CL レアルマドリード vs マンC ~勝負を分かれ目。両監督の狙いとは?~

 

 

はじめに

チェルシー、リバプール、トッテナム。続々と同リーグの同胞は試合を落とし、早くも『プレミア勢、ベスト16で全滅』という記事が飛ぶように。まだ1st  legが終わっただけだが、試合内容を見るとこう描かれるのも一理ある。そこで最後の砦として戦ったのがマンチェスター・シティ。稀代の名称、ペップグアルディオラ率いる青い彗星は、圧倒的なカリスマ性、厳格かつ、温厚。『勝利至上主義』のクラブのことを知り尽くす、ジダン率いる白い巨人と相見える。そして厳しい戦いを強いられながらも、アウェイ、ベルナベウでの勝利。ではなぜ、マンCはアウェイで逆転勝利を掴むことができ、レアルは試合を支配しながらも負けてしまったのか。今回はこれを噛み砕いていこう。

スターティングメンバーとスタッツ

・スターティングメンバー

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チーム別スタッツ
CL 1st Leg レアル・マドリード vs マンチェスター・シティ
スタジアム:ベルナベウ(スペイン)
過去5試合対戦成績:レアル⇨2勝 マンC⇨1勝 2分
試合結果:1−2
レアル:60’ イスコ
マンC:78‘ ジェズス 83’ デブライネ(PK)
退場者:86‘ラモス

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(参照:Goal.com)
では早速、この試合について噛み砕いていこう。

ジダンが用意したハイプレス

まずはこの試合の大きなトピックスの1つ。それがレアルのハイプレスだ。このプレスの仕組みについて紹介していこう。

まず結論から述べると、ジダンが用意したハイプレスは『人を捕まえる』もの。この人を捕まえるプレス方法は「パスを繋ぎ、相手を動かして前進する」ビルドアップに対してかなり有効だ。だからこそ、『人を捕まえるハイプレス』を使用するチームが多くなっている。だがこのプレスには「対人能力」と「空間認知能力」、そして「走力」が必要になる。これをもちろん、ハイレベルで兼ね備えているのがレアルの選手。そしてこのように人を捕まえる事でボールを奪っていく。

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このようにIHが1列前に出ることで2トップの形に。(主にモドリッチがこの役割を果たす)そして次にWGがCHを捕まえるために中に入る。この時にIHがしっかりとCHへのパスコースを消しながら前に出る事が大前提。これを完遂できるのが、モドリッチとバルデルデ。SHが中に入ることで空いてしまうのがSB。ここにはSBが出る事でマークを実行。これがボールサイドで行われる事。ではもっと視点を広げてみよう。逆のCBにはCFが、CHにはIHが、DMFの所では2トップをマーク。(ここで数的不利になっているが、カゼミロの能力が高すぎるので実行可能)そしてバックラインは3バックの形となり、大外のSHへのボールを弾く役割。これでハイプレスをかける事で、ボールを引っ掛けるなり、ロングボールを蹴らせて弾くなりでボールをマンCを苦しめることに成功した。

レアルの前進方法:前半編

レアルはボールを蹴らせて回収することが多いので、バックパスをし、やり直すことも多かった。マンCの守備はゾーンディフェンスなので、このような方法で混乱させて前進していく。

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このようにありとあらゆる場所でのローリング。ジダンがここまで落とし込んでいるのか、はたまた選手の個人判断で行っているのかは手が届かない所だが、このローリングにより、SH、SB、CH(白丸の選手)は「タスク過多」に陥る。この3人は局所で数的不利に陥っているので、無力化されてしまう。このように互いにスペースを補完し合い、前進する事で今シーズンの攻撃の肝であるサイドチェンジを行うことができる。

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このように下がったIHがボールを受けてマンCのSHを誘き出す。これで中に入ったSHに当てる事でCHを1枚寄せ、DMFにセットする。これでCHのロドリが数的不利に陥る。ここで出る事ができないのは背後のスペースを気にするため。だからDMF(またはIH)で時間を作ることができ、サイドを変えて一気に局面を変えることができる。これでレアルはいとも簡単に前進していく。もちろん、サイドチェンジをせず、同サイドから前進事も多々ある。このように相手に色んな選択肢を与える事で優位にたった。

奇策?グアルディオラの狙い

一方のマンC。驚いたのはグアルディオラの「奇策」と言える配置だ。通常ならば4-3-3を採用するのだが、この試合に関しては4-4-1-1または4-4-2の形で試合に臨む。本職がCFのジェズスを左SHに配置し、シウバとデブライネの縦関係とも取れる、2トップを採用。これに驚いた方は多いのではないだろうか。ではこのビッグマッチでの奇策にはどのような意図があったのだろうか。

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これがグアルディオラの奇策の狙いではないだろうか。ベルナルドシウバをトップに置く事、いわゆる「0トップ」システムでこの試合に臨んだのは、最前線からボールを受けに降りる事で『DMFを引きつける』事が狙いにあった。ここで引きつけれるのはハイプレスをかけているので、中央でボールを持たれるとハイプレス失敗に陥るから。これを実行する事でGK(またはSB)からライン間に位置するST、デブライネにパス。ここで時間をもってボールを持つと、右に出るものはいないぐらいの能力を発揮するデブライネ。ここからハイプレスに出たSBの背後を使うためにサイドにCFのジェズスを配置。これで外から中に抜け出し、利き足でフィニッシュまで持ち込む可能性が高くなる。これがグアルディオラ、奇策の狙いだったのではないだろうか。
だがレアルのハイプレスの関係もあり、この形を作り出すまで20‘もかかり、個人的には上手くいっていたとは言い難いものだったように感じた。

レアルの前進方法:後半編

後半に入りレアルはまず、前進方法を変更。これはマンCのSHを押し下げる狙いがあっただろう。ではどのように前進していたのか。

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このようにDMFがバックラインに入る事でSBが高い位置をとり、SHを押し下げることができる。こうする事で、攻め込んだ時の被カウンター対策になる。さらにはSB、特に右SBを高い位置に配置する事でクロスからの攻撃にも拍車をかける。またハイプレスの時にも走る距離が短くなるので、体力の温存もできる。これらを実行するためにビルドアップを変更したのではないだろうか。

勝負を分けた交代策

ハイプレス⇨蹴らせる⇨組み立てる。ハイプレス⇨高い位置で奪う⇨ショートカウンター。このどちらかを実行し、そして試合を優位に進めたレアル。先制点も奪い、『これが勝ち方を知っている、勝利至上主義のチームか』と思わせる戦いぶり。だが先制点を奪ってからの交代で一気に崩れ落ちる。
まずは攻撃の大きな役割を担っていたヴィニシウスの交代。これにより、レアルは前進方法を1つ失うことになる。またヴィニシウスは守備でも大きな貢献を見せ、上下運動を繰り返した。ベイルの投入でロングカウンターを狙ったが、引いて守る事でマンCにのリズムが蘇る。
そこを逃さず、マンCはWGにスターリングを投入。レアルSBが下がり、その背後をつけなくなったので、ドリブルで違いを作れるスターリングに状況打破を託し、ジェズスにゴールをとるというタスクに集中させる事で、立て続けにゴールを奪い、逆転に成功。
これに焦ったジダンはイスコとモドリッチを下げる。これで攻撃に比重を置こうとしたが、退場の影響もあり、万事休す。
この交代がこの試合の明暗を分けたといっても過言ではないだろう。

まとめ

まさかの逆転負けを喫した白い巨人。先制点を奪うまでは完璧な試合運びで、さすがのものだったが、そこからの対応を誤ってしまった。このレベルになると、1つの判断の誤りに大きな代償が付き纏う。そんな試合だった。失ったものが多く、2nd legに臨むレアル。果たしてどのように戦うのか楽しみだ。
一方のマンC。グアルディオラの奇策が上手くいったとは言い難いが、それでも敵地ベルナベウで勝利を手にしたことは大きな事だ。アウェイゴールを2つも奪い、ホームでのアドバンテージを生かして2nd legに挑むことができる。次2シーズンのCL出場権剥奪もあり、今シーズンでなんとしてもビッグイヤーを手にしたいだろう。はたして奮起を翻し、悲願の優勝を成し遂げる事ができるのか。これからのCLでの戦いに注目だ。

 

【追記】

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終わりに

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Jリーグ セレッソ大阪 vs 大分トリニータ ~中がだめなら横から差し込め~

 

 

前置き

 

『サッカーへの恩返し』をしたく、この度『Football Base』という会社を立ち上げました。

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少しでも気になる方は、下記のリンクから記事を読んでみて下さい。

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では早速この試合のレビューを行っていきましょう!

最後までお付き合い宜しくお願いします!

はじめに

昨季の「堅い」サッカーを継続し、的確な補強と共に、今季は明確にリーグ優勝を狙うセレッソ大阪。そのために、攻撃時のさらなる連携とポジショナルプレーに磨きをかけた事だろう。そして一方の大分トリニータ。昨季はサプライズを見せて、少なからずJ1に驚きを与えた。ポゼッションサッカーを志向し、そのパス回しは緻密に練られ、オートマッチックにポジションを変えながらボールを動かす。この試合で昨季サプライズを見せたチームはJ屈指の堅守を誇るセレッソを相手に堂々の戦いを披露する。この方法が興味深いものだったので、今回は大分トリニータの攻撃と守備の戦術について紐解いていこう。

スターティングメンバーとスタッツ

スターティングメンバー

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チーム別スタッツ(Goal.com参照)
セレッソ大阪vs大分トリニータ
1-0
8‘  B・メンデス(C大阪

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ではこれらを念頭に置いてもらった上で、この試合を紐解いていこう。

大分トリニータのプレッシング

堅守が注目されるセレッソだが、ボールを保持する事にも長けている。そこを消すためにトリニータはハイプレスを敢行。これでセレッソのボールを奪い、守備陣形が整っていない状態でショートカウンターを打ち、堅守を破るという狙いが見えた。ではどのようにハイプレスを仕掛けていたのか。

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セレッソ大阪と戦う時に気をつけなければならないのが、幅を作るSBと中に入って自由に動くSH。たった2つなのだが、ここを捉え切ることが難しいので、セレッソ大阪は昨シーズン、堅守とともに、躍進を遂げた。そしてこの試合、しっかりとそこを消しにかかった大分トリニータ。ここを消すために、まずは2CHに対してSTがそれぞれ捕まえる。さらにCBからCFへのボールはCHが完全に「立ち位置」でシャットアウト。ここでCHはもう1つ、消さなければならないパスコースがSHへのボール。ここはボールサイドのCHが気にする事で中央のパスを完全に消すことができる。またもしもSHにパスを差し込まれた時のために、CBがマークを行い、リスク管理。そして最後にSBに対してはWBがプレスをかける事で前進させない。そしてこのようにボールを奪っていく。

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このようにして中央を完全に消す事でサイドを圧縮していく。1番の理想形が、ボールホルダーのCBのところでボールを奪う事。これはパスコースを消してプレスをかけているので、CBは判断に遅れが生じ、ミスを誘い、ボールを奪うチャンスが舞い込む。これで1度ビッグチャンスを作り出している。もちろん、ここでボールを奪うことは難しいので、SBのところでボールを奪いにかかる。SBにボールが出ると、WB、ST、CHでプレス。この時に逆のSTとCHがスライドを行う事で中央を開けないようにリスク管理。これでサイドを圧縮してボールを奪うということだ。そしてボールを奪ったら、すぐに展開できるように、逆のWBが1列前にポジションを取ることでカウンターの準備。これでセレッソを苦しめ、捨て玉を蹴らせる事に成功。主にこの守備で試合を進めていった。

・高い位置からプレスをかける場合

もちろん、上記のプレスだけではない。高い位置から、いわゆるハイプレスを仕掛ける場合もある。ではトリニータはどのようにプレスをかけていたのか。

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このように各々が「人を捕まえる」事でハイプレスを完結させる。CBに対してはもちろん、CFが、SBに対してはSTがプレス、空いてしまう中央を埋めるためにCHが前に出る事でそこを埋める。もちろんこの時にSHに対してはWBがマーク(これは逆も同様)。このようにしてもバックラインでは数的優位を保てるため、このように前からプレッシングに出ることができる。これで高い位置でボールを奪う、またはクリアさせる事でボールを回収。だからセレッソ大阪の『クリア数』はトリニータの倍以上あったのだろう。

中央がだめなら横から入る

一方の攻撃。堅守を誇るセレッソ相手に堂々の戦い演じる。何度もゴール前に迫る攻撃を見せ、その迫力は見ていて興奮するものだった。だがさすがのセレッソ。瀬戸際で耐え、大分トリニータの枠内シュートをたったの2本に抑えた。ではトリニータはどのように攻撃を仕掛け続けていたのか。

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まずはビルドアップの局面。この局面でトリニータはこのような陣形に変化する。CHが1枚バックラインに参加する事で4バックに変化。この時にWBがWGの位置まで上がる事で幅を作り出す。これで幅と深さを作り出す事ができる。セレッソの4-4-2のブロックを広げるためにとても有効なポジション変化ではないだろうか。現にこの試合、この変形により、トリニータは優位に試合を進める。

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そして主にこのように前進することで、全体を押し上げる。例に倣い、4-4-2のブロック、CFの脇でボールを受け、運ぶ事でSHを誘き出す。この時にCFも牽制にくるので、赤のエリアでは数的不利に陥ってしまうが、これこそがトリニータの狙い。SHを誘き出したことでセレッソは距離を保ち、きれいにスライド。こうする事でSBが幅を作っているWBをマークすることができる。ここで開くのがSBの背後。ここをSTが「中から外」に抜け出す事で前進する。ここで最悪スローインにすることができれば、「自陣から敵陣」まで前進できる。これで徐々に押し込み、このような攻撃を展開していく。

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このようにSTが時間を作ることでCBのサポートを待ち、全体を押し上げる。ここで時間を作れる理由が2つある。1つは純粋にSTのキープ力がある事。そしてもう1つが「セレッソが速攻を止めるために時間を作る守備」をするから。自陣からミドルパスで中盤をとばして前進を試みるトリニータ。ここで時間を作るためにSBの背後を狙い続けた。こうする事で上の図のようにCBのサポートを待つ事ができ、そしてそこからサイドを変えることが可能になった。この攻撃を仕掛ける事で「目線を変える」、「マークをズラす」事に加えてプラスαでメリットがある。これを実行するためにサイドチェンジも繰り返した。

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このようにサイドを変えられ、前進されないようにするためにSHがバックラインに入る。こうする事でSHの位置を下げ、「守備をさせる」ことでカウンターの脅威を半減させる。さらにサイドを変える時のオプションが1つ増える。それが黄色のエリアにポジションをとるSTへのパス。ここにパスを出すことができるようになったので、中央からの攻撃も何度か見られるようになった。クロスからの攻撃もCF、ST、WBと人数をかける事ができるので、厚みを作ることもできた。このようにして『中央がダメなら横から』攻撃をする事で、クロス攻撃中心にセレッソゴールに迫ることに成功した。

まとめ

このようにして堅守を誇るセレッソを追い込んだのだが、蓋を開ければ勝利を手にしたのはホームチーム。昨シーズンからしっかりと整理されたゾーンディフェンスで守備を固め、前半のうちにセットプレーで奪った先制点を守り抜いた。セレッソにはそうするだけの力があるだけに、うまく守り、うまく攻めたトリニータは悔しい結果だっただろう。それでもこの試合の守備から攻撃、そしてその先まで見据えたトリニータのゲームプランはとても面白く、これからのシーズンに期待が大いに持てるものだった。J1定着のために、着々と力をつける大分トリニータACL出場権争いに絡むかもしれない今シーズン。とても白熱したリーグ戦となりそうだ。

 

終わりに

 

 

最後までお付き合い頂きありがとうございます!

ではこの場を借りまして、5つの事について紹介させて下さい。簡潔にまとめているので、この4つの事も覗いて頂けると幸いです!

 

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EL アーセナル vs オリンピアコス ~ショッキングな敗戦。鍵はビルドアップにあり~

 

 

はじめに

ヨーロッパリーグ 2nd leg。アーセナルアウェイゴールを1つ奪ってのホームでの試合。圧倒的に有利とはいかないものの、多少のアドバンテージを持って2nd legに臨んだ。エミレーツスタジアムに乗り込んでくるオリンピアコスを叩き、次のステージへ駒を進めたいところだったが、まさかの敗退。このショッキングな敗戦に、選手、監督、さらにはサポーターも失望を隠せなかった。ではなぜ、1st legで先勝し、有利な状況だったのに敗戦を喫してしまったのか。今回はオリンピアコスが用意してきた逆転突破を成し遂げる為の策を中心にこの試合について紐解いていこう。

スターティングメンバー

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アーセナルは週末のPL、マンC戦が延期になったため、フルメンバーでこの試合に臨む事ができるという幸運にも見舞われ、現状でベストの布陣でホームゲームを戦う。一方のオリンピアコス。バックラインのキーマン、セメドを累積傾向で失い、ベストメンバーが揃わない中で、この大事な試合に臨むことになった。
では早速、この試合について触れていこう。

プレッシングの2つの意図

何としてもゴールが必要なオリンピアコス。特に立ち上がり、プレスを仕掛ける事でアーセナルに圧力をかけた。ではどのようにオリンピアコスはプレスを行なっていたのか。

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このようにオリンピアコスはハイプレス時、4-4-2の形で守備を行う。IH(主に4番)が1列前に出る事で2CBに圧力をかける。この時にCFとIHは必ずCHへのパスコースを消す。これで外回りのパス回しにさせる。この時にSBに対しては2ndラインに入ったWGが牽制、幅を取っているWGに対してはSBが牽制を行う。そして1番厄介なOMFは近くのDMF、またはIHが必ず視野に入れておく。こうする事で白のエリアにボールと人を集める。

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このようにIH、WGでプレスをかける事で前進をさせず、ボールを奪い切る。この時にCFはCHとCBへのパスを牽制できる位置に。さらにSBはWGへのパスをカットできるポジションをとる事でボールサイドを完全に圧縮。この方法でオリンピアコスはボールを奪った。
さらにもう1つ、このプレスには目的があった。それはOMF、エジルをライン間に立たせないようにする事。ではなぜこのプレスがOMFエジルをライン間から追いやることになったのか。

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アーセナルはバックラインで数的優位を作るためにSBがポジションを少し落として3バック化。これで数的優位でボールを持つ事ができる。だが、こうするとSBがボールを受けてもライン間にポジションをとるOMFとの距離が遠くなり、縦パスを通す事が難しい。だからOMFはこのようなポジションをとる。

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上の図のようにOMFはライン間ではなく、4-4のブロックの前まで降りることでボールを受ける。これで時間を持ってボールを受けれるのだが、ブロックを形成されているので、なかなか中に入り込む事ができない。これこそがオリンピアコスがプレスをかけたもう1つの目的。OMFエジルをライン間から追い出す事で、2ndラインの選手が常に前向きでOMFの事を視界に入れておく事が可能になる。
これでアーセナルは次に解説するブロックを形成する時間を稼ぐと同時にエジルをライン間から追い出すことに成功した。

4-4-1-1のブロックの形成

プレッシングだけでは守り切れるほど甘くないのがサッカー。さらにはオリンピアコスが戦っているのはビッグクラブのアーセナル。ボールを持たれ、そして押し込まれる事など安易に予想がつく。だからこそ、この時のプランも用意されていた。

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このようにオリンピアコスは引いて守備を行う時は4-4-1-1のブロックを形成する。ではなぜこのブロックだったのか。それは中央を固めつつ、さらにはアーセナルCHのセバージョスを消す事ができるから。これで上の図で表している、四角のエリアにボールを出させる事ができる。この時にSBのベジェリン、CHのジャカにはある程度ボールを持たれても良いという判断を下している。そして次の局面でこのようにしてボールを奪う。

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外にボールを渡させることで四角のエリアで数的優位を作り出し、ボールを回収。さらにこの回収率を上げるため、CHをマークしていたIHがSBを、CFが替わりにCHをマークする事でボールサイドを圧縮。これでオリンピアコスはボールを持たれても耐える事ができた。

試合で優位に立つためのビルドアップ①

守備で安定したオリンピアコス。そして先制点を奪うため、オリンピアコスはこのようにビルドアップを試みる。このビルドアップで後半からのアーセナルの守備戦術を変更させ、偶然か、必然か、先制点に繫るCKを獲得している。ではまずは前半のビルドアップについて解説していこう。

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アーセナルは4-4-2の形で守備を行う。この時に2トップの位置に入るOMFとCFはオリンピアコスDMFとIHを消す形をとる。そしてここでボールホルダーのCBが2トップの脇を突いて前進する。このようにする事で、SHを「タスク過多」に陥らせる事ができる。先日のアーセナル vs エバートンのように4-4-2の弱点を突く事、さらにはJリーグマリノス vs ガンバの「タスク過多・過少」を同時に起こすことでアーセナルよりも優位に立った。
・「4-4-2の弱点」が気になる方はこちらをご覧になってもらいたい。

・「タスク過多・過少」が気になる方はこちらをご覧になってもらいたい。

ではどのようにしてボールを動かしていたのか。
これには大きく3つのパターンがある。

・SHがSBを消す

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このようにSHがSBにプレスを行った場合はこのようになる。IHが開くのでそこを使う事でWGまでボールを届ける事ができ、SBもIHもさらにサポートを行う事ができる。

・SHがIHを消す

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この場合はSBにパスを出す事でWGへ届ける事ができ、そしてIHのサポートいにより、WG +IH vs SB の構図を作り出すことができる。

・CBにプレス(ボールホルダーにプレス)

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アーセナルサイドからすると、このシチュエーションだけは避けたい。ボールホルダーに対してプレスにくると、CBはIHにも、SBにもパスコースを持つことができる。これで簡単に展開が可能だ。

このようにしてオリンピアコスは優位に立つ事に成功。そしてアーセナルの守備戦術を変更させることに成功する。

後半のアーセナルの守備戦術の変更

先程紹介したように、アーセナルはSHが狙われる(タスク過多に陥る)事でビルドアップの局面でかなり苦しい状況に陥ってしまう。そこでアルテタ監督は守備戦術の変更、修正に打って出る。ではどのように守備にテコ入れしたのか。

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このようにSHが2トップの位置まで出る事で、CBにプレスをかける。その時にOMFがDMFを牽制、SHが出た事で空いたSBをアーセナルSBが出てきてマーク。IHにはCHがマークを行う事でパスコースを無くす。さらにバックラインはスライドを行う事でWGの対応もできるように準備。最後に逆のSHが中に入り、IHをマークする事でオリンピアコスのビルドアップを封じ込めた。
かのように見えたが、この守備戦術の変更により、中央を簡単に突破されてしまい、そして先制点を奪われる事になる、コーナーキックを与えてしまう。

試合に優位に立つためのビルドアップ②

アーセナルの守備戦術の変更を待っていたかのように、オリンピアコスは中央を突破する事で先制点を奪う。ではどのように中央を突破していったのか。

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まずはこのようにIH(もちろんDMFの場合もあり)に縦パスをつけることで、ボールサイドに人を集める。(アーセナルは守備戦術の変更により、この縦パスを狙う事でショートカウンターを仕掛けるように戦っていたので、人を集めることができる)そしてSBまでボールが渡ると、GKまでボールを下げてやり直す。こうするとどうなるか。

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このように中央にポッカリとスペースができる。「ここでSHかCHが中央を埋めればいいじゃん!」と思うかもしれないが、SHが中央を埋めることでSBがフリーに、CHが中央を埋めることでWGがフリーになってしまう。だからこそ、特にCHは前に出れず、中央がポッカリと空いてしまう現象が現れる。最初に危険なところ(一気にスピードをあげられる事を防ぐために)アタッキングサードでの中央を開ける事を選択したのではないだろうか。かなり難しい判断をさせるために、オリンピアコスはこのようなビルドアップを選択。これで実際に前進できるようになり、先制点を奪った。

補足:ボールサイドに人を集めたのにそこから前進しないのか?
中央を開けるためにボールサイドに人数をかけ、そして人を集めたと紹介した。ここで勘違いしないでほしいのは、必ずしも全部が全部、このようなビルドアップをしていないという事。もちろん、ボールサイドに人を集め、狭い局面を突破するという方法もとっていた。さらにはアーセナルSBが高い位置まで出てくるので、その背後を使うボールも何度か打ち込んでいた。このように、ビルドアップを使い分けていたからこそ、中央を突破することができたという事を念頭に置いていてもらいたい。

まとめ

この試合の勝敗を握った大きな局面は「ビルドアップとその守備」ではないだろうか。もちろん、オリンピアコスの守備戦術はとても気の利いたものだった。だがそれ以上に、自分はビルドアップの局面において優位に立ったからこそ、逆転でのラウンド16入りを果たしたのではないだろうか。アーセナルの終盤の猛攻に耐え、延長後半にスーパーゴールを挙げられるが、そのあとに執念の逆転ゴール。オーバメヤンのバイシクルで試合を締め括っても美しい試合だったが、そのあとのエルアラビのゴールでより美しい幕切れになったのではないだろうか。もちろん、アーセナルサポーターは苦しみを伴うだろうが、ここまで『ゴールの重み』に触れることのできる試合は中々ない。サッカーというスポーツが美しい感じれる、理由の1つがこの試合で見受けることができた。どちらのサポーターでもないが、ゴールが決まった瞬間、鳥肌が立つほどの試合。そう簡単には見られない、良い試合だった。ショッキングな敗戦を喫したアーセナルはここからどのように立て直すのか、劇的な展開で次のラウンドに駒を進めたオリンピアコスはここからさらなる旋風を巻き起こすのか。とても楽しみだ。

 

お知らせ

初めにお知らせをさせて下さい。この度、勝手ながらはてなブログからnoteに移行しました。徐々にこちらに移行していこうと考えております。それに伴い、noteのフォローをして頂けるととても幸いです!

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終わりに

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  • 分析の請負について

分析の請負を行っています。自チーム(カテゴリーは問いません)の動画を送付して頂ければ、しっかりと分析し、その結果を送付させて頂きます。

詳しくは

 

 

こちらまでお問い合わせください。お待ちしております。

 

  • 最後までご朗読ありがとうございます

最後までご朗読ありがとうございます。これからも皆さんにより深いところでサッカーが観れる手助けができるように、自分の意見、試合を観て感じたことをまとめて、そして発信していきます。これからもどうぞ、よろしくお願いします。では次回もお楽しみに!

PL アーセナル vs エバートン ~アーセナルの大人な戦い~

 

 

はじめに

 

(noteの方でより詳しい「アーセナルのゲームの締め方」と「後半にエバートンが攻撃に出るために」をまとめています。無料公開で読める内容はこの記事と同じですが、有料記事に先程の2つを掲載しています。気になる方はリンクが「お知らせ」のところにあるので、そちらをご覧下さい)

 

ライバルよりも出来るだけ上の順位でシーズンを終えるために。ELに出場するために。そしてCLに復帰するために。お互いに色んな事情を抱えての重要な一戦。そしてお互いに似たような状況にある。アーセナルはアルテタ監督に変わり、劇的にサッカーの内容が変わり、調子を上げた。エバートンも同様に名将アンチェロッティ監督を招聘し、こちらも見事に立て直すことに成功。そして迎えたビッグ6との一戦。ここを叩ければ、エバートンはこれからの厳しい戦いに勢いを持って臨むことができる。これに対してアーセナルはここでエバートンを叩くことができれば彼らよりも上の順位に躍り出ることができる。さらには逆転でのCL圏内フィニッシュもより現実的になる。そしてこの一戦は打ち合いになり、スリリングな展開となった。では今回はこの試合の解説をしていこう。

エバートンのビルドアップ

まずは試合早々にゴールを奪うサプライズを見せたエバートンのビルドアップについて紹介していこう。

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エバートンはビルドアップの局面でこのような形をとる。2CHが組み立てに参加し、四角のエリアで数的優位を作り出す。こうすることでSBを押し上げることができる。そうするとSHが中にポジションをとる。また2トップの一角が少し下がる事でSTの役割を担う。こうすることでCHの周りでフリーな選手を作り出すことができる。これはアーセナルの守備も関係していて、4-4-2のブロックで守るのだが、前半30分までは特にCHのジャカが1列前に出る事が多かった。するとCHセバージョスの周りでフリーな選手を作ってしまうことになっていた。さらにアーセナルSHは立ち位置が難しいものになる。

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このように引いたCHがボールを持つと、SHは脇にSBと絞ったSHがいるので、立ち位置が曖昧になり、さらにはボールホルダーに対してプレスに行くのか否かの判断も非常に難しくなる。このようにしてエバートンはビルドアップをして攻撃を組み立て、アーセナルが守備の修正を施すまで、ある程度上手く攻撃に移ることができていた。

エバートンの攻撃①:SBの背後の突き方

攻撃の準備をしたエバートン。次にエバートンの攻撃パターンを紹介していこう。まず1つ目がこの試合で最も多かった攻撃パターン。

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シンプルだが、これが1番多く見受けられた攻撃で、アーセナルが最も嫌った攻撃パターンではなだろうか。シンプルにSBの背後のスペースにボールを流し込み、そこCFが抜け出す。(前半はカルバート=ルーインが抜け出すことが多く、後半はリチャルリソンが抜け出すことが多かった)

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そしてこのように独力の突破からクロスで攻撃を完結させる。シンプルだが実に強力で、2トップの個性を十分に生かす事ができる合理的な攻撃だ。
さらにこの攻撃にはもう1つのパターンがある。それがCFが時間を作った場合。

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このようにCFがサイドで時間を作ることでSBとSHのサポートを待つ。この時に素早く三角形を形成できるのは、ビルドアップの時にSHが絞ってSBが高い位置で幅を作ることをオートマチックに行っているから。これで速攻と遅攻を織り交ぜながら攻撃を仕掛け、何度もこの形から際どいチャンスを創出した。

エバートンの攻撃②:CHの周辺を使う

そしてもう1つがこのような攻撃方法だ。

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まずはこのようにSHに対してCHがマークにこない場合。この場合はSHに1度預けることで目線を中に集めて、そしてSBに広げる事で起点を作る。ここから素早く2トップに預けることで攻撃を完結させる。ではSHに対してCHが着いてくる場合はどうなのか。

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CHが食いついて来た場合はこのようにCFへのミドルパスを選択する。そして四角のエリアに人を集めて丸のエリアに展開する事で一気にスピードを上げて攻撃を仕掛ける。この方法は①の攻撃パターンよりも少なかったが、これも要所で効果的なものとなっていた。

アーセナルの守備対応

試合開始直後の失点。嵌らない守備。さすがに厳しい戦いになると感じたが、予想を覆し、逆転勝利をもぎ取る。そこの根底には30分あたりの守備の改善が鍵を握っていた。ではどのように守備を改善したのか。

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まずは修正する前。先程も少し触れたが、これがアーセナルの守備が機能していなかった理由。CH(ジャカ)がCHまでマークに出るので、CH(セバージョス)の周りにスペースができ、そこを突かれて攻撃を構築されてしまう。だからアーセナルは3つの修正を施す。

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まずはSHのタスクをはっきりとさせる。SHはCHにプレスを行うタスクと背後でSHを消すタスクを担う。これで中央へのパスをシャットアウト。次にCH(ジャカ)のポジショニング。中央へのパス、具体的には中にポジションをとるSHへのパスを消したアーセナルだが、少し触れたようにCFへのミドルパスも攻撃のパターンに入っている。そのため、CHが前に出てCHを捕まえるのではなく、中央のエリアで横並びにポジションをとる。こうすることでCHが競ることができ、またCBが競る場合は2ndボールに人数をかけることことができる。そしてSBこれで外回りにさせ、エバートンCHはSBへのボール、またはアーセナルSBへのボールぼ2択になる。これでアーセナルSBはポジションを取りやすくなる。スタートは背後を消すポジションをとり、エバートンSBにパスが出るとプレスをかける。これで前進させずに徐々にサイドを圧縮していき、ボールを奪った。
また中央を通されてしまった時はこのように対応する。

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このように中央を通されてしまうと、すぐにリトリートし背後を消す。ここで逆のSHが牽制を行う事でリトリートする時間を作り出す。このようにする事で遅攻を選択させ、そしてプレスバックする時間とブロックを形成する時間を作り出す。ウィンターブレイク明けからカウンターを受けて決定機を作られることが少なくなったのも、中断期間中にこのような詳細を詰めたからではないだろうか。

4-4-2の弱点を突くアーセナル

アーセナルは先制されてからすぐに反撃に出る。その方法は4-4-2の弱点をしっかりと突く、理に適ったものだった。ではどこが弱点で、どのようにその弱点を突いていたのか。

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例に倣ってこのように2トップの脇を使う事で優位に立った。この方法はマンCが取る方法と少し似ている。マンCの場合はDMFがCBの間に降りて、CFの脇をCBが持ち上がって使うという方法だが、アーセナルの場合はCHジャカと右SBのベジェリンが使うことが多かった。ここを使うために、CHセバージョスが2トップの間にポジションを必ずとる。中央に差し込ませたくないエバートンはここを使わせないために距離が近くなり、脇が開くことになる。ここにCHがポジションをとる事でSBを押し上げ、そして起点を作った。

左サイドでの攻撃

そして左サイドでの攻撃について。アーセナルはまず左サイドで優位に立ち、そして同点ゴール、逆転ゴールと立て続けに奪うことに成功。これには先程解説した4-4-2の弱点を突いた事と関係している。

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コラシナツの負傷交代で入ったサカの攻撃時のポジショニングにより、左サイドでの攻撃はこのようになっていた。4-4-2でブロックを形成し、ゾーンディフェンスで守備を行うエバートン。上の図のように、アーセナルはSHをハーフスペースに配置しエバートンのSBをピン留め。さらにCHがCFの脇で時間を作って運び出す事で、エバートンSHを誘き出す事に成功する。これでフリーになるのがSBのサカ。ここからの突破、または高精度のクロスを供給する事で、チャンスを作り出す。実際にこの形で同点ゴールを奪っている。そしてこのような形で攻撃することにより、副次的なメリットが生じる。それがこちら。

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このようにSHをバックラインまで下げることで後ろを重くする事に成功。これでカウンターの脅威を下げ、さらにCHが時間とスペースを確保でき、より簡単に展開を作る事ができるようになった。

右サイドのローリング

そしてもう1つ。それが右サイドのローリングだ。今まではここまで露骨に観られなかったが、この試合は右サイドでのローリングが多く見受ける事ができた。

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これもウィンターブレイク中に落とし込んだものの1つではないだろうか。このローリング方法がSHのペペがポケットに入る事でSBの意識を引く。次にSBのベジェリンがハーフスペースをインナーラップする事でエバートンSHを引き付ける。SBが中央に入るのでOMFがサイドに流れてフリーでボールを受けれるという方法だ。補足だが、この時にCHのジャカは1列前に、SBのサカは上がらずに低い位置で幅を作る。こうする事により、SBへの逃げ道を確保することもできる。
このようにしてエジルがフリーでボールを触る機会を増やし、展開を広げていった。

ゲームの締め方


(より詳しい解説は下の記事に掲載しています。ご購入、そして一読のほど、宜しくお願いします。内容は「後半、エバートンが攻撃に出るために」と「アーセナルのその対応」です)

後半開始早々に奪った決勝点。これにより、エバートンは前に出ざるを得ない状況に陥り、攻撃の圧力を高める。だが結局は最後まで同点ゴールを奪えずに敗戦を喫している。これにはアーセナルのゲームの締め方が関係しているだろう。アルテタ監督は75分にセバージョスに変えてトレイラを投入。これでより「走れる」選手、より「闘える」選手を投入する事で中央の守備を強化。さらには80分にエジルに変えてゲンドゥージを投入。この交代で4-3-3に変更し、中央をより強化しつつ、もう一度、高い位置からのプレスを敢行。今までのアーセナルだと、前から嵌められるとロングボール一辺倒になり、これによりボールを失ってリズムを崩し、失点というパターンだったが、この試合、さらにはELオリンピアコス戦、前節のニューカッスル戦と、ゲームを締めれるようになっていた。相手に付き合わず、やるべき事をやる。ここの改善もアーセナルが完成に近づきつつある、大きな証拠ではないだろうか。

まとめ

エバートンに出鼻を挫かれたが、相手に付き合わず、「観て」サッカーを展開し、見事に勝利を掴む事に成功。さらにはゲームをしっかりと締め、エバートンの攻勢を凌ぎ切った。まさに「大人の戦い方」だった。中断期間前のアーセナルとは全く違う試合内容になっている。戦術の面も整理され、アルテタ監督がやりたい事が落とし込まれていっている。もうそろそ完成に近づいているといってもよいのではないだろうか。果たしてこれからどのように積み上げていくのか。そして勝利を挙げ続け、逆転でCL圏内に滑り込むことはできるのだろうか。これからの戦いがとても楽しみだ。

 

 

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終わりに

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  • 最後までご朗読ありがとうございます

最後までご朗読ありがとうございます。これからも皆さんにより深いところでサッカーが観れる手助けができるように、自分の意見、試合を観て感じたことをまとめて、そして発信していきます。これからもどうぞ、よろしくお願いします。では次回もお楽しみに!

Jリーグ 横浜F・マリノス vs ガンバ大阪 ~マリノス専用プレスの仕組みとマリノスの3つの対応~

 

前置き

『サッカーへの恩返し』をしたく、この度『Football Base』という会社を立ち上げました。

「サッカーと共に。サッカーを人生の一部に」これをモットーに、

サッカー好きが楽しめる、これからサッカーを好きになってもらう場所を提供します。

少しでも気になる方は、下記のリンクから記事を読んでみて下さい。

皆さんの人生の一部に『サッカー』があれば僕は幸せです。

 

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では早速この試合のレビューを行っていきましょう!

最後までお付き合い宜しくお願いします!

はじめに

Jリーグに旋風を巻き起こした、昨季のマリノス。今季も超流動的なサッカーを披露し、リーグ連覇を目論む。そんなマリノスはホームでの開幕戦。迎え入れるのはタレントを従えているガンバ大阪。宇佐美、井手口、アデミウソン、倉田などなど、強烈な『個』を持っているチームだ。そんなチーム相手を開幕戦で叩き、幸先の良いスタートを切りたかったマリノスだが、結果から述べるとまさかの敗戦。ガンバの用意した「対マリノス」プレッシングに屈する形となった。では今回はいかにしてガンバがマリノスを打ち破ったのか。そしてマリノスはどのように修正を施し、一矢報いたのか。これを解説していこう。

スターティングメンバー

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マリノスは昨季と同様に4-2-3-1を使用。CBの畠中が怪我で代わりに伊藤が先発、さらに新加入のオナイウも先発に名を連ねた。一方のガンバ大阪。昨季とは違い、この試合は4-1-4-1の布陣。これこそがガンバが勝利を掴むために準備してきた戦術を実行するフォーメーションだった。では早速、解説に入っていこう。

ガンバ大阪:「対マリノス」プレッシングの仕組み

このプレッシングにより、ガンバはJリーグ王者を苦しめ、そして先制点を奪い、試合を優位に進める事に成功した。この準備してきたプレッシングこそ『可変アンチフットボールプレス』だ。ではどのような狙いを持ってプレッシングをかけていたのか。

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まず明確な狙いとしてあったのはCBへのプレスについて。上の図は15番の伊藤がボールを持った時の場合。この場合は「CBにボールを持たせる」事を選択。だからこのようなプレッシングの形になる。まずCFは近くのCHを牽制。もう1枚のCHはIHが牽制を行う。さらにSBへのパスコースは開けて置き、ここにボールが出るとプレスを開始。その時にIHがカバーポジションを取っているので、SHは迷いなくプレスをかけることができる。(赤線の丸)さらに左WGに対してはSBが、逆のSBに対してはSHがマークを行う。この時にバックラインは3バックのような形でブロックをしく。その理由が左SBにある。左SBはマリノスWG、仲川のマンマークを行い、「アンチフットボール」を実施。大袈裟とも言えるこのマンマークにより、仲川はボールを受けれる機会が圧倒的に減り、ゲームから消すことに成功。そしてSBにパスが出ると一気にプレッシングを開始する。

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このようにSBにボールが入ると、SHとCFでプレスを開始。この時にIHは(こっちのサイドだと21番の矢島)がボールを引き出しに来るCHを牽制。さらにWGへの逃げ道はSBがマークをしてパスカットを狙う事で潰す。また逆のSHは絞っているSBを背後で消しながら上の図の位置に移動する。こうする事で四角にエリアに押し込むことができる。そしてこのプレスが実際に先制点を呼び込んでいる。

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先制点はこのように一気にゴール前まで圧縮する事で生まれたものだった。「マリノスのサッカー」を逆手に取った良い守備だった。
そしてもう1つ。CBの伊藤にボールを持たせる意図がある。それが逆のSB、松原のポジショニングを中に移動させる事。こうする事でどのように嵌めていったのか。

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このように左CBでボールを持たせていたことにより、マリノスは逆のSBが中央に入り、パスコースを作り出し、プレスラインを突破しようと試みる。だがガンバはここをしっかりと締めているので、CBの伊藤はSBにパスを出すか、相棒のチアゴにパスを出すか、高リスクを犯して縦パスを入れるか、ロングボールを蹴るかの選択を迫られる。ここでロングボールはマリノスのプレースタイル的に優先順位が低く、縦パスを入れるのにはリスクが高すぎる。さらにSBへのパスは失点シーンのように一気にボールサイドを圧縮されてしまうので出し難い。だからCBへの横パスを選択する。ガンバはCBのチアゴにボールが出ると上の図でも表したようにCFがプレスをかける。そしてCH、SBにはそれぞれがマーク。そうするとここでマリノスSBを中央に動かしたことが効いてくる。

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このようにSBを中に移動させたことで本来ならば赤のエリアにポジションを取っているはずのSBがいないので、1つ目の「逃げ道」がなくなる。だがここの逃げ道が無い事はマリノスに取ってさほど問題ではない。その理由がWGの仲川へのパスコースを開け、そしてそこで勝負することができるからだ。だがここにはSB藤春が徹底的にマンマークを行なっているので、ここへのパスも潰されてしまう。このようにしてガンバはマリノスの選択肢を潰し、リスクの高いプレーを選択させることでボールを引っ掛ける確率を上げて、ショートカウンターを仕掛けることに成功した。
このように「ハイプレス」をかける場合は3-1-4-1+1のような形で守備を行う。
では構えた時はどのようになるのか。

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ミドルゾーンではこのように4-4-2で構える。この時もハイプレス時と同様にCBの伊藤にはボールをある程度持たせてもOKで、一方のチアゴは持たせたらダメというスタンスは変わらない。こうすることでCFの守備のタスクが、CBチアゴとCHの喜田へのプレスに絞られ、1 vs 2にすることができる。もしもこれが1 vs 3だと消耗も激しく、カウンターに出る体力がなくなってしまうので、このような方法を選択したのだろう。さらに、CBの畠中と違い、「前に運ぶ」事があまり得意ではない選手なのも大いに関係しているだろう。
後ろは4-4のブロックをコンパクトに敷くことでライン間にスペースをなくし、中央に差し込ませないような守備を実行。このときもSBの藤春はWGの仲川をマンマークすることで試合に参加させない。これがミドルゾーンでの守備。
そして最後、ファイナルサードではどのように守っていたのか。

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このように5-4-1のブロックを敷き、徹底的にスペースを消しにかかる。これでゴール前を固めて守備にはいる。この時にマリノスSBのティーラトンが高い位置を取るとSHがWBの位置に入り、WGの遠藤(幅を取った選手)をマークし、中に入った選手(主にハーフスペース)をSBがマークするという戦術。またこのゾーンでも引き続きSBの藤春はWGの仲川を徹底してマーク。このようにして「中央を締める+スペースを消す」事でマリノスにテンポを上げさせずに効率よく守備を行うことに成功した。

ロングボール多用の意図

補足として少しガンバの攻撃について触れておこう。ガンバはハイプレスをかけてくるマリノスに対して、ビルドアップを放棄して「ロングボール」を多用。これには主に2つの意図がある。
まず1つ目にマリノスの「即時奪還」を回避するため。マリノスはボールの動かし方、いわゆるボール保持の局面を注目されがちだが、1番怖いのは、「ネガティヴトランジション」の局面。ここを物理的に回避するためにビルドアップを捨てて、徹底してロングボールを使用。その時に必ず、「SBの背後」にボールを落とすことでCBを釣り出し、優位に立とうとした。
次にハイプレスの回復だ。リバプールも行うハイプレスの回復。(リバプールとは少し意味合いが異なるが)ガンバ大阪もなるべく高い位置でボールを奪いたいと考えてロングボールを使用。先程も少し触れたが、SBの背後に落とす事でCBを釣り出し、プレスをかける事でバックパスを選択させる。このようにして時間を稼ぎ、全体を押し上げてハイプレスの準備を行うという意図があったのではないだろうか。
このように、ロングボールを使用し、中盤を飛ばす事でマリノスの超ハイラインの弱点を突き、追加点も奪っている。

マリノスの修正①

前半はガンバの守備戦術に押さえ込まれたマリノス。だがJリーグ王者がこのまま黙ったままな訳がなかった。「観る」ことができるマリノスは、後半開始からこのようにビルドアップを変更。

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マリノスはこのように修正する事で赤丸の2選手のエラーを狙った。まず、CH(主に扇原)が1列前に出る事でCF宇佐美のマークのタスクを「なくす」事に成功。さらにCHが前に出た事でIHの矢島がマークを実施し、違うタスクを選択させる。またこの時にSBのティーラトンがCBの近くに入る事でCHの役割を補完する。ここで着いてくるのはもちろんSH。こうするとCF宇佐美は立ち位置が曖昧になる。まずはこれを狙った。もしもここでCBの伊藤にプレスをかけてくるとCBのチアゴが完全にフリーでボールを持て、運ぶことができる。またにボールが出た時のためにSBが気持ち外目のポジションをとることでパスコースを創出。
そしてOMFマルコスジュニオールがサイドに流れる事でフリーになれる。ここでフリーになれるのは、SBが中に絞った事、さらにWGがSBをピン留めしているから。ここでDMFの遠藤は中央を開けて着いていくかの判断が非常に難しい状況に陥る。だからこそここでOMFのマルコスジュにオールがフリーでボールを受け、展開することができるようになる。これでガンバのハイプレスを当面は攻略し、徐々にテンポが上がる。

マリノスの修正②

この修正でマリノスは前でボールを持てるようになる。もちろん若干の修正をかけたガンバだが、その修正に追い討ちをかけるようにさらなる修正をかける。

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まずこれがガンバの修正。IHがOMFを捕まえ、DMFが1列前でCHを捕まえる。この修正をみてポステコグルー監督はこのような修正にでた。

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CHの喜田に替えてCFのエリキを投入する事で並びを4-3-3に変更。こうする事でDMFの脇に2枚のIHがポジションをとる事になる。こうする事で「スペースを見つける」事のマルコスジュニオールが自由に動けるようになる。例えば上の図のようにサイドに流れた時、エリキがDMFをピン留めしているので、ガンバIHが流れるOMFを捕まえれなくなり、(DMFが前に出てCHを捕まえれなくなるから)四角のエリアで数的優位をつくれるように。さらにはガンバのラインの背後から顔を出すので、守備者はどうしても対応がワンテンポ遅れてしまう。このようにしてマルコスジュニオールが自由に動き、スペースでボールを引き取る事で押し込んでいく。

マリノスの修正③

そしれ押し込んだマリノスファイナルサードでもポジショニングの修正を施す。

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このようにWGの遠藤がハーフスペースにポジションをとり、SBが幅を作ることが多くなる。さらにマルコスジュニオールがSHとIHの間にポジションを取ることで、CBが持ち上がれるスペースと時間を確保。これで四角のエリアで数的優位を作り出し、DFを動かしクロスから攻撃、さらには中央へ差し込めるようになり、実際にこれで反撃の1点を返すことに成功した。だが惜しいシーンを何度も作り出したが、同点、逆転まで持っていく事は出来なかった。

まとめ

マリノスを抑えたガンバ大阪。そのために準備してきた「可変アンチフットボールプレス」。これでマリノスの良いところを消し、弱みを出すことに成功。また攻撃面でもマリノスの強みを徹底的に消す作業。実に理に適ったゲームプランだったのではないだろうか。そしてマリノス相手に下がることなく、戦い、勝利を得たのはとても興味深いものだった。一方のマリノス。前半はプレッシングに苦しみ、良さを出せなかったが、それでも後半から修正し、対応していく光景を見て、「今年のマリノスも強い」と痛感させられた。昨季から「観る」ことに長けているマリノス。相手の弱みを短時間で見つけ、的確につく事のできるチームなかなかないのではないだろうか。負けはしてしまったが、レベルの高さを証明した。そしてこの試合、両チームともハイレベルで面白い試合だった。このレベルの戦いを自国リーグで観戦できることに素直に感謝したい。これからのシーズンがさらに楽しみになる一戦だった。

 

 

終わりに

最後までお付き合い頂きありがとうございます!

ではこの場を借りまして、5つの事について紹介させて下さい。簡潔にまとめているので、この4つの事も覗いて頂けると幸いです!

 

  •  会社について

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  • 最後までご朗読ありがとうございます!

改めまして最後までお付き合い頂き、ありがとうございます!また次回の記事でお会い出来る事を楽しみにしています!

これからも『Football Base』を宜しくお願いします!

PL チェルシー vs トッテナム ~譲れない師弟対決~

 

はじめに

リーグ戦で勝ちから遠ざかってしまっているランパード監督率いるチェルシー。来週のCLも控える中でホーム、スタンフォード・ブリッジに迎え入れるのは、かつての恩師、モウリーニョ監督が率いるトッテナムトッテナムモウリーニョ監督の就任で、勝利を取り戻し、ボトムハーフに沈んでいた前半戦から、CL圏内にあと一歩の所まで登り詰めてきた。そしてこの試合はそのすぐ上に位置するチェルシーとの一戦だ。そしてその勝ち点差はわずかに1。いわばシックスポインターと称されるゲームだ。だが、エースのケインを欠き、さらにはソンフンミンまで怪我で離脱。少し苦しい状況のトッテナムだが、状況はチェルシーも似たようなもの。カンテ、エイブラハム(今節復帰)、オドイを欠き、こちらも苦しい状況だ。そんな中で迎えた注目の師弟対決、しかもロンドンダービーというビッグゲーム。今回はこの試合を噛み砕いていこう。

スターティングメンバー

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チェルシーはカンテの怪我があってか、前回対戦の良いイメージがあってか、3-4-3の布陣でこの試合に臨んだ。一方のトッテナムは後ろを重く、5枚のディフェンスラインを引き、その前に4枚の中盤。モウリーニョ監督らしく、「ゴール前にバスを置く」守備ブロックを形成する布陣でアウェイ戦に臨む。

モウリーニョの狙い:守備の決まり

まずはモウリーニョの狙いから触れていきたい。この試合、バック5を使用し、まずは失点をしないという意図を見せたトッテナム。実にモウリーニョらしい試合の入り、作り方だ。ではトッテナムにはどのような守備の決まりがあったのか。

 

 

画像2

バック5にした理由はチェルシーの3トップを3CBで捕まえる事が目的。マンマークを行う事で3トップを自由にさせなかった。これがCBの役割で、3トップマンマークして自由にさせないというのが決まりだろう。次にSB。SBの役割はWBにボールが出ると、そこにプレスを迅速にかけて前進させない事。これにより、WBを高い位置に取らせない事を目的とした。次に中盤の3枚。ここの3枚は中央に差し込ませないためにしっかと距離を近く保ち、スライドを行う。またCFとSH(主にモウラ)のカバーを行う事が役割として与えられる。そして最後にCFとSHのモウラ。この2人が最前線にでるような形をとり、ボールサイドのCBとCHを何となく牽制。ここでも中央に差し込ませないように牽制を行う事が役割として与えられていた。これがモウリーニョの守備の決まりだ。

モウリーニョの狙い:攻撃

モウリーニョの攻撃の狙いは明かに「ロングカウンター」だった。だからこそ、ロングカウンターを狙うための準備もしっかりとしてきていた。ではどのようにロングカウンターを狙っていたのか。

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先述した守備戦術だと、ボールを奪う位置はもちろん低くなる。これで1度ボールを下げて作り直す時間を作る+プレスを呼び込む事を行う。そして上の図のようにCBが幅を作る事でSBを1列前に押し出す。そうするとチェルシーWBがそこを捕まえる。SBが押し上がられた事でSHがハーフスペースでCBから縦パスを引き出す動きをつける。そうするとSHを捕まえに来るのはCB。これで捕まえにきたCBの背後にスペースが生まれる。ここへCBがロングボールを流し込む事でCFが抜け出し、ドリブルで勝負を仕掛けることができる。CFのベルフワイン、SHのモウラのドリブルでの推進力を中心にトッテナムは攻撃を組み立てていった。もちろん、SHが縦パスを引き出して、独力で展開を変えるパターンも存在。(この試合を見ていると、こっちの方が効果的で、途中からSHの個人技で前進する事に切り替えていた)
この2つの攻撃を中心にトッテナムは攻撃を組み立てていき、ゴールを奪う事に専念した。

チェルシーのビルドアップ①

チェルシートッテナムの守備戦術に対して、どのようにビルドアップを行なっていたのか。この試合、チェルシーは主に2つのビルドアップを中心に攻撃を組み立てていた。ではまず、1つ目のパターン。

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4バックの時と同じようにCHのジョルジーニョ(時にコバチッチ)がバックライン付近に降りる事でCBのアスピリクエタとリュディガーを押し出し、幅を作らせる。こうする事で白の四角のエリアで数的優位を作り出すことができ、SHのモウラを釣り出す事を目的としていた。ここを釣り出す事で、STがボールを中央で引き出すことができる。これをまずは攻撃の組み立て、ビルドアップの形として試していた。

チェルシーのビルドアップ②

そしてもう1つのパターン。このパターンの方がより効果的なものだった。そのビルドアップがこちら。

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このようにCBのアスピリクエタが幅を作り、WB、STで三角形を形成。こうすると、SHのモウラは前に出れなくなるので、バックラインは2枚で良くなる。さらにSTがSHとCHの間に降りる事でトッテナムCHのウィンクスをその場に留めることができる。こうするとチェルシーにはフリーになる選手が2人生まれる。それが白の四角で囲った選手、ジョルジーニョと逆のWBのアロンソだ。このような形を作り出した事でチェルシーは効果的に攻撃を仕掛けられるようになる。

チェルシーの攻撃①

ビルドアップ②で解説したようにチェルシーはCHのジョルジーニョと逆のWB、アロンソのところで優位に立つことができる。そしてこのようにして先制点が生まれた。

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CBからフリーのジョルジーニョにパスが渡ると、このようにSTが縦パスを引き出す動きをする事で、CBを誘き出すことができる。これはトッテナムの守備で触れたように、CBがSTをマンマークするというタスクがあるので、CBを動かすことができる。そしてこの動きに連動してCFがCBの背後に抜け出す。実際にこの形で先制点を奪い、このジョルジーニョからの縦パスは何度か見られるものだった。

チェルシーの攻撃②

そしてもう1つビルドアップ②に関係している攻撃がこちら。

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このように逆のWBがフリーになっているので、ここをシンプルに使うという攻撃だ。トッテナムの中盤はスライドして中央を固めているので、その脇をWBが使う事ができる。そしてここでWBがボールを受けるとSBが出てくるので、その背後のスペースをSTが使うことでチャンスを作り出すという算段だ。この攻撃の方がより多くの展開を作ることができるので、このような攻撃を見受ける事が多かった。

WBジェームズの存在感

最後にチェルシーの攻撃を支えていたのは確実にこの若武者、WBジェームズだろう。弱冠20のジェームズは有効的なポジショニングと持ち前の推進力で攻撃を牽引した。

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このように効果的にハーフスペースを使う事ができるので、トッテナムの守備陣を動かすことができる。そしてSTまたはCFとのコンビネーションプレー、または単独での突破でチャンスを広げる。さらにはCBアスピリクエタのインナーラップを促す事もしていた。この試合のWBジェームズの動きはとても賢いものだったので、ぜひもう一度この試合を見て頂きたい。

チェルシーのハイプレス

守備に課題があるチェルシー。その中でも特にハイプレスに関して問題があるが、この試合のハイプレスはしっかりと機能していた。

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プレスはかなり前からかけていたチェルシー。CBに対してCFとボールサイドのSTがプレスを行う。この時にボールと逆サイドのSTはボールサイドのCHを捕まえる。さらにSBに対してはWB、SHに対してはCB、CHに対してはCH、逆のSHに対してはWBがマンマーク。これがハイプレスの構成で、ボールを奪う準備。そしてこのようにボールを回収していく。

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CBの所で奪えたら理想だが、ここでなかなか奪うことは難しい。だからSTはCBの背後を使われないようなプレスをかけることで中央にボールを蹴らせる。これで競り勝ち、白丸のエリアで2ndボールを回収するという算段。低い位置でブロックを形成しているトッテナムはこのエリアまで押し上げるのに時間がかかってしまうので、チェルシーの中盤の尽く2ndボールを回収されていた。このようにして攻撃しては回収することでチェルシートッテナムの攻撃を封じることに成功した。

後半のトッテナム修正とアスピリクエタの対応

後半になりトッテナムは攻撃の仕方を変更。それはSHのモウラが中盤まで降りて組み立てに参加すること。これでトッテナムはボールを持てるようになっていく。

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まずはSBの位置。ボールサイドのSBが高い位置を取るようになったことでWBを押し下げることに成功。さらにこのようにする事でSHが自由に動けるようになる。そしてこれでSHが組み立てに参加できるように。上の図のようにCHがSTの脇に流れる事でSHが中央で受けれるスペースを創出。そうすると、CBには2つのパスコースが生まれ、チェルシーCHはSHかCHのどちらを牽制すればいいのか、判断の難しい状況に陥る。これでトッテナムは徐々に全体を押し上げてチェルシーゴールに迫っていくが、アスピリクエタがSHを自分のポジションを捨ててまで捕まえに行く判断を下し、そしてしっかりと潰しきれるので、この修正も威力を半減された。アスピリクエタのこの好判断がなければ、もしかしたらチェルシーは崩れていたかもしれない。

まとめ

モウリーニョ監督らしく、守備から試合を作り、カウンターで仕留めるという十八番の形を狙ったが、この試合に関しては上手くいかなかった。その理由がランパード監督が準備してきたであろう、ビルドアップの場面にある。しっかりと相手を動かすポジションをとり、そして効果的にパスを回す。これでフリーになった選手を素直に使い、決定機をいくつも創出した。この攻撃の中心にいたのは間違いなく、ジェームズとジルーだろう。ジルーに関してはなぜ使われなかったのかわからないが、ボールの収まり所を提供し、そしてポストプレーで周りを生かし続け、自分でもゴールを奪って見せた。他のストライカーにはできないプレーで確実に違いを見せつけた。現在のチェルシーにはもってこいのCFではないだろうか。見事に采配を的中させたランパード監督に軍杯があがり、重要なシックスポインターのビッグマッチを制する事に成功。次の試合はまたしてもビッグマッチのCL、バイエルン戦。この試合のような戦いを継続できるのであれば、勝利を掴む事ができるのではないだろうか。次の試合も楽しみだ。

 

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Jリーグ 湘南ベルマーレ vs 浦和レッズ ~情報量の多い開幕戦~

 

はじめに

最高の週末を送るためには欠かせない娯楽の1つ。そして人生の一部。
それこそがサッカーであり、Jリーグ。自国でこのような大きなリーグがあることにまずは感謝を示したい。そしてこのリーグの開幕カード。それは湘南ベルマーレvs浦和レッズ。昨シーズン、両チームともに苦しい1年を過ごした。そして今季こそは!という気持ちでシーズンインした事だろう。そんな両者が戦う試合。展開が面白くない訳がない。そして実際にこの試合は打ち合いになり、エンターテイメントに富んだ試合だった。では今回、開幕戦から情報量の多かったこの試合を噛み砕いていこう。

スターティングメンバー

画像1

これが開幕戦のお互いのスターティングメンバー。浦和レッズは長く使用してきた3-4-3を捨て、4-4-2に変更して最初のリーグ戦に臨む。ホームの湘南は慣れ親しんだ3バックのシステム。これで浦和を迎え撃つ。

サイドで起点を作る湘南と浦和の守備

立ち上がり、ペースを掴んだのは明かにホームの湘南。ではなぜホームチームはペースを掴むことができたのか。

画像2

まず触れなければならないのが、浦和の守備。このように4-4-2で構えて、高い位置で引っ掛けようという意図が見えた。このように3バック +DMFにたいしては2トップで牽制を行い、外のCBが持つとSHがプレスをかけるというスタンス。そして後ろも連動してCHに対してはCHが、WBに対してはSBが捕まえるように守備を行う。だがフォーメーションの噛み合わせも悪く、そして湘南の攻撃方法も理に適っており、上手く守れない。ではどのように湘南は攻め込んでいたのか。

画像3

このようにCHとWBがボールを受けに下がることで、SBとCHを釣り出し、SBの背後をCFが突くという攻撃。ここへCB(もちろんCB⇨CH経由、CB⇨CH⇨WB経由もあり)がボールを流し込むことで敵陣深いサイドの位置で起点を作り、全体を押し上げていく。そして次にこのように展開する。

画像4

湘南らしく、前に出て行くことで、四角のエリアでCHがフリーになることができる。ここにボールを戻し、そして逆のWBへ展開。このように展開できている間は(特に前半を通して)クロスからの攻撃を中心に際どいチャンスを作り出し、先制点、そして同点弾を生み出した。また試合のペースを握っていた。

浦和を嵌め込むプレッシング

このように攻撃で試合の流れを掴んだホームチーム。もちろん守備でも浦和を圧倒した。それは積み重ねてきた、走力の賜物ともいえるハイプレスだ。ではどのようにプレスをかけ続けていたのか。

画像5

このように3バック化する浦和に対して(のちに解説)2トップで牽制を行う。そして上の図のように5-3-2のブロックを引いている湘南は四角の部分で浦和CHを嵌め込むことができる。ここで起点を作らせないので、浦和は前進方法がなくなり、攻撃に転じることがままならない状態に陥っていた。そしてここで奪った湘南は一気にショートカウンターを仕掛けることで、何度か浦和ゴールを脅かすことに成功した。

湘南のポゼッションと浦和のゴール

立ち上がりから圧倒的な運動量で、試合を支配した湘南は30分あたりからボールを持つことを選択する。ポゼッションを高める事は昨シーズンから取り組んでいる事。これは試合を通してフルスロットサッカーが完遂できないので、体力の温存する方法として取り組んでいる事ではないだろうか。そしてこのサッカーに切り替わったことで、浦和は助かった。徐々にボールを持てるようになり、(それでも効果的なものではなかった)試合のテンポが遅くなった。そして唐突に同点ゴール、そして逆転ゴールを奪うことになる。
どちらもセットプレーからの流れで、『2トップの力』のみでゴールを奪って見せた。これで浦和は徐々に試合の流れを引き寄せる。

浦和の可変3バック

ボールを持ち始めたアウェイの浦和。この時のボール保持の方法が少し変わったものだった。それが「可変3バック」だ。ではどのように可変していたのか。

画像6

上の図の白丸で表している選手が主に可変に関わっている選手。SHがハーフスペースに入り込み、(右SHはほぼ中央だったが)左SBが高い位置で幅を作る。この背後のスペースを埋めるため、またはCBからのボールを受けて組み立てをサポートするためにCHが斜めに降りる。spして最後に右SBがバックラインに残る事で可変3バックの完成。だが先述したようにこのビルドアップは湘南に尽く嵌められてしまった。

可変3バックが上手くいかなかった理由

ではなぜ可変3バックが上手くいかなかったのか。その理由は明白だ。

画像7

このようにSHが中央に入り過ぎることで赤の四角のエリアに人がいない状況になる。さらにボールと同サイドの選手はそれぞれ捕まっているのでCBはパスコースがなく、出し所がない状況だ。本来ならばCBからサイドを変えることで一気に局面を打開できるのだが、先ほども述べたように、「逆で幅を作る選手」がいない状況なので、相手のプレスを能動的に呼び込むことができず、相手を動かす事ができない。この幅を作らなかった事が可変3バックが上手くいかなかった理由だろう。

バックラインの設定は?

そしてもう一つ。浦和が若干上手くいっていなかった事。それがバックライン高さの設定だ。これが少し苦しむことになったのではないだろうか。

画像8

上の図で示したここの距離感。このバックラインが異常に低いため、「やり直し」を行う時に、バックパスを選択すると、自陣深くまでボールを戻すことになり、湘南の押し上げを回復させてしまう。またボールを奪われた時に前はプレス、後ろはリトリートという構図になってしまうため、プレスを掻い潜られた時に人数が足りない状況に陥っていた。ここの距離感、バックラインの高さの設定が少し気になった。

まとめ

後半になり、お互いが前にでる展開になり、よりオープンな試合となった。そして最後に試合を決めたのはやはり浦和らしく『個の力』だった。交代で入った選手がドリブルで突破し、そして展開。エリア内で受けたSHが湘南ブロックを嘲笑うかのような股抜きシュート。これでこの試合は決着。2-3でアウェイの浦和が開幕戦を制した。湘南、浦和共に、若干荒削りの部分はあったが、開幕戦に相応しい、スリリングな展開で、楽しむことができた。これから毎週、週末に行われるJリーグ。この幸せをしっかりと噛み締め、これからも多くの試合を可視化、言語化に努めていきたい。

 

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