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Jリーグ 名古屋グランパス vs ガンバ大阪 〜名古屋グランパスはなぜ追いつかれたのか〜 

 

はじめに

久々の勝利を目前にし、復帰戦の宇佐美にゴールを決められて勝ち点を失った形になってしまった。果たして何がいけないのか。なぜ守れなくなってしまったのか。リーグ序盤の名古屋グランパスはどこへ行ったのか。このように思っているサポーターも多いだろう。結局、この試合も追いつかれて勝つことができていない。ではなぜ追いつかれたのかに触れつつ、この試合の名古屋グランパスの守備について紹介していこう。

 

G大阪戦の名古屋グランパスの守備について

この試合で気になった名古屋グランパスの守備についてを紹介する。この守備がアディショナルタイムで追いつかれてしまう要因となってしまったと感じた。ではその守備を紹介しよう。

 

RWGの守備の位置

1番の問題はここではなかったのではないだろか。ライン間で前を向いてボールを受けられることが多かった名古屋グランパス。その大元を辿ればここだろう。自分はそのように感じた。60分の交代までは25番、その交代からは10番のところ。ここで指示が出ていたかもしれないがここから崩されることが多かった印象だ。

(白⇨名古屋グランパス 黒⇨ガンバ大阪

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グランパスは守備時のブロックが基本的に5-4のブロックだった。そして指示があったのか、なかったのかは定かではないが、このようにRWGが常に前に出ていた状態になっていた。これの意図するところはDMFの遠藤を見ることを意図していたのだろうが、ここに出ることで局面が1v4になることで不利になる。また背後のスペースが空くので、そこを使われると4枚のラインを一気に突破されてしまう。ガンバ大阪はここをしっかり突いていた。そしてここからこのように崩されていく。

CBを使ってプレスを剥がす

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黒線と赤線のパターンがある。黒線はWGが外を切ってプレスをかけてきたパターン。その場合はDMFを経由してWGの背後のCHへ。赤線のパターンは中を切ってプレスにきているのでシンプルにWBへのパス。これがCBを使ってプレスを剥がすパターン。

DMFを使ってプレスを剥がす

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プレスに来ればCBを使い、来なければシンプルに背後を使う。単純だが、これがとても効いていた。このシンプルかつ判断の早い遠藤のプレーがあるから、RWGはこのような位置をとっていたのかもしれない。だが左サイドではこのような場面は見られなかったので、どのような指示なのか、それとも個人での判断なのかはわからないが、名古屋グランパスはここを使われて崩されていた。

 

CHのスライドと宇佐美のポジ取り

これはRWGのポジショニングに関係している。RWGが開けるスペースを埋めるためにCHはもちろん右に少しずれることになる。

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グランパスCHはスライドすることでガンバCHをケアするがここで問題なのが降りてビルドアップに参加するCFの宇佐美。彼がここまで降りてくることで、グランパスのCHは思い切ってガンバCHにプレスへ行けない。このようにここにCFが降りてくりことでグランパスのCHに迷いを与えていた。スライドすればCFを、スライドが不十分だとCHを使うという形で後手の守備になっていた。

さらに、CHが少しでもスライドをし過ぎるとここを使われる。

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このような場面は少なかったが、ガンバ大阪の選手の頭の中にこのビジョンもあったはずだ。このように名古屋グランパスはここのCHのスライドも狙われていた。

 

ボールホルダーへのプレス

これはいつになっても改善されない感がある。同じハイラインを引くマリノスフロンターレはボールホルダーへの圧をしっかりかけ続けるので守れている。だがグランパスはここのプレスの強度が他のチームと比べると劣っているように映る。現にこの試合の9番のゴール。一本の裏へのパスでやられてしまっている。さらにサイドを変えられる場面や同じように裏抜けのボールを出されることが何度もあった。ここの改善が最優先ではないだろうか。

 

同点に追いつかれる原因

ではなぜこれらが同点に追いつかれる原因になったのか。これはスライドによるWBの1v1の状況の多さにあるだろう。

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右を中心に作られることで自ずと右に寄るようになる。そうすると空いてくるのがが逆のWB。ここで1v1を作られることが多くなる。試合終盤での1v1は確実にオフェンス側に分があるだろう。ここでのドリブルと切り返しについていくことができずに、CHに落とされて、クロス。さらには降りてビルドアップに参加している宇佐美は後ろから飛び込むことができる。だから名古屋グランパスは宇佐美を捕まえることができなかった。もしも宇佐美が初めからボックス内にいたのならこの同点ゴールは生まれなかっただろう。これが名古屋グランパスが追いつかれてしまう原因になった。

 

まとめ

攻撃の形は定まっていて各選手の技量の高い名古屋グランパス。それでも勝てない原因は守備の脆さだ。リーグ序盤はしっかりとボールホルダーへのプレスもかかっていたが、現在はそのプレスがかかっていない。さらには守備時のポジショニングも曖昧な部分も見受けることがある。いくら2ゴールを奪っても守れないと勝てる試合も勝ち点を落としてしまう。攻撃力があるとはいえ、3ゴール、4ゴールと毎試合奪える訳ではない。何としても早くここの改善をして、立て直してもらいたい。

 

終わりに

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