マンCのビルドアップと攻撃時のポジショニング Part 1

今回はグアルディオラ監督の緻密に整理されたビルドアップの秘密とボールの位置によって変わる攻撃時のポジショニングについて解説と分析をしていきたい。

 

  • ビルドアップ

基本的なマンCのフォーメーションは4-3-3。

だがこれはあくまでも数字でしかない。試合中にこの形になることはまずほとんどない。色々なパターンがあるのでGKがボールを持っている状況から。

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それぞれのレーンに必ず人を配置する。

そしてボールを頂点にして四角形を形成。

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このようにすることでパスコースを3つ確保する事ができるのと同時に四角形の中は4v1 または 4v2 の状況だ自然と形成される。

サッカーをした事がある方ならわかると思うが、鳥かご(ロンド)だ。

これを必然的に作り出す。例を4-2-3-1の形にしているが、4-3-3だろうと4-4-2だろうと必ず4v1 か 4v2 の状況にできる。(多少のポジションの修正が必要)

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では実際にどのようにボールを前に運ぶかを説明しよう。

  • 赤点線⇨パスコース
  • 黒点線⇨実際にパスを出す方向
  • 実線⇨プレーヤーの動き
  • 棒線⇨牽制しているパスコース
  • 4-2-3-1の前線からプレスをかけてくるチーム

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ここでCBが開く事でDMFのパスコースを確保できると同時にGK、DMF、2CBで四角形を形成。これで 4v2 の形が完成。CFとOMFで牽制をかけてくるので、GKは右CBにパスを選択。

そうすると次の四角形のグリッドに移動。

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 ここでほとんどのチームはSBにパスを出さすように仕向け、サイドに追い込み

RWGにパスを出させそこで奪い切る。だがマンCではそうはいかない。

 

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RWGにパスを出し、3人目の動きでCMFがパスをもらい、状況を打開。

このパターンが一番多く、一番効率的に前にボールを運ぶ事ができる。

そしてディフェンディングサードからミドルサードに変わるあたりでこのようなポジショニングになる。

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この形になると全体が前に押し上げられているにでビルドアップが完結している。

これは一つの例に過ぎないが、マンCのビルドアップは整理されててとても面白い。

 

ミドルサードに入ると2-3-2-3の形になる。

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SBが中に絞り、3DMFのような形をとる。

そして大外のレーンにWGが目一杯、幅をとる。CMFがレーン2と4に位置する。

こうすると中央に人数をかけれ、選手間の距離も近くなるので1タッチや2タッチでリズムよくパスを回す事が可能になる。

もしも中央が詰まれば、突破力のあるWGが外に張っているので、幅をとり、中央のDFのギャップを広げることも出来る。またはWGが1v1の状況になるので、単独突破も容易になる。

これがサイドで1v1を作る状況。

WGは突破しても良し、もう一度やり直しても良し。

様々な選択肢がある。

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ここで幅をとるのでDFラインにズレとギャップが生じる。

そうするとこうなる。

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これを何度も繰り返すとスライドが間に合わなくなるので、ギャップが生じスペースが生まれる。

SBがこの位置にいることもここで関係してくる。(アタッキングサードについては別の記事)

このようにズレとギャップ、スペースを作るために、2-3-2-3のポジショニングをとる。

 

これがビルドアップとビルドアップが完結してからのポジショニングだ。

最後のアタッキングサードについては長くなるのでまた別の記事で紹介しようと思う。

 

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マンCのアタッキングサードについての方も合わせて読んでみてください。

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