サッカー戦術分析ブログ〜 Sixth Sense〜

Jリーグ・プレミアリーグ・セリエAを中心に解説をしていきます。

Jリーグ ジュビロ磐田 vs 横浜FM 〜『観れる』マリノス〜

 

はじめに

まさかの首位FC東京の逆転負け。それによりとうとう勝ち点1差まで迫った横浜FM。そして今節は熾烈な残留争いの渦中にいるジュビロ磐田とのアウェイゲーム。ジュビロ磐田に苦しみながらもしっかりと勝ち点3を獲得し、また優勝に一歩近づいた。では今回は横浜FMについて紹介していこう。

 

横浜FMについて

マリノスが苦しめられた事とは?

マリノスジュビロ磐田に幾度となく苦しめられた。ではどのように苦しめられていたのか。それを解説していこう。

シンプルに背後を使われる状況

立ち上がりから見られたジュビロ磐田の明らかな狙い。シンプルで強力な攻撃を仕掛けられたのでマリノスは苦しい状況に陥った。そのジュビロの方法がこちら。

(白⇨ジュビロ 黒⇨マリノス

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まずSBで幅を作り、そしてCBへリターンパスをする事でCBで少しだが時間を作る事ができる。そこでSBは前進し、SHが中に入る。そうする事で、マリノスSBを釣り出す事に成功し、SBの背後のスペースが空く。本来ならばあまり空く事のないこのスペースだが、マリノスの相変わらずのハイラインなのでここのスペースが空いてくる。そしてCFがここに抜ける事で一気に押し上げる事ができる。またSBが一列前、SHが中に絞った事でこのようなメリットもあった。

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CFがサイドに抜け出したのでCBを釣り出すことに成功。そうすると中央のスペースが空くのでそこを内側に入ったSHが使う。ここでマリノスCHは頭を越されているので背走している状況。だから圧倒的に不利な状態になっていた。さらにはSBも背走している状況かつ、ジュビロのSBは前向きな状態。ここでも不利になっていた。この試合はこのような状況を作り出されることが多く、(特に立ち上がり〜15分あたり)ボールが行き来するのでボールを保持する事が難しく、苦しい時間がいつもより多かった印象があった。

DMFからのサイドチェンジ

次に苦しめられたのはジュビロDMFからのサイドを変えるボール。ジュビロはうまくDMFで時間を作る事で試合をコントロールする事が多かった。ではなぜマリノスはDMFで時間を作られてしまったのか。

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ポイントはマリノスCHの脇にCFが降りてきていた事。そうする事でCHはDMFまでプレスに出る事が難しくなる。その理由はDMFまでプレスに出ると中央を開けることになり、CFへの縦パスで一気にセカンドラインを無力化されるから。だからこそジュビロのDMFのどちらかはフリーでボールを受けれる状況が多くあり、そして時間を作る事ができてた。そこからサイドを変えることで幅を作り、目線を変え、そしてクロスから攻撃を仕掛ける事が多くあった。(特に50分〜65分あたり)これも苦しめられた理由の一つだ。

CFへの縦パス

最後にこれも大きく苦しめられた原因の一つ。良くも悪くもマリノスは前がかりりなプレスを試合を通して行うため、プレスがかかりきらなかった時にここにボールを入れられ、収められるとカウンターを受けてしまう。

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このようにCBからのミドルパスでCFルキアンにボールを収められる事、フリックされる事があったので、早い展開が多く続いていた。マリノスにはチアゴマルティンスというJ屈指のCBがいるのでこのようなパスを使うチームは少ないのだが、ジュビロ磐田はあえてここで勝負する事で何度かチャンスを作り出していた。

これら3つがマリノスを苦しめた理由だろう。

『観れる』マリノス

この試合、顕著に現れた『観る』こと。サッカーで『観る』ことは当たり前の事なのだがマリノスの『観る』レベルの高さに驚きを隠せなかった。では『観る』とは具体的に何を観るのか。主に4つに分けられる。

  1. 相手
  2. 味方
  3. ボール
  4. スペース

この4つをしっかり『観る』事が大切だ。もちろん、これをさらに深掘りしていくとまだまだあるのだが、今回はこの4つで考えていく。そしてこの試合、マリノスがよく『観て』いたのが「相手」だ。具体的に言うと「相手の出方」をしっかり観ていた。マリノスはどの試合でもやっている事なのだが、この試合は特に現れていたのではないだろうか。ではどのように『相手を観て』いたのか。それを少し紹介しよう。

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まずSHが行なっていた「SBが着いてこれる距離」の確認。これを行う事でSHあで時間を作れる事が多かった。さらにSBに対するジュビロSHのプレス。ジュビロSHは必ずと言っていいほどSBへプレスを行なっていた。だからSBはこの試合、いつもよりも内側にポジションを取る事が多かった。そうする事でSHをフリーにする事ができるからだ。またこのような方法も行なっていた。

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敢えてSBがプレスにこれる位置でボールを受ける事でスペースを作り、そこへボールを流してCHを走り込ませる方法。これも相手の出方を観れている、かくにんでき、そして共有できているのでこのスペースを使う事ができる。実際にこの形は仲川の追加点が生まれる前のプレーで行なっていた。ここでは二つの分かりやすい場面を紹介したが、この試合は特にマリノスの『観る』レベルが際立っていた。

 

まとめ

前節は追いつかれてしまい、勝ち点を失ってしまったが、今節はしっかりと追加点を奪い勝ちきることに成功した。観ていて楽しく、そして確実にやっていて楽しいサッカーだろう。そしてその根本にあるのがサッカー理解度の深さと観ることの徹底。だからこそ観戦者も気づく事が多くあるのだろう。Jリーグも残り少なくなっていたところで調子を落とさないマリノス。このままシーズンを突っ走る事ができるだろうか。そして栄冠を手にする事ができるだろうか。とても興奮する展開になっている。

 

終わりに

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