サッカー戦術分析ブログ〜 Football LAB〜

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コパアメリカ アルゼンチン vs パラグアイ 〜苦しむアルゼンチン。その苦しむ理由〜

 

はじめに

この大会、いや世界的に見ても世界屈指のメンバーを揃えるアルゼンチン代表。メッシ、アグエロ、ディマリア、ディバラ。攻撃陣に関しては申し分ないだろう。だがに試合を通して未だにPKの1ゴールのみ。自慢の前線のタレントも静まり返り、この大会は特に苦しんでいる。実際にこの試合も大いに苦しんだ。なぜアルゼンチンは苦しむのか。主に苦しむ4つの理由を紹介していこう。

 

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苦しむ理由

  • 縦パスが入らない

まずあげるならこれだろう。正確にいうといないわけではないのだが、メッシ、またはアグエロだけという状況に陥っている。なぜこのような状況に陥るのか。それはこのような状況だから。

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これはコロンビア戦で起こっていた現象だ。青い範囲の中に誰もポジションを取らないので結局ブロックの外でボールを回すことになっている。SBからCH、CHからDMF、DMFからCH、、、。というように永遠と外でボールを回す。そしてメッシが降りてきてボールを受けるが、縦パスがそこにしか入らないので、DF側から的が絞りやすく、人数をかけて潰してボールを奪うことができる。このように縦パスを引き出す選手がいないので、コロンビア戦も苦しんだ。ではパラグアイ戦はどうだったのか。

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このようにCHが縦関係になり、縦パスのコースを作ったが、うまくそこには通らなかった。その理由がSBの上がりがないこと。主に左サイドではSHが中に入ってきてボールを受ける動きをするのだが、如何せんSBが上がって来ず、幅を作れないので無理やり縦パスを入れるか、横パスを入れるしか無くなってしまう。そして無理に縦パスを入れ、そこを掻っ攫われてロングカウンターを食らう、この悪循環に陥っていた。

この『縦パス』が入らないことで攻撃ができず、前線のタレントを生かしきれていない。

 

  • 距離感

次に距離感の問題。仮に縦パスが入ってボールを受けれたとしてもサポートの距離感が遠いので結局は奪われてしまう。孤立していて攻撃がボールホルダー、もしくはボールホルダーともう1人と単調な攻撃になる。メッシが主にの縦パスを受けるがここでのサポートが全くと言っていうほどない。もちろんDFはメッシというメガスターを警戒しているので2〜3人でプレスをかける。ここに1人でも追い越す動き、縦のサポートがあれば違うのだろうがこれがないので攻撃ができなくなっている。メッシがいるのでそこに頼るのは当たり前だ。それぐらい試合の流れ、局面を変え、決定的な仕事ができる。だが幾ら何でもメッシ1人に頼りすぎている。

 

  • 奪いどころがはっきりしない

これはチームの戦い方がはっきりしていないことがわかる。どこにボールを追い込むのか、どこからプレスに行くのか、マンマークなのか、ゾーンなのか、リトリートするのか、全てがはっきりしていない。

パラグアイ戦の失点シーンを見てもらうとわかりやすい。

 

GKからボールがSBへのボールが出た時点でプレスなのか、引いて構えるのかがはっきりしていない。そしてSHとOMFがポジションを入れ替え、慌てて1人ついて行くが簡単に盾を突破される。SBと2v1の形を作るがそのままズルズルと押し込まれ、マイナスにクロスを上げられて失点。この人、ボール、スペース、全てにおいてプレーしていないので当たり前に失点する。ゴール前の局面になると、流石にボールに対しプレーをするが、他のところでは全くもってプレーせず、選手が配置されているだけになってしまっていて、連動性がない。だから中盤でボールを持たれ、攻撃される。

 

  • 監督の采配

この試合のスターティングメンバーはアグエロとディマリアとロドリゲスを外して、ラウタロマルティネスとロドリゴペレイラを入れ替えた。このメンバーになり、コロンビア戦よりは中央への縦パスが多くなったように見えた。そしてHTにペレイラに変えてアグエロを入れ4-3-1-2の形にすることで攻撃に活性化をもたらした。そして前の3枚の距離感が近くなったので速攻を仕掛けられ、迫力が出てゴールの匂いはなんとなくしていた。そしてこの試合初めての斜めのボールをアグエロに入れそれがハンドを誘い、PKで同点に追いついた。この後にPKを与えるが、それもストップし流れを掴んだが、動きの良かったラウタロマルティネスに変えてディマリアを投入し4-4-2に戻す。この采配の意図が全くわからなかった。コロンビア戦のようにこのような形になり攻撃が停滞。

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動きが生まれず、ただただ外でボールを回すだけになっていた。この流れを断ち切る采配。監督の手腕にも少なからず問題はあるだろう。

PKに繋がった斜めのボールもこの一回しかなく、これがこの試合活路を見出せると自分は感じた。パラグアイはボールサイドに人を集めていたのでサイドチェンジの長いボールがあれば一気にチャンスが生まれただろう。ここの指示もあってもいのではないかと感じた。

 

まとめ

泥沼にはまっているアルゼンチン。このようなはっきりとしない戦い方ではグループステージも敗退だろう。現にグループ最下位になってしまった。対照的にパラグアイは中央に入ってくるボールと人に対しては厳しく対応し、サイドに追い込みそこで人数をかけ、ボールを奪う。攻撃に関しては手数をかけず、ロングカウンター。このようなはっきりとした戦い方だった。勝ってもおかしくない試合内容だっただろう。

失意の引き分けから、アルゼンチンはどのように立て直すのか。次の試合に期待しよう。

 

終わりに

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