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【勝利を掴んだデスマッチ】Jリーグ第8節 鹿島アントラーズ vs 柏レイソル

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この一戦に勝つのか負けるのか。これ以上、負ける訳にはいかない両者。まさにデスマッチだ。そしてこのマッチに勝ったのはいつもと少し顔ぶれと立ち位置が変わったアントラーズだった。では今回はこのデスマッチのレビューを行っていこう。

最後までご覧いただけると幸いだ。

 

 

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嵌め込んだ守備

特に前半に言えることなのだが、この試合の前半の守備は今季のリーグ戦の中で最も良い守備を行えていたと個人的には感じた。ではどのようにアントラーズは守備を嵌め込んでいたのだろうか。

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嵌め込むための準備

まず上の図が嵌め込むための準備の図だ。この試合、アントラーズは4-2-3-1で臨んだことで、最前線で数的不利な状況に陥る。だがこの状況が功を成す。CF上田がCBに牽制を行うことで『CB間のパス交換』を促す。これが後々のSHのプレスのタイミングを決定する判断の助けになる。さらに4-2-3-1にしたことで、2CHに対してOMFとCHが1枚出ることでマークを簡単に行う。レッズ戦は2CHを捕まえるためにCHが前に出た瞬間に、背後に立つOMFにライン間を使われて前進されることが多くなっていた。だが、この試合はCH(特にレオシウバ)が1枚残ることができていたので、CHの背後を使われることが少なくなっていた。

そして『CB間のパス交換』の間にSHがプレスを仕掛けるタイミングと時間を得ることができ、さらにその背後のSBが前に出る時間を作り出すことを可能にしていた。

そして以下のように追い込んでいく。

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奪い所の制限

このようにSHがCBにプレスに出て、SBに対してはSBが真っ直ぐプレスに出ることで縦を切ることができる。これで、レイソルSBの視線を中に向けることができる。さらに最終ラインではしっかりとスライドを行うことでケア。もちろんOMFには中央に残ったCHがマークを行うことで奪い所を明確にしていく。

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中央4つの奪い所

このようにアントラーズは『中央に4つ』の奪い所を設定。中央に奪い所を設定できるのはアントラーズの絶対的な対人の強さがあるからこそできることだ。だからこそ、この試合はレッズ戦と違い、ライン間で潰せることが多く、敵陣でボールを回収することが多かった。

 

(レッズ戦については以下の動画で喋ってます)

www.youtube.com

 

もちろん、SBのプレスが間に合わない場合はSHが2度追いを掛けるようになっていた。こうすることで、SBの背後を消すことで一気に背後を取られることを防ぐ。ここの整理が明確に整理されていたことも守備が嵌った1つの要因だろう。

リスクを取りに行ってプレスを完結させるのか、それともリスクを消すことを優先するのか。今季で一番の判断の良さだったのではないだろうか。

 

4-2-3-1とビルドアップ

では次に触れていきたいのが4-2-3-1とビルドアップの関係に触れていきたい。

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基本は舩橋が降りる

このように基本的には舩橋がCBの間に降りることで両CBを広げる。こうすることでレイソル2枚のプレッシングプレーヤーに対して数的優位を保つことが可能に。さらにCBが開いたのでSBを高い位置に押し上げると同時にレイソルSHをピン止め。ここまではよく見る形だ。そしてこの試合はトップ下を配置したことで、展開を変えることができた。この日OMFに入ったアラーノが自由に動くことでボールを引き出す動きを加えつつ、レイソルの中盤を動かすことができていた。(上の図の青のエリアが主なアラーノの行動範囲)

そして以下のように前進していく。

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アラーノとSHの関係で前進

このようにOMFアラーノが3列目に残るCHのヘルプを行うことでレイソルCHを釣り出すことで段差を作り出す。これで、中に入るSHへ縦パスを打ち込むことができていた。もちろん、CHが出てこないのならばそのままアラーノがボールを受けて展開を広げ、レイソルSHが中に入ってアラーノを消すのならばSBへシンプルにパスを出すことできる。

さらに、レイソルが中央を固めてくると以下のように展開する。

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逆サイドへ逃げる

このようにレイソルが中央を固めた場合は舩橋経由で逆SBへ展開。ここで犬飼→舩橋→町田→永戸ではなく、犬飼→舩橋→永戸へパスを出せるので、永戸が時間を持つことができていた。さらにSHにエヴェラウドがいることで、中に入るとSBとSHを中に寄せることができることも大きく関係していた。これでここから起点を作って攻撃を仕掛けることもできていた。

 

このように前半に関しては攻守において、とても良い試合を演じて見せた。だが後半に入り、レイソルの修正により、一気に雲行きが怪しくなってしまったのも事実だ。

ではここからはレイソルの修正でなぜアントラーズが苦しんだのかを触れていこう。

 

レイソルの修正に苦しんだ理由

ではここからはレイソルの修正に苦しんだ理由を触れていこう。

まずはレイソルがどのような修正を加えていたのかについて。

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3-5-2に変更したレイソル

まずレイソルは後半から3-5-2に変更を行った。この変更を行われたことでアントラーズはプレスを嵌め込めなくなっていく。

ではなぜプレスが嵌まらなくなったのだろうか。

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プレスが嵌まらない理由

このようにレイソルは3バックの形にした際、ボールサイドCBが幅を作り出すようになる。こうなるとCF上田の所で数的不利になる。さらにCBが幅を作り出すことでWBが押し出される。また中央では3枚がきれいに当て嵌っているのでピン止めされている状態になる。

だからこそ、以下のようなことが起こっていた。

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困ったSHとSB

このようにCBが開いたことで困ったSH。ボールホルダーにプレスに行くのか、幅を作るCBにプレスに行くのかに迷うことになっていた。さらに、その背後のSBもWBをマークするのか、CBまで出るのかに迷うことになる。

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SHがプレスに出ると…

仮に上の図のようにSHがボールホルダーにプレスに出てしまうと幅を作るCBに起点を作られてしまう。これでSBが縦関係で数的不利になってしまう。さらにこれに追い討ちを掛けるように、CFがSBの背後に流れることで一気に展開を早められてしまっていた。

さらに、SHの一瞬の迷いによる遅れを補うためにOMFアラーノがプレスを行うこともあった。

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アラーノがプレスに出た場合…

このようにアラーノがボールホルダーにプレスを掛けるとどうしても中央の椎橋が空いてしまう。こうすると逆サイドのWBへ簡単に展開されてしまう。

 

これらのような修正を加えられたため、アントラーズはプレスが嵌まらなくなっていた。そしてアーリークロスを入れられてピンチを迎えることが多々あった。この展開はやり方は違えど、『サイドで数的不利を作られてしまう』という部分でレッズ戦と酷似している。このような状態に陥った時に『プレスを無理やり行ってしまう』ことに課題を感じた。

 

何はともあれ勝ったことに意味がある

後半、劣勢に陥ったアントラーズ。先制点直後の失点。またしても自滅するのかと思ったが、執念で勝利をもぎ取って見せた。課題が多く残って、内容はどうあれ、『勝ったこと』に意味がある。さらにこの試合でロマン満載のプレーを見せた舩橋。彼のターンの技術とサポートの位置関係の巧さ。この若さで見えている景色が異次元ということをこの試合で示して見せた。これからの成長に期待せずにはいられない。

何はともあれ、勝ったという事実はこれからの試合に大きな影響を与えてくるだろう。

 

 

 

 

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