はじめに
お互いに前へ、前へ出て行くアグレッシブなサッカーを展開する。
だがそれぞれ前にいく方法が違う。だからよりチームの色が見えてとても面白い試合だった。その試合のレビューをしていこう。
湘南ベルマーレ(3-4-2-1)
名古屋グランパス(4-4-2)
前半レビュー
チームの色が色濃く出た立ち上がりだった。湘南はまずDFの背後を狙い、底を突く。
前に行くための横パス、バックパスを厭わないのが特徴だろう。
だから名古屋は背走することが多くなっていた。さらに、湘南はシステムの噛み合わせでWBがフリーになるので、前半の立ち上がりはロングボールでWBを使っていた。
そうすることで、名古屋のSMFを下げることが目的だったのだろう。
また、ボールホルダーを必ず追い越し、スペースへ走り込むか、スペースメイキングを行なっていた。さらには、ネガティブトランジションの瞬間に前に走り出しているので、早い攻撃だが攻撃に厚みが生まれていた。
一方の名古屋は、立ち上がりからインテンシティ高く出てこられたので、面喰らっていた。だが徐々にこのスピードにも慣れてきて、ボールを保持する時間帯が長くなっていた。だが8番がボールを触る回数が少ないので、リズムは上がりきらなかった。それでも中央に人数をかけ、1タッチ、2タッチでボールを回す場面も見られた。SBが高い位置を取るので、幅も確保でき、効率的にボールを回していた。
そして名古屋がチャンスを作れる場面が、湘南のポジティブトランジションの時だった。湘南はボールを奪ったら前に出て行くので、WBのスペースがどうしても開いてしまう。湘南のポジティブトランジション、名古屋のネガティブトランジションで早めにボールを奪いきり、チャンスを作ったがゴールを奪いきれず。
前に出て行く湘南は、44分にやっと実を結ぶ。ロングボール競り勝ち、裏に逸らしてそこに走りこんでPKを獲得。名古屋にとっては痛い失点となった。
前半は1-0で折り返す。
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前半スタッツ(湘南:名古屋)
シュート 5:8
枠内 3:5
ポゼッション 47%:53%
パス 199本:310本
パス成功率 69%:83%
コーナーキック 3:3
ファール 9:5
後半レビュー
湘南は1点を守り切りたいのか、後半開始から重心が低く、ペナルティエリアの中に人数が多くなり、バイタルエリアに広大なスペースができていた。
だから名古屋はボールを持てる時間が前半と違い、格段に多くなり、チャンスを作った。また前半は中央を中心に攻撃を展開していたが、後半からはサイドに人数をかけて攻め込んでいた。さらにラインも高く保ち、前半よりもプレッシングの強度が高いので、ボールを奪われても敵陣で奪い返して波状攻撃を仕掛けていた。さらに55分に7番に代え10番を入れることで、さらにハーフスペースとサイドの攻略を強めた。
そして、65分に待望の同点弾を挙げる。ここもサイドから仕掛け、そこで得たFKでど横転ゴールを挙げた。
さらには70分に25番に代え32番を入れることでフィニッシュの精度を高めてゴールを狙う。
一方の湘南は72分に7番に代え、14番を入れることで点を取りに行くぞという意図が見え、ここからラインを少し上げることでカウンターを仕掛けていた。
名古屋はポストを二回も叩いたがゴールを奪えず、試合終了。
お互いに勝ち点1を分け合った。
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最終スタッツ(湘南:名古屋)
シュート 10:19
枠内 6:10
ポゼッション 44%:56%
パス 350本:624本
パス成功率 68%:81%
コーナーキック 3:7
ファール 17:12
まとめ
インテンシティが高く、かなり面白い試合だった。
湘南は前に走り、走力で勝つ。名古屋は前に行くために、ポジショニングとパスで進んでいく。ここの駆け引きと剥がし方が見ていて楽しかった。
また今度この両チームの戦い方を解説してみようと思う。
終わりに
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では次回もお楽しみに!バイバイ!