、SHは後ろ向き)

ここでボールをWBだけで奪えれば御の字、それが難しいようであればSTのヘルプ、またはCBのヘルプを待つことでボールを奪い切っていた。

 

  • 奪い方その②

もう1つの奪い方。それはサイドチェンジのパスを狙うことだ。

ではどのようにしてサイドチェンジを狙っていたのだろうか。

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基本形の中央にパスを入れさせない所から守備が始まり、そしてSBとCBでパス交換をさせる。こうすることでグランパスの逆CHが縦パスを受けるために、CF-STのギャップに入ることが多くなる。

こうなると、上の図のように白のエリア、ボールサイドの人が多く集まり、逆サイドに大きなスペースが出来上がる。

そしてそこに待ってましたと言わんばかりにサイドチェンジを打ち込むグランパスCB。レイソルはこれをしっかりと狙っていた。

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このように、サイドを変えるパスはどうしても時間がかかってしまうので、その間に一気に距離をつめてボールを掻っ攫う。これでここからショートカウンターに出ることで、攻撃を仕掛けていた。

 

レイソルも主に2つの守備を行い、グランパスを十分苦しめていた。

さらに、自陣に引いた時にも、SHに対しては必ずWBとCBで対応を行い、クロス、またはカットインを防ぐことで、グランパスの攻撃力を半減させていた。

 

グランパスの活路

ではグランパスはどのようにレイソルの守備を掻い潜っていったのか。結論から述べると、グランパスは『STの背後』を使って活路を見出した。

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まず初めに立っていたのはSBだ。上の図のように、シンプルにCBからSB、またはCH→SBでSTの背後を取った。ここで「STが2度追いしていたのでは?」と感じるかもしれない。だがこの2度追いができるのは、SBがSTの斜め前にいる場合だ。これは単純に距離が近いから。そして徐々にグランパスSBはSTの斜め後ろにポジションをとるようになる。こうすることで、STとの距離を作る、STに身体を反転する時間を作り出すことで、SBがフリーでボールを受けるようになっていた。

だがこれは、SBのパスミスやスライドしてWBが出てきた場合に奪われてしまうと、SBの背後のスペースを使われて、カウンターを仕掛けられてしまう。現に何度かこのような場面が見受けられた。

だから、グランパスは飲水タイム後にこのように修正を加えた。

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このように、STの背後に立つ選手を変更。ここに立つ選手はCF(主に阿部)になった。こうすることで、プレスを行われた時(レイソルの奪い方その①)に、CFが中間の経由点になるので、レイソルのプレスをほぼ無力化することができる。

このようにしてグランパスは阿部を中心に起点を作りながら、下のパスで攻撃を仕掛けていた。

そして幸運な形ではあるが、ゴールを奪うことに成功した。

だが、しっかりとこのゴールを観察した時に、守備の仕方と攻撃の経由の仕方がまさに狙い通りのものだった。だからこそ、この幸運な形でグランパスは決勝点を生み出すことができたのではないだろうか。

 

堅いぜ、グランパス!

まとめになるが、この試合の印象、いやグランパスの試合を見るたびに感じる。堅いチームだと。特にこの試合もオルンガに対しての2CBの対応とシンプルな対人の強さ。これがこの試合でも光っていた。読みと身体の強さを生かして、数々のチームを犠牲にしてきたオルンガをある程度抑えていた。丸山と中谷のコンビはリーグ屈指の守備力を誇ると思う。さらにはその前に位置するCH稲垣と米本。カンテやカゼミロばりのカバーエリアの広さとボール奪取能力。彼らもまた、グランパスの守備力を支える、大切ば人材だ。このコンビが中央のレーンにいるのだから、それは堅くなるのも頷ける。例外なく、この試合でもその守備力を発揮し、勝利を掴んだ。

これでまた2位の座に一歩近づいたグランパス。果たして残りの試合もこのまま堅守を維持しつつ、勝利を重ねられるのか。最後まで彼らの戦いを見届けたい。

 

 

終わりに

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蹴球予想 〜サッカーを愛する全ての人へ〜

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数学における『予想』があるように、
サッカーにも多くの「真であるとも、偽であるとも証明されていないもの」が多く存在する。
 
サッカーとはどのようなスポーツなのか。
 
永遠に解かれることのないであろう『最終定理』へ立ち向かう。
サッカーを愛する者たちよ、立ち上がれ。
 

驚愕した戦術ブロガー達の存在

サッカーをプレーして15年。コーチをして3年。
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そして皆さんと一緒に

 

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この永遠の議題を考え、楽しくグループを運営できれば幸いです。
 
サッカーを愛する全ての人に会えることを心より楽しみにしています。
赤澤 暢哉
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【動かし仕留める。劇場ジルー】 UEFA チャンピオンズリーグ セビージャ vs チェルシー

 

 

 【UCL グループE 第5節】

セビージャ vs チェルシー

 

監督

セビージャ:ロペテギ

チェルシー:ランパード

 

スタジアム:エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスファン

 

結果:0−4

得点者:8' 54' 74' 83' (PK) ジルー

 

スターティングメンバー

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動かしていくチェルシー

この試合、チェルシーはセビージャの守備を動かすことで前進するためのスペースを作り出していた。そしてこの作業が面白いように嵌ったので、4ゴールのセンセーショナルな試合を演じることができた。

ではこの試合、どのようにチェルシーはセビージャを動かし、攻撃を仕掛けていたのだろうか。これには主に3つの方法があった。

 

 

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まずはセビージャの守備から触れていこう。失点を喫するまでセビージャの守備はCBにボールを持たせ、中央のDMFとIHを捕まえることで、ボールを外周りにさせることを狙っていた。

だから上記の図のように、チェルシーは最終ライン(CB)で数的優位を保て、最前線で数的不利の状況になっていた。

ではここからどのようにセビージャを動かして攻撃を仕掛けていたのだろうか。

 

パターン①:OMFを動かして中央突破

まず1つ目。この方法が最も多く見受けることができた。

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このように、数的優位を保てているCBがボールを持ち出すところから攻撃の仕掛けが始まる。そしてここでCBが持ち出すと、CFの意識を引きつけることができる。

さらにこれと同時にIHが縦パスを受け、CHを釣り出しながら逆CBへ展開。

こうすることで、次の展開を見込める。

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このように展開してCBがフリーになることを嫌うセビージャはOMFがプレスを行う。これが1つ目のチェルシーの狙うOMFの動かし方だ。これでOMFを釣り出すと、DMFジョルジーニョが流れて縦パスを引き出すことと同時に、セビージャCHを釣り出す。

こうすると、IHはマークされていたCHがいなくなるのでライン間でフリーになれる。さらにCBからの縦パスを受けるために中央に移動し、CBから縦パスを受けることが可能に。これで主にIHハヴァーツが前を向いてプレーをすることが多く見受けれることができた。

そして現にジルーの1点目はこのようにOMFを釣り出し、IHハヴァーツがライン間でボールを受けることで、よりダイレクトにゴールに迫ることができていた。

 

これが1つ目の方法だ。

 

パターン②:CHを動かしてサイドチェンジ

これも多く見受けることができた。主に右WGのオドイが幅を作って攻撃を仕掛けていた。ではどのようにCHを動かし、サイドを変えていたのだろうか。

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この場合はIHが幅を作り出すことで、マーカーのCHをサイドまで釣り出す。これと同時にWGがIHと入れ替わるように縦パスを受けに降りてくる。これで縦パスを受けることでサイドに展開するための段取りを進める。ここでWG(またはIH)がフリーになることができたのは、中盤に降りるWGに対してSBが着いていくかの判断に迷うからだ。

そしてここでWG(またはIH)がフリーになれ、前を向くとサイドを一気に展開する。

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これで幅を作るWGがフリーでボールを受けて仕掛けることが可能になる。ここで幅を作るWGがアイソレーションできるのはIHとWG(+CF)でバックラインをボールサイドに寄せているから。これで主にWGオドイがフリーになることができていた。

 

もちろん、SBがWGに対してプレスを行う場合もある。この場合は、WGプリシッチのターン能力で剥がしていた。ここでプレスを無力化することができるプリシッチがいかに貴重な存在だということを改めて示して見せた試合だったのではないだろうか。

これでまだ22歳というのが末恐ろしい。

 

プリシッチの個人能力の駆使しながらサイドチェンジするパターンが2つ目の前進方法だ。

 

パターン③:CFが流れて起点

ではこの2つのパターンが封じられた時に使っていたのがCFがサイドに流れて起点を作る方法だ。これは世界最高峰のチームプレーヤーのジルーだからこそできた前進方法だ。

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この場合は先制点直後、セビージャのプレスが強まったことでIHが3列目に降りて組み立てに参加することで起こり得たものだ。セビージャは失点直後からCB、SBにもプレスをかけ始め、チェルシーに圧をかけ始める。これで全体を押し上げることでコンパクトに保ち、中央経由の下のパスを封じて行った。これに対してチェルシーは上の図にあるように、IHがDMFの近くに降りるようになる。こうするとライン間に立つプレーヤーがいなくなるので、幅を作っていたWGが中央に入ってライン間に入るようになる。

この立ち位置、移動する時間を作り出すために、バックラインでCB→SBでボールを回す。これで最前線のプレーヤーの立ち位置を整理。そしてSBがボールを持つと幅を作るWGがボールを受けに下がり、CFが中央のレーンからハーフスペースに流れる。

これで下のパスではなく、上のパスを選択するSB。ここで高い確率でボールを収めれるジルー。これが彼が入る時のチェルシーの強みだろう。

そしてここでボールが収まると、次のように前進していく。

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ジルーがボールを収めると、プリシッチがレイオフでボールを受ける、またはSBの背後にフリックしたボールに反応して背後に抜け出す。さらにWGが中央に寄っているので、釣り出されるCBの背後を突く、またはライン間でボールを受ける。

 

この方法は昨季後半にもみられていたもので、これで前進するとよりダイレクトにゴールに迫ることが可能になる攻撃だ。これでカウンターに近い、速い攻撃でセビージャのゴールに迫っていた。

 

このように主に3つの方法でチェルシーは4ゴールを奪ってセビージャを粉砕した。

 

明確だった守備

攻撃力に注目されがちだが、この試合でもクリーンシートを達成したチェルシー。この試合の守備も明確でしっかりと無失点で試合を終えることに成功した。ではどのようにセビージャの攻撃を止めていたのか。

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まず、チェルシーもセビージャと似たように、CBにはボールを持たせて良いように設定する。この時にWGはSBを視界に入れれるポジションを取る。さらにCH、OMFに対してIH、DMFを必ず捕まえる立ち位置を取る。

これがチェルシーの守備のセットポジションとなっていた。

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もちろん、セビージャCBが持ち上がることを選択。この時にIHは絶対にプレスを行わないことが明確になっていた。もちろん、WGがプレスにいくことも少なく、仮にプレスにいく場合はSBを切りながらプレスを行うこともあった。そしてこの持ち上がりに対して牽制にいくのはCFとなっていた。これで持ち上がるCBにパスコースを作りださせず、判断の選択肢を無くしていく。そして焦らすことでミスを誘い、ボールを回収することで再び攻撃に移っていた。

これに対してセビージャは次の手を打つ。これに対してチェルシーもしっかりと対応、いや準備をしていた。

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このようにセビージャはCHがバックライン付近に降りて組み立てに参加する。これに対してチェルシーはIHは明確にプレスを行う。

 

『CHが降りてボールを受けた時にプレスのスイッチが入る』

 

これが明確になっていたので、チェルシーは自信を持って守備を行うことができていた。そしてCHに対してIHがプレスをかけ、外にボールを回させSBにパスを出させる。

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そしてここにボールが出ると、中に絞っていたWGが中→外のプレスを行うことで縦に抜かしてSBと挟み込んで回収、またはCBにバックパスを選択させる。これでバックパスを選択させることで、全体を押し上げ、徐々に敵陣に入り込むことで、深くからロングボールを蹴らせることで、回収していた。

 

このように明確な守備戦術と共に、セビージャに決定機を作らせずに見事に勝利を掴み、このジルー劇場の幕を閉じることに成功した。

 

まとめ(雑感)

特に、ジルーとプリシッチの凄さを再確認することのできた試合。特にジルーに関しては今季の出場時間が少ない中でも、しっかりと結果を残す様は、まさにプロの鑑。このストライカーの下、エイブラハムが多くのものを吸収することができれば、これから先も安泰であろう。そしてさらにはギルモアも元気に戻ってきた。これもランパード監督にとって嬉しい知らせだろう。試合内容に結果もついてきたこの試合。見ていても楽しい試合だったし、何よりも期待が膨らむ試合だった。

ぜひ皆さんも、今季のチェルシーに注目してみて欲しい。

 

 

終わりに

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ではまた次回の分析レビューでお会いしましょう!

改めて最後までご朗読ありがとうございました!

 

 

 

【消す場所と創出する場所】Premier League 第10節 チェルシー vs トッテナム

 

【2020/11/30 Premier League 第10節】

チェルシー vs トッテナム

 

監督

チェルシー:ランパード

トッテナム:モウリーニョ

 

スタジアム:スタンフォード・ブリッジ

 

結果:0−0

 

主審:Paul Tierney

 

 

 

スターティングメンバー

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 場所を消すモウ・トッテナム

スタンフォード・ブリッジに乗り込んだ際の勝率が非常に低いモウリーニョ。かつて要塞を築いたこのスタジアムで勝利を掴むために、前節のシティ戦と似たように、スペースを消すことで守備ブロックを敷いて戦った。

(参考までに、シティ戦のレビューをどうぞ)

www.soccer-bunseki.com

 

ではチェルシー相手にはどのように守備を行っていたのだろうか。

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まず行うのは、『中央にボールを入れさせない』ことだ。これを行うことで、シティ戦と同様に、外にボールを回させることを狙った。これを遂行するため、選手個々人が担っていたタスクが次になる。まず、CFとOMF(主にOMF)でDMFを消すことを行う。またこの時に、CBチアゴシウバにはボールを持たれないように、彼が持ったら牽制し、相棒のズマにボールを持たせるように仕向けた。

さらに中央に位置するIHに対してはCHが気に掛けることで縦パスを容易に入れさせないようにしていた。またSHが最初は中でポジションを取ることでIHを背後で消すことで、外の選手にパスを出させる。

f:id:football-analyst:20201201184151p:plain

これでサイドにパスを出させると、SHがSBに対して内→外のプレスをかける。この時にチェルシーはSBのパスコースを作り出すためにハーフスペースに立っていたWGが幅を作り出す。それと同時にIHがハーフスペースにポジション取る。

これに対してモウリーニョが用意していたことは、まず場所、SBとCBの間のスペースを消すことだ。そのためにCHが縦スライドを行い、ポケットを最優先で消すことでSBが幅を作るWGに対して迷いなくプレスを行うことができる。さらにOMFも縦スライドを行うことで、サイドを圧縮する。

これでボールを奪う、またはチェルシーに攻撃をやり直させることを選択させ、焦らしてミスを誘ってボールを回収していた。

 

これがモウリーニョがこの試合に用意してきた守備戦術だ。

 

ではこれに対してチェルシーはどこに活路を見出していたのだろうか。

 

チェルシーが活路を見出した場所

チェルシーはモウ・トッテナムが行う場所を消す守備に手を焼いていた。だが、ランパードの愛弟子のマウントにより、活路を見出していく。ではどのようにしてスペースを作っていっていたのだろうか。

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チェルシーが活路を見出すために、行ったこととはIH(主にマウント)がバックラインに下がることで組み立てをし、さらにSHのプレスを呼び込むことだ。この時にIHがバックラインに入ったことでSBをさらに高い位置へ押し上げ、トッテナムSBを動かす。もちろん、これでWGがハーフスペースに立つことでポケットを最優先で埋めるCHを下げることができる。

そしてこれらを行ったことで、以下の展開に持ち込める。

f:id:football-analyst:20201201191550p:plain

このようにCHをバックラインに押し下げたことで中央にスペースを作り出すことができる。そしてここへCFが降りてボールを引き出すことで一列高い位置で起点を作り出すことができるようになっていた。

そしてここでCBが着いてこなければ、CFがターンできるので、WGが斜めにランニングして背後を突くことができる。また着いてきたとしても、DMFや再びIHがサポートを行うことでWGが背後へ抜け出すことも可能になっていた。

もちろん、中央へWGが抜け出すので、以下のように展開することも多くなっていた。

f:id:football-analyst:20201201192226p:plain

このように、WGが背後に引っ張ることでトッテナムSBの立ち位置も中に寄せる。これで大外に位置するSBがフリーでボールを受けることが可能になる。(もちろん、ワンツーでIHが受け直すこともある)これでここからクロスを上げて攻撃を仕掛けてゴールを狙っていた。

 

チェルシーは『トッテナムCHがポケットを最優先で消す』タスクを利用して、CHのギャップを広げ、中央にスペースを作り出すことで活路を見出していた。

 

攻撃に拍車をかける修正

さらにランパードはハーフタイムでさらに攻撃のさらに圧力をかけるために、修正を加えていた。その修正が以下のものになっていた。

f:id:football-analyst:20201201192829p:plain

ランパードが行った修正は、CBズマがボールを持ち出すことを意識させることだ。これを行ったことで、「SBのマークのタスクがある」SHに対してSBのマークかCBへのプレスを行うか、この判断を迫らせることに成功していた。

そしてこれで次のような展開に持ち込める。

f:id:football-analyst:20201201193201p:plain

まずSHがCBにプレスを行う場合。この場合はSHがSBを消すために外切りのプレスを行う。これをSHに選択されると、持ち出したCBズマはハーフスペースに入るWGへの縦パスを選択。これで中→外のボールの動かし方でSBをフリーにすることができる。そしてここから高精度クロスを供給することができていた。

ではSHがIHを消しながらプレスを行った場合はどのようになっていたのか。

f:id:football-analyst:20201201193501p:plain

この場合はシンプルにSBへパスを供給することで大外でフリーになることが可能になる。これでSBジェームズがトッテナムSBレギロンと1vs1を仕掛けることができる。ここで若干優位に立っていたのがジェームズで、彼の推進力を生かしてチェルシーはクロスまで持っていくことが多くできていた。

では最後にSHの本来のタスク「SBのマーク」を選択した場合はどのようになっていたのだろうか。

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この場合はIHとWGの入れ替わりで対応する。IHがハーフスペースに入ることでCHを押し下げ、WGが中央に入りOMFのような立ち位置を取る。これでWGのマークを行っていたSBが中まで着いていくのか迷わすことができ、瞬間でフリーになることができていた。そしてそこへ縦パスを打ち込むことで、中央から突破を試みることも後半からより増えていた。

 

このようにしてチェルシーは修正を加えたことで攻撃に拍車がかかったが、さすがはモウリーニョのチーム。最後まで大崩れすることなく、しっかりと集中力を保って攻撃を跳ね返すことで、圧倒的ば攻撃力を誇るチェルシーを見事無失点で抑えた。

 

補足:トッテナムのビルドアップについて

では最後に補足になるが、トッテナムのビルドアップについて触れていこう。

f:id:football-analyst:20201201194400p:plain

トッテナムが行ったビルドアップはこのようなものだった。CHホイビュルクがCBの間に降りることで3バックを形成することが多く見受けられた。これを行うことで、攻撃的な両SBを押し上げ、チェルシーWGの斜め後ろにポジションを取らせる。さらにOMFに入っているエンドンベレがCHの位置に降りることで、中央に残るCHシソコと一緒にチェルシーIHの意識を引きつける。

さらにと違ったのが、CFケインがOMFの空けたスペースに入ってくることが少なかったことだ。これにはDMFカンテの存在もあっただろが、CFが降りることで両SHが中に入ることを防ぎ、そのSHにピン留めさせることに狙いがあったからだろう。

これでトッテナムはSBで時間を作れるようになる。

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このように、WGとCFのプレスを呼び込むと、一気にWGの背後に立つSBへパスを供給。CHでIHを引き付けている、SHでSBをピン留めしているので、SBがフリーになることができていた。そしてここから十八番となった早い攻撃を仕掛けることで、チェルシーゴールに迫ることを狙った。

だがこれは、チェルシーIHのプレスの速さ、またはチェルシーSBのプレスとCBのスライドの速さにより潰されてしまうことも少なくなかった。

 

まとめ(雑感)

場所を消すことでカウンターを狙い、勝利を掴みにかかったモウ・トッテナム。それに対して、攻撃的なサッカーを展開し、人とボールを動かしながら、スペースを作り出し、よりダイレクトにゴールに迫り勝利を狙った。だが、どちらも譲らず、ドローゲーム。その内容は、まさに両監督、両チームの色がよく出た、良試合となっていた。場所を消し、場所を取る。この試合の醍醐味はここにあった気がする。是非皆さんもこの試合の場所の埋め方と取り方の掛け合いを、もう一度見てみて欲しい。

 

 

終わりに

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ではまた次回の分析レビューでお会いしましょう!

改めて最後までご朗読ありがとうございました!

 

 

 

【お互いに譲れないもの】J1第30節 サンフレッチェ広島 vs コンサドーレ札幌

 

【J1第30節】

サンフレッチェ広島 vs コンサドーレ札幌

 

【スタジアム】

エディオンスタジアム広島

入場者数:6,346人

 

【天候・気温・湿度】

曇りのち晴・10.5°・67%

 

【結果】

2−2

 

【得点者】

札幌:42‘福森 53’ 宮澤

広島:54‘ ペレイラ 58’ ヴィエイラ

 

【主審】

池内 明彦

 

【スタッツ】

 

www.jleague.jp

 

【ハイライト】

www.youtube.com

 

スターティングメンバー

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プレスを剥がされるサンフレ

お互いに3-4-3の布陣をベースとする両チーム。だからこそ、狂人ビエルサのリーズばりのマンマークハイプレスを仕掛けるコンサドーレはそれぞれのマーカーを捕まえ易かったはずだ。だが、いざ蓋を開けてみると、どちらかと言うとボールを握るのはアウェイのコンサドーレだった。

そこでサンフレはボールを奪うために今季積み上げてきたハイプレスを行うが、剥がされてしまう。

ではサンフレはどのようにプレスを剥がされてしまっていたのか。

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まずサンフレのハイプレスはこのように行われる。こちらもミラーゲームになっているので、捕まえるべき選手がはっきりし、プレスはかけやすかったのではないだろうか。

これに対してコンサドーレは以下のようにプレスを剥がされてしまう。

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まずコンサドーレが行ったこと。それがCHがバックラインに入って4バック化することだ。これは他の試合でも見られるもので、サンフレはこれを行われることで、CHが着いていくか迷うことになる。そしてサンフレが取ったのは、中央に残るコンサドーレCHを捕まえること、そして余ったCHが中央を埋めること。これを行うことで、コンサドーレはCBが幅を作り、WBを1列前に押し出す。こうすることで、サンフレWBを押し下げる。これで幅を作るCBがボールを持つことができていた。

またこのような場合もある。

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このようにSTが降りてくることで、サンフレCHに対して数的優位を作り出し、縦パスを引き出すことで、サンフレのハイプレスを剥がすことで前進していた。

そしてこれらを行われることで、コンサドーレはサンフレの懐を抉るパスを差し込む。

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このように、STに対応するために中央CHのマークを捨ててCHが横スライド、そのマークを捨てたCHに対応するために、サンフレCHが縦スライドで対応する。これでコンサドーレはサンフレCHを動かすことができるので、逆STの場所にパスを届けることで、より早く、攻撃を仕掛けることができていた。

 

このようにサンフレはコンサドーレの動きにより、マークのズレが生まれ、そして局所で数的不利を作られることで、前進されてしまっていた。

 

  • サンフレの守備の修正

ではサンフレはこのコンサドーレの組み立てに対して、どのような修正を行っていたのか。

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サンフレはこのようにSTが下がることに対して、CBがそのまま着いていくことでCHの場所で数的不利を作らせないように対応する。とりわけこれは、敵陣〜ハーフウェイライン付近でSTに対してCBが出て対応するように修正されていた。

仮にこのプレスが間に間に合わない場合は、割り切って一度後退することを選択していた。だから、特に後半からはミドルプレスをかけることが少なくなった印象だったし、ハイプレスと自陣でブロックを作って守備のはっきりとしたものになっていた。

 

サンフレがチャンスを作れる場合

ではサンフレの攻撃面はどのようなものだったのか。特に前半はコンサドーレのマンツーマンの守備に苦しみ、上手く前進することが敵わなかった。

だがそれでも攻撃を仕掛けることができていたのは、CHに入る青山の存在があったからだ。

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このようにバックラインの付近で、青山がボールを受け前を向けるとコンサドーレのプレスを止めることができていた。この状況をよく見受けることができたのは、ほとんどコンサドーレの攻撃終わりだった。

そしてここでプレスを止めることで次のように攻撃を仕掛けていく。

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プレスを止められたことでコンサドーレはまず背後を埋めることを優先とする。だからこそ青山はサイドに展開することでCBで時間を作る。そしてここでCBが持ち運ぶことで、コンサドーレと似たように、WBを押し上げる。この時にコンサドーレと違うのが、STがマンマークするCBをボールを受けに下がることで引き連れ、その背後にCFが抜け出すことだ。これを行うことで一気に敵陣深くを取り、攻撃を完結させることをお試みていた。だが、CFが流れることで、クロスの絶対的なターゲットマンがいなくなってしまうのが、この攻撃のサンフレの1つの懸念点だったのではないだろうか。

 

後半のサンフレの攻撃の修正

先述したように、CFがサイドに流れることでクロスのターゲットマンを1枚削ってしまうことを懸念した城福監督。だからこそ、後半から攻め方を修正していた。

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上の図のように、STがサイドに流れることが多くなり、マーカーのCBをサイドに釣り出す。こうすることで、コンサドーレCBのスライドによるズレと遅れを利用し、CFがハーフスペースを狙う動きを加えれるようになる。さらに、もう1つの修正が逆STもボールサイドに寄ってくることだ。これを行うことで、STもハーフスペースの奥を狙うことが可能になっていた。

そしてCBが明確に持ち出すスペースを作り出すために、WBも幅を作り出し、コンサドーレWBに対してWB+CB vs WBの状況を作り出して、優位に立っていた。

実際にこれを行ったことで、サンフレは後半から明らかに攻撃に迫力が出ていたし、さらにCFが流れた場合でもクロスのターゲットマンを配置するためにドウグラスヴィエイラを投入し、攻撃の厚みをさらに増す采配を選択。だがこれらの攻撃もコンサドーレGK菅野が立ちはだかり、逆転までとは行かなかった。

 

まとめ(雑感)

同じ配置を採用する両チームで、お互いに譲れないものがあったこの一戦。お互いにハイプレスを仕掛け、局所で数的優位を作り攻撃を仕掛ける。ここの部分で譲ってしまうと、この試合で負けてしまうことを選手達は理解していたので、かなりタイトでインテンシティの高い試合となっていた。

そしてお互いのプレスの剥がし方に注目してみると、明確な意図と修正が見られ、とても面白いものとなっていた。そうやってプレスを剥がしていくのか!と気づかされる部分もあったので、ぜひ皆さんもこの試合を見返してみて欲しい。

 

 

終わりに

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【差し込む斜め、起点はSB】J1第30節 鹿島アントラーズ vs 浦和レッズ

 

【J1第30節】

鹿島アントラーズ vs 浦和レッズ

 

【結果】

4−0

鹿島:11’ 50' 上田 64' エヴェラウド 81' レオシウバ

浦和:なし

 

【スタジアム】

県立カシマサッカースタジアム

入場者数:11,645

 

【天候・気温・湿度】

曇・13.3°・44%

 

【主審】

西村 雄一

 

【スタッツ】

 

www.jleague.jp

 

【ハイライト】

 


【公式】ハイライト:鹿島アントラーズvs浦和レッズ 明治安田生命J1リーグ 第30節 2020/11/29

 

スターティングメンバー

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アントラーズは前節のレイソル戦、場所を消され、ボールを持たされ、そして前に圧力をかけると、カウンターで仕留められた。その時の並びはダイヤモンドの4-4-2の形。嵌れば爆発的な攻撃力を発揮するこのシステムは、前節で見せたように、いわば諸刃の剣だろう。

だからこそ、この試合は「いつも通り」のフラットの4-4-2で臨んだ。これにはレッズのカウンターを警戒してのものだったのではないだろうか。そして試合をみていくうちに、フラットの4-4-2で臨んだ他の理由も見えてきた。

今回はこれに触れつつ、この試合のレビューを行っていこう。

 

アントラーズの攻撃が爆発した理由

場所を消され、カウンターを打たれた前節。アントラーズが一番苦しかったのことというのは、『SBで時間が作れない』ということだった。

だがこの試合はSBで起点を作り出すことができ、強みである早い攻撃を仕掛け続けることができていた。

では最初にSBで起点を作れた理由から触れていこう。

f:id:football-analyst:20201130094131p:plain

攻撃時、アントラーズはレッズ2トップに対して数的優位を作り出すために、主にCH三竿がバックラインに入り、3バック化して組み立てを行う。このようにすることで、SBがレッズSHの斜め背後にポジションを取り、SHがレッズCHの脇に立つようにオーガナイズされていた。

これを行ったことで、アントラーズは次のようにボールを運び出す。

f:id:football-analyst:20201130094349p:plain

上記のように、2トップの脇をCBが持ち運ぶことでSHを釣り出す。この時にレッズSHはその背後に立つSHのパスコースを消すようにプレスをかける。これでSHを釣り出したアントラーズは大外に立つSBへパスを送ることで、SBで起点を作り出すことが可能になる。

f:id:football-analyst:20201130094557p:plain

だからこれでSBで起点が作れる。そしてこの時に、レッズSBがアントラーズSBに対してプレスを行う。こうなると、空いてくるのがハーフスペースだ。ここに立つSHがボールを受ける、またはSBの背後に抜け出すことで、攻撃のスピードを上げてゴールに迫っていく。そしてこの時に、CFでCB、CHでCHをピン留めしていることで、ライン間かつハーフスペースでSHが浮くことができていた。

f:id:football-analyst:20201130095354p:plain

そしてこのように、ライン間かつハーフスペースでSHが前を向いてボールを持つことができるので、CBに対してSHとCFで数的優位を作り出すことが可能になる。実際に上田の2ゴール目はこのような形を生み出したことで、あのスーパーゴールを見る事ができた。

もちろん、レッズSHがプレスに来ない場合もある。その場合は以下のような場所を使う事で、攻撃のスイッチを入れていく。

f:id:football-analyst:20201130100931p:plain

まずこのように、レッズSHがプレスに来な場合の守備の仕方は、上の図のように、アントラーズSHへのパスコースを消す立ち位置をとるために中に寄るポジションをとる。

さらに場所を狭くしていくために、CHが中央のCHを捕まえ、逆CHがスライドして中央を埋める立ち位置を取っていた。

これに対してアントラーズは以下のように攻撃を仕掛けていく。

f:id:football-analyst:20201130101432p:plain

このようにSHがプレスに来ないため、時間を持つ事のできるCB。ここからミドルパスで斜めに逆SHへ打ち込む。この時に、SHがCHの脇のポジションを取っている事、さらにCHをスライドさせているから、ここでボールを受ける事が可能になっていた。

そしてここから早く仕掛ける事で、攻撃を完結させていた。

もちろん、CBからサイドを変える事のできない場合も存在する。その場合はこのように攻撃を仕掛けていく。

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サイドを変えれない場合はSBへ展開する。ではなぜここでSBがフリーになれたのか。それはレッズSHを中に寄せている事ができているからだ。だからこそ、レッズSHがSBへプレスを行う事ができず、SBが大外でフリーになる事ができていた。そしてSBがフリーになることで、目線が変わり、大外から中へのパスコースを見出す事ができる。これで斜めにライン間へパスを送る事、または中央を消されているのならば、そのまま縦に持ち運ぶ事が可能になっていた。

このようにしてアントラーズはレッズの守備の穴をついていく事で攻撃を仕掛け続けていた。

 

レッズが守れなかった理由

ではなぜ、レッズは守れなかったのか。それは「間延び」が起きてしまっていたからだ。

レッズの試合をそれほど見てないので、詳しくは触れる事ができないが、少なくとも、自分が見た試合、マリノスに大敗を喫してしまったものと同様に、この試合でも間延びが起き、ライン間、特にFW-MF間に広大なスペースができてしまっていた。

これにはプレスのかけ方に問題があるように感じた。この試合では3バックに対して2トップ+SHでプレスを行い、中央、セカンドラインに残るのが2CHのみとなっていた。だからこそ、中央で数的優位を作られる、さらにバックラインの押し上げもそれほどないので、ライン間に大きなスペースが生まれてしまう現象が多く起きていた。

前と後ろのプレスの意思統一ができてない事が大きな要因となり、2CHだけではカバー仕切れない広大なスペースが生まれてしまい、簡単に、よりダイレクトにゴール前に迫られる事となっていた。

このように守のであれば、守備のエキスパートのカンテを連れてくる他、改善策が内容に感じる。

 

お手本になるライン間の差し込み方

この試合で見せたアントラーズのライン間への差し込み方。ライン間に差し込む方法は縦パスだけではなく、外からの「斜めのパス」でもライン間に差し込む事が可能というお手本のようなプレーが多く見受けれた。

中央が狭い場合で縦パスを打ち込む場合は、段差を作るか、上のパスでラインを越してライン間を使うことが多くなる。だが、この試合でアントラーズが見せたように、中央が狭い場合は、外から斜めにパスを差し込むことでライン間を使うことができる。実際にプレーをした際、縦の視界よりも、横の視界の方が、よりクリアにライン間を見ることができる。

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実際にピッチに立つとわかるのだが、ボールを持った選手はこのような視界になるので、サイドから斜めのパスを差し込む方が、より簡単にライン間、中央に差し込むことが容易だ。もちろん、サイドから差し込む分、相手選手のスライドと身体の反転の域が小さくなるので、対応が間に合う可能性が高くなるというデメリットもあるが、より簡単にライン間に差し込むことができるのが、斜めのパスだ。

反対に、縦パスを打ち込むと、相手選手をひっくり返すことができ、さらには反転の域が大きいので、対応が間に合う可能性は限りなく低くすることができ、無力化できるメリットがある。その分、縦パスを通しにくい、または引っかかった時にカウンターを打たれるという小さくないデメリットがある。

 

このように、この試合でのアントラーズのライン間の使いから、特に斜めのパスはかなりお手本となるものだった。

 

まとめ(雑感)

やはり、アントラーズはサイドで起点を作るとその強さを遺憾無く発揮することが可能なチームだ。斜めのパスでライン間を使っての攻撃、それが厳しいようだと、2トップへのアーリークロスからのカウンタープレス。もちろん、ボールを動かすことも可能だ。逆に言えば、前節のレイソル戦のように、場所を埋められ、特にSBを消された時にどのように対応していくのか。ここの対策を考えれば、より勝利を重ねることが可能になるのではないだろうか。まだ成長の余地を残しているアントラーズ。末恐ろしい。

一方の浦和レッズ。前からプレスを行うのか、それとも一度撤退するのか。ここの意思統一がなされてないので、致命的なスペースが多く生まれてしまっている印象だ。質の高い選手は揃っているだけに、少し勿体無いと感じてしまうチームの1つだ。

果たして来季は誰が指揮を取るのか。Twitterなどでよく見かける、ロティーナ監督を招聘すれば…という呟き。仮にレッズに彼が来れば、かなりのチームになるのではないだろうか。果たして誰が来季指揮を取るのか。ここも楽しみだ。

 

 

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ではまた次回の分析レビューでお会いしましょう!

改めて最後までご朗読ありがとうございました!

 

 

 

【博打に負けた鹿島。貫いた柏】J1第29節 鹿島アントラーズ vs 柏レイソル

 

【J1第29節】

鹿島アントラーズ vs 柏レイソル

 

【結果】

1−4

 

【スタジアム】

県立カシマサッカースタジアム

入場者数 4,327人

 

【得点者】

鹿島アントラーズ:56’ OG

柏レイソル:26’ OG 75' オルンガ 83’ クリスティアーノ 90’+1 神谷

 

【主審】

東城 穰

 

【天候/気温/湿度】

雨/13°C/77%

 

【スタッツ】

www.jleague.jp

 

 

スターティングメンバー

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嵌り切らない守備

前節の仙台戦と同様の並びで試合に臨んだ鹿島アントラーズ。ベガルタ仙台には面白いようにこの並びが嵌り、圧倒的な個人技とそれを支えるプレーと守備でアウェイで勝利を掴み取り、残りのホームゲームに勢いをつけた。

だが、今節対戦した柏レイソル。彼らは定石の4-2-3-1ではなく、3-4-3でこの試合に向けて準備を行っていた。これにより、アントラーズは試合の初め、守備を嵌めきることができずに、苦しんだ。

ではなぜ、守備が嵌り切らなかったのだろうか。

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4-4-2に対してレイソルが使った布陣は3-4-3。こうなると上記の図のように、2トップvs3バック、2CH vs OMF、2ST vs DMFになり、中央のラインで多くの数的不利を作り出されてしまう。だからこそ、ボールをこのように動かされることになる。

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このように、一度中央のCBに縦パスを入れられると、CFが一枚外を切りながらプレスを行う。これがアントラーズのプレスのスイッチになるのだが、もちろん、レイソルはGKを使うことで難なくこのプレスを回避し、アントラーズは切ったはずのCBにボールを届けられてしまう。

そうすると、前進されたくないアントラーズはIHがCBを捕まえに前プレスを行うと同時に、連動してWBに対してSB、ボールサイドのCHとSTにそれぞれOMFとDMFがマークを行う。これでサイドを圧縮して高い位置でボールを奪回しようと試みるのだが、ここで嵌り切らず、展開される。

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その空いてしまうスペースというのが、上記の赤のスペースだ。

ここを使われることで、前半の飲水タイムまで割とボールを持たれ、前進されてしまっていた。ではどのように前進されてしまっていたのか。

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例えばこのように、逆IHが明確にSTを消しに行くと(DMFが流れるので、カバーの意図もあり、この動きが多かった)、逆CHがフリーになり、ボールサイドに寄せた選手が無力化されてしまう。

また逆に、IHがCHを消しに行くと、このように前進されてしまう。

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このように、STがSBの背後に流れ(もちろんCFのこともあり)、CFへのパスコースを作り出すことで、STがレイオフでボールを受ける。

このように前進されてしまっていたので、アントラーズは試合開始〜飲水タイムまで割とボールを持たれてしまっていた。

だが飲水タイム後、プレスの位置を若干下げて陣形をコンパクトにすることで、逆サイドへの展開を消し、SBの背後へのパスのみに守備を絞るように修正を行った。

だからレイソルはここにボールを送ることが多くなり、CKを獲得することが多くなって行った。そしてアントラーズは皮肉なことにもこのCKから失点を喫してしまった。

 

こうなると前に出なければならなくなるアントラーズ。一方はブロックを形成して場所を消すことで守備を行うことにシフトするレイソル。

そして場所を消され、持たされると苦しむことが多いアントラーズ。これを計算してレイソルは守備を行う。

ではどのようなレイソルは守備の戦術を取っていたのだろうか。

 

良さを消すレイソルの守備

この試合、レイソルは主に3つの守備を準備していた。そしてこれをほぼ完璧に実行したことで、決定機の一歩手前で食い止めることに成功した。

ではどのような守備を用意していたのかを解説していこう。

守り方①:ミドルプレス→ショートカウンター

まず1つ目がミドルプレスからショートカウンターに出る守備だ。このミドルプレスの奪い所が明確で、アントラーズはかなり苦しんだ。

ではレイソルはどこを奪い所に設定していたのだろうか。

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結論から述べると、奪い所に設定していたのは『ロングパスでのSBへのサイドチェンジ』だ。これを行うために3-4-3の布陣で臨み、守備時は5-3-2で構えた。

そして上の図のように、中央を3トップ+CHで締めること、ボールサイドSBに対してWBがマークを行うことでCBにボールを持たせる。このCBにボールを持たせることが重要で、アントラーズはボールサイドが詰まるとサイドチェンジを打ち込むことのできるCBを配置している。だからこそ、ボールを持て、割と余裕のあるCBは一気に逆サイドへサイドを変えるボールを打ち込む。

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そしてこれを狙っていたのがレイソル。SBへのボールの移動中にWBが前に出てボールを回収する。これは5バックで守っているので、ボールサイドに全体を寄せられても十分に間に合う距離にある。さらに、ここでひっくり返されたとしてもCBがカバーリングをすることが可能になっている。そしてSBでボールを回収できれば、一気に手数をかけずにショートカウンターを打つことができていた。

 

守り方②:CFを外へ追いやる

もちろんのことながら、守り方①が中心に設定されていない。これは時と場合を見て、意表を突くような守備に設定されていた。

だから今から紹介する守り方②と③が主な守備戦術になる。

ではこのCFを外に追いやる守備はどのようになっていたのか。

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アントラーズはサイドを変えることで、ショートカウンターを打たれる確率があるので、同サイドから崩しにかかることが多くなる。

だからまずはSBで幅を作ることでWBを釣り出し、その背後にスペースを創出。さらにこの時にOMFが縦パスを引き出すためにボールを受けに降りる。これでSBの背後(上の図の白のスペース)にCFが抜けだすことで、アントラーズは深い位置をとる。

そしてこれがレイソルの狙った守備だ。

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このようにCF(主にエヴェラウド)がサイドに流れると、CB、CH、WBの3人もしくはWB、CBの2枚でボールホルダーに圧をかけて奪い切る。仮にここでクロスを挙げられたとしても、中に圧倒的な高さと強さを誇るCFエヴェラウドがいないので、警戒するのはCF上田のみでよくなると同時にクロスの人数も減らすことができる。

このようにCFを外に追いやり、クロスのターゲットではなく、クロスの配給役に回すことで、守備を行っていた。

 

守り方③:横パスをインターセプト

そしてもう1つの守り方がSBへのサイドチェンジをインターセプトする守備だ。

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このように、アントラーズはボールサイドが詰まると、CH経由でサイドチェンジを行う。この守備の仕方が守り方①と違うのは、CBからのサイドチェンジではなく、IHにサイドチェンジを奪うことだ。もちろん、守備をする高さの違いもある。

上の図のように、アントラーズはサイドチェンジをする際、IHが中央に引っ張ることでSBへのパスコースを開ける。そしてこれを狙っているのがWBだ。ここでボールをひっかけることで、ロングカウンターに移行していた。

 

このように3つの守備を行うことで、アントラーズが攻め込むための場所を消し、さらにSBに起点を作らさないことで、ベガルタ仙台がやられたクロス攻撃を食い止め、さらにCFを外に追いやることに成功。

そして焦らすことで、横パスを奪う、または進入してくるIHを潰すことでボールを回収していた。

さらにはこの先もデザインされていて、この試合でも披露した脅威のロングカウンターでアントラーズを4発粉砕して見せた。

ではレイソルがどのようにロングカウンターをデザインしていたのかを解説していこう。

 

デザイン済の脅威のロングカウンター

先述した守り方②と③の時にこのロングカウンターは発動する。

まず念頭に置いて欲しいのがこれらの図だ。

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CFをサイドに流して奪った場合

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横パスを奪った場合

このようにどちらも共通しているのが『CFへのミドル/ロングパス』と『SBの背後のスペースを使う』ことだ。
アントラーズは両SBが高い位置を取ることで、幅を作り、攻撃に厚みを加えていく。さらにこれを行うことで、ネガトラでボールを回収する確率を上げている。だが、この試合のレイソルのように、プレスが掛かりきらず、ミドルパスまたはロングパスで回避されると一気にピンチになる。だがそれでも跳ね返せることができるのは、アントラーズCBが純粋に対人に強いから。

だが、この試合に対峙したのは、化物オルンガ。レイソルは徹底的にパスを送ることでポストプレーを促し、その周辺の広大なスペースをSTの江坂とクリスティアーノが使うことで、一気にロングカウンターを発動。実際にこれで3ゴールを奪い、圧倒的な速さと強さを改めに見せつけた。

そしてこのロングカウンターを狙う場所は必ず、SBの背後のスペースだった。(上の図

の赤のスペース)ここを使うことで、CBを釣り出し、中央で1vs1の状況を作り出して、攻撃を仕掛けていた。

 

アントラーズの修正と博打

もちろんのことながら、アントラーズは修正を行い、さらには勝つための博打に打って出た。

まずその修正とは、CFエヴェラウドがサイドに流れるのではなく、OMF土居、またはIHアラーノがサイドを深くを取るように指示したことだ。これを行うことで、エヴェラウドと上田が中央に位置し、クロスを待つことができる。だからこそ、同点弾のOGはエヴェラウドがクロスに合わせ、その背後の上田、そしてアラーノが反応することで生まれたものだった。これがアントラーズの修正だ。

 

そしてさらにゴールを奪い、逆転勝利を掴むために、遠藤、伊藤、広瀬を投入。これでライン間プレーヤーを増やし、中央を中心に崩していくことを狙った。ではこれのどこが博打だったかというと、中央を固め、ロングカウンターを狙うレイソルの守備網に自ら飛び込むことだ。そしてザーゴ監督が考えたであろうもう1つのことは、たとえ奪われてもネガティブトランジションで奪い切れば問題ないということだろう。

だからこそ、彼らが入り、中央に差し込むことが多くなり、もちろん、ネガトラ→二次攻撃の場面を見られるようになった。だが、博打に負け、数回のロングカウンターでゴールを奪われてしまい、敗戦を喫してしまった。

 

まとめ(雑感)

この試合はレイソルの準備してきたプランがかなり秀逸で、アントラーズに勝つためのものだった。アントラーズの良さを消し、そして自分たちの強みである、ロングカウンターを発動する。まさにしてやったりのゲーム運びだった。だが仮にここに荒木や和泉のような単独で剥がせる選手がいたら、またゲームの形相は変わっていたかもしれない。ザーゴ監督も決して受けに回るのではなく、勝ちに行く采配で敗戦を喫したので、後ろ向きには捉えてないはずだ。(もちろん、敗戦したことはかなりの痛手だが…)

果たしてアントラーズは残りのホームゲームを勝ちきることができるのか。そして掲げる目標を達成することができるのか。シーズン佳境の彼らの激しさとしたたかさ、そして強さを最後まで見届けたい。

 

 

終わりに

最後までご朗読ありがとうございます!

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