開幕が待ち遠しいプレミアリーグ アーセナル 〜クラブ最高額での獲得。N・ぺぺという選手〜

 

はじめに

ザハの獲得はもうないだろう。だが彼より若くそしてより得点力のある選手の獲得になったのではないだろうか。その名はニコラス・ぺぺ。リーグアンで22ゴールを叩き出し、ドリブルで単独での突破も可能だ。では早速、彼のプレースタイルを紹介していこう。

 

ニコラス・ぺぺ

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1995/5/29 24歳 183cm 69kg 左利き

コートジボワール

リール⇨アーセナル

 

プレースタイル

シュート

リーグ・アンで22ゴールを叩き出すほどのシュート精度がある。(そのうちPKが何本かある)しっかりと1v1を落ち着いて決め切ることができる。GKの動きを見て逆を突く冷静さとファーサイドに流し込める技術があるのでゴールを量産できたのだろう。あまりニアハイに叩きこむシュートが見られないのでここの選択肢が増えるともっとゴールを量産できるのではないだろうか。

 

パス

これも11アシストを記録しただけあって精度はそこそこある。ポジションの問題もあるが、ラストパスとクロスの精度が高い。ドリブルで相手を引きつけてスルーパス、サイドをえぐってマイナスのクロス、または中に早いクロス。お膳立てもできるのでDFとしたら対峙したくない選手だろう。

 

ドリブル

これが彼に一番の特徴だ。スピードもあり、足元の技術も申し分ない。好んで使うフェイントが足裏でのボール扱いと、ダブルタッチ、シザース、ボディフェイク。特にダブルタッチは足が長いので振り幅が広くて深いのでDFの間を抜けていくことができる。また囲まれても足裏、プルプッシュで一気にスピードに乗り置き去りにすることができる。ゴールに向かっていく推進力と迫力があるため、DFを集めることができる。だからアシストもできる。個人での突破ができ、さらにはスピードの乗ったドリブルも可能。ゴールに向かっていく迫力もある。 

オフザボール

ここの改善が少し必要だろう。ドリブルが得意なため、サイドに流れ足元でボールを受ける傾向がある。タイミングよく裏に抜け出すことができればもっと良い選手になるだろう。仮にリバプールへの移籍が実現すれば、ラカゼット、オーバメヤンとお手本になる選手がたくさんいる。もしかしたらこの移籍で大化けするかもしれない。

 

プレー動画

www.youtube.com

 

まとめ

レンタルだがセバージョスも獲得し、さらにはぺぺも獲得。即戦力を獲得し、今季こそCLに返り咲くことを本気で狙っていることを感じさせる。実際にこの選手が大化けすればCLに戻るというミッションも簡単なものになるだろう。クラブ最高額での移籍になり、かなりのプレッシャーがかかるかもしれないが、そのプレッシャーを乗り越えてこそのビッグスターだ。果たしてこのビッグスター候補は活躍することができるのだろうか。また1人楽しみな選手がプレミアリーグに加わった。今季もプレミアリーグは激しいものになるだろう。とても楽しみだ。

 

終わりに

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開幕が待ち遠しいプレミアリーグ アーセナル 〜コパ得点王 新生エヴェルトン獲得か〜

 

 

はじめに

ザハとマウコム。どうしてもウィンガーを欲しているエメリ監督。彼らの獲得を試みているのだろうが、難しいのは重々承知だろう。そこで注目されているのがエヴェルトン。大エースネイマール不在のブラジル代表を母国開催のコパアメリカで優勝に導き、自身は大会得点王に輝く。突然出てきたこの若者。ネイマールの穴を埋める活躍をし、ヨーロッパへの切符を手にれたに違いない。ブラジルからまた新たなスターが生まれるのか。そしてそのスター候補はアーセナルに活躍の場を移すのか。彼のプレースタイルをこのばをかりて再度紹介させてもらう。

 

エヴェルトン・ソウザ・スアレス

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1996/3/22 23歳 174cm 右利き

ブラジル出身

グレミオFBPA⇨アーセナル

グレミオFBPA 100試合出場 23ゴール

 

プレー動画

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プレースタイル

  • ドリブル

コパアメリカでしかエヴェルトンのプレーは見たことないが、この大会だけでも十分なインパクトのあるドリブルを見せてくれた。これが一番のエヴェルトンの特徴だ。広大なスペースがあれば、タッチの長いドリブルでスピードを持ってDFを置き去りにする。

単純にスピードがある選手と同じ方法で抜け出す。タイミングを少し外すだけで抜け出すことでカウンターのスピードや抜け出した時のスピードを落とさずに攻撃することができる。また狭いスペースでもドリブルで抜いていくことが可能だ。これはまさにブラジル人らしい。細かいタッチでスルスルと抜けていく。シザースやダブルタッチ、クライフターンなど、使えるフェイントも多彩だ。大外に開き、足元で受けることを好む選手だけある。

 

  • シュート

シュートパターンとしては左で開いて受けて、そこからカットインしてシュートを打つ。ドリブルが得意な選手によく見られるパターンだ。エヴェルトンも同じく、このような形でゴールを奪っていく。コパアメリカでもボリビア戦、ペルー戦とカットインでゴールを奪っている。この形から放つシュートは幕シュートではなく、どちらかというとファーサイドのトップコーナーへズドンと撃ち抜くシュートが多い印象だ。これからニアとファーを打ち分けることができるようになればワンランク上の選手になることが可能になるのではないだろうか。

 

  • オフザボール

これはまだ改善の余地があるが、左に張った状態から斜めに抜け出すことがある。スピードがあるのでタイミングよく抜け出すことで、GKと1v1になることができる。また縦に抜け出すことができれば、クロスの時間を作ることができる。この抜け出しで相手のDFラインを引き下げることができる。ここの質がもっと上がれば、さらに良い選手になるだろう。アーセナルに移籍した場合、オーバメヤン、ラカゼットをお手本として化けることができるのか。移籍した際は注目してみたい。

 

まとめ

コパアメリカで確実に世界にその名を広めたエヴェルトン。そのオフェンスセンスは非凡だ。ここからさらに戦術的な要素が加われば、ブラジル代表の主力も夢ではない。エメリ監督の下、早い攻撃を仕掛けることの多くなったアーセナル。だからこそアーセナルに移籍した場合はキープレーヤーになれるのではないだろうか。一部報道ではもうお筋合意に至っているという情報も出ている。果たしてエヴェルトンはどのような選択をするのか。注目だ。

 

終わりに

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ICC マドリード・ダービーを見終えて。〜アトレティコマドリードについて〜

 

 

はじめに

個人的にICCで一番注目していた一戦。それがこのマドリード・ダービー。久保建英のレアル移籍でよりレアルの試合は注目度が高まっているのではないだろうか。その試合結果は7-3でアトレティコの勝利。プレシーズンとは言え、レアルにとってはショッキングな試合だった。だが試合内容を見ればこの結果は妥当だと感じた。今回は大量得点で宿敵を粉砕したアトレティコ・マドリードについて紹介しよう。

 

カウンターと守備について

まずは守備について紹介しよう。この試合も守備から試合に入っていた。しっかり守れるからこその結果だろう。そしてこの守備はカウンターを打ち出すためのものだ。ではそれを紹介しよう。

ショートカウンター

(黒⇨アトレティコ 白⇨レアル)

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これはあるビルドアップの場面。CBがボールを持つと、ハーフウェイラインまで一旦吸収する。そこからCFは中央へのパスを消し、SBへパスを出させる。ここにボールが入ると、SHはプレスへ。

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SHは中のパスコースを消しながらSBへのプレッシング。そうするとSBは開いているWGへのパスかドリブル突破、CBへのバックパスのプレー選択肢になる。そしてこれらの選択肢をより消すためにCFはCBへのパスコースを消せるポジショニング。SBはWGの位置へ出る。ここで面白いのがDFラインはスライドをせずに中央を固める。MFのラインはしっかりとスライドを行う。

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これでサイドを圧縮してボールを奪い切る。局面を見るとSB・SH vs WGの2v1、もうすこし大きく見ると、SH・SB・CH vs WG・SBの3v2の形になる。ここで重要なのがCHのポジション。ここでしっかりと中央へのパスに蓋をしなければ突破されてしまう。

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最悪な場合はここで単独突破されてしまう事。もちろんそういった状況が起こり得るので、CBがここで対応にいく。またCHがここのスペースを使う場合はCHがついていく事で対応をする。このようにリスク管理を行なっている。だがこの状況に持っていかれるとカウンターができなくなってしまう。だからCHのポジショニングが重要になっている。このような形と類似した状況で開始早々の先制点を奪っている。

サンプル動画

 

 

ロングカウンター

ロングカウンターをするためにこのような形になる。

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このようにCFも低い位置まで下がり、サイドを圧縮する事でサイドチェンジを誘う。CFも低い位置まで下がる事で相手は逆のSBが上がりやすくなる。そうすると攻撃に厚みが出るリスクがあるが、逆にいうとロングカウンターが狙える。そしてそれを狙ってできるのがアトレティコ。サイドチェンジ行う選手にある程度の圧をかける事ですこしでも制度を落とす。そしてこのボールを奪い、一気にロングカウンターに移る。

これがそのサンプル動画。一つはファールで止められてしまったが、止められなかったら攻撃を完結させていてだろう。

サンプル動画

 

CHのポジショニングについて

これは要するにネガティブトランジションについて。これをするためにここでもCHのポジショニングが重要になる。では早速そのポジショニングを紹介しよう。

ネガティブトランジションとセカンドボール

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このようにクロスに対してや、縦パスなど、ボールを失った時にすぐにセカンドボールに反応できるポジショニングを取るためにここにポジションをとる。ここのエリアを埋める事で被カウンター対策になっている。さらにボールサイドと逆のSBは上がることはあまりなく、これも被カウンター対策になっている。(SBのこのポジショニングは主に速い攻撃の時の場合。遅攻の時は高いポジションをとることが多い。ビルドアップの時に解説をする。)実際にこの試合はこのポジションをとっていたので2点目、3点目、似ている形が4点目だ。

サンプル動画

 

ビルドアップと遅攻

次に解説するのはビルドアップ時のポジショニング。だいたいこのような形をとる。

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 他のチームがよくとるビルドアップの形はCHが1枚DFラインに降りて、2CBとCHの3枚になる形だが、アトレティコは2枚のCHがDFラインに降りて4枚でボールを回す。中央にSHが入り込み、SBを押し上げる。これは他のチームと一緒だ。これはボールを奪われた時のショートカウンター対策になっているのではないだろうか。このようにしてCHがSFラインに降りる。そして丁寧につなぐこともあれば、シンプルにここから裏一本のボールを蹴ることもある。そしてここから遅攻に移る。遅攻の時はこのような目的があるだろう。

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ここで起点を作る事で相手のラインを上げさせることが目的としてある。そうすることで、背後のスペースを狙い、シンプルかつ強力な攻撃を仕掛ける。だがもちろん、そこのスペースを埋められるので、SBの幅を使う。

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そうすると、サイドで押し込むことができる。それが最初に解説したCHが起点を作ることも意味だ。そしてSHはサイドで深い位置を取り、少し時間を作る。この目的がCHの上がりを待つため。

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ここで時間を作る事で、CHの距離感が近くなる。これの目的がネガトラでボールを奪うため。遅攻をしているのだが、守備のことを頭に入れておくことがシメオネ監督らしい。

サンプル動画

 

 

まとめ

主力の選手が退団したアトレティコ。だがこの試合を見る限り、その影響は全くないように自分には見えた。完成度の高さと、強度、走れる選手が揃っているから大崩れしないのだろう。さらにはジョアンフェリックス。彼のセンスには本当に驚くばかりだ。ポジショニングとスペースに入って行くタイミング、そしてボールの置き所。天才型だがハードワークもしっかりこなす。この試合でグリーズマンの影を一気に消し去ったのではないだろうか。今シーズンのアトレティコはとても面白いサッカーをするのだはないだろうか。とても期待感が高まる試合だった。

 

終わりに

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ICC トッテナム vs マンUを見終えて。〜マンUのプレッシングについて〜

 

はじめに

スールシャール体制になり、約2年目を迎えようとしている。昨シーズン途中からの抜擢で勢いをつけたが、シーズン終盤は失速。様々な課題が見つかった。そして見変えたプレシーズン。しっかりと準備する時間もあり、ワンビサカという若手かつ即戦力を補強。残るはCBを補強できれば申し分ないだろう。一方の試合内容というと、19-20シーズンは期待できるものではないだろうか。正直、マンCやリバプールにはまだ及ばないかもしれない。だが彼らと、他のビッグクラブともしっかりと渡り合えるのではないかと期待させてくれるものだ。では今回はマンUのプレスについて紹介しよう。

 

スターティングメンバー(予想)

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この先発はトッテナム戦とインテル戦を見終えての個人的な意見。中盤の並びに迷ったが、これがベストではないだろうか。ポグバをトップ下に置いてマティッチとマクトミネイでも良いと思う。マタをトップ下でジェームズをSHでも良いかもしれない。さらにはペレイラもいる。いずれにしても多くの選択肢がある。CFとCBの補強が急務ではないだろうか。

 

プレスについて

では早速トッテナム戦で見えたマンUのプレッシングについて紹介していこう。これがこれからの戦い方(プレス時の守備)の中心になるだろう。

この目的としては

  1. 縦パスを奪う
  2. ロングボールを悪い状態で蹴らせる

この二つを目的としている。ではどのようにしてこれらを実行するかを解説しよう。

まずプレスをかける位置はだいたいこの辺り。

トッテナム戦参照 黒⇨マンU  白⇨トッテナム

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ミドルサードに入るとCFがCBにプレスをかけ始める。その時に逆サイドのCBにパスを出させないようなプレスのかけ方。そうするとこのような動きをとる。

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WGが中央の縦パスを消すポジションにいることで、CBはSBにパスを出す。ここに入るとWGはプレスの圧を強める。

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サイドバックにパスが出ると、STへの縦パスを出させるようにプレスをかける。そのために相手CHがサイドに流れるのをCHは必ずついていく。さらにここを突破された時のためにSBは中央に絞り、リスク管理。CBはロングボールに対応するためにマンマークでCFにつく。ここで奪うために闘うことのできるマクトミネイやボール奪取の上手いマティッチが起用される。トップ下には頭の良いマタやリンガード、ハードワークできるペレイラを起用するのもここの守備をしっかりとこなしてくれるからだろう。

これが一つ目のパターン。そしてもう一つパターンが見られた。

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CHが流れない場合はこのような形をとることが多く見られた。STを見ていたCHはSBにマークを受け渡し、自分はボールが入るCHのところのカバー。この状況でも縦パスを奪うことを目的としている。

 

まとめ

このようにプレスをかけてショートカウンターを仕掛ける戦い方が中心になるのではないだろうか。特に前半はこの戦い方がはまっていて、前線の4枚が躍動していた。逆にいうと、前線のタレントを生かすためにこのようなプレス戦術を敷いているのかもしれない。今回はプレスのみの紹介になってしまった。もう少しマンUの試合を観て、アタッキングサードでの決まり事や、守備戦術を紹介する予定だ。今シーズンを皮切りに強いユナイテッドが帰ってくるかもしれない。開幕のカードはいきなりチェルシーとの一戦。楽しみで仕方ない。それまでに攻撃と守備について紹介するので、そちらもご覧になっていただきたい。

 

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ICC ユベントス、2試合を終えて。 〜ユベントスの現状について〜

 

 

はじめに

トッテナム戦、インテル戦と終えて、ユベントスへの率直な感想は「このままじゃやばい」だ。攻撃においてはスピード感がなく、さらには迫力もない。テンポがずっと一定で、中央に人が集まり、停滞している。守備においてはプレスの連動性がなく、ハイプレスを仕掛けるも簡単に剥がされてピンチを招いている。サッリボールの片鱗も見えない。コンディションの問題なのか、モチベーションの問題なのか、サッリ監督が新しいことに挑戦しようとしているのか、ありえない話だが、今のメンツではサッリボールを体現できないのか、はたまた戦術をまだ落としきれていないのか、もしも戦術を落としきれてないのなら、開幕までに間に合うかがわからない。何れにせよ、今のユベントスには強者のオーラがない。今回はICC2試合を終えてわかった、このような状況のユベントスの現状を紹介していこう。

 

ユベントスの現状

開幕スターティングメンバー(予想)

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開幕はこのようなメンバーになると予想する。もしかするとCFにロナウドが入り、右にディバラ、左にベルナルデスキという形もあり得る。コパアメリカがあり、合流が遅れている10番がどのような扱いになるのか、これも気になるところだ。

 

攻撃について 

攻撃はアタッキングサードのことを紹介していこう。

アタッキングサードではだいたいこのような配置になっている。

インテル戦を参照 黒⇨ユベントス 白⇨インテル

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このように中央でオーバーロードをし、かなり狭い状態になっている。幅をとる選手がいないので、目線を変える必要も、スライドの距離、この状態だとスライドする必要もないので、とても守りやすい。ナポリチェルシーのサッリ監督は左サイドでオーバーローディングして左で作り、右で仕留めるというのが定石だった。だがユベントスではこのように中央に人を集めている。サッリ監督の意図が読み取れない状況だ。

例えばこの状況でも、トッテナム戦の2ゴールのように幅をとる選手がいると効果的な攻撃が生まれる。

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これはロナウドが幅を取ったことで生まれたゴール。ここから中に仕掛けると思わせ、5番に繋ぎ、そこからCF⇨WG⇨リターンパスをCFがもらいシュート。という形でゴールを奪った。ここで重要なのが幅を取っていること。そうすることで、逆のスペースが空く。これはサッリボールらしい、テンポのある速い攻撃だった。

2点目も同様に幅を取ってそこからクロスを上げてゴールを奪っている。

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 このゴールはSBが幅をとることをしている。このように幅を取り、攻撃した場合にユベントスはうまくいっている印象だ。インテル戦の同点ゴールのFKもロナウドがサイドから中に仕掛けてもらったFKだ。ここも幅を取って攻撃を仕掛けている。

先ほども述べたように攻撃がうまくいかない時、特にインテル戦は中央に人が集まり、スペースがない中で縦パスを通そうとしていたので、ボールを奪われてカウンターを食らう場面が多かった。

 

守備について

守備にはプレッシングについて紹介していこう。

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まずはGKからCBにパスを出させるようなポジショニングをとる。そうすることで前から嵌めていこうという意図が見える。そのためにそれぞれが相手の選手の近くにいる。

そして問題次のプレーから始まる。

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だいたいこのような動きをしている。そして次のような配置になる。

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このように黒丸のところでボールをボールを奪うか、CHへの縦パスをインターセプトを狙うのだが、ここの距離がといのでボールを奪う事が出来ない。

その理由が降りてくるWBをCHのマテュイディが見て、CHへの縦パスのコースを開けてしまう。さらには逆のCHのラビオがここを止めに行くが距離が遠くて間に合わない。これで一気にプレスを剥がされて、後ろの状況が4v5になってしまう。これで間延びを起こし、負の連鎖にはまってしまう。

ではどのようにすればうまく行くのだろうか。自分の考えとしては、WBのところにSBが出ればいいのではないかと思う。

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このようにすればうまく行くのではないかと感じた。実際にここのところにSBが何度か出てくるとボールを良い形で奪う事が出来ていた。この方法をとれば良いのではないだろうか。

まとめ

今のユベントスはまだまだ修正すべき点が多く残っている。もう少し試合を観てみてビルドアップにも触れていこうと思う。コンテ監督のもとで復活したユベントス。そこからアッレグリ監督で常勝軍団になり、そしてより魅力的なチームにするためにサッリ監督を招いた。だがここまではナポリチェルシーでサポーターを魅了したサッカーをできていない。まだプレシーズンということもあるが、ここからサッリボールまでの道のりは相当長いのではないだろうか。果たしてどうなるのか。これからの試合も注目してみよう。

 

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ICC レアルマドリード vs アーセナル 〜アーセナルの新しいフォーメーション〜

 

はじめに

この試合は奇しくもお互いに退場者が出てしまい、思った通りの試合ができなかったのではないだろか。レアルマドリードは前半、確実にアーセナルに試合を持って行かれていた。なぜ苦しんだのかは一目瞭然で、アーセナルのプレッシングがはまっていたから。そしてこのプレッシングから先制点を奪った。そして追加点は新しい形から生まれたゴールではないだろうか。この新しいフォーメーションの守備戦術と攻撃戦術について紹介していこう。

 

アーセナルの新しいフォーメーション

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これがこの試合で試していたフォーメーションだ。4-2-2-2という形でエジルムヒタリアンに自由を与え、良さを最大限に出していた。

ではこの守備戦術と攻撃戦術について紹介していこう。

 

守備戦術

守備時の並びは基本的に4-4-2になる。これがその並びと基本的な守備の仕方。

(黒⇨アーセナル 白⇨レアル)

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このようにIHのエジルが前に出て、CFのオーバメヤンがサイドに落ちることが多い。

そして狙い所は中央の縦パスも感じがあった。そのためにIHは外を切りながらプレッシングを行うことが多かった。ここで重要なのが必ず中央に追い込むわけではないので、ボールサイドのCFとSBは外のSHとSBをしっかりと気に掛けておくこと。ここがはっきりしないのはそのような戦術なのか、それともまだ戦術を落とし込めれてないのかはわからない。だがこのような形である程度守れていた。そしてこの守備から先制点のきっかけとなるPKを奪っている。

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プレスをかけることでパスミスを誘い、CHは前向きにパワーを持ってボールを奪うことができる。だからしょーりカウンターを仕掛ける子tが可能になる。そのための守備時の配置なのだろう。何度かこのショートカウンターでレアルのゴールを脅かすことができていた。その根源にあるのがこの守備戦術だ。

 

攻撃戦術

これはSHやWGを置かないことで、IHに自由を与え、尚且つSBが上がれるスペースを作り出すことに成功している。

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そしてここから面白いのが、IHの動き。IH(時にCF)がサイドに流れて、SB、IH、CH(時にCBも)で三角形を作り出すことができる。これはIHが流れるだけでこの三角形を作り出すことができる配置になっている。

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このような形にすることでCHがハーフスペースでボールを受けれる。またSHの出方によってはサイドに流れたIHにパスを出すことでSBと2v1の形を作り出すことができる。

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このような選択肢になるだろう。赤線のようにSHがプレスをかけてくればIHにパスを出せし、黒線のようにプレスをかけてくればCHにパスを出せる。これが基本的な攻撃になっている。また、IHが再dに流れることで、ポジションをさほど動かさなくても中央の3枚が三角形を作り出すことができる。この試合でよく観れたのがこのような攻撃だ。

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IHがサイドに流れたことにより、中央の3人で三角形を形成。その距離感が良いのでCHからのボールをワンタッチで繋ぐことでDFラインを突破する。この形が多く観られ、これも攻撃の中心になっている。このような形で追加点を奪っている。CHからのパスをCFがCFのラカゼットが受けてオーバメヤンが抜け出してゴールを決めた。

 

攻撃のサンプル動画

 

 

まとめ

このように攻撃においてはかなりのクオリティーがあるのではないだろうか。頭の良いエジルムヒタリアンに自由を与え、どちらかがポジションを移すことで三角形を作り出すことができ、さらにはCHがハーフスペースでボールを受けることができるようになる。この攻撃戦術は見ていてとても面白いと感じた。守備面においてはもっと整理することが必要だが、ここが整理できればCLの舞台に返り咲くことができるだろう。十分に期待ができる仕上がりになってきたのではないだろうか。

 

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Jリーグ 名古屋グランパス vs ガンバ大阪 〜名古屋グランパスはなぜ追いつかれたのか〜 

 

はじめに

久々の勝利を目前にし、復帰戦の宇佐美にゴールを決められて勝ち点を失った形になってしまった。果たして何がいけないのか。なぜ守れなくなってしまったのか。リーグ序盤の名古屋グランパスはどこへ行ったのか。このように思っているサポーターも多いだろう。結局、この試合も追いつかれて勝つことができていない。ではなぜ追いつかれたのかに触れつつ、この試合の名古屋グランパスの守備について紹介していこう。

 

G大阪戦の名古屋グランパスの守備について

この試合で気になった名古屋グランパスの守備についてを紹介する。この守備がアディショナルタイムで追いつかれてしまう要因となってしまったと感じた。ではその守備を紹介しよう。

 

RWGの守備の位置

1番の問題はここではなかったのではないだろか。ライン間で前を向いてボールを受けられることが多かった名古屋グランパス。その大元を辿ればここだろう。自分はそのように感じた。60分の交代までは25番、その交代からは10番のところ。ここで指示が出ていたかもしれないがここから崩されることが多かった印象だ。

(白⇨名古屋グランパス 黒⇨ガンバ大阪

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グランパスは守備時のブロックが基本的に5-4のブロックだった。そして指示があったのか、なかったのかは定かではないが、このようにRWGが常に前に出ていた状態になっていた。これの意図するところはDMFの遠藤を見ることを意図していたのだろうが、ここに出ることで局面が1v4になることで不利になる。また背後のスペースが空くので、そこを使われると4枚のラインを一気に突破されてしまう。ガンバ大阪はここをしっかり突いていた。そしてここからこのように崩されていく。

CBを使ってプレスを剥がす

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黒線と赤線のパターンがある。黒線はWGが外を切ってプレスをかけてきたパターン。その場合はDMFを経由してWGの背後のCHへ。赤線のパターンは中を切ってプレスにきているのでシンプルにWBへのパス。これがCBを使ってプレスを剥がすパターン。

DMFを使ってプレスを剥がす

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プレスに来ればCBを使い、来なければシンプルに背後を使う。単純だが、これがとても効いていた。このシンプルかつ判断の早い遠藤のプレーがあるから、RWGはこのような位置をとっていたのかもしれない。だが左サイドではこのような場面は見られなかったので、どのような指示なのか、それとも個人での判断なのかはわからないが、名古屋グランパスはここを使われて崩されていた。

 

CHのスライドと宇佐美のポジ取り

これはRWGのポジショニングに関係している。RWGが開けるスペースを埋めるためにCHはもちろん右に少しずれることになる。

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グランパスCHはスライドすることでガンバCHをケアするがここで問題なのが降りてビルドアップに参加するCFの宇佐美。彼がここまで降りてくることで、グランパスのCHは思い切ってガンバCHにプレスへ行けない。このようにここにCFが降りてくりことでグランパスのCHに迷いを与えていた。スライドすればCFを、スライドが不十分だとCHを使うという形で後手の守備になっていた。

さらに、CHが少しでもスライドをし過ぎるとここを使われる。

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このような場面は少なかったが、ガンバ大阪の選手の頭の中にこのビジョンもあったはずだ。このように名古屋グランパスはここのCHのスライドも狙われていた。

 

ボールホルダーへのプレス

これはいつになっても改善されない感がある。同じハイラインを引くマリノスフロンターレはボールホルダーへの圧をしっかりかけ続けるので守れている。だがグランパスはここのプレスの強度が他のチームと比べると劣っているように映る。現にこの試合の9番のゴール。一本の裏へのパスでやられてしまっている。さらにサイドを変えられる場面や同じように裏抜けのボールを出されることが何度もあった。ここの改善が最優先ではないだろうか。

 

同点に追いつかれる原因

ではなぜこれらが同点に追いつかれる原因になったのか。これはスライドによるWBの1v1の状況の多さにあるだろう。

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右を中心に作られることで自ずと右に寄るようになる。そうすると空いてくるのがが逆のWB。ここで1v1を作られることが多くなる。試合終盤での1v1は確実にオフェンス側に分があるだろう。ここでのドリブルと切り返しについていくことができずに、CHに落とされて、クロス。さらには降りてビルドアップに参加している宇佐美は後ろから飛び込むことができる。だから名古屋グランパスは宇佐美を捕まえることができなかった。もしも宇佐美が初めからボックス内にいたのならこの同点ゴールは生まれなかっただろう。これが名古屋グランパスが追いつかれてしまう原因になった。

 

まとめ

攻撃の形は定まっていて各選手の技量の高い名古屋グランパス。それでも勝てない原因は守備の脆さだ。リーグ序盤はしっかりとボールホルダーへのプレスもかかっていたが、現在はそのプレスがかかっていない。さらには守備時のポジショニングも曖昧な部分も見受けることがある。いくら2ゴールを奪っても守れないと勝てる試合も勝ち点を落としてしまう。攻撃力があるとはいえ、3ゴール、4ゴールと毎試合奪える訳ではない。何としても早くここの改善をして、立て直してもらいたい。

 

終わりに

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