【ダービーの行方】プレミアリーグ第25節 チェルシー×アーセナル

皆さん、お久しぶりです。今回のビッグロンドンダービーはブログでも行っていこうと思います!

皆さんはビッグロンドンダービーをご覧になられたでしょうか?

チェルシーは週末の試合でFAカップを勝利して決勝に進出。一方のアーセナルはリーグ戦3連敗と苦しい状況下にありました。しかし勢いや流れが全く関係なくなるのがダービーです。そして撃ち合いを制し、連敗を断ち切ったアーセナル。さらにCL出場圏内争いが熾烈なものになってきました。

では早速ですが、この試合についてを考えていきますので、最後まで目を通してい頂けると嬉しいです!

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スターティングメンバー

 

向かっていく守備と押し戻す守備

まずはアーセナルの守備についてを考えていきます。彼らチェルシーに対して向かっていく守備と押し戻す守備をはっきり使い分けることでチェルシーの攻撃を食い止めることに成功していました。

ではまずは向かっていく守備についてに触れていきます。

プレスをかけるときの担当
かなり人を意識していた

アーセナルがハイプレスを仕掛けるときには上記のような担当になっていた。予想では3バックになっていましたが(攻撃時は3バックみたいになっていたけど)、蓋を開けてみると4−2−3−1のいつもの形でした。この方法を行う上で、何が大切だったかというと「プレー時間を削る」ことです。特に外側のCBのサールとジェームズに対して判断を迫らせることを行っていました。

これを行っていくことで、チェルシーの前進を窮屈なものにしていくこととWBを低い位置に押し戻していくことを考えていた印象です。特にWBを押し戻すことができれば、アーセナルからするとSBを押し出すことができるので、前に人数をかけることができてハイプレスを完結させることが可能になります。

そしてこの試合では中盤もかなり人を意識していたので、中央経由の前進を食い止めることができ、制限がかかった中からCB⇨CFもしくはGK⇨CFのロングパスを選択させていたので、ホールディングとガブリエウがしっかりと跳ね返すことができていました。基準を作り出すルカクに対して仕事をさせなかったのが、この試合の大きな分岐点の1つだと思います。

だからこのハイプレスではCBから出てくるパスとCF(前線)へのロングパスを跳ね返して回収していくことをアーセナルは考えていたのではないでしょうか。

 

では押し戻すときはどのように振舞っていたのでしょうか。

押し戻すときはゾーン中心

押し戻す守備は基本的に自陣で行うことが多くありました。この守備を行う時は4−4−2(4−4−1−1)になり、ゾーン中心に考えていました。こうすることで中央を消して最終ラインにボールを保持させ、そして外回りのボール循環にさせます。

押し戻すタイミングはほぼ決まっていて、SHの手前にWB降りてきた時とCBが持ち出してきた時に、人を押し出してバックパスを選択させます。こうすることで、チェルシー全体を押し戻して再び前進のフェーズに後退させていました。そして後退のフェーズに移行させると、アーセナルは再び前から圧力を加えていくことで、ボールを回収していくことを考えていきます。

当然、強引にゾーンに割って入ろうとチェルシーはしてきます。これに対しては入ってきた人とボールに対してしっかりとアタックしていく中で、ボールを回収していました。そしてカウンターに出て攻撃を完結させることも叶っていた印象を受けました。

4ゴールというインパクトの強い数字が残りましたが、僕はアーセナルの押し戻す守備と向かっていく守備の上手さがこの試合に大きく影響を与えたと感じました。

 

列落ちに苦しんだチェルシー

では一方のチェルシーの守備はどうだったのでしょうか。チェルシーはアーセナルのビルドアップに対して苦しんだ印象を受けました。特にスミスロウの列落ちとウーデゴールのカンテを退かすプレーに苦しんでいた印象です。

 

アーセナルの前進に対してチェルシーも基本的に人を意識してハイプレスを行っていきます。ですが上記のように、アーセナルはSbタヴァレスを押し出すことでスミスロウを内側でプレーさせるようにしていました。

ここの3バックへの可変にチェルシーは苦戦を強いられてしまいます。特にロフタスチーク、もしくはマウントの場所で常に数的不利な状況下に持ち込まれてしまい、簡単に2ndラインを超えられてしまうことが多く見受けられました。これはスミスロウがCBジェームズとの距離を作り出すこと、さらにタヴァレスが高い位置にポジションを取ったことにより、スミスロウが浮いた状態になってたので、2ndラインを越えられてしまっていました。またウーデゴールに対してはカンテがついていたのですが、ここでカンテを釣り出されてしまうと、そこの空いた空間を使われてしまい、逆サイドへ展開される場面をありました。

だからSHサカ vs CBサール(もしくはアロンソ)の対戦も多くありましたし、ここで主導権を握られてしまって苦しい状況に持ち込まれてしまっていました。

スミスロウの列落ちがあったからこそ、チェルシーは苦しみ、うまくハイプレスが嵌まらなかったのではないでしょうか。

だから前半の終わり辺りでロフタスチークとカンテを並べることで空間の管理をしっかりと行い、さらにハーフタイムでシウバを投入することで、「読み」による潰しを効かして修正を行いました。さらにCBにもしっかりと制限をかけることで、ボールの出ところを潰すもしくは精度を落とすように手を加えていました。

ひたすらにスミスロウとウーデゴールの動きによって、かなり苦しんでいた印象を僕は受けました。

 

上手く前進できない理由

特に前半のチェルシーが上手く前進できない理由は2つあったと思います。それが「CBの持ち出し」と「CFのヘルプ」です。これが大きく影響を与えていたと思いました。

まずはCBの持ち出しがない状況から。このように外側のCBがボールを持ったときにアーセナルSHを呼び込むことができます。ここで問題だったのがCBの立ち位置です。右から左、もしくは左から右にボールを動かしたときに、SH⇆CBの距離を作ることができていれば簡単に持ち出すことができたはずです。

ですがこの試合では上の図のようにSHに向かって来られてしまうようになっていました。だからここでヘルプを行うのがWBになります。当然、SHの陰に隠れていたらボールを引き取ることができないので、SHの陰から出るように下がってボールを引き取ることを行います。ここで他の選手はWBでボールを失わないようにSBとCHを流れるCFとIHでピン止めします。

こうすることで一旦は起点を作り出すことができるのですが、パスの出しところがない分、アーセナルに圧縮されてしまいます。

このようにマウントのマークを行っていたエルネニーがアロンソまで出ていくこと、さらにサカがプレスバックを行うことで圧縮されてしまいます。当然中盤もスライドを行っているので、ボールホルダーからするとかなり窮屈な状況です。

ここでCFルカクとハヴァーツの違いがはっきりと出てきていました。ルカクは中央に構えてCBを止める役割を果たすストライカーで動きはあまり加えられません。一方のハヴァーツは動きを加えながらパスコースを作り出して前進を助けていく選手です。そして現在のチェルシーにマッチするのはハヴァーツです。だからこそ彼が先発に名を連ね、印象的な活躍をしているのではないでしょうか。

現にこの試合でもハヴァーツが入ってからは効果的にボールを循環させることができていました。これは1つパスコースを作り出すことで、圧縮されたところから抜け出し、新たな展開を促すことができるからです。

ルカクがいる場合はもう少し彼に向かって長い球を送り込んでも良いのではないでしょうか。信頼されていないからか、彼への長いパスは極端に少ない印象です。前半26分あたりのロングパスからのトランジション、そして速攻という場面を作り出せるのを見ると、強引に前進する方法も取り入れても良いと感じました。

兎にも角にも、現在のチェルシーには確実にハヴァーツが必要ですし、実地でシウバがサールのポジショニングを支持して修正しているのを見ると、サールの成長とリュディガーが必要だなと感じた一戦でした。

 

本当に安全圏…?

アーセナルの調子が悪い時のビッグロンドンダービーに限ってどこか負ける印象が僕にはあります。だからこそダービーは怖く、同時にハラハラします。仮にここでアーセナルを叩くことができていれば、CL圏内は確実だったと思います。ですがここから難しい対戦相手が続く中で、果たして安全圏と行けるのかは少し不安です。だからこそ、このダービーでの敗戦をしっかりと受け止めて、もう一度喝を入れ直して、勝利を取り戻してもらいたいです。FA杯を制し、CL出場を手にし、しっかりとシーズンを締め括れるようにこれからも応援していきましょう!

 

最後までありがとうございます!

今回の記事はここまでとなります。ここまでお付き合い頂きありがとうございます。

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