EL 1st leg アーセナルvs バレンシア 〜流れを変えたアーセナルの2点目〜

 

はじめに

アーセナルは3連敗で迎えたこの大一番。しかも3試合とも3失点。

これで大丈夫かと思っていたサポーターは多かったに違いない。

またしても失点はしまったが結果は勝利。その勝利をどのように手繰り寄せたのかを解説・分析していこう。

 

アーセナル(3-4-1-2)

f:id:football-analyst:20190505163930j:plain

 

  1. エジルを起用することで中央に人を集め、WBの良さを引き出す
  2. WBへの展開を増やすために、29番と10番の起用
  3. 9番と10番と14番でのカウンターを狙う

バレンシア(5-4-1)

試合が始まってみると実際は3-5-2だった。

f:id:football-analyst:20190505164044j:plain

 

  1. 19番と7番の個人技で攻撃を完結させる(カウンター)
  2. アーセナルのビルドアップ時に10番と21番が34番と29番を牽制。10番にボールを入れさせないように中央を閉める。
  3. 守備時は5-3のブロックでカウンター狙い
  4. セットプレーのパターンが多く、セットプレーでゴールを狙う

両チームのサブメンバー

f:id:football-analyst:20190505164134j:plain

 

アーセナルのターニングポイント

  • 18分の同点弾のカウンター

正直に感想を述べるとこの点が入るまでは、バレンシアが勝ってもおかしくない試合の内容だった。だがの同点弾で徐々に流れが変わった。

 

アーセナルは同点弾を奪うこの時間まで攻め込まれていたので、バレンシアは5-3のブロックからカウンターというプラン以上の戦いが出来ていた。

だから前がかりになり、3バックの形の時間帯が多くなる。そこを狙ったアーセナル

まさに狙い通りの攻撃でゴールを奪った。10番⇨9番⇨14番⇨9番でフィニッシュ。

このカウンターでゴールを奪ったので、バレンシアはしっかりとブロックを作るプラン通りの戦い方にシフトした。

これが試合の結果を左右することになった。

 

  • 流れを変えた2点目

この追加点の奪い方が完璧だった。これでバレンシアのほころびを見つけ、そこを中心に攻撃をしていった。

それがここ。WBの前のスペース。

f:id:football-analyst:20190505194843j:plain

だいたいこのような形で守るバレンシアはここを行かれ続け攻められた。

5バックで普段守っていないバレンシアはここのスペースの対処に試合を通じて困っていた。3MFが流れると中央が開くので10番への縦パス、または逆のWBへ展開。

これで3MFは疲弊して対応がますます遅れていた。

さらにビルドアップの時もWBが少し低い位置でボールを受けることで、バレンシアのWBを釣り出し、その背後のスペースを14番、9番が頻繁に使い、サイドを崩していた。

これでバレンシアを混乱に陥れた。

 

  • 後半の11番と7番の投入

後半からバレンシアもWBの前のスペースを使われないように、前線からプレスをかけることで全体を押し上げ対応していた。また押し込まれた時にはベタ引きでスペースを与えなかった。そうすると困るのはアーセナル。ボールだけ動き、人が動かないので崩しきれない。この状況に何度陥ったことだろう。そして何度、ラムジーがいれば。。。とアーセナルサポーターは思ったことだろう。

そこでこの状況を打破するためにエメリ監督は11番のトレイラを入れる。

3列目から前に飛び出すシーンが増え、人を動かすことに成功。

さらに10番に代えて7番を入れることで、さらにボールと人を動かすことに成功。

10番より7番の方がドリブルで運べるので、DFを剥がし、数的優位を作ることで攻撃を仕掛けていった。

この交代が見事にあたり、後半アディショナルタイムに貴重な3点目を決めることができた。

 

まとめ

3連敗をしていたアーセナル。この試合も先制点を奪われて敗戦のムードが漂っていたが見事に逆転勝利をもぎ取った。それも今回は人が動かないという課題を解決して。

これは来季、ラムジーがいなくなったとくの解決法になるかもしれない。それぐらい大きな意味を持つかもしれない。

そしてホームで強いアーセナルは次は鬼門のアウェイゲーム。ここを乗り越えれば優勝とCLの舞台が見えてくる。しっかりとセカンドレグにも注目していただきたい。

 

終わりに

最後までご朗読ありがとうございます。

この記事が面白いと思った方はツイッターのフォローとリツイート、いいねをよろしくお願いします!

twitter.com

では次回もお楽しみに!バイバイ!